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改造人間 イル に 1人が投票した(らしい)。
市長少女 明朱佳 に 3人が投票した(らしい)。
訓練生 フェイト に 1人が投票した(らしい)。
市長少女 明朱佳 は村人達によってたかってぶち殺された。
誰かが寝たまま起きなかったみたい。
しぶとい奴は魔法少女 エリー、訓練生 フェイト、主席候補生 フラン・A・入坂 の 3 人だと思っておこう。
― ソフィア・パーク(廃墟) ―
[ソフィア・パーク上空に、黒い球体が現れた。
それは、”孔” 裏宇宙へ繋がる次元の”門”だった。
虚空《ソラ》を振り仰ぎ、
気の早い星の光を見ていた姿勢から振り返る。
その先には、少し離れた場所に「少女」が居た。]
こんばんは。
[ワンピースは汚れていたが、周囲が既に暗い事もあって、
よく見れば遠目からでも気付けるだろう。
遥か彼方から、天使が飛んでくる姿はまだ見えない。
だが、恐らくはそう遠くない時間に現れることだろう。]
―ソフィア・パークだった場所―
―――…。
[念の為に地図を呼び出し、座標を確かめる。
確かにこの一帯がソフィア・パークなのだが、暗いのとかつての姿を留めて居ない事から認識するまでにかなりの時間を要した]
フラ……
[遥か上空から呼びかけて、止まる。
其処に在った姿は彼女だけではなかったから]
この詩論シティってね、
古代遺跡が沢山あるんだって。
一種、独特の場(>>3:50)なんだろうね。
[少女の元へ、両手を後ろ手に重ね合わせたまま歩む。
一部焼き焦げた帽子(>>4:99)が、揺れる。]
………。
[そして、少女にある程度の距離まで近づいた頃、天使は現れた。
天使が降り立つのを待つように、見上げる。
天使が降り立てば、視線は再度少女に戻されるだろう。]
――ソフィア・パークより少し離れた郊外――
……これじゃあ、ないか。
[両手に杖を掲げ、そのままで、通信機から返信がないことを確認する。
宇宙怪獣が漏れ出る前に、”孔”を閉じようと、杖に、念を込めて]
……え?……こん、ばんわ。
[人気のない場所に一人でいたから、目立つかもしれない、とは思っていた。
暗い中で白い衣装を着てもいたから。
だけれど、誰かが来るという事を覚悟はしていても、もしもを考えれば、今やってることは後ろめたい事には変わりない。
だから、思わず、杖を後ろ手に隠して、声の方向に目を凝らした。
見える、人の形のシルエット。
呆けた声で返すのが、今はやっとだった]
[周囲を見回しても、他の気配は無い。
此処に居るのは3人だけのようだった]
[顔を出すだけでは流石に失礼だと、ハニエルと繋がるコードを一旦外して2人の近くまで歩いて行く。
決して対話の妨げにはならないよう、それでも声はしっかりと聞こえるようある程度は離れて居る事にする]
こんばんは、フェイトくん。
[フェイトに挨拶を行った後、少女へ向き直り再度歩き始める。
警戒心を抱かれないであろうラインで、歩みを止めた。]
古代遺跡……っていうと、過去の王朝とか、そういったものをが数多く、とか、かな?
……何か、特別な何かが、過去にこの地で多くあった……?
[なぜか、少し頭が、重い。
黒い杖が、脈を打っているような感覚を感じ始める。
それは、契約なく旧き魔力を使うもの――、”彼ら”への憎悪が、”盟約”となった『元契約者達』に残っていたその残滓。]
その、独特って詳しく、は?
[意識が、左手の黒い杖へとむけられる。
その間に、天使が地上へと、降り立つ。
”孔”を閉じきらないまま、である事を思い出すも、此処で杖を掲げ直せば、妖しく移りすぎてしまう。
それゆえに、手が止まり]
って、フェイトと詐欺アーマー?
……無茶する奴は、どうなったのよ?
[フェイト、という名前を聞いて、そして、彼が歩いてきて。
ようやく見覚えのあるハニエル――エリー命名詐欺アーマー――と、判断する。
状況が状況ゆえに、かなり判断力も、落ちていた。]
……私の事を、……いや、『盟約』を知ってる?
