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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
ラビ は 14にんからうしろゆびさされたみたい。
傭兵 ダニール は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
ラビ は ぎわくをかけられて、なきながらどこかにいっちゃったみたい。
服職人 ミハイル がどこかにいっちゃったみたい。
村長の娘 フィグネリア はあいのために 服職人 ミハイル のあとをおっかけちゃった。
のこってるのは、宿屋の女将 イライダ、修復師 レイス、雑貨屋 ヴァレリー、隻眼の黒狼、細工師 メーフィエ、居候 リディヤ、花屋 オリガ、キリル、ナタリー、傭兵 ダニール、森の魔女 アリョール、死に損ない ロランの12にんだよ。
[灰青のけものは少女の手を離れ、オリガの元へ。
そういえば、魂の片割れのようにオリガに付き添っていた
レイスの姿が見えない。
あのひとは今、どこにいるのだろう。]
――――――――
[ふと、別れを告げる少年のことばが聞こえて]
[石に伝わってきていた、幸せの気配も途切れて]
[過るものは一抹の寂しさ
それでも、自分はひとりではないけれど]
……またあとで
[みどりの石を通して、ことばを交し合っていた相手は
どちらも、もう、ここにはいない]
[石をぎゅっと握って、瞼をそっと伏せた**]
[聖堂のオルガンに伏して眠ってた彼女は、大あくびをして起き上がった]
ふあー……
ん?
[門が開いた―気がしたのだが…。正確には開いたのではなく、幾人かがそとに放り出されたのであったが]
……うーん…。
[違和感]
[テラスには誰も居なかったっぽいです
きっと独り言
はー、と息を整え、扉を僅かに開ける
隙間から、廊下をちらり
何も、無い
音は、しない
――――と、油断した瞬間に +裏+
表:上から例の卵が降ってきた!
裏:何も無かった]
[ゆるりと立ち上がる]
さて、何か作りましょうか。
それとも、目の前にご馳走を出してもらうほうが早いかしらね?
[というとキッチンの方へ向かった]
そんなことないよ! レイスはおとなだよ!
[それでも、どこまでも弟気質なこどもからは
お兄さんに見えるらしく]
むり??
うん、しないよ。
[よくわかんないけど、言うこときいておく。]
たいせつな、家族?
そっか。お兄ちゃんがおかえりしてくれるなら、
きっとその子も大丈夫だね。
その子もここに来てる?
[ふにゃりと笑った。]
[それから、なぜだかびくりと身を強張らせ、
泣きそうな顔でお兄ちゃんの手をぎゅっと握る。
はっとして、不思議そうに首を傾げた。]
うん!
離したらやだよ、やだよ。
[掴まったままの肩にしがみついて
ゆっくり立ち上がる。
二本足、それも実質一本足の人間は
思ってたよりずっと大変だった。
ほとんど抱きつくみたいになりながらも、
しっかり雪を踏んで、
なんとはなしに、上を見あげる。**]
[あの卵でMPをごっそり持っていかれた
精神的に疲労困憊、ぐったり
上から見下ろせば、ヨールカの側に、たくさんの人が居る]
犬、増えてる……?
[遠目なのでいまいちはっきりしないが
まだ犬(のような狼)が居たらしい
そういやキッチンで会ったあのへたれ犬は
何処へ行ったのだろうか]
[ふと、耳がぴくりと動く]
[沢山の音を聞くようになった耳が、誰かの声を、聞く。]
………だれ、だっけ
[眉間に皺を寄せて、考える。]
あ、<<隻眼の黒狼>> かな?
[ぽつりと呟いた。]
………
[なんでこんなにクレーシャの聲ばっかり思い出すんだ。
子供らしい聲が、珍しい?]
じゃ、なくて、……<<ナタリー>>、?
無理に早く歩こうとしなくても、
ゆっくりでいいから。
[確か右足の調子がよくなかったはず。
身体は支えたまま少年の右側に回り、歩き方を手ほどきする。
そこでふと視線を感じて顔を上げると、
二階のテラスでこちらを見つめているキーラの姿。
軽く手を振ってみた**]
[手を振るメーフィエに、こっちも振り返す
側の少年は誰なのだろう?
そう言えば、髪の色とか、纏った雰囲気が
なんだか似ている気もする
しかしメーフィエはまさかの獣萌え属性が有ったのか、と
全く関係ない所で感動していた
近年稀に見る草食系男子
キーラに告白する勘違い女子を横流ししてみたり
図書館の女性利用客に薦めてみたり
地味に色々根回ししていたのだが、ついぞ結果は実らず
そう、彼も男なのだ!
彼の趣味なら、あざとい獣耳も許容しよう!
実際可愛いし]
[頭を撫でられれば、嬉しそうに目を細めて
尻尾を振るのは狼の姿のときと変わらず。]
うん! よいっしょ……
[言われたとおり、
ゆっくり、ゆっくり、踏みだす素足。]
[そしてお兄ちゃんの視線の先――
――テラスで手を振る人物の、顔と その格好、に]
うわぁああああああああああああ!!!!!!!!
[叫んだ。涙目になって叫んだ。]
だめ!! お兄ちゃん、手なんか振っちゃだめ!!
あれ変な人だから!! ただの変な人だからぁあああ!!
[魔界に引きずり込まれそうになってるのを引き戻すがごとく、
掴んだ腕を、ぐいぐい引っ張った。]
――ハッ
[夢現、うとうととしていたところ。呼びかけの声に息を飲んで口元に手をやる。――よだれはたれてなかったらしい]
……。
………ああ、―なんだ、来てたの。
[目を何度か瞬かせて、やっとヴァレリーがそこにいるのに気づく]
弾いてもいいけれど文句は受け付けないわよ?
[じゃーん。不協和音]
あぁ、うん。今来た所だけど。
…寝るなら上行ってからにし………
いや、やっぱ此処のが安全だな。人も居るしよ。
それよか起こしちまったか?
[言いかけて止めた。
2階には混沌のたまごがまだ残っているから。]
そのすげぇ音はなんだなんだ。
も、もうちょっと曲らしい音を立てろよ!
[よいしょ、と背中の鞄を下ろして
鳴り響く不協和音に苦笑する]
[獣耳少年が、泣き叫ぶ
そりゃあもう、キーラを親の仇とでも言うような勢いで]
えっ!?
[いきなり泣かれて、面食らう
しかしその内容『ただの変な人』に、はあ、と眉根を寄せた]
ちょ、少年!
初対面にそれは無い!
[テラスから身体を乗り出して、下に向けて叫ぶ]
上は、なんだか客間のようだったから。
前は見張りべやで休んだけど―…
[起こしたかという問に、首を振った。どっちにしよ起きるところだったのだと]
音楽は芸術よ。
芸術は爆発よ!
[そういってたどたどしくひけたのは、せいぜい「ねこふんじゃった」。ぱらぴんぽんぽん]
卵割り活動は終わったの?
[含み笑い。小さいメーフィエの大群を見たり、キーラのように卵の動きを見ていないからいい気なものである]
なんでー!?
わかんない、意味わかんない!
始めて会ったのに、変な人って!
意味分かんないー!
[イライラと吐き出す言葉
明らかな敵意が滲む]
あ、そうか…そっちの部屋もあったな。
そんじゃ休む時はそっち行ってちゃんと寝床でな?
