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親切?いやいやそうじゃない。
ひとつ手に入れば、もっと欲しくなるだろう?
人間、そういうもんだからな。
そして欲望があればこそ、成長しようとするもんだと俺は思ってる。
[珊瑚の問いを聞き、薄く笑いながら髪をかき上げる。
耳元には、赤瑪瑙の耳飾り。]
牙を剥くようなら、また教育しなおすさ。
其れが出来ない魔術師に、弟子を取る資格はねえからな。
瑪瑙さん、…いえ、「お師さま」?
…ほんとうに、ひとの扱い方を心得てらっしゃるのね。
[そっと両手を差し出しながら、耳元に光る赤い石を見つめる。]
…あら、「牙を剥いたら殺す」ではなくて?
では、あたくしが貴方を超えたときを楽しみにしていることね。
[軽口半分、虚勢半分。表情を緩めて肩をすくめた。]
呼び方は好きにしていいぜ。
其れで関係性が大きく変わるわけでもなし。
ま、客商売やってる関係もあってな。其れなりには扱いも心得てる心算だ。
[笑みを湛えたまま、髪をかき上げていた手を下ろし。]
そうだなあ、楽しみにしてるぜ?
そうでなきゃあ、弟子を育てる楽しみってもんがねえからなぁ。
[軽口を返しながら、人入り琥珀のうちひとつを珊瑚の手の中へ落とした。
琥珀の中では、チヱコが踊るように揺らめいている。
否、踊っているのではなく暴れているのかもしれないが。
そんなことは、知ったことではない。]
大切にするわ、ありがとう。
…ほんとうに、綺麗!
[手のひらに受けたゆらめく人入り琥珀に、目が吸い寄せられた。
ほんのすこしの心の痛みすら、すっと溶けてしまうような心地で。]
お師さまも、なにかのきっかけでこれに魅入られたのね?
こんなうつくしいものをこの手で作り出せるようになったら、
……どんなにか心躍るでしょう。
[いとおしむようにそっと琥珀に唇を寄せると、中の少女はいっそう激しく踊る。
その様子にごく嬉しげに笑んで、あたらしい師を見上げた。]
ん。そうだなあ。
俺は元々、真名探りとして何度か事件に関わってきたんだが。
いつだったか、事件の最中。
ちょうど俺の足元に人入り琥珀が転がってきたことがあってだな。
なんとなくで拾い上げて、覗き込んだのが運のつき…ってわけだ。
其処からは独学だったがね。
[見上げてくる少女の笑みに、此方も笑みで返す。]
ああ、そうだな。
綺麗な人入り琥珀が作れるように、俺もきちんと教えよう。
最初のうちは難しいだろうが、珊瑚ならきっと出来るだろうと信じてるぜぇ?
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