ただ、訂正すると――”セカイ”の王への”なりそこね”の『契約者』だよ。
過去、誰一人として、王にはなれなかった。
[過去の契約者は誰も、”セカイ”を、導く事は出来なかったのだから。]
その可能性はあるよ。
でも、分からない。
昔のことだもの。
歴史学者の頭の中を覗いたってきっと分からないかも。
[前置きをし、漸く『独特とは?』の質問に応える。]
でも……ここは、ヒラきやすい土地みたい。
宇宙の中の、異常性が積み重なってる。
だから、宇宙怪獣達の大規模侵入の『マーカー』に選ばれたのかもしれないね。
[マーカー(印)を基点に”孔”を開くこと。]
無茶って失礼。
フェイトくんから見れば、無茶に見えても
わたしは無茶してないよ?
[ぷく〜っとわざとらしく頬を膨らませた後、]
ああ、なるほど?
で、無茶する奴と二人で生き残れた、と。
[しみじみと、良かった、と視線の先、追わずとも誰の事かは解り。
少し嬉しげな表情を、素直に浮かべて。
この瓦礫の山の惨状では、大喜びは、出来なかったけれど。
他に、もしかしたら無茶する奴がいたのかもしれないけれど。
フェイトにひとつやり遂げた、という思いを持っていてほしかったから、他にいたのかどうかには触れなかった。]
その杖、 [>>7指差し]
もしかして近づいてきてる、
小型宇宙怪獣(>>5:219)を退治してくれるつもりだった?
………。
盟約か。
わたしの知ってる盟約かなー。
[少し俯き、足元の小さな小石程の瓦礫を蹴った後、またエリーを見る。]
もしわたしが知る『盟約』が遵守されているなら、
わたしはここに来なかったんだ。
それも、そっか。
過去に直接生きてなければ、解るわけも、ないか。
[調査して、推測はできても、確かに、そうだ。
歴史学や考古学とは解釈の学問。
取りようによって、過去の”セカイ”の形を変える、学問。
そう考えている間に、いつの間にか黒い杖の脈動は、収まっていた。]
開きやすい、場所?つまり――特異点。
『マーカー』って言うよりは、力の集積場。
ただ、本能で力の流れに沿って集まった、って私は考えてはいるけど、ね。
……私が知ってる宇宙怪獣が、本能で動いてるものばかりだってのもあるけど。
[『マーカー』を宇宙怪獣達が組織的な策略、計略の元に置いたのではなく、『不安定な力場』として作用したのではないだろうか、という考えだ。
憶測にしか過ぎないから、この考えが正しいのかは解らない。
彼女が言っている事が正しいのかもしれない。]
うーん、それも、ある。
…………助けに行こうとしたら終わってたって言う、情けない話だよ。
――どう、だろうね?『盟約』が同じものなのか、それとも、伝承とかで話の中で変わってきているのか。あまりにも、満たせないから。すでに『盟約』が歪んでいたのか。
少なくとも、私の知る『盟約』は前提条件自体を満たせた『契約者』がいなかった。
だから、出る必要が無かった被害者が出てしまう。……少なくとも、私が受け継いでからの無用な悲劇は、私の、責任だよ。
[自嘲の笑みを、浮かべて、虚空を見て、笑う。
そこでようやく、自分であけて、閉じそこねていた”孔”をふさごうと、杖を掲げて。]
特異点……そういう呼び方もあるね。
地球の考え方としては。
力の集積場ではなく、集積してしまったものの発現。
[主語も、誰がそう判断しているのかも言わないまま言葉を返す。
これもそれも一つの捉え方だろうか。
どちらが正しいか間違っているかは零されない。]
そう、本能かもしれない。
でもね、思考型がわたしやエリーとフェイトと合わないと、
知的生命体かどうかなんて、分かんないよね。
発声での意思疎通ではなく、
彼らの種だけで通じるテレパシーを使ってるかもしれない。
……でも、彼らには戦略も何もあったものじゃない。
夢中で突撃してきてるもの。
[男はそれなりに2人の話の内容を噛み砕いていた。
特に、エリーの語る内容に]
(無用な悲劇って―――)
[背後に座らせてあるハニエルを見るが、そこまでで
考えるのをやめた。
元の位置に視線を戻し、エリーが虚空を見上げるのを目線で追いかける]
(…終わっちまった事だし、エリーが悪いだとか責めても
どうにかなるもんでもねえ。
これからどうするか、だしな)
何がどうなってそうなるのかわかんねーが、
なんでお前がハニエルのアレの事を知ってるのかは…
まあ興味あるわな。
[フランに問われ、やはり何かを知っているような口ぶりに
率直に「知りたい」とは言えなかったが、意思は通じただろうか]
でも、お前が知ってるのはそこから更に深い所にあるもののように見えるけどな。
……まって、”地球の考え方”としては?