変な体勢で寝たら辛いじゃんかよ。
[机に突っ伏して眠る事が本当に多い男の実体験。
無意識に首を擦るのも、経験が生きている証拠である。
そんな傍らで時々前のめりになりそうな曲が鳴れば]
ん、んんんん、まあ一応曲になってるから良し!!
俺は全く弾けねぇからな、弾いてもらえるのをじっと待つ。
後、たまごな。
2階にまだまだ残ってるが…割る時は色々覚悟して行けよ。
なんか知らんが小さいメーフィエ……
あぁ、メーフィエは知ってたっけ?
俺の知り合いなんだけど、そいつが湧いたり
得体の知れん何かが這って来たり、
菓子が雪崩起こしたり…散々な目に遭ったんだよ。
[思えば秒単位での出来事だったのではないだろうか。
そんな考えすら男の脳裏を過ぎる。]
あれならテラスが近いし、そっから放り投げるのも
アリっちゃーアリだな。
こっちに被害は来ないんだからな……最初からそうしてりゃ良かったぜ。
[次はそうしよう、と固く誓った男だった。]
変な人だよ!!
男なのに女の人の格好してるのは、ただの変な人なんだよ!!
ぜっっっっっっっったい近づいちゃだめなんだよ!!
[本気で殺される、
そんな恐怖に引きつった顔でわあわあ泣き叫ぶ。]
えっ、どうしたのキリル?
だれかに変な人って言われたの?
キリルは変な人じゃないのにね! おかしいよ!
[まったくだれだ、そんなことをいう奴は。]
ふ…。
[相手が消して褒めていないのに、得意げな表情を浮かべるのは一体なんなのか。
机で寝るのは良くないといいたいらしき言葉には、心得たとばかりに神妙な顔を見せて]
まあ、寝床でねられるに越したことはないけど。
[そして、続くたまごへの忠告を聞けば、けらけらと笑った]
お菓子の山だけなら子供たちは喜ぶかもしれないけどね!
テラスから投げたら投げたで、…また違う変なことが起こりそうな気もするけど。
― キッチン ―
さてと
[なんとなくご馳走を作ったほうがいいような気がして]
ローストチキンと仔羊肉のシャシリク
あとサラダとボルシチかな。
[あとはオードブルもいいわね〜などと頭の中で巡らしていると材料が目の前に現れる]
よしよし♪
[ご機嫌で料理を作り出す]
だれかケーキ作れる人いないかな〜。
[作れなくもないが、自分一人で作るのもなんなので、
誰かこないかな〜とチラリと窓の外を見てみたり]
[意味不明
ただの変な人、とか
絶対に近付いちゃだめ、とか
子供は嫌いではないしむしろ好きな方だが
こうも一方的に敵意を向けられてはたまったもんじゃない]
なぁっ、意味わかんない――っ!
[欄干に積もる雪を、手でざかっと掬う
即興で組み上げる、+表+
表:超硬い、威力重視の雪玉
裏:柔らかいが炸裂する雪玉(メーフィエも巻き込む)
欄干から身を乗り出して
獣耳少年の顔面目掛けて―――投げた]
[しばらくすると肉の焼ける良い匂いが漂うはず]
男の人多いし、ちょっとくらい多くてもいいよわよね。
[アボカドのディップを絞り袋に入れ、クラッカーに搾り出す。見た目はミニチュアのヨールカ]
えっ?
[女性、と聞いてぽかんとお兄ちゃんの顔を見あげ
――たものだから、こちらに向かってくる雪玉には+表+
表:気づかなかった
裏:気づいたけど避けられなかった]
[そんな中、周囲を舞う光をちらりと横目で見ると
頭の中で誰かに語りかける。
光を介した、その誰かとの繋がりが
途絶えてしまったかもしれない可能性には
まだ、気づかないままで]
[そうやって別の方に半ば意識が逸れていたものだから、
キーラが雪玉を投げたのに反応がワンテンポ遅れ]
…………あぶない!
[叫んだ時にはもう遅い。
庇う暇もなく、少年の顔面に仁義なき雪玉が直撃した]
[大柄な男性のわりに、あまりにも無邪気なその結論に、>>36 一度目をぱちくりさせたあと、苦笑にもにた笑顔を]
あんた変な人。
昨日のたまごですら驚いて叫んでいたのに、
こんどは腰を抜かしても知らないわよ?
[意地悪そうに唇が弧を描く。]
やるならあたしも見たいわ。
きっとキーラも見たがるわね。
[くすくす]
[ごろーんと雪の上に仰向けに転がって、しばし呆然。
69秒ほど遅れて、]
っうああぁああああああああああああああ!!!!!!!!
[大号泣。]
鼻! 鼻折れたぁあああ! はな!!
[両手でおさえた鼻から血がぼたぼたと]
いたぁああああああいたいぃいいいいい!!!!
[悲痛な叫びは紅い夢にも響いたか]
やっぱただの変な人だーーーー!!
ひどい! ひどいよぉおおおーー!!
>>38
[ふむ、と頷き、誘いの言葉を受ければよしと返事をする]
孵ってたらまたひよこかねぇ?
それともにわとりがそのままかしら。
せっかくなら、変なのより綺麗なのが見たいなぁ。
[重そうな荷物を背負った背中についていく]
−ホール−
何だろうこれ。
[ポケットの中を探ると、いつの間にか持っているもの。オレンジの石。不思議そうに眺めては、瞳を潤ませて]
…綺麗だな。
[とぽつりと言った]
おーい、そこのちびっこー。
大丈夫かーーーーーー?
って鼻血出てんじゃねえか、あれ。
メーフィエの奴、一緒に泣かなきゃいいけどなあ。
[欄干から覗き込めば、子供の居る辺りに点々と赤い色が
見えるような。
男はちょっと心配そうにその様子を見下ろしている。]
[ヴァレリーがテラスから見下ろして、声を張り上げているのを見て、己もひょいとテラスの手すりから下を見下ろしてみた]
あぁ、メーフィエ!
[呑気に手を振ってみた。流血事件についてはノーコメント―]
(――ヒカリが消えたわけじゃない、ってことね。)
[>>49 口元に指先をもっていく。「光が消えちゃったのよー」と呼びかけたかったが、なんだか問題を大きくしそうだったので、今はやめておいた]
どうもこうも――このたまごをどうにかしようとおもって!
魔法なんてこのたまごにはさすがに効かないわよ!
[それが、メーフィエの考える「どうにかする」とまったく正反対であることに、気づいてあげられるはずもなく。遠いから少し声を張り上げて]
[ぼんやりとホールにいると、なんだか気配がする。
ふと右肩をみると、カエルがそこにいた]
…いつの間にいたんだろう。
君は何者?
[そう聞いてもカエルはナタリーをじっと見つめて動かない。
よく見ると自分の知っているカエルのようじゃなく、どこか不思議なカエルであった]
お兄ちゃんのともだちなの?
[起きあがり、ぐすぐすいいながら、しがみつく。]
でも……
[そこではた、と気づく。
ぱちぱちと、片方だけの灰青をまたたいて。
+半+
丁:なにかを悟った/半:むりだった]
この女男……じゃなくて女の人?
も、キリル?
[“キリル”は男の子だと思っていた。
女性だといわれれば、なおさら繋がらずにこんがらがる。]
>>54
爆発したりはしないと思うから――
[と、メーフィエに向かって。あくまで思うだけ!]
(ところで傍らのコドモは…耳が…?)
[ぶる。ケモミミ自体は可愛らしいものなのだが、犬が苦手なので無意識に身を震わせた]
そぉい!!!!!
