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―道端―
[夏の日の沈みは遅い。夕方、橙色に染まる中を、男は歩いていた。今日は昨晩想定したのを超えて患者が多かった。そのせいで高瀬も山入の様子を見に行けなかったようだった]
……、
[ふと、山の方を見やる。山の中には墓地がある。死者が起き上がり、生者を襲う。子供の頃にはよく聞かされ、怖れもした話が思い出される。流石に今では信じていないが。
すぐに視線を戻し、歩き続け]
―村道―
[兼正に人が来たらしい。
朝、それとなく話題に出た事柄に胸が踊った。
日が沈みかけているが、心はどことなく上機嫌である]
外の人……。
どんな人なのかな。
[都会に出ても、やっぱり自分は村の住人だと思い知ってしまう日も多かったから。
外から来た人、新しい人。
ふと、遠くに棺の影が見えて眉を潜めた]
――日没時、屋敷内――
[日が落ちるのと全く同時だった。
ぱちり。棺の中で目を開く、一時たりと違うことなく繰り返し続けられてきた目覚め。
蓋を持ち上げながら身を起こす]
[須藤もこの屋敷のどこかで同じように目覚めていることだろう。
傍に彼の目覚めを待つ伽耶の姿はあっただろうか。
その姿を見れば、ふわりと笑いかける]
おはよう。どうだ、この村は?
[言外に、いい獲物は見つけたか、と告げる。
日中だれかに会ったのであればその話が聞けるだろう]
――兼正の屋敷、居間――
[洋館にふさわしいアンティークのテーブルの上に置かれたティーセット。
香り高い紅茶が注がれたカップを弄んでいる。
飲めるわけではないが、人間のふりを楽しむちょっとした茶目っ気だった]
さて、村の連中は今頃俺たちのことを噂しているかね?
分かりやすく引越し屋のロゴを入れたトラックまで走らせたんだ。そうでないと困るが。
好奇心は猫をも殺す。興味は、持ってもらわないと、な。
今日は、姿を見せてやるとするか。
[にやりと笑う、その瞳の奥に一瞬ちらりと燃えるような光が浮かんだ]
――村内→屋敷へ――
[真夏の昼下がり、吹く風も無く、照り付ける太陽の光に答えるように、アスファルトからの熱も容赦なく。
あまりの暑さに外に人影も無く。]
(もう少し行けば誰か会えるのかもしれなけど、この暑さじゃ無理そうね)
[体力が尽きる前に、屋敷に戻ろうと歩を進める。
日が傾きかける頃には、屋敷へと戻る事が出来た。]
――日没時、屋敷内――
[屋敷に戻ると、時計をチラリと見やる。完全な日没、紫苑達が目覚めるまでまだ30分位有るのを確認すると、汗を流す為に軽くシャワーを浴びた。
時間を気にしながら着替えを済ませ、暑くて乾かす気にもなれない長い髪を、湿ったまま下ろして紫苑の部屋へと向かった。]
>>129
[すっかり暗くなった屋敷の中を、電気を点けながら紫苑の部屋へと向かう。暗闇が怖い訳ではないが、点けずには移動出来ない位に遮光が施され本当に闇に近い状態の屋敷。
自分の部屋の近くに関しては、そこまで重厚には設えてないが、紫苑達の部屋周りの遮光は完璧に作ってある。
そっと、紫苑の部屋の扉を開け電気を点けたと同時に、カタリと棺の蓋が動いた。]
紫苑おはよう。
[どうだ、この村は?と問われれば]
誰にも、会えなかったの。遠目で、畑や田んぼに人影は見えたのだけれど、あまりの暑さに……、ね。
[少し申し訳なさそうな表情で答えた。]
─通学路─
[腕時計を覗き、暗くなった坂道を今度は上がって行く。
農家の朝が早いように、夜も早い。
日没と共に人影もまばらになる]
……全然涼しくならないなあ。
昼間よりマシだけど。
[ふと、目に入るのは兼正の屋敷。深く闇に沈んでもなお、違和感を醸し出す洋館]
……きもちわるい。
― 回想・診察室 ―
[兼正が来た事は耳にたこが出来るほど聞かされた。
それよりも気になったのは患者の多さ]
貧血だな、ちょっと検査のために血をもらうよ。
[今日、何度このセリフを言っただろうか。
見たところ貧血以外の症状がないのに皆一様に呆然としている。
もうこんな患者が5,6人は来ているだろうか。]
とりあえず、鉄剤とビタミンCの錠剤を出しておくから、
様子見ておいて。
[見た目で変わったところと言えば虫に刺されたような痕があるだけだ。あとは血液の検査を待つしかない。]
[午前の診療は患者の多さで2時近くまでずれ込んだ。]
なんだろうな…4,5日前から貧血の患者が多い…
[コーヒーを片手に呟く。
しかも変化はそれだけではない。
今日、明け方に、5日前に貧血で病院にかかった浅黄松次の様子がおかしいと電話があった。男が駆けつけたときはすでに死亡していた。
貧血以外の基礎疾患もない、元気だけが取り柄のはずの松次が急変したことに男も信じられなかった。
しかし、すでに死後硬直も始まっており、死後10時間程度は経っていたために死亡診断書を書き、あとは弔組に引導を渡したのだ。
司法解剖は家族が嫌う。特に土葬が普通の外場では司法解剖に応じる者は少ないだろう。]
これは…何か…あるのか?