それって…………いや、それを聞く場ではない、よね。
[ものの見方という話なのだろう、と。
一度、考えすぎた頭を冷やす為に目を閉じる。]
思考型が存在しているかどうか、出会えば、存在している証明はできるけれど、出会わなくても存在していない証明はできないし、もしかしたらの可能性は、無数にある。
けれども、侵略と言うには、知性が見えない。
見えないもの、知らないものは過去であれ、遠くはなれた場所であれ、遠くはなれた種であれ……見える情報から、限りなく矛盾の無い推測はできても、真実は、解らない。
星との盟約は、
この"セカイ"を"地球"を守ること?
皆を導き一つに纏めること?
盟約の契約者達を纏い、自身を肥大化してるのかな。
[自身とは杖のこと。]
[地球に住む者からのものの見方。
エリーの思った意味とほぼ同じでは、ある。]
………。
[>>22>>23二人それぞれの言葉に肯定も否定もなく沈黙を保ち。]
[呟きながらも、杖を掲げ続け、自分の開けた”孔”を閉じきる。
閉じてから、考える。
何か、何かが…………あ。と何かに気づいたように、口を開けて。]
……星との盟約?…………私は、違う、と考えているんだよ。
確かに、”セカイ”を、”地球”を守り、導く事。
ひとつに纏める事。
それが盟約。
けれど肥大化している、と言うのを聞いて…
[黒い杖が、戦慄く。
黒い杖が、震えだす。
まるで、怒りを露にするかのように。]
盟約の始まりは――星、”地球”じゃない。
ただの――っち!
[黒い杖の、魔力反応が、上がる。
膨れ上がる。
右腕を左腕に叩きつけるように、白い杖で黒い杖を押さえ込もうと、試みる――]
ここにいるのはフランじゃないの。
テスト機に乗って出発したの、覚えてるでしょ。
あの時に、フランは死んじゃったんだ。
本当は、もっとフランのままで居たかった。
フランは生きることを願っていた。
でも、あの力は人間の力じゃないから…いずれバレちゃう。
[そして、フェイトに染み渡るのを待つようにまた間を開ける。]
[白い杖で、抑え込める、押さえ、込む。
邪魔されるわけには、行かない。
そのヒントをくれた彼女が死んでいる、と言うのはわからないけれど――
そんな事も関係は、今は無い。
それよりも、これを口にすることが――やるべきこと、そう思えた。]
始まりは――、ただの”人”。
”王”どころか、”長”にもなれなかった、……っ太古の”理想家”の”魔術師”っ!
[苦しげな顔で杖を、杖で、抑え込み続けて。叫ぶ。
白い杖も、黒い杖も、震えだす。]
………。
当たり前、か。
『盟約』は、忘れられている。
[この地球に『盟約』を覚えている痕跡はない。
エリーの盟約と『盟約』は全くの別物だった。]
だから、わたしがここに来た。
本当、嫌んなっちゃうよね。
あ、フェイトくん。
フェイトくんは生身だと危ないよ、きっと。
[>>33構えを解く仕草に、首を傾けて。]
[今まで、あまり気にしていなかった――、
星の意思であれば、不変でいい。
変化はおそらく、望まない。
何より、一度『契約者』が”セカイ”を導けば――導かれた”セカイ”を、憂う必要があるだろうか?