[変に気合の入った掛け声と共に、ひとつ。
そしてまたひとつと合計ふたつをテラスから投下した。
ぼすん。と雪の上に落下したたまごから飛び出したものは…5(10)と4(10)]
[1.ガラスと似た銀色の毛並みの子犬が!その数18(50)匹!
2.<<傭兵 ダニール>>に似てそうで似ていない、微妙な人形7(10)体
3.愛らしい姿のぬいぐるみの数々
4.身の丈[[1d20cm]]の<<花屋 オリガ>>が70(100)人、わらわらと。
5.何故かたまごから空高く掛かる大きな虹。見えるかな?
6.運が良かったようです、そのまま消えて行きました。
7.たまごに手が生えて凄まじい速さで逃げた。
8.中からあふれ出す本の数々。読みたい本はあるかしら?
9.得体の知れない何かが中から現われました。
10.弾んで割れて二つに増えました。]
[そして、テラスから見えるキーラやアリョール、ヴァレリーを見。
その手がかかげる大きすぎる天使のたまご。
見覚えのあるはずのそれは、何倍にもふくれて。
そもそも、何故投げるのか。]
きゃ、きゃうん!!
[慌ててオリガの服の端を咥え、くいくいとヨールカのすぐ近くへ。
破片が飛んでも己が庇おうと、オリガの前に飛び出て。]
ぐるるる…
[低い声で唸る。]
わァー…!?
[虹だ。たまごから、プリズムのような虹の光。
――と同時に、ちいさなオリガがいっぱい。
綺麗なんだか、カワイイんだか、怖いんだかわからなくて素っ頓狂な声をあげた]
ぐ、ぐる………
[わらわらと飛び出る10センチメートルのオリガと、大きな虹。
すこしぽかんとその様子を見守り。]
きゃ、きゃうん!!
[慌てて拾いだした。
それでも、流石に70人は背に乗せきれないだろうが。]
おぉ………
[遥か眼下に広がった数え切れない程の少女の姿と
上空に掛かった大きな虹。
夜空なので少しばかり見え難いのが残念な所だが、
変な物体に追い回されないだけマシだろう。]
ハッ
[と、目に入ったのがオリガを一生懸命ひろうレイスの(狼な)姿。それがレイスだとは気付けないので]
――あ、あう
[テラスからじりじりと後ずさった]
…………????
[しばらくなにか考えこんでいたようだが、
結論は出なかったらしい。
ぽかんとアホみたいな顔で首を傾げている。]
んっ、だいじょ……
[全然しらないおっさんに返事するより先に、
なにか落ちてきた。]
わあ、きらきら! あれなーに!?
[引き寄せられて、掛かった虹に
まるではじめて見るもののように声をあげた。]
[11(50)人ほどを背にのせたり服の端を咥えたり尻尾にくるんだり
それでも拾いきれずに、くるくると走り回る。]
………きゃうん。
[へたった声が、出た。]
あははははは、こりゃ可愛いのが出るようになったもんだ!
あれか、ヴィエーディマの言ってたのが効果あったんじゃねえ?
[遥か下では、逃げるわけでもなく大人しくしている
小さなオリガ達を一生懸命になって捕まえている犬が居る。
そういえば初めて見る犬だなぁ、と首を傾げて]
……ヴィエーディマ?
どした、もう一個持ってくるつもりかー?
[少しずつ後退って行く彼女の様子が気になって、
何かあったのかともう一度下を覗き込んで]
…ああ、なるほど。
[納得した。]
[>>67の、へたった声でも吠え声は吠え声だった――らしい。ちいさく引きつった声を上げる>と、>>68に]
……!!
[もう一個持ってくるつもりかの言葉に、ぶるぶるぶると首を振った。納得したのを確認すると「そういうことだから」と身振り手振りで示し]
………!
[変な動きで、テラスからこそこそと後ずさりで脱出した―]
[半分も拾えていないのは、その狼のどんくささに起因する。
一人ずつ丁寧に、驚かさないようにそろそろと背に乗せ
そしてそれを怯えさせないようにそろそろ走る。
これでは、仕方ないというもの。]
くぅん…
[情けない声を出せば
気遣った小さなオリガたちが、寄ってきてくれるだろうか。]
あれの名前は「虹」。
時々空にかかる、きれいな七色をした橋なんだよ。
[虹を目にして声をあげる少年の疑問に答えていると、
足元のあたりを歩いている7(15)人ほどの小さなオリガ。
くすりと笑んで、小さな少女たちを拾おうと
悪戦苦闘している灰青の狼の方に行くように促してやる]
あっ、ちょっと待てって!!
……あー…。
まさか今の鳴き声もダメなのか…?
[どう聞いても、どう考えても
普通の犬のような恐怖を感じるような鳴き声ではない。
それでもアリョールは苦手だったのか、あっという間に
姿を消してしまい、男は所在なさげに差し出した手を下ろした。]
……あんなに可愛らしい奴なのになあ。
でも、あんなの居たっけ??
おーい、メーフィエー。そこのオリガ集めてる犬って
なんて奴か知ってっかー?
[まさかレイスが変じた姿だとは思わず、
恐らく解るであろうと踏んでメーフィエに問うてみた。]
にじ?
うん、きれいだねー!
[その、虹に気を取られて、足元のあたりにいた
小さいものには気づか+表+
表:なかった。/裏:ず、4(7)人くらい踏みつぶした。]
[きょろきょろ足元を見てみるも、
小さいのはもうレイスの方へこぞって旅立った後だったろうか。]
これ? レイスだよー。
[またしても上から声が聞こえたなら、
知らないおっさんを見あげて返事する。
自分に聞いたのではないことはわかっていたけど。]
そこの狼さんですか?
私も、狼の言葉がわかるわけじゃありませんが…。
[そう口に出した時、些細な違和感。
自分は人間だからわからなくても仕方ないのに、なぜだろう?
とはいえ深くは気に留めず]
でも、レイスさんの姿が見えない代わりに
あの狼さんがオリガにすごく懐いてるんです。
[思い返せば、オリガを守ろうとした時の様子だとか
おたおた慌てる仕草だとか、よく似ている――気がする]
…………あぁ、やっぱりそうか。
[狼から人間の姿に戻れる者がいるなら、逆も然り。
推測は間違っていなかったようで、
少年のあっさりとした返事にもさほど驚かなかった]
元から微笑ましい人だとは思ってたけど…
狼の姿だといっそう見ていて和むなぁ。
[オリガを集めているレイスを眺めながら、そんな呟き]
ああ、そうなんだよメーフィエ。
なんかレイスを見かけなくなったなあとは思ってた。
へぇ……犬になれんのかぁ…すげぇ!!
[狼なのに犬と連呼するのは、きっと鳴き声のせい。]
だからそうやってチビオリガを捕まらせてんのか。
いじらしい奴だなコノヤロウ……って戻れんのかそれ。
村の設定が変更されました。
[メーフィエっていうらしい弱そうなお兄ちゃんを、
じっと見つめてから、]
そうだよー?
[知らないおっさんの反応に不思議そうに首傾ぐ。]
俺はね、クレーシャ。
レイスがつけてくれたんだ、名前!
