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[荷物が散らかっていないのを見て取った。
いくら持ってきたものが少ないとはいえ、
なにがしかの意図をくみとる。]
雪、ですけど――
貴方も、出掛けるんですか?
[診療所なら安心できるのに、
昨日の擬人も、海の少女も、この人も。
ここからいなくなってしまいそうだと思った。]
[機人からの返答に>>71改めて認識させられる。相手が人ではない事を。自分が、自分自身が最も嫌う浅ましい人間である事を。
人類を守ること。そこには、個々の感情は含まれていなかった事に気が付く。確かに汚染源の除去、直ぐにとは行かないが、人類そのものは復興するかもしれない。
けれど、傷ついた人々の心は癒える訳ではない。集積体が立ち去っても亡くしたものは帰って来ない。それ以前に抱えた気持ちも消える訳でもない。
それでは、私は救われるとは思わない。なんと身勝手な話しだと思うけれど――、それでは私は救われない。]
……ああ、貴方は機械なんですね。
人は身勝手な生き物ものですからね。
[誰かを生かそうという尊い想いではなく、浅ましく自らの生存のみを願う人間を軽蔑出来なかった。ただ相手は人でなかった事をぼやくだけ。自分自身もまたエゴにまみれた人だったから。*]
[ふいに目を開けて横たえていた身体を起こすと、
ちょうど扉を開けて入ってきた歳若い医療従事者と目が合った]
…………あ、すまん。
[彼が何の前振りもなしに扉を開けるとは思えない。
だとしたらこっちが気付かなかったわけで、
ばつの悪そうな表情で謝罪の言葉を零した]
助かるわ。ってか手間かけさせてすまんな。
去り際に毛布の場所だけでも訊いてくれば良かったわ。
ほら、………。
[他に患者が来るかも、といいかけてふっと口を噤む。
この天気の中診療所に向かう体力のある者が、
あとどのくらい残っているというのか]
身勝手なのも、人だと思いますよ。
[ 浅ましく自らの生存をのみ願う事もまた、人間らしいと。それこそが、利己的な生き方も人を人たらしめているのだと肯定的に返事をする。]
―自宅―
[以前は冬に学校に行くときに来ていた紺のコートを引っ張り出して、赤いマフラーをふわり巻き付ける。
自分に必要な分だけ毛布など物資を選り分けて、残りはあちこちに差し入れようと思う]
おばあちゃん達、体調崩してないといいけど。
建物の状況が悪いとこなんか、夜大丈夫かなぁ。
[この頃行きやすい雰囲気とはいえない、廃ビルや治安の悪い辺りを思い浮かべた]
いっそ、血の気の多い人たちだけ、盛大に風邪引いちゃえばいいんだわ。
[苦い笑みが浮かぶ。
実際そんなことになってフラットが柄の悪い患者に囲まれるのは想像したくないけれど]
ふぅ……。
あなた“も”? ………って、ああ。
[話に聞いた擬人のことか、と勝手に納得した後、頷いて]
………ちょっとした様子見っちゅー奴や。
[それだけを答える。
眠りの中で盗み見た視界の持ち主が、どうやら海辺にいるみたいだから、
風邪引かないうちにどっか屋内に連れ込むと正直には言えず]
………なんかまるで、出かけて欲しくないみたいな物言いやな。
ひとりが駄目なら一緒に行くか? その方が心強いし。
ええ、いいですよ。
[さらりと了承した。]
こんな天気では、患者もやってこないでしょうし。
なにかあれば、端末に知らせるようにしておきます。
緊急のヘルプも来ないようですしね。
[そんなに深刻な事態なのだ、とは説明しない。
目の前の人物はそれくらい分かっているだろうから。]
荷物は置いておいても構いませんから。
[言い切るなりコートを取りに立ち去ろうとする。
が、思い出して振り返った。]
……そうだ、防寒具。クローゼットに入っています。
他にあれば、言って下さいね。
外で待っています。
[すたすたと大股で歩いていった。]
[少し迷ってから、立ち上げた端末で基地にコンタクトをとった。
どれほど組織立っているのか分からないが、友達や馴染みの場所にいないなら、ごく普通の若者である兄が取りうる選択肢は限られている。
……知りたくてようやく動き出したくせに、返事がこなければいいと思う自分が可笑しくて、泣きそうになる]
すごく、遅くなっちゃったけど。
まだ間に合うなら。
手を伸ばしても、いいかなぁ…?
[いつからか、形見を分けるよいに1つ1つ物を減らすようになったことに、自分では気付いていない。独り住まう家も、何もかも、空っぽだ。
右腕は、海に惹かれるようにザワザワ騒ぐ。
感覚は日々ずれていき、まるで自分のものではないみたいだ]
いこう……。
[用意と気持ちを整えて、街へ向かう。
螺旋を描くようにループする老人たちの長話を聞けば、普段のように振る舞える気がする]
[さみしいという返事に腕はざわざわと波立つ。自分でも気が付かない内に腕は人ならざるものへと変化していたが、フランが浜辺を立ち去ると正常な腕に戻った。]
良い子ですね……。
[余り人を好ましく思ったりしない質だったが、少女についてそう感想を漏らす。少女が浜辺から離れるのを視線で追い、青い髪が風に靡くのを見つめた。]
…………端末。
あぁ、その手があったな。
[残り電力の消費を抑えるべくあまり端末に触れていない男にとっては、
端末の存在は盲点だったようだ。
急を要する患者。
いないのが一番とは一概に言えない状況だと男は分かっていた。
ただ、了承の声に穏やかに笑んで頷いた後、
相手から出される指示にもこくこくと頷きを返す]
そやな、防寒対策ちゃんとして出かけた方がええやろな。
………………海辺やし。
[ぽつりと放った言葉は、去り際の相手に聞こえていただろうか]
僕は今から発ちます。
[ 見たところ、海上の集積体へ近づく術があるようには見えない。]
貴方はどうします。
移動基地へ向かうのなら、一緒に行きますか?
[ それでも、何らかの術は持っているのだろう。]
集積体の元へ向かいたいのはやまやまですが……、生憎海は渡っていけませんからね。
[一緒に向かうかと訊かれると戸惑う。再度、海の彼方を見る。この向こうに神が居ると確信めいたものがあるのに、ひとりの力で海を渡ってゆける筈も無かった。
少しの間考え込んだ後に首を軽く振る。]
いえ……、此処で待ってます。
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