1度”セカイ”を導けばそれで終わると踏んでいた理由のひとつでもある。
だから、見落としていた。
始めは、”セカイ”を憂うモノから『契約者』を選んでいるのだと思っていた。
違う。いや、合ってはいるが、そうではない。]
”理想”を重ねて、肥大化して。怨念をも力として……
[憂い、導くだけの理由ならば、半ば怨念と化した者(>>5:64)を盟約に取り込んだままにする必要等、ない。]
”セカイ”をひとつに纏め上げて、”理想”を実行したい。
それが――
[抑え込もうとしていた、白い杖が一部分離して、黒い杖と合わさっていき、灰色と化し、手から離れ、震えながらうごめき、形を変えていく。
手元に残ったのは、小さな白い杖。]
そっくりなのはね。
この地球で言えば【エスパー】なんて言われるかなー。
………心を読み取って、そっくりそのままトレースしてるんだ。
姿だけじゃなくって心も「擬態」してるの。
フェイトくんの事が分かったのもそう。
心を読む、知覚するのはわたしにとっては普通なんだ。
死んだ『フラン・A・入坂』は、今頃は、
情報《ソース》のスープの一部として、もう意識はないと思う。
フェイトくん達から言えば、あの世に行ってしまった。
[稼動因子]
[宇宙の『盟約』の為に来た、エイリアン]
―――…。
[未だに信じられない。全く別の生命体が、寸分違わずフランを真似て居られるのかという疑問が強く根付いていたからだが、その疑問も続く言葉で簡単に打ち砕かれた]
ああ…だから。
ハニエルに姉貴が居るって、“読んだ”のか。
[フランじゃない、でもフラン。フランだけど、フランじゃない。
そんな言葉が頭の中をぐるぐると回っていて、素っ気無く]
じゃあ、フランは。
あいつの身体ももう、無いって事か?
[受け入れなければならないと、知った。
だから問う]
[>>38フェイトがハニエルへと乗り込み、
グノーシスを持って来いと言えば、]
………、グノーシスは壊しちゃった。
[さらりと、告げた。]
[形を変えた灰色は――人の顔の群れへと、形作っていく。
大きさ自体は。体積自体は。
成人男性よりも小さい。
だが、一つ一つの顔は。
溜め込まれた怨念と、そして――、長き盟約の連鎖で溜め込まれた魔力を、持っていた。]
……あいつ、見たことが――。
[白い小さな杖を握ったまま、膝をつき、まっすぐにその灰色をエリーは見据えて。]
[事も無げにサラリと告げられた、グノーシスの破壊。
その後の男の絶句は長かった]
あ………
アホかお前はああああああああ!!!!
なんてこった、グノーシスは最新型で人類救済の……
えぇい、そんな仕草までフランそのまんまでいやがって。
まあいい、全部受け止めるのは終わってからにする。
今じゃ泣くに泣けねーしな。
それに、お前さっき言ってたな?
盟約が遵守されているなら来なかったってよ。
そりゃー…どうなってたかはわかんねえけど、きっとあいつの事だから何がどうあっても激戦区には行っただろうし、同じようにやられたかも知れねー。
お前が居なけりゃ、あの兄貴は今も変な事になってただろうし、アカデミーも混乱してただろーよ。
お前が来たから、あの兄貴は“フラン”とまた逢えた。
そこんとこだけはGJと言っといてやるよ。
[受け止めたのかそうでないのか、今ひとつわからない言葉をフランに投げかけ、今度こそハニエルの背を閉じた]
………。
お墓参りがしたいの?
[>>42問いかけに更に問いかけた。
が、>>39>>44灰色の杖が実体化し始めたのへ、]
ん、怒っちゃったみたい。
理解出来ないなー。
……墓参りっつーか、無茶しやがった奴に説教しに行くんだよ。
お前はウチの姉貴か、ってな。
[ハニエルを通して、残念な口調の女性の声が響く]
そんで……エリーはまたすげぇもん喚び出しやがったな。
口々に、好きにくっちゃべってやかましいことこの上ねえ。
今俺達喋ってんだからお前はちったぁ黙ってやがれ!!!
