840 偽典・宵闇の琥珀-人魚の島-【立会不要】
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私立探偵 笹倉遥 は 異母弟 井住優也 を殺そうと思った。
華道家 桂草月 は 私立探偵 笹倉遥 を殺そうと思った。
当主の妹 久慈紅緒 は 私立探偵 笹倉遥 を殺そうと思った。
異母弟 井住優也 は 私立探偵 笹倉遥 を殺そうと思った。
放蕩者 深山華織 は 異母弟 井住優也 を殺そうと思った。
良家の娘 紅藤鹿ノ子 は 私立探偵 笹倉遥 を殺そうと思った。
陸軍大尉 真崎正毅 は 異母弟 井住優也 を殺そうと思った。
私立探偵 笹倉遥 は容疑者達の手で殺害された。
華道家 桂草月 の閉じ込められた琥珀が、足元に落ちていた。
生存中の容疑者は、当主の妹 久慈紅緒、異母弟 井住優也、放蕩者 深山華織、良家の娘 紅藤鹿ノ子、陸軍大尉 真崎正毅 5 人。
異母弟 井住優也
よし、恙無く。……ふふ、もう直ぐ、この島は我らが手に。
桂女史、ちらとでも疑って申し訳なかったな。
念願叶って何よりだ。
嗚呼、極上の人魚の琥珀は、思った通りに美しい。
さてと、俺は真崎を殺す心算でいるよ。
殺す準備は整えた上で、会議を離れて葉巻でもふかしていよう。
陸軍大尉 真崎正毅
……まったく。
随分と小さくなってしまったな、桂君。
井住君、私を殺すのは構わんが、ひとつ我儘をいいかね？
絶息するそのときは、桂君を眺めながら死にたいのだがな。
異母弟 井住優也
[守り刀についた笹倉の血を、懐紙で拭いながら。]
ほう、潔いものだ。嫌いじゃないな、そういう態度は。
……だ、そうだ。
椿、あんたが好けりゃ、奴に彼女の琥珀を見せてやれ。
…それにしたって、随分ご執心だな、あの人魚に。
人間でありながら人魚の心を奪うとは、色男と呼ぶべきかねぇ？
【赤】 異母弟 井住優也
2日目：久慈家現当主 久慈 カスイ を人入り琥珀に変えた。
3日目：女学生 神楽坂チヱコ を人入り琥珀に変えた。
6日目：古書店店主 古座野縁 を人入り琥珀に変えた。
7日目：華道家 桂草月 を人入り琥珀に変えた。
……この、真ん中のぽっかり具合がだいぶ酷いな。
良家の娘 紅藤鹿ノ子
桂様、御協力有り難う御座いました。
うふふ、きちんとこの椿、大役を果たしましたわ。
美しいですわ…
わたくし、この時を待ち望んでおりましてよ…。
喜んでくださっていれば嬉しいですわ。
良家の娘 紅藤鹿ノ子
>>6:83
これは怖かったですわね…
そんな事を考えてらしたなんて…！
というか真崎様、わたくし、貴方様の御心がまるで読めず、怖かったんですのよ…ぷい。
いえ、完全にわたくしが切られ役ですわ。
特に初日・二日目と皆様にはらはらさせてしまったことでしょう、御免なさいね…？
…うふふ、囁きにはたっぷりと魔力を注ぎ込んでおりますのよ、皆様楽しみにしていてくださいね？
【赤】 良家の娘 紅藤鹿ノ子
かすてらを気にいって頂けたみたいで嬉しいですわ…！
うふふ、椿は甘いものが好きですの。
ああそれにしても、見事に女性のみを琥珀にする事ができましたわね。
うふふふ、美しいですわ…まるで狙ったかのようですわね…
陸軍大尉 真崎正毅
ああ、ありがとう。
では、しばし預かるよ、桂君を。
……私が色男という柄かね、井住君。
私だって、何故に彼女が好いてくれたのだか判らんくらいだ。
【赤】 良家の娘 紅藤鹿ノ子
いいえ椿が恵まれていたのです！！本当に！！
だって例えばもし、わたくしがたった一人で残っていたら、たぶん心細さと寂しさで言葉がつかえてしまっていたでしょう。
琥珀化の筋もまるでわかりませんし…。
でも、沈丁花様、合歓様、牡丹様がいてくれましたから。
だから椿も楽しく魔術を続けられましたわ。
有り難う御座います。
どうですか皆様、羨ましいでしょう…うふふふ
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