[嬉しそうに尻尾を振りながら]
………………。
[少年が告げた名前に、しばらく黙り込んでいたが]
そっか…。
素敵な名前だね、クレーシャ。
[その名を紡いだ時の眸は、一瞬どこか遠くを見つめるよう。
次にレイスに向き直って]
あの……ありがとう、ございます。
[傍から見たらどうしてお礼を言うのか
わからないかもしれないが、ぺこりと頭を下げた。
これについては、自分からそう呼んでいいものなのか、
迷いがあったから。
誰かが呼ばないとずっと呼べないままだっただろう]
[ピーチェから変な臭いがする]
ん?何これ。
んまーーーーー誰の悪戯かしら、もうっ
[何故か中にスポンジが入っていた。ちょっと憤慨して取り出す]
…ほんとは、あんたが先に呼ぶべきだったんだろうけど
えと。
[ふわふわした心地に、思わず了承を得ようとしてしまったのだ。]
なかよくしたら、いいとおもう、んだ。
[それこそ、兄弟のように。]
あ、そうか。クレーシャ…。
[そういえばその呼び名があったんだ、と思い出す。
やはりきちんと聞いておいて良かったと微笑みつつ]
おう、ちゃんと覚えた!!ありがとなあ。
んじゃお返し。俺の名前はヴァレリーな、
呼び方はどんなのでもいいや、好きなように呼べー!!
[テラスの下に居るクレーシャへ、返して
さてどうなるかと欄干にもたれて見守った。**]
イヌ扱いされない一番良い方法は喰って強さを見せつける事だな。
ニンゲンがマズいとか聞こえたが、そんなのは喰ってから言え。ババアやジジイは確かにウマかねぇが、子どもなんかはウマいぜ?
[ 舌舐めずりはするものの、現状特に喰欲は沸いていない。不思議なものだ。
子ども同士のじゃれあいのような赤い世界は少々居心地が悪く、苦笑するとまた静観の構えに戻った。]
[ 手から解放された後、黒銀はひっそりとその場を離れる。これ以上の犬扱いは御免だ。
元に戻ろうとして――上手くイメージできずに全裸になってしまってはいけないので、適当に人の少ない場所を目指した。]**
へへ! いいだろー。
[嬉しそうに笑って、メーフィエとレイスとを交互に見る。
それから、メーフィエの手をぎゅっと握った。]
ばりりー?
[舌がもつれにもつれた。]
うん、ばりゃりゃー!
俺も覚えた!
ばらばらー!
[クレーシャに握られた手。
包み込むように握り返して]
鼻から血はもう出てない?
あと、歩いたりとかは…まだ支えがないと厳しいかな?
[心配性モードはまだ解除できてないようだった。]
…………。
[ふと視線は、誰かを探して彷徨う。
灰青の狼がレイスなら、黒銀の狼も人の言葉は
問題なく通じるわけで。
先生と呼ばれたぐらいだから、色々世話になったのだろうか。
彼(彼女?)にも礼を言おうとしたが
その姿は、既にそこにはなかった**]
[一頻り撫でると満足そうな笑みを浮かべて
黒銀から手を離した。]
[黒と灰青と黒銀と――
短い時間でこれだけわんちゃんを触れるなんて
ここは天国ですか?]
[ちなみにわんちゃんが好きなのは、
黒い、犬にしては大きなけものを
撫でた事がきっかけだったような気がする。
例によって、いつだったか、までは
思い出せないけれど。]
[やがて黒銀がその場を辞すと、
自身も教会の中へ戻ろうと――]
[したけれど、入口の付近は人が多く。
あそこを通るのは少し躊躇われた。
結局、皆へ小さく会釈してから
裏口の方へと向かった**]
――喰ってから?
[妙に感情の籠らない聲。]
……先生こわい話ばっかりするー!
やだー!
[しかしすぐに子どものそれに変わる。
開けてはいけない扉は、開けてはいけないのだ。]
うん、もう大丈夫。
[とは言ったものの、実際にはどうだったか。
どちらにしろすぐに止まるだろう。
歩けるよ、と手を離して踏みだし、
見事にすっ転ぶのはもはや運命。]
[ここに来た目的がいつの間にかいなくなっていることには、
気づいていなかった。**]
ふう…
[魔女は、幼いころの記憶を夢見ていたー]
いぬー…やめて…怖い…
[野犬の群れに襲われて、理由はどうだったか…忘れたが、
齧られて、たかられて、やっとこ樹の上で退避してー]
…たすけてー
[それから、絶対犬には近寄れなくなったのだった]
はっ
……最低…
[目を覚ます。一瞬、ポーチにいれた光の感触に、すこし不機嫌な顔をしたが、]
……あたしができが悪いだけなのか
魔法がどこかに消えたのか
どっちかっていうとー…前者のほうが
現実的…ってもんよね
[ぽつり]
[ロランの申し出ににこやかに応じる]
うれしいわ、手伝ってもらえるなんて。
…あなた達はこれをあげるから、ね。
[机の上のチビメ−フィエ4(6)人にヨールカ型のカナッペを進呈し、ロランと共に料理をホールに運んだ]
皆を呼んできましょうか。
[料理を運び終わると、騒ぐ声のする外に出て]
お腹空いてない?食事を用意したわ
[と声をかけて回るだろう**]
[響き渡る悲鳴に、ぎゅ、と身を竦める
助けなきゃ!と気ばかりが焦る]
クレーシャ!? 大丈夫!?
[助けに行かなきゃ、危ないよ
このままだと――どこかへ行っちゃうよ]
[女男?女の人?
言われ慣れた言葉に、耳が反応する
あれ、何かがおかしい
でもよく分からない
キリル?
キーラ?
ぐるぐると回る思考]
[そして、ヴァレリーの手にした卵に、再度ビビる]
え、ここから落とす!? 割る!?
いやだってそいつ足生え――
[非常に可愛らしい壊れ方をして、一瞬安心
ふらりと立ち去るアリョールを見送りつつ
あの少年と同じ空間に居るのが気まずいと、立ち去ろうとして――]
[声の主は、獣耳少年
側の犬は、レイス?]
え?
[ぽかん]
[ぱっと振り返るも
しかし少年が目に入れば、やっぱり気まずい
そのまま、逃げるようにテラスを後にした]
クレーシャ。
[なんとなく自信なさ気に]
二人とも、仲良し、が、いい。
[上手く、言葉にはならなかった。
おまけに主語が無いものだから、誰相手なのかわからない。]
[狼へと変化したレイスの体を撫でながら。
ふと、誰かの声が聞こえたような気がした]
(……何だろう…?)
[それを何と意識する間もなく。
袖を引かれるままに、レイスに付き従った**]
― →ホール ―
[獣の足では、恐らくオリガを置いていってしまうから。
ゆっくりと、彼女の歩みに合わせて歩き。
嬉しそうに尻尾を揺らす様子は、まるで犬の散歩だった。]
………
[ドアノブに飛びついて扉を開き、そこで初めて気付く。]
きゅん
[人に、どうやって戻るのだろうと。]
……くっ、クレーシャ、ダニール!
………ど、どど、どうやって戻ったら、いい?!
[ものすごく大慌てな聲が、わりと大きめの声で響く]
[はて、自分はどこにいたのだったか――]
……ここ、どこかしら
[2(5)
1:テラス 2:みはりべや 3:ホール
4:たまごの前 5:屋根の上]]
[そうだ、イライダのごちそうを頂いて―
眠くなって寝てしまったんだったか。
夢も見たような気がする。ぶる]
…アジーン・ドヴァーー・トリー!