[収納していた洋弓を構え、収束レーザーの矢を作り
弦を引き絞り……多数ある顔目掛け、放った**]
わたしにも事情があるんだから仕方ないよー。
アホまで言わないでよ。【フェイトくんの方が頭悪いんだから!】
[ビシィ!と指差した。遠慮なく言った。]
………。
[>>46話が終わってから、]
グノーシスは人類の守護神だけど、わたしには合わなかったんだ。
擬態したはいいものの、ある程度以上思考を合わせたら、
シンクロ(>>5:103>>5:127)が切れちゃった。
[GJや、また逢えた事などには返事はなかった。]
[―――後日、『グノーシス』はシールド装甲が半壊、球型コックピットが全壊となり、脊髄経路が使い物にならず、データは抹消状態で見つかったという。]
フェイトくん、だったら案内しようか。
[それが本心かどうかは窺い知れないものの。]
でも、これだけは聞いておかないと―――ね。
[差した指を降ろして。]
ちょ、こんな時にぃぃぃぃ!?
[衝撃の告白と反応>>43>>45が聞こえて、うあああああ、と頭を抱えたくなる。けれど。今止まったら明らかにヤバイ。]
ええい、間に合え!って言うか発動して!
――我、古の盟約を引き継ぐ者なり
《我、セカイヲウレウレウレウ……》
――我、世界を憂うものなり
《我、セカイを手にするモノ、ヒt《ワレ、セカイヲテニスル《ホホホホホホ!》
――我――セカイを手にするモノ、エリーの名において命――
《ずる、光よ《闇よ《地よ《石よ《風よ《ホホホホホホホ!》……
[多数の灰色の顔には、力はあった。魔力はあった。
多数が協力しさえすれば、の話だが。
彼らは、ばらばらに詠唱していた。
ばらばらの意思で、自我を主張していた。
だからなのか、一つ一つの力はそこまで強くなく――あっけなく、レーザーの光に貫かれる。]
―――ここに居る皆。
―――あなた達は、宇宙の為に滅べるかな?
[感情が完全に欠落した声で、
其れはエリー・フェイト・怨念…に問いかけた。]
[普通なら、これで――終わりと言ってよかった。
だが、潰された顔は数個。
残りの顔が、フェイトへと――]
《穿て、わが敵を!《集え、そして覆い潰せ!《我を空へ!《ホーホッホッホホホ!》
[ど真ん中に穴が開いた顔から、細い光の矢と、
遅いが広く包み込まんとする闇が、フェイトへと放たれ、
さらに、空へと、風の力を借りて、浮く。
相変わらず高笑いが響き渡る――。]
ずる!風よ、地に叩きつけよ!
[飛行だけでも対処しようと、遅れながら、残った白い杖を手にして、風向きを変えにかかる――。
……風の操作で、ひとつの顔と、互角。魔力は使えたが、空中で静止させるのが関の山だった]
[怨念たちは、問いへと意識をむけるもの自体が少ない。
ただ――そのうち、顔が無傷の4つが反応する。
この4つ以外は――顔の中では戦力外と言っていいだろう。]
《ウチュウ?ウチュウとはそもそも何だ?《”セカイ”の外側の事だ、阿呆が。ともあれ、”セカイ”の外側は外側、”セカイ”の内側の我とは何の関係もないな。《ワレガセカイヲヒトツニ、ウチュウモイズレヒトツニ
《ホホホホホホホ!……まぁ、まじめに答えてあげようかしら?こいつ等自分の事ばっかりだし。我らが宇宙の為に滅んだとして、宇宙は永遠の平穏を得るのかしら?永遠の一となれるのかしら?得られぬのなら、一となれぬのなら、答えはNOよ、お嬢ちゃん?》
……こ、こいつは……だから負けたのよね、私……。
[風の制御を取り合いながら、高笑いの顔を睨みつける。……最も自分は向こうに意に介されてはいないが。]
[そして、問いかけについて改めて考える。]
――滅ぶ以外の選択肢を、探す。
大事なものの為に自分を犠牲にしても、その先がないから。
残されたものを見届ける事も、次に助ける事もできないから。
滅ぶ以外の答えを、探す。
[真剣に考え、自分で答えを、だした。
こう思えるのは――一日たらずの、出会いのおかげなんだろう、と思える。
この答えに、意味があるかどうか、それは解らなかったけれど]
得られるよ。それでも、答えはNOかな?
