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あ、だ、ダニール、…服、出た!
あの、…ありがとう。
………ダニールが居なかったら、…おれ、…えぷろん、だった。
[ものすごい感謝の念だけは、伝わるだろうと。]
[上着を着終わる頃には。
消えたと思っていたちびオリガが、一匹まぎれていたらしい。
ああ、小さいのにかわいそうに。
とっても見苦しいものを見ただろう。]
………ご、ごめ、ん………
[そっと肩に乗せて、テーブルの下から出る。]
あの、オリガ、…これ、………?
[自分が手に持っているはずのエプロンは、オリガの服にあり。
じゃあ、このエプロンは?
こてん、と首を傾けた。]
うぅぅぅぅぅぅぅぅぅ
[全裸変態の声なんて聞こえません、聞きたくありません]
[耳を塞いで、むすーとむくれる仕草が見えるよう]
――――――ハ!
[ 限界だった。
浴室がわんわん鳴る程の声量で笑い声が上がる。
腹筋が痛い。]
おっ、男の、裸エプ……ッッ!
いらねぇー!
ああそうだな。
[ 笑いはまだ収まらない。]
「キーラ」、会ってみるか?
レイスが言うようにヘンタイに見えたら笑ってやるよ。
―現在・ホール―
[ダニールの笑い声が聞こえ、思わず首を傾げる。
何かおかしい事があっただろうか……と考えつつも、じっとレイスが出てくるのを待った]
(……裸エプロン…?)
[あまり考えない事にした]
会いたい!
あたし、変態じゃないもん!
ダニール先生、絶対わかってくれるもん!
[レイスの声は体よくスルー
ダニールの声を聞いて、ぱぁっと目を輝かせる]
ダニール先生、どこに居るのー?
[ 今までの話から類推すると、相手は思春期特有の潔癖さを持つ少女で。
現在地を言うのは得策ではない。
丁度身体も温まった事だし、と浴槽から出る。]
……俺がそっちに行ってやるよ。
何処だ?
オリガ、……あの。
このエプロン、何処から…?
[彼女のそれと同じデザイン。だが、聊か大きいような。
なんとか自前の服を着たレイスの、小さな疑問だったりした。]
[テーブルから出るときに、頭をぶつけなかったのは。
肩に乗る小さなオリガのおかげである。]
……………………?
[どこかから、もんのすごいどでかい声が
聴こえたような気がして、目を覚ました。]
[この石からだろうかと思ったけれど、
どうも違うらしい。]
[きょろきょろと辺りを見回して、
そっと裏口の扉を開き、廊下へと出た。]
[レイスの言葉>>175に、小さく首を傾げる。
どこからも何も、自分が着ていた物なのだけど…と自分の着ているエプロンを指さし、そこにそれがある事に、思わず口をぽかんと開ける。
よく見ると、レイスが持っているエプロンは、サイズも自分の物より大きいようだ。
……結局理解出来ぬままに、はぐらかすように笑った。
レイスがテーブルから出てくれば、安堵の笑みを浮かべて。
肩に乗ったままの小さな自分の姿に少しやきもちをやきつつ、そっと彼の胸に顔を埋めた]
(……あ、そういえば、姿が元に戻ってる…?)
[そこでようやく気付いて、レイスの顔を見上げるのだった]
[意味が分からない事が続く
どうしてああして雪玉を投げてしまうのだろう
相手は子供なのに?
そんな事してはいけないのは自明なのに?]
……………
[小さく耳を塞ぎながら、鬱々と歩いていて
結局、聖堂の入り口にぼーっと立っていた]
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