[起き抜けに、そうしなければいけない気がした。魔法の呪文―…どちらかというと、手品の呪文かもしれない。果たして]
+裏+ 表:なにかおこる 裏:なにもおこらない
ど!う!し!て!
他のことは色々起こるのに、
これだけ何も起こってくれないんだよう〜
[しなしなとしおれる。光を持った仲間が、
「信じるものに効く」と言っていたことを思い出す]
ここが変だってことは
やっぱり周知の事実なわけだしね…
それと比べると…
[自分のこれはどうも―]
は〜〜〜〜ぁ。
[ぼやく。
夕べはなんだか、犬の恐怖から
他人に失態を見せたような気がした。
よく覚えていないのだが―
ちなみに酔っ払った翌日もよく覚えてないタイプ。]
でも、あの町よりかはずっとましよね。
難問奇問はむりでも…
……エート。
[まだひとりあそびしなさいという神の声を聞いたので、
どっかで発見した柄付きブラシ片手にこんどは屋根の上へ―]
門の向こうは何も見えないのね。
なんだか変な感じだわ。
…すーはー
[深呼吸。 せーのっ で柄付きブラシに乗って―]
+裏+ 表:だめ 裏:ちょっとだけ成功
[ふわっ。風の舞う音。
そして―――柄付きブラシはビリビリと吠える。]
いやー!!吠えないでー!
[獣でないから吠えるはずがないのに、
そんなような気がしたのである。夜空にきらきら、銀の星。魔女はぎゅっと目をつむったままブラシにまたがっていて]
…目を開けなさいって…?
[祖母の声を聞いた気がした―。ふうわりと、数秒。
浮いた]
……わっ あ、わわわわわ!!!!
ああ、ちょ、あ…
おば〜〜〜〜〜〜ちゃ〜〜〜〜〜〜〜ん!!!
[叫んだ瞬間落っこちた。]
[さて。
テラスの下の方では、イライダが皆を呼びに来た頃。
しかし男は先程アップルパイを食べたばかりなので]
イライダの姉さん、俺はもうちょっとしてから
もらいに行くなー。
おかわりの分も残しておいてもらえると、
すっげぇ嬉しいんだけどなー!
[上からそう呼びかけて、男も一度教会の中へと戻る。
行き先は何処でも良いが、やはり聖堂に行きたくなるのは
ステンドグラスが相当のお気に入りだからだろうか。]
戻るの?
[うーーんと考えて]
……あれっ。 わかんない!
いいなーいいなー人間っていいなーって
思ってたら、人間だったよ?
[あんまり参考になりそうにないこたえ]
……よし、やるか。
[何を飾るかはもう頭の中で決めた。
だからそう呟くと、脚立が傍に現れる。
もっと高い所に飾りたければ使えということらしい。
そうして脚立に足を掛けようとしたが]
あれは…………ヴィエーディマ!?
何であんな所に…。
[どうして屋根の方から声がするのだろうと
そちらに目を向ければ、箒…ではなく柄付きブラシに乗った魔女。
その身体がふわり、宙に浮いて]
!!
[その後の叫び声と落下音で、思わず目を閉じてしまう。
しかしすぐに慌てて眸を開け]
何やって……いや、それよりも。
大丈夫ですか…!?
ええと、この脚立を使って!
[脚立を梯子状にすると、
彼女が引っかかっている付近に立てかけた。
自力で降りられないようなら、梯子を上って助けに行くつもりだが]
[>>126の呼び声に、朦朧と仕掛けていた意識がやや戻る]
いたたた……
あ、ああ、メーフィエ!
[じたばたと尖った葉が体に刺さるのを振り切ろうとしながら、]
そーいえば
あのヒカリ、なくなっちゃったのよ〜〜〜
[まだひっかかったまま、そんな近況報告をのたまった。
降りるのに結局自力だけでは脱出が出来ず、メーフィエの力を少し借りたかもしれない。]
― ホール ―
[おろおろとしたけものが、オリガの周りをくるりと回り。
椅子に前足をかけたり、首をかしげてみたり。]
きゅぅん…
[いつも以上に情けない声で鳴く]
いいなーいいなーにんげんっていいなー………
[ぱちぱち目を瞬かせて]
わ、わかった、やって、みる。
ありがとう、クレーシャ。
[なんだか、変な方向に努力しだした。]
今、そっちに行きますから!
暴れたりせずに待っててくださいね。
[体勢的に自力で下りるのは大変そうだったので、
自らも上って助けに行く。
バランスを崩さないよう細心の注意を払いつつ、
彼女の身体をこちらに引き寄せた。
かといって梯子の上で抱えあげたら、
今度は下りるのが危険すぎます。
すると梯子の横幅がかなり広がった。
これで、彼女の乗れるスペースも確保できたはず]
[>>129 相手の返事を確認すると、コクリと頷いた]
どうかしら…
でも、例の違う色の光も出てきたりしたから…
事情はよく、わからないのよ――
って、この梯子生きてるわ!
[そんなばかな、とわかっていても思わず口にする、
スタイリッシュオーナメントは梯子に体重をかけた。
よいしょよいしょとヨールカから降りると]
ところで、その脚立は飾り付けのもの?
何を飾ろうとしたの?
― 少女はまだ裏口に居た ―
[屋内へ入るや否や、壁に凭れて
今はもうこえに応える者の居ない石をじっと見つめた。]
――――……
[そのままずるずると座り込むと
寝息を立てて眠り始める。
時折零れる寝言は、
あやふやすぎてきっと聞き取れない**]
[ごろん、と仰向けに転がって、テラスを見上げる]
――――
[起き上がったのは、少年ではなく黒い狼
がる、と唸り、玄関から教会ゅなかへと消えてゆく**]
[すぅ、と鉄黒の瞳が隠され、床に着いた肉球の感触が、別のものに変わる。
目を開けば、人の手が見え。]
………!!
[+表+
表:全裸だった。 裏:あらゆる所が全開ではあるが服を着ていた]
気をつけて、か……。
[ 聞こえてきた声を音声で繰り返す。
彼は浴室にいた。
外から見る限りでは廃れた教会に見えたが、どういう訳か浴室には湯が適度な温度で沸いている。
ちゃぽん、と水音が立つ他は、外の喧騒など聞こえない。
戻った時裸だった事を懸念して浴室で戻ったのだが、以前とは違い、此処ではそう願えば服も元通りになるようだ。ついでに一風呂浴びようかと、浴室を独り占めしている次第である。]
危ないやつ、ね……。
どう危ないんだか。
大抵のニンゲンなら負けねぇよ。
[ 獣の能力を差し引いても、傭兵としての自信はある。現在は裸だが、相手が丸腰なら先ず負ける事はないのでのんびりと答えた。]
レイス。
緊張しすぎじゃね?
[ 彼にとって形態を変えるのは、瞬きと同じ位意識しなくとも良いものなので不思議で仕方がない。]
!?!??!?!
[オリガに気付かれないうちに
慌ててテーブルの下に転がり込む。]
わ、え、あ、え、ええ、と、……!
[思わずテーブルクロスを思い切り引っ張ろうとして
テーブルの上の料理と、自分のどんくささを思い出し]
ふ、ふく、ど、どうし、……
[おちつけ、そすうをかぞえるんだ。
そんな言葉が浮かべど、素数すら浮かばないほどに動揺。
思わず、土下座のような格好をせど、色々と隠し切れない。]
だっ、だだ、ダニール!!どっどどどうし、よう!
はんぶんだけ狼にはっななならなかったけっ、けどっ
お、おれ、いま、はだか!!