[感情の欠落した言葉。最後に答えた顔へ向けて再度問いかけた。
尤もその言葉は、最後の回答者の意味に添った返事ではないかもしれない。]
うへぇ…俺が女なら服に穴開けられてキレてるとこだぜ。
男でよかったな、顔野郎。
しかしなんだよこいつ、ド真ん中に穴空いてんのに平気とか信じらんねえ…。
エリー、お前が喚んだんなら何か対処の仕方くらいあるんだろ!?どーすりゃアレ落とせるんだよ!!
[顔達が空中で静止するのを見ては一旦地に降りて、エリーへ無理な注文を投げ掛けた]
《女の衣を纏うか、女になりたいのか?《問いはもはや我には向けられておらんようだが、意図が見えんな《ワレニシタガエ、シタガエ!《ホホホ……平穏は得られる、ただ、その言い方では一とは成れないわね?NOよ、お嬢ちゃん?》
[10mほどの宙で静止する顔たちは口々にど真ん中の穴が開きながらも自分達の言葉だけを紡ぐ。
光の矢を放った、最初に喋った顔の口元が言葉の内容に反して、笑む。
天使を貫いた光の矢が、大きく曲がり、天使の頭上へと上り、急激に角度を変えて落ちていく、獲った、と言わんばかりに。
高笑いの顔だけは、高笑いの間に言葉を吟味して、答えを返して]
ええい、こっちも手一杯なんだってば!
喚んだっていうか、これ分離したって言う方が…………アレを一つって考えずに、蜂の群れとかそんな感じで考えてみて!
[フェイトにも、フランにも、振り向けずに、3番目の風を使う顔との、風の主導権の取り合いは続く。
顔に関しては、多数の顔の協調性の無さと、他の顔が穿たれても蠢く様を考えると……ぱっと思いつくのはそんな所。]
どういう、事なのよソレ!
けれど、他の方法を、探して、探して、探しまくってから!
その次の危機があるかどうかも解らないのに、ただ自己犠牲だけで終わらせて……
[――それは、そんなのは。]
――――――それは
[思考放棄?そもそも、”何故”全てが消えてしまうのか]
――――――単なる
[勘違いかもしれない、見落としがあるかもしれない。再発するかもしれない。それらも調べず、探さずに、ただ提示されて滅びて終わりなんて]
――――――”無責任”だ!
[光の矢の原理はどのようなものか。
天使は少なくともレーザーと同義だと思い込んでいた]
蜂の群れな、なんとなく解るよーな気はする。
一緒にくっ付いてる奴が撃たれても、好き勝手に喋ってるしよ………
[納得、というように空を見上げた瞬間。
すぐ真上に光が落ちて来て>63
とてもではないが回避が間に合いそうにも無かった]
――――…間に合わ……
[天使が咄嗟に取った行動は、前方へのダッシュ。
飛び退る、や同じようにレーザーで相殺するなど手段はあるにはあったが、そこまで頭は回らず。
そのおかげかどうかは分からないが、髪を模した排気口のいくつかの破損で済んだようだ。
内部までその音が届くのに思わず舌打ちが出る]
ちょ、どうし・・・!?
っち、気を抜くと…!
[風の対処と、問答で、フェイトの方まで気が回っていなかった。
光の矢は、そのまま、地中へと落ちていく。
光が届かぬ場所に落ちてしまえばそのまま、消えていく。]
《中々しぶといが、次には耐えられまい《問いに意識を奪われすぎたようだ。我、古の―《ホカノタイトウナイケンガマジレバ、イシノトウイツナドデキハシナイ、ソレガワカランカ!《ホホホホ……で、問いの意味は何だったのかしら?お嬢ちゃん?》
[多数の顔の左上に位置する、光の矢を放っていた顔に険しい苛立ちが募る。
左下に位置する闇を放った顔は、再度詠唱しなおしはじめる。
右下に位置する風を操る顔は、未だエリーと風を奪い合う。
右上に位置する高笑いの顔が、少しずつ膨れ上がる。
同時に、破損した他の顔が、しぼむ。]
わり…油断した!!
エリー!!どこ潰せばお前の負担が減る!?
[損傷は致命的ではないにせよ、その部分は機能を停止させなければならない為に排気の負担が大きくなり、反応速度が鈍る結果となる]
ちょっとミスやらかしちまったから、指示くれっと
ありがてーな!
