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90年代にあって未だ土葬の習慣の残る外場村。
三方を樅の山に囲まれ、南の端で国道と接するのみ。村は隔絶されていた。
ろくな娯楽もない村では皆、噂話に熱心だ。
雨が少なくいやに暑い夏、いつになく葬式が多かった。
未だ住人が姿を見せぬ洋館が山の斜面から不気味に睥睨している。
村人たちは噂する。死者が多いのは暑さのせいか、それとも……。
1人目、老人 大田敏和 がやってきました。
村を見下ろすように洋館の建つ土地は、古くは村長の一族が住む地で、その屋号から「兼正」と呼ばれていた。
村長の一族は利便性を求めて転居し、後には古い家屋が残されるばかりだったが、家主の死後、家族の知らぬ間に売り払われていたことが判明する。
兼正にはどこからか村に不似合いな洋館が移築されたが、住人の姿を見た者はいなかった。
常に鎧戸が下ろされ静まり返った「兼正の屋敷」を気味悪く感じる村人も多い。
村の各所の地蔵、社がいつの間にか無残に破壊され、それもまた気味の悪さに拍車をかけた。
この夏は妙に葬式が多い――村人達がそう思い始める頃にはもうそれは始まっていた。
村が侵略を受けている。それに気づく者は未だいない。
ただこの夏に嫌な感覚を覚えながら、普段通りの生活を送っている。
貧血に似た症状と、だるそうな様子、家族が風邪か夏バテかと思い寝かせている、翌朝には死んでいる。
それが何者かの仕業だなどと思うはずもなく、葬式が行われ、死者は村を囲む樅の山に埋められていく。
村の設定が変更されました。
2人目、女学生 ユウナギ がやってきました。
3人目、新聞記者 佐倉道昭 がやってきました。
[人も疎らな静かな農村地帯。
広がる田園を眺めながら、小さく溜め息をついた。]
……。
[この風景も嫌いでは無いけれども。何か変われるきっかけが欲しいような、そんな事をぼんやりと考えていた。]
4人目、茶房「びいどろ」 高屋敷椿 がやってきました。
― 茶房「びいどろ」 ―
[――ちりん。
風鈴が涼やかな音を立てて、鳴った。
外は晴れ。太陽はじりじりと照りつけ、向日葵の短い影が揺れている。
日の高いこの時間帯は、まだ外を出歩く人の姿も少なく。
村で唯一の喫茶店、「茶房・びいどろ」。
カウンタの端で、高屋敷椿は一人静かにグラスを磨いていた。
彼女は死んだ夫に代わって、三年前から女主人としてこの店を切り盛りしている。常連の客も多く、昼下がりには暇を持て余した村人達の井戸端会議の場となる茶房はいつも忙しく、夫の死を嘆く暇もなかった。この一年ほどで人を雇い、また彼女自身も経営に慣れ、ようやく、二十年連れ添った夫の不在を実感するようになっていた。]
……もう三年、まだ三年。
[伝票やら、メモやらと一緒にコルクボードに留められた、在りし日の写真を眺め、椿は小さな溜息を、*ついた*。]
村の設定が変更されました。
5人目、アルバイト 山野葵 がやってきました。
―茶房「びいどろ」前―
あっつ……
外は地獄ね、これは。
[暑さに顔をしかめつつ、手桶で水を撒いている。
空は青く晴れ渡り、そして照りつける熱い、熱い太陽。これでは水もすぐに蒸発してしまうだろう。
打ち水など言葉通り焼け石に水だ。
少し外に出ただけで汗ばむのに溜息を吐きかけて、気を取り直すように笑顔を作る]
こういうのは気持ちの問題、よね。
[ちりん――不意に耳に入った風鈴の音に目を細めた]
[水を撒き終えて、一度大きく伸びをする。
通りすがる村人に気づいて、慌てて姿勢をしゃんとする。]
今日も暑いですねー
よかったら寄って行きません?
[小さな村、それも店の前を通る人間など限られている。
客に呼びかける言葉も気楽なものだ。
手桶を隅に片づけつつ、にこりと笑う。
店の扉を開けば、心地良い涼しさが全身を撫でた]
椿さーん。打ち水、終わりましたよ。
あと、お客さん。
[店主の物思いに気づくことはなく、気軽そうに*声をかけた*]
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