[緊張しすぎて、失敗した。
願えば貰えていた奇跡のことが、頭から飛んでいる。]
[落ち着かない様子のレイスをじっと撫でていたが、不意にその姿がかき消え、目を瞬かせる。
不安げに周囲を見渡し、声にならぬままに、何度も口を開けてその名を呼ぼうとした]
(――レイスさん?
レイスさん……何処……?)
え? え? 一緒……?
[なんか嫌な予感
とても嫌な予感]
人間って、いいなー?
もどる?
[色々、発想が固まりかけてきたところで――]
おま、ハダカって……。
[ 思い浮かべるのは、傍らにいた娘。
「そういう仲」なら問題はないのかも知れないが。]
とりあえず落ち着け。な?
[テーブルの下から、ぱたぱたと手を出した。]
お、オリガ、…なにか、大きな、布とか、ない?
あの、………おれ、いま、その、…はだか、で。
[顔真っ赤のまま、居場所と現状を告げる。
狼になって服探せばいいのに…と思いつかないのが
この頭の回転のかわいそうな男だったりした。]
馬鹿だろオマエ。それだけは止めておけ。
……あー、 そういう「楽しみ方」すンなら止めねぇけど。
自分で出しゃいいだろが。
[レイスの声が聞こえ、そちらを向き……そこから見える手にホッと安堵の表情を浮かべ……その先にある体がどうやら生まれたままの姿であるらしいと気付くと、頬を真っ赤に赤らめた。
慌てて周囲を見渡し、それから自分が着ていたエプロンを脱ぎ、レイスに手渡す。
エプロンを脱いだのにその下からまたエプロンが現れた事、また脱いだエプロンが自分よりも大きなサイズになっている事には、気付いていない様子。
なるべく見ないようにと視線を逸らしつつ、大きめサイズのエプロンを、そっとレイスに手渡した]
!!!
あ、っありが、と、う……
[差し出された布を受け取り、そして広げ。
――硬直した。]
[エプロン。男。全裸。]
[ああ、ただでさえ響く怒声が、ものすごい大きさになりそうだ。]
………………………
[語気を荒げたのもつかの間。とっても静かになった。]
………えぷろん……………
[ぽつりと呟いたそれは、意図せず欠片に吸い込まれ。]
―現在・ホール―
[レイスがエプロンを受け取るのを見て、ホッと安堵の息を零す。
受け取ったまま反応が無い事に首を傾げつつ。
じっと彼の反応を待った]
(ど、どうしたのかな……)
[心配して、思わず覗き込もうと身を乗り出した]
[彼女がヨールカから降りるのを確認したら、
続いて下りて再び脚立状に戻し]
ええ、もっと飾りがほしいって声があったので。
とりあえず手持ちから使えそうなのを
何作か見繕ってみたんですけど…。
[鞄を探りまず出てきたのは、銀細工のトナカイ。
ぽんっと軽快な音と共に、それは手の中で2(8)匹に増える]
……割と昔の作なので、拙い部分もあって
お見せするのが少し恥ずかしいですね。
でも、ヨールカには似合うかなと。
[鞄からは他にも細工が出てくる。
葉が銀で、実が柘榴石でできているヒイラギの飾り。
大輪の苞を咲かせる銀のポインセチア。
(ヒイラギは9(10)個、ポインセチアは4(5)個に増殖)
これらのモチーフの聖夜における意味も説明しながら、
ヨールカにひとつひとつ配置も計算して飾りつけ]
[最後に取り出したのは、
長い以外には何の特徴もない銀の鎖。
ヨールカを囲むようにぐるりと巻きつけていく。
すると、鎖の上に飴玉のような形をした
色とりどりの石がちりばめられて
地味な鎖はきらきらとしたガーランドへと変身した]
最後は、今までとは違って
イメージだけで飾りを付け足してみました。
その……ヴィエーディマから見て、いかがでしたか?
[これでどれだけヨールカが煌びやかになったかは、
装飾した自分だけではいまいち判断できない。
使い終えた脚立を消しつつ、魔女に尋ねてみた。
内心は傍から見るとおかしなセンスだったら
どうしようと、少しばかり不安**]
[普通につければ、後ろが大変であり。
反対につけたら、全く意味が無い。
オリガの好意だ、できるかぎり着ようと努力した結果。]
[いつも服を着込み、顔もほとんど表にださず。
幼少期もほとんど日に当たらなかった肌は、白くきめ細かい。
なぜか薄いらしい体毛は、ほとんど見えず。
スリット状態どころか丸出しになった左側から、足が覗く。
それだけ聞くと、とっても魅力的にも思えた。
―― が、男だった。]
………ジェット・マロース、お願いします。
おれに、…服を、ください………
[半分だけエプロンを装着した成人男性が
テーブルの下で手を組んで祈った。]
[ジェット・マロースにしてみても、いい迷惑であった。]
ちがうもん!
あたし変態じゃないもん!
ねえ、ダニール先生?
あたし、変態じゃないよね?
[子供特有の甲高い声
少年だか少女だか区別の付かない声
話し方の端々は女の子のものだが
如何せん内容のやんちゃっぷりは
クレーシャに男と間違えられるレベル]
―聖堂―
[荷物を下ろし、中から引っ張り出して行く道具達。
灯油バーナー、灯油の入った缶、千枚通し……]
後は、ガラスの素材だがー……
オーロラガラスなんか俺持ってねぇしなぁ…
ま、カットの仕方で上手く色が出てくれる事を祈るしか
ねーなこりゃ。
[どうも天使のたまごを作るのとは違う、らしい。
肝心の原材料が不足した状態で、鞄から透明なガラスロッドを出してくるくると振り回す。]
[突然声をかけられ、ビクンと全身を震わせ、覗き込もうとしていた体を止める。
言われるままに覗き込む事を止めはしたが。
その言葉と、レイスに対しての心配からか、泣きそうな表情をしていた]
[突如、ぽんと沸き出た服。
紛れも無い、己の服だった。よかった。これで勝つる。]
[急いでまずは下から履きながら。]
あ、も、もう、大丈夫、だ、よ?
お、大きな声……すまん。
[心配そうな声が、テーブル下から響く。]
[しゃららららら]
「すこーん☆ミ」
!!!?
[ガラスとガラスがぶつかり合う、涼やかな音と共に
脳天にいくつかのダメージ。
何事かと上を見あげれば、螺旋状に並んだ虹色を始め
色とりどりのガラスロッドと……]
うお。オーロラガラスの破片。
[トドメの、透明とはまた違う色彩のガラスの欠片が
スコンと落ちて来た。]
あ、だ、ダニール、…服、出た!
あの、…ありがとう。
………ダニールが居なかったら、…おれ、…えぷろん、だった。
[ものすごい感謝の念だけは、伝わるだろうと。]
[上着を着終わる頃には。
消えたと思っていたちびオリガが、一匹まぎれていたらしい。
ああ、小さいのにかわいそうに。
とっても見苦しいものを見ただろう。]
………ご、ごめ、ん………
[そっと肩に乗せて、テーブルの下から出る。]
あの、オリガ、…これ、………?
[自分が手に持っているはずのエプロンは、オリガの服にあり。
じゃあ、このエプロンは?
こてん、と首を傾けた。]
うぅぅぅぅぅぅぅぅぅ
[全裸変態の声なんて聞こえません、聞きたくありません]
[耳を塞いで、むすーとむくれる仕草が見えるよう]
――――――ハ!