[再び弓を、今度は横に構えて拡散レーザーの体勢。
万が一複数箇所をと言われた時にも対応出来るように]
聞いても無駄とは思ってた―――。
わたしが産出され、送られた以上は。
既にこの状態はどうにもならなくなっている。
[片手は後ろに、もう片手は人差し指だけ立てて口元にあてる。
エリーとフェイト、そして凝る怨念との争いの中、両目瞑り立ったまま。]
私とやり合ってるのは右下の奴だけど、できれば詠唱してる奴優先……一番厄介な奴が膨らんでるのも怖いけどさ!
私より扱いは熟練してるみたいだけど、詠唱しなおしてる奴がいる事を考えると、それぞれの顔は自分だけでは、2つの魔法は同時に操れないはず!
[自分の手を空けるか、相手の手を止めるか、膨らみ始めてる厄介な奴を潰すか……どれだけ撃てるのかは解らないから、3つ選択肢をあげ、1つしか出来ないなら、手を止めたほうがいい、とは提案する。それが吉と出るか凶とでるかは解らなかったけれど。]
[エリーから指示があったのはやはり複数箇所。
横撃ちのレーザーを拡散させれば、少なくとも右下・左下の顔には横一直線に命中するだろう。
しかし一番厄介な右上が後手に回る。]
――――…。
よし、めんどくせえ!!!
エリーはちょっと待ってろよ!
[考える暇があるのなら動けと、横向きの弓のまま弦を弾く。
レーザーは右下・左下の顔面へ刺さり、追撃ともう一度同様にレーザーを放った]
[ゆるりと両眼を開く。
マゼンタの光溢れ、黒髪が風もないのに舞い上がる。]
【【【――――― ィィン ―――――】】】
[高笑いを行う顔へ対し、視えざる手を伸ばした。
テレパシー。それを攻撃に転じ、対象の精神に使えば、精神破壊が行われ廃人にさせる事も可能だ。
今、行おうとしているのは対象の「右上」の顔の動きを停めること。
誰かが「顔」へ攻撃を仕掛ける事は、無論停めない。]
《膨らんでいる?貴様何を《セカイ”を手にする――《キケ!スベテハ――
《あらあら、気付かれちゃったのね?それじゃあそろそろお別れ――な、ナニコレ!ホホホ、ホーッホホホ!》
[詠唱の途中で、遣り合っている最中で、右下と左下の顔が、ぷちゅり、と潰れる。何か、言葉を紡ごうとするも、追い討ちで、止めを刺される。
高笑いの顔がくすりと微笑み、一気に膨らんで、顔の群れから、分離・独立を図る。
だが、それとて集中せねばならない事、途中で動きが止まる。
分離しかけて、長く伸びた、分離し切れなかった管一本で垂れ下がった状態で高笑いで干渉を打ち消さんとする。]
これで、終われ……!
[そして、ずぅっと風で地面に叩きつけようとしていたエリーは、そのまま、それを続行する――。
対等だった力関係が消えて、地面に、顔が叩きつけられる――――。]
[結局――、干渉を和らげても、高笑いの顔は干渉を打ち消す事もできなかったし、
潰れていた顔達はもとより、垂れ下がっていた高笑いの顔も、地面への激突で、あっけなく、飛び散る。
残った左上の顔にしても、ダメージが大きく、歪んで、声も出せずにいた。
呼吸音に似た音が、響く。]
…………え?
[エリーは、目を、白黒させて、まるで一枚の画像を見るような目で、その光景を、目にする]
……終わった、の?
[そう、エリーはまだ顔達から目を離さず、その光景を見つめていた。
まだ、空気の通る音を繰り返している、歪んだ左上の、顔。
虚空をじっと、見つめている。
何を考えているのか、解る事もできない。]
《……ヒュー……しゅー……》
[実際、左上の顔の思考は、散乱して、自分が生きた時代の、自分の理想と、かなわない苦痛が、入り混じっていた。
今でも未来でもなく、過去を見ていた。
走馬灯のように]
[エリーの攻撃でまだ終わらないようであれば、両眼の光を強める。
地面に押し潰すように、怨念達へ圧力をかけるかのように。
停めるのではなく、言わば意識体達へ精神攻撃を仕掛けてゆく。]
ん、フェイトくん、どうかした?
