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ナジーム ラシュディ に 8人が投票した。
ブライアン に 1人が投票した。
ナジーム ラシュディ は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、ブライアン が無残な姿で発見された。
シンドバッド は立ち去りました。
カウントレス・S は立ち去りました。
現在の生存者は、ゾンネ ユーベルス、守川 篝、ヴィクトーリア・フォン・リントブルム、風薙 緋焔、紅金の ロージア、サフォア ツキシロ、シャッテン の 7 名。
[路地裏で、あの男と女の子を見つけた時
助けを求める声を、助けることは出来なかった。
地下室で、サイコロが運命を呼び込んだ時
助けを求める声を、ことごとく轢き潰した。
明日は、明後日は、一週間後は、一月、一年……
きっと二人が助けに来てくれるのだと、祈り続けた。
いつの間にか、祈るということを忘れてしまって
忘れてしまったということを、思い出さないようになった。
考えれば、血に塗れた自分の体に気付いてしまう。
黒いばかりだった液体の色が、赤いそれなのだと。
12年の歳月をかけて、丁寧に丹念に、私ではなくなった。]
[助けを乞う声を何度聴いただろう。
聞いたような気がした。
気付く前に、体は、刃は彼等を蝕んでいて
皆、虚ろになった瞳を私へ向けてくるのだ。
彼等の声が、いつまでも響いている。
――影の街。
引きずり込んだ"東京"からも。]
―― メンデルスタワー/70階 ――
――――…。
[世界がどうであろうと、どうでもいい。
幾重にも重なった呪いの声は、
考える機能を剥奪された脳に浸み付いている。
どこにいても。
どこからでも。
何故、お前だけが生きているんだと、恨めしそうに。]
[考えないようにした。
考えれば、思い出せば、
片隅に残った欠片(わたし)は、本当に食われてしまう。
難しいことはわからない。
自分が何をしているかも、あまり興味が無い。
自分はメイドであり、メイド以外の何者でもないのだ。
だから。
シャッテンの演説も、思想も
彼の行く末に、何も異を挟む理由などなかった。]
『例えば君たちは……
人を食らう猛獣たちを見た事があるだろうか?
彼らはその罪によって、人に敵視され、殺されていく。
その猛獣たちが殺した人の数の何十倍、何百倍もの数を!
人が己が欲や繁栄の為に殺しているにもかかわらず!
その事に対しては言及せずに、
ただその一部の猛獣が人を殺したという点のみを重視し!
知らしめ!殺していく!』
[自分が生き残る為に、たくさんの人をころしました。
なるほど。私は、貴方にとって大罪人なのでしょう。
――それは、今更、どうでもいい。]
『この様な暴挙が許されているのはなぜか!
それは人という種が、この世の頂点にいるからである!
弱きを貶し!強きを引きずり落とし!
この世界を牛耳っているからである!
―――そして、人はNEXT……
我々をも同様に扱っていることは明白だ!』
[確かに、彼は私に命令する時も、陵辱する時も
地獄に君臨する悪魔のようなものだった。
彼を殺して外へ出てきた私は――否。
彼が大切にしている"NEXT"を処理し
その心臓を食べた私は、彼にとって大悪人だろう。
――それは、今更、どうでもいい。]
『NEXT達が起こす犯罪を、過剰なほどに誇張、報道し!
逆に人が無抵抗のNEXTに危害を加えた事件など
新聞の片隅に追いやられる!
私はそれを、他でもないこの目で見続けてきた!
人という種にのみ都合の良い世の流れ……
これを作り出している事に、今更なんの疑問があろうか!
人とNEXTが平等に扱われる……
その様な未来はまやかし以外の何者でもない!
その道は、他でもない人自身が望んでいないのだから!』
[人が起こした犯罪も、その内に時間と日常に溶けていく。
本当に平等な六分の一。
それが人にとって都合のいい流れだというならば……それもいい。彼に危害を与えられなかった人間にとってはどうでもいいことで、気付かないならば無いのと同じだ。
世はさりとて滞りなく廻っているのでしょう。
華の裏に、ひたすら毒を押し隠して。]
[それもいい。それはいい。
どうだっていい。
彼が何を見てきたのか、私は知らない。
彼は多くを助け、多くを殺し、
そして"全て"を知って――絶望したのだろう。
だから、彼の行く末は、彼だけのものだ。
ただ一つだけ、我侭を言うのなら。]
『この答えが出ない問いを、
私は時に人にとって都合の良い正義の味方
また、人に悪意を振りまく影として考え続けた。
結論を言おう……ない、ないんだ。
人に、守る価値など一片たりともないッ!!』
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