[ 限界だった。
浴室がわんわん鳴る程の声量で笑い声が上がる。
腹筋が痛い。]
おっ、男の、裸エプ……ッッ!
いらねぇー!
ああそうだな。
[ 笑いはまだ収まらない。]
「キーラ」、会ってみるか?
レイスが言うようにヘンタイに見えたら笑ってやるよ。
―現在・ホール―
[ダニールの笑い声が聞こえ、思わず首を傾げる。
何かおかしい事があっただろうか……と考えつつも、じっとレイスが出てくるのを待った]
(……裸エプロン…?)
[あまり考えない事にした]
会いたい!
あたし、変態じゃないもん!
ダニール先生、絶対わかってくれるもん!
[レイスの声は体よくスルー
ダニールの声を聞いて、ぱぁっと目を輝かせる]
ダニール先生、どこに居るのー?
[ 今までの話から類推すると、相手は思春期特有の潔癖さを持つ少女で。
現在地を言うのは得策ではない。
丁度身体も温まった事だし、と浴槽から出る。]
……俺がそっちに行ってやるよ。
何処だ?
オリガ、……あの。
このエプロン、何処から…?
[彼女のそれと同じデザイン。だが、聊か大きいような。
なんとか自前の服を着たレイスの、小さな疑問だったりした。]
[テーブルから出るときに、頭をぶつけなかったのは。
肩に乗る小さなオリガのおかげである。]
……………………?
[どこかから、もんのすごいどでかい声が
聴こえたような気がして、目を覚ました。]
[この石からだろうかと思ったけれど、
どうも違うらしい。]
[きょろきょろと辺りを見回して、
そっと裏口の扉を開き、廊下へと出た。]
[レイスの言葉>>175に、小さく首を傾げる。
どこからも何も、自分が着ていた物なのだけど…と自分の着ているエプロンを指さし、そこにそれがある事に、思わず口をぽかんと開ける。
よく見ると、レイスが持っているエプロンは、サイズも自分の物より大きいようだ。
……結局理解出来ぬままに、はぐらかすように笑った。
レイスがテーブルから出てくれば、安堵の笑みを浮かべて。
肩に乗ったままの小さな自分の姿に少しやきもちをやきつつ、そっと彼の胸に顔を埋めた]
(……あ、そういえば、姿が元に戻ってる…?)
[そこでようやく気付いて、レイスの顔を見上げるのだった]
[意味が分からない事が続く
どうしてああして雪玉を投げてしまうのだろう
相手は子供なのに?
そんな事してはいけないのは自明なのに?]
……………
[小さく耳を塞ぎながら、鬱々と歩いていて
結局、聖堂の入り口にぼーっと立っていた]
[服を着て落ち着き始めていた顔が、ぽんと赤くなった。]
……オリガ。
……
[言葉にならず、その体をそっと抱き寄せる。
金糸を指で撫でながら、オリガの頭に口付けた。]
だいじょうぶ。心配、かけた。
[とても、優しい声音。]
ええっと……そうだ
アップルパイ食べに
[なんだかんだと、色々やっていたら
食べに行く事をすっかり忘れてしまっていた。]
[少女の足はホールへ。]
[首元まで赤いオリガの様子は、よく見える。
背に回された手に、レイスもまた首まで赤く染めた。
服のせいで、見えはしないだろうが。]
…ありがとう。
[笑顔を向けてくれたのを、少なくとも否定ではないと考え。
許してくれたのだろうと、言葉を返す。]
[じっと見つめられて、少し目線をうろうろとさせた後。
そっと唇を寄せた。]
[ 便利なものだ。
普通なら着替えに数分はかかるが、此処では一瞬。
元々イメージトレーニングは得意だ。
長い真っ黒なコートの裾を翻し、聖堂へと足を向けた。
――少女の姿を探す。]
[頭の中がもやもやする
これを突き詰めたら、やばい気がする
前もあんなに傷付けたのに、暴いたのに
――――また?]
……………はぁ
[ため息をついて、深呼吸
うーんと伸びをした
身体を動かして、頭を休めて]
[レイスの言葉に、再び笑みを浮かべ、ぎゅっと彼の服を掴む。
唇を寄せられれば、一瞬目を見開きつつ、やがて、ゆっくりと目を閉じた。
その胸にもたれかかるように、身を任せつつ。
全身の力が抜け、彼の腕に包まれる。
ノックの音が聞こえた瞬間、勢いよく飛び上がり、わたわたと周囲を見渡した]
[そんなこんなで]
…………うーん…。
[光を湛えるステンドグラスの下、ガラスロッドを
いくつか宙に浮かばせたままに作業に没頭する男。
しかし、その周囲には“歪な色の歪な形の何か”しか
存在せず、光を弾いても美しいとはとても思えなかった。]
さすがに、扱い難しいなあ…。
[男にしては珍しい、弱音をぽつり。]
[かぁ、と頬に血が上っていって、熱い。
少し触れて、そのままゆっくりと離れたくちびるがやわらかくて
なんだか、どうにかなってしまいそうな、くらい。]
[自分の身に体を預けられ、彼女の心音を聞く。
その暖かさと音が、たまらないほど嬉しかった。]
[冷たい温度が返ってこないのは、こんなにも嬉しい。]
[そして、腕に力を込めようと意気込んだ瞬間。
ノック音>>183が響いた。]
わ、わああああ!!!
[顔を真っ赤にして叫びながら、オリガのように飛び上がり
そして、わたわたと自分の腕を離す。
…少し物寂しくて、そっと手に触れた。
―― 叫び声で、中に人が居ることはわかっただろう**]
[どうしてものかと、とりあえず方向を気にせずに
歩いてみるとそこは――
1.調理場の前
2.朝のなんとか体操中のおねえちゃんが視界に 2(2)]
[とりあえず、変な事はしていないが
さすがに恥ずかしい
がばっと頭を下げるハスキーボイス]
ま、見なかった振りで!
[ぎこちなく誤魔化し笑いをして見せるは美少年顔]
あ、おねえ……
[すごく久しぶりに見た気がするキーラの姿に
駆け寄ろうとするも、取り込み中?だったようで
ぴたりと足を止めた。]
[……おねえちゃん、何してたんだろう……?]
[どきどき]
[誰かに頭を下げる姿を
なんとなく 遠巻きに 見ていた。]
[男に謝りつつ
くるりと視線を感じ、振り返れば
そこにはリディヤの姿]
あ、リーリャ……
[どこか気まずげなのは、このタイミングのせい]
………見てた?
[多分見られてるよな、と思いながら]
……それで終いか?
続けてもイイんだぜ?待ってるから。
[ 顔立ちは少年のようだが、獣の嗅覚は少女と認識している。それならば、彼女がキーラなのだろう。]
――なんてな。
[ 先程黒銀を撫でた少女にもちらりと目線を投げてから。]
……ヘンタイにゃ見えねぇな。
………うん。
ちょっと休憩。
[宙に浮かばせては溶かし、壊しを何度も何度も繰り返し
男の周囲は虹色のような澱んだ色の何かが転がるばかり。]
ちょっと空気を入れ替えるか!
