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[ストーリーは、異なる王家の男女が好きあうが、二国間の戦争などの運命に翻弄され、最後には心中してしまう。という悲劇であった]
[公演が始まる。まず相手役の女性が登場し歌いだす。]
…
[なかなか面白いわね、などと興味深く演技と歌を見つめる。女性のパートが終わり、続いて登場するのは、冊子にのっていた少年。]
[何度目かの競売の末に移り住んだどこかの誰かの屋敷から逃げ出して、転がり込んだのがとある歌劇団だった。
これまでの"持ち主"からは美貌だけでなく声も愛でられていた実績から自分の力で生きていくにはこの職業が向いている、と判断したのもあるが――たとえかりそめの役だとしても、今の自分から変われるなら、という願望もあった。
拾ってくれた団長に感謝する一方、必ずしも住み心地がいい環境ではなかったが――歌劇の練習には励んだ。
才能が花開き、デビューしてすぐ重要な役どころを任されるようになって、ついに主演に抜擢されたのが1年後。
場所は、ある町のホール。
箱こそは小さいが、ここで光ったダイヤの原石は必ず大物になると言われる、縁起のいい舞台であった。
当時の自分はそんなことまでは知らなかったが――]
[>>189警戒する男を右手で制す。だが、己も左手は鯉口にかかっている。
初めて見る白い顔、その瞳の色は紅榴石に似て。少年の首元は見逃せる筈もない。
刀は、僅かに反応を示す。吸血鬼ではないことは確かだが。
"手遅れ"ではない人か。あるいは心臓を持っているのか。
警戒は解かないまま、ハンター?との問いには肯定を返し。]
お前も、ハンターか?
[一瞬で目を奪われる。さらさらとゆれる金髪。響き渡る甘い声。均整の取れた容貌。軽やかな身のこなし。一挙手一投足が…美しかった]
…
[他の演者には目もくれず、その美しさを視線で追い続ける。やがて、男女が互いの心臓をナイフで刺すシーンで公演が終わる。]
………
[自然と立ち上がり、惜しみない拍手を送り続ける。目から涙が溢れていた。]
[簡単に信じられる様な話では無い。
吸血以外にヒトを吸血鬼に変える方法など、噂でも彼女は耳にした事が無かったが、彼らはどうだっただろう。
ナバール本人も、予期せぬその力で吸血鬼に変えられてしまったのであれば―――… ]
―――…
[ハンターとして、同業者に危険を伝えることは必要な事であるが。
言いようの無い後ろめたさを感じて、唇を噛んだ。]
[刀に手をかけた男が、ハンターかと問えば静かに頷いた。
血の瞳が、少年の首筋へと向けられる。]
あまり、吸われていないとは思うのだけど。
とりあえず、牙が生えていない事だけは確認したのだけれど、傷には詳しくなくて。
[詳しい人がいれば、診てやってもらえないだろうかと遠まわしに述べた。]
[他の人もシェリーと同じく感じていたようで、公演を見に来た誰もが立ち上がり、割れるような拍手が暫く鳴り止むことがなかった]
すごい…こんな世界があるなんて…
[眼前にある常識が変わった瞬間だった。退屈な、鈍色の世界に色彩が宿った]
フル様は…私に新しい世界を見せてくださったんです。
……!
[ナバールという名に覚えはなかった。
覚えがあるのは、取り出された小瓶の中の褪せた紅>>195]
金髪の、ドレス姿の女だったか?
[アレクトーに、低く声をかける。返るのは肯定]
パンドラだ。ハンターだった。
[相手が吸血鬼なら、彼女なら気付いたのではないか]
[>>201女が、少年について説明をすれば。どうだ、と相棒に視線で問う。
こうしたものの判断は、刀の反応よりも相棒の方が頼りになる。
心配がないと知れれば、一つ、警戒を解く。]
[その後、この少年はみるみるうちに「スタア」への階段を駆け上がる。シェリーは、できる限り公演に足を運んだ。遠ければ、数日かけて移動することも厭わない。夫から不満を言われることもあったが…]
あなたにとっての「仕事」みたいなものよ
[そういうと決まって夫は妙に納得してしまう。そして、少年が青年に変わる頃。早くも独立し、自分で歌劇団を立ち上げる。]
[演目は、二国間の王家の男女の悲劇。
今までの自分にとって恋愛対象となった人物はおらず、そういう行為においては一回りも二回りも上の男女いずれでもあった。
そういう世代に気に入られ組み伏せられ愛でられて来たから、自分の演技は逆にそういう世代への強いアピール力が備わっていたかもしれない――
ヒロインとの恋愛がテーマだったが、共演相手への感情移入はあまりなく――以降も特定人物への入れ込みはほとんどなかった。
自分の美貌を強くアピールし、場を支配する――自分のスタイルが確立されていく過程のはじまり。]
[エルクがまだヒトだと確認し、思考を鈍らせる焦燥が薄らぐ。下に行くと言い張るなら、引き留めない。
聞かされた話を反芻していた]
吸血せずに?始祖ほどの力があれば…
[だが吸血鬼がそんな真似をするだろうか。あの連中が血を欲しないとは思えず――]
………
[では人間ではないか、浮かんだ結論を口の中でギリと噛み潰して、顔を上げた]
[そこでは、従来の歌劇の常識を打ち破る「スーパー歌劇」を提唱。激しい動きや派手な仕掛け。それは、より男の美しさを引き立てる。歌劇に興味のない層をも引き込み、名実ともにスターとなっていった。]
今日のフル様も美しかったなあ。
[ある公演の後、帰り道で満足げに独りごちる]
……やッ!
[鉄鎚を横に旋回。
鈍い音を立てて鉄球は空を切り、遠心力は己の身を足元から引き剥がした。
宙を舞い、空中で鉄鎚を手放して両手両足で階下へと着地する。]
行くよ、マム!
[派手な音を立てて転がった鉄鎚を拾い、闇を駆けた。]
そこまで褒めてくれると嬉しいね。
私が美しいことは不変だけれど、その美しさを語るのはまた別の才能だ。
それに……今の君は、私に新しい世界を垣間見せつつあるよ。
私はこうしてファンの子とじっくり話すことはほとんどないからね。
[誰かの所有物になるのを嫌うようになってから……ファンとの交流もあくまで全体的なイベントとしての意味しか無く、その中の特定個人とかかわることは避けてきた。
会話は気さくにするけれども、その先の奥に壁があって。
それが今、こうして一人の女性と肩を並べて昔を振り返っている。
ちらりと、シェリーに流し目を送った]
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