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[かたかたと手が震える。
相手は擬人だ。安楽死よりも良心が痛むことはないはず。]
僕の足のことだって……
「擬人の目には」、お見通しなんでしょう?
助けたところで、一方的に僕を踏みにじって。
プログラムの異常を装って――
[そんなの、集積体と同じだ。
叫ぼうとした声は頭の中だけで弾けた。]
………。
[ ちらちらとするオレンジ色の光のノイズ。]
僕の製作者であるフラットラインは、人類に絶望をしていました。
新たな科学の地平線、次元を変える程の開発を行ったにも関わらず、戦争時における有用性のみが取り沙汰され、人類の新たな楽園は開かれなかった。と。
僕は聞いています。
フラットライン。
人類の間では、有名らしいですね。
僕は知識でしか知らなくて、
皆さんの反応を実際に目にすると面白いものでした。
[にっこり]
人類への奉仕者、擬人という名の機械人形。
人々の生活を豊かにする、人類の友として作られたもの。
人に近づき過ぎた為に、仮初めの心まで生まれて。
[ そこに、なにがしかの意図は含んだつもりはなかった。特に、フラットの過去など知る事がなかったのだから。]
僕が、どんな兵器にも変身出来る万能体として造られながら、基本となる姿として擬人を象られたのは、何故だろうと考えた事があります。
絶望をしたのであれば、
フラットラインは、何故、人の姿で造ったのだろうと。
フラットさんには、分かりますか?
[ 製作者と少し似た名前を持つ青年に問いかける。]
フラットラインは――狡猾だったんでしょう。
人の姿をしていれば、人の弱さが分かる。
擬人を生み出したのと同じ理由です。
そして今度は、それを武器に使うためですよ。
人の会話が分かって、弱い箇所が分かって、
そうすれば――兵器として有用じゃないですか。
擬人に「精神」なんかない。
なのに、支障を来せば病院に入って。
医療者の気持ちを結果、弄んで――
――貴方だって例外じゃない。
「プログラムを書き換えた」ことなんて僕には分からない。
僕らを騙そうとした、そう思われても仕方がないでしょう。*
それも一つ。
そして、それほど、昔は人を愛していたのでしょう。
[ 機微を弱さを理解るように造れるのは。
絶望するという事は裏返せば。
それとも、人類の神経系と思考を解析した結果、「偶然に理解出来るように」なったのが擬人であるのだろうか?]
そうですね。
僕はその書き換えられたデータを提示出来ますが、フラットさんから、本物であると認めるのは短時間では難しいでしょう。
僕の脳には、一部、生身の脳が使われています。
その一部は、先程の戦闘で集積体に汚染されました。
それが、どのような影響を僕に与えるかは分かりません。
でも、僕に下された命令は変わりません。
[ エキゾチック粒子を砲身に篭め荷電し始めた。*]
それを使って、僕に攻撃を仕掛けるつもりですか。
――「ひと」を殺そうとしていない僕を。
それとも――貴方の一部の脳のことを、
拡大解釈して貴方を、「ひと」だと言い張るんですか。
[自分の手にしているものとは違う、
殺すための明確な、威力の高い武器。
ぴりぴりと背中が泡立つ。]
[ フラットへ返答をせず、銃口を向けた。
モストグリーンの光輝が集束し、フラットの目を眩ませた。間髪入れず、荷電粒子砲が放たれた。
眩い光の中、フラットは引き金を引いただろうか?]
[危機感が最大にふくれあがったところで、光が目に入った。
判断は一瞬。
一部が電子義足になっている左足を使い、右へ飛び退く。
狙いが外れるだろうと予測しながらも――
短針銃は人の姿をしたものへと、針を射出していた。]
[荷電粒子は直進しない。
そして荷電するのにかかった時間も数秒程度。
出力に用いる電力がさほど大きくないと見ての行動だった。
機械的行動を取れないフラットは、受身の要領で右腕を地面につき着地する。]
あいつは――
[だが、それよりも。
少女の無事を確保しなくては。]
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