[ん、と身を伸ばして
扉まで駆けて行き、バァンと勢い良く引いて開けた。]
―聖堂―
[灯油バーナーを使っていた為に、少々空気が悪くなっていて
勢い良く開いた扉から入り込む風に、心地良さそうな笑みと
扉を開いた両手を万歳したポーズのまま、しばらく停止。]
………。
なに…やってんの、お前ら。
[既に舞は終了したか、男の目には普通に会話している
男女と飛び上がる少女の姿しか無かったわけだが、
ある意味お互い様だった。]
絶対やりませんっ!
[24歳、男前と言われますが女です
見知らぬ男の前で、謎の体操とか嫌です]
……ヘンタイ、って!?
ですよね? ヘンタイじゃないですよね?
[獣耳少年にも言われたそれ
女装じゃないです、れっきとした女です]
そうだ、お名前聞いても?
私は、キーラ
[赤い夢の中では
“なんとなく”の思考は幼い頃の精神を取るけれども
現実のキーラは、れっきとした大人の姿
それでも気づいてもらえたのは僥倖だ]
そうだよ、キーラだよ!
キリルじゃないんだよ!
[にぱっと笑うよう]
必死になるトコじゃねぇと思うがな。
[ クスリと笑って。
「今更」のように名を問う彼女に今度は己の口から告げる。]
ダニール。
先生、はつけンなよ、痒いから。
ダニール“さん”
とりあえずさっきのアレは、黙っててください
[余裕の笑みを浮かべる男を、じいと睨む
とは言えこういうタイプは苦手なのだ
何だかんだと幼馴染にはイニシアチブが取れていたが
実は長いものには巻かれろ精神の内弁慶
たった今現れたヴァレリーと年齢は同じぐらいか]
凄い、迫力が全然違う……
[ヴァレリーに結構失礼な発言をした]
とっても取り込み中じゃないです!
[口止めしているだけである]
先生、に……?
[得体が知れない男だ
余裕に溢れた笑み、洗練された仕草
身体つきも、締まっているように見える
こういう“男らしい男”が身近に居なかったのだ
軟弱だったり
大柄だが小動物系だったり
洗練されているが柔和な物言いだったりで]
すごい!
ダニール先生、本当にかっこいい!
クレーシャとも、ヘンタイとも、違うんだから!
[もちろんレイス=ヘンタイである]
先生、強いの?
強いよね、すっごく強そうだもん!
[好みのタイプは? と聞かれれば
『強い人』と答えるのは幼い頃から変わらない]
すごいなぁ……
かっこいいなぁ……
[憧れの混じった声
色々と完璧に、理想のツボに嵌まったのだった]
(それにしても……)
[先ほどから、誰かの“声”が聞こえる気がする。
誰かの、自分を呼ぶ、声。
優しい、包み込むような声。
これは一体、何だろう……?]
[思えば、いつも母の存在を求め、村外れの古びた教会に墓参りに訪れていた。
そこに行けば、母の存在を近くに感じられる気がして。
母の声が、聞こえてくるような気がして。
あぁ、いつだったか、それを如実に感じる事が出来た気がするのに。
その事を思いだそうとすると、ズキリ…と痛みが走る]
[一瞬、真新しい教会の壁が、古びた教会のそれに感じられて。
記憶が、混濁する。
大勢の声が聞こえた気がする。
声にならぬ声。
あの淡い光の世界の世界とは違う――聞こえるべきではない、声。
怨嗟だったり、悔悟だったり……様々な声が聞こえた。
それに悩んだ時、誰かがアドバイスをしてくれた気も……]
[頭の中に、メーフィエの顔が浮かび、そして消えて行く。
あのようなやり取りをしていたからだろうか。
不思議と、彼を頼りにしてしまっている自分に気付いた。
いや、それだけでは無かったのだろうか……?
そもそも、村でそれほどメーフィエと話をしていただろうか。
村内での記憶は無く…思い起こされるメーフィエの姿は、どこか薄ぼんやりとしていた]
[不意に浮かび上がる、炎に包まれた教会のイメージ。
ハッと周囲を見渡せば、そこは真新しい教会で、炎は影も形も見えなかった。
突然怯えたように周囲を見渡した自分を、レイスはどう思っただろうか。
不安を払拭するようにゆっくりと頭を振り、笑顔を浮かべる]
[ズキリ……と喉が痛む。
何かを思い出そうとする度に、ずっとこの症状に悩まされてきた。
声が出ない事と、記憶が混濁している事には、何か関わりがあるのだろうか…?
古びた教会の壁。
朧気なメーフィエの姿。
そして、レイスの記憶……。
記憶の断片が浮かんでは消える。
届きそうな位置にあると思えど、手を伸ばせばそれはふいっと姿を消す]
[レイスが許してくれるならば、その胸に顔を埋めつつ……。
そうして居ても、自分を呼ぶ誰かの“声”は止まなかった。
吸い寄せられるような、まるで、今でも引き寄せられてしまいそうな、声。
なのに、不思議と恐ろしさは微塵も感じなかった。
温かく、そして優しい、自分の名を呼ぶ、声。
幼い頃からイメージしていた姿と、その声が、不意に重なった]
(…………お母さん…?)
[声の主に母の印象を重ね、思わず周囲を見渡す。
自分を産む時に亡くなった母の声など、知る筈もないのに。
自らの考えに、一瞬苦笑いを浮かべ、ゆっくり頭を振った]
[レイスの温もりを感じながらも、微かな違和感を覚える。
こうして居たのは、いつの頃だろう……。
やはり脳裏に浮かぶのは、古びた教会。
自分は、あの廃教会には墓参りに行くばかりで、中に入った事はなかったのではないか…?
ズキリ……と、痛みが増す。
喉だけではなく、全身が熱くなる気がする。
まるで炎に包まれているような、そんな感覚に襲われ……。
……痛みが押し寄せると同時に、自分を呼ぶ“声”も強くなる]
(どうしてだろう……。
思い出さない方がいいという事なの?
私は、思い出したいのに。
彼の事を、忘れたままでなど居たくはない――。)
[次第に、古びた教会のイメージが鮮明になっていく。
まるで、自分が今こうして立っている処まで、古びた教会な気がして。
周囲を見渡せば、壁の色がくすんで見え、かと思えば一瞬で真新しい壁へと変わる。
混濁しているのは記憶ではなく、自分の意識そのものではないか……。
そう思いながら、ぎゅっとレイスの服を掴む。
記憶も、視界も、意識すら定かではないこの世界で。
彼の温もりだけが、ただ一つ、確かに感じられるものだった。]
[過去の記憶に思いを馳せれば、視界が歪み、自分が古びた教会に身を置いているような気分になる。
自分を呼ぶ声に耳を貸せば、まるで引き寄せられるような、そんな感覚に襲われる。
どちらに身を委ねるでなく、ぎゅっとレイスの体にしがみつき、そっとその顔を見上げる]
(レイス、さん……)
[ゆっくりと唇を開く。
何度も呼んだはずの、愛おしい名。
果たして、それは何処で呼んだのだったか。いつ、出会ったのか]
[全身に、ちりちりと焼けるような痛みが走る。
そして、喉がズキリ…と痛む。
古びた教会。金色の獣。自らを抱くレイスの姿。
そして、炎に包まれて――?]
[自分の名を呼ぶ声が、ひときわ強くなる。
このまま、吸い込まれてしまいそうな錯覚に襲われ、ぎゅっとレイスの服を握りしめる。
呼ぶ声は温かく優しい物なのに、何故かそれを受け入れるのが躊躇われて。
レイスの顔をじっと見上げたまま……]
レイ……ス、さ……。
[――…ゆっくりと、一筋の涙が頬を伝った。]
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