[フェイトに問い返す声は、読書中に声をかけられたような声。]
っ……あ、いや……
なんでも、ねぇ。
[おそらくは2人と考えている事が全く異なっているだろうからか、フランからの問いには歯切れ悪く返し]
さっきの質問って、結局……なんだったんだ?
[話を逸らそうと、戦闘中に問われた事を掘り返す。
宇宙の為に滅ぶ事は絶対の否、その答えを彼女はどう思い何を判断したのだろう、と]
[走馬灯は続く。
苦しみの余り、叶わぬ余りに、諦めた”理想”
一人の指導者が導く事で、優れた力を持つものが導く事で。
力なき老いた、そして判断を間違った指導者に、導かれて起きた悲劇を、繰り返さぬ為に。
彼こそが、最初の一人だった。
優れた力を死に物狂いで手に入れ、”理想”を持って人々を導こうとして、受け入れられなかった一人。
受け入れられないならば、未来へ。”理想”を託そうとした。
幾人かの『契約者』には受け入れられた。けれど、人々には、”セカイ”には受け入れられなかった。
――我は、間違っていたのだろうか?
その思念を最後に、フランの精神攻撃によって、潰れて、いった。]
聞いてみただけ。
だって、もう運命は決まってるから。
[フェイトへと。そして、少し間を置く。
その間にフェイトからまた話しかけられるだろうか。]
……音も、しなくなった、ね……。
[これで、終わ……ったわけでは、ない。
まだ、元から開いていた空の”孔”や、
ルッカ達を連れ戻す為の”孔”を開けなくてはいけない。
手元に残った、白い小さな杖に、力をこめて。
再び、空へと顔を上げる。
けれど、フランの答えも、気にかかった。]
決まっている?それは、一体……?
[”孔”を開こうとしながら、問いかける。
力をかなり失ったからなのか、それとも、”当たり”なのか。
中々、開かない。]
そ、か。
気が済んだならいいや。
お前が俺達の答えに納得したならそれはそれで良いし、
納得できなかったなら…何かやらかすつもりなんだろ。
でもそれは、フランの性格をトレースした行動じゃねえよな?
エイリアンつったか、お前自身の考えなんだよな?
[エリーを見守りつつ、視線は動かさずに再度フランへと問う。
極当たり前の事を言っているのかも知れなかったが、なんとなく確認はしておきたかった]
わたしはね、破壊する為に産出《プロダクツ》されたの。
分かるかな。
………。
[両目を閉じて開けば、マゼンタの光は消えていて。]
未来へ”理想”へ導く気持ちは間違いではない。
だけど、その"感情"は危機を招く。
[一度だけ、”孔”を開こうとするエリーが持つ、小さくなった白い杖へ視線を向けた後、]
破壊する為――――。
……危機を破壊する為?それとも――
[硬く、開きにくい――”孔”が、少しずつ、少しずつ開いていく。
小さな、小さな黒が。点が大きくなる。]
それって――存在意義って事?
生まれながらの本能……よりも大きな。
[少しずつ膨らむ”孔”へと視線を集中させながら、耳と声だけ、話へと意識を向けて]
んー……そだな、俺からはもう、ないな。
後の難しい話はエリーの方が理解し易いだろ、そっちに任せる。
俺はお前らの話を聞いて噛み砕くのに集中するぜ。
[質問は以上だ、と色々押し込めた。
後の聞きたい事など、全て個人的なものばかりだからだ]
いや、私だって、疑問に思ったキーワードを自分にわかる言葉で噛み砕こうとしてるだけでしかないよ?
[ついでに言うと、”孔”を広げて。
そろそろ呼びかけ始めなければならない。
胸元にまた入れてある通信機へ――]
通じてる?聞こえる?私だよ、エリーだよ!
………。
これだけは覚えておいて。この宇宙には、
奇跡も、魔法も、
ハメツ ゼツボウ
愛も、希望も、あるんだよ。
[帽子の淵に手を添え、
笑顔のままフェイトとエリーへ向けて話した。
『あいもきぼうも』、声はそう発音していた。]
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