[ため息と共に呟く。
医師として患者と、そして死人に立ち向かうからこそ感じる嫌な予感が、男を苦虫を噛み潰したような顔にさせる。]
― 昨晩 ―
兼政?違う?
えっと、誰だっけそれ…?
[気乗りしない自身の言葉に、話し相手は違うわ兼正よと訂正をして此方の気も知らず話をまくし立てた。このおばさんが家族でなければ放置するんだが、と、失礼なことを考えていた。]
へえ、あの屋敷に人が入る―ねえ。
あんな場所うちらよか辺鄙な所だろうに、めんどくさくないのかね。
[五十歩百歩なんだろうけど、と言う言葉は飲み込んだ。]
[午後は午後で往診の依頼がいつもより多い。
そして、皆の症状は……]
貧血だなぁ…暑いせいか食が進んでないのか?
少しでも栄養あるもの食って養生するしかないな。
[昨日の夜、神威と山入について話していたが、
そんなことすら忘れさせるほど忙しく往診に走り回った]
今日も負けちゃったか…。もう30年になるんだっけ、俺が生きてる間に優勝を見たいよ…。
[弱い部類のチームではあるが負け続けると少し悲しい。
自室に戻れば、飾っているコレクションの一つを手に取る。
部屋に飾っているのは竹刀、細い鉄パイプ、サイン入りバット、物干し竿…。要するに、長い棒のような物物だった。]
棒を持っている間は、やっぱ、楽しいからな―。
ほんと最高に感じるんだよな、棒ってやつは。
[集めたコレクションから、長い棒とバットを持って庭に出る。余り夜が深ける前には終わるが―我流の棒術と、バットで素振りをしているだろう。]**
― 仕事場 ―
ああ僕も散々聞かされましたよ…。
でも仕事場が増えるかもしれないのは良い事でしょうね。
[例のお屋敷の件は先輩方にも持ち切りだった。そのうち、水道工事にいくんでねか?とも。]
屋敷とか―大変そうですけど。まあ水道は重要ですからね、緊急とかでご依頼が来てもおかしくないですわ。
[長いパイプが沢山ありだと気づくと、少し心が浮いた。]
─日没時: 通学路・病院前─
[病院前にたたずむ人を見かけて、わたしはドキリとする。他の道で遠回りしようかと思ったが、恐る恐る近づくにつれて、それが近所のお婆ちゃんだと気付いた]
銀子お婆ちゃん!
どうしたの? こんな時間に。
もう診察時間終わってるんじゃないかな。
[聞けば、そんなに体調が悪い訳でもないのに、近所の主婦が心配性で、病院に行けとうるさいのだと言う]
……でも、おばさんの言う通りじゃないかな。
なんだか銀子お婆ちゃん、ぼんやりしてるというか……前はもっとチャキチャキしてたじゃない。
ちょっと無理言ってでも、開けて貰った方がいいんじゃない?
― 病院前 ―
[往診から戻ると桜子と老婆の姿があった。
慌てて車を駐車場に入れ、二人の元に駆け寄る]
どうした、銀さん。
[顔を見た瞬間に分かった。“あの症状”だ]
とにかく、診察室へ。
[桜子に向き直り]
ありがとな。後は俺がなんとかしておくから、
桜子ちゃんは帰ったほうがいい。
[なんだかごにょごにょと要領を得ない銀子お婆ちゃんと押し問答をしていると、院長先生がやってきた]
あ、先生!
銀子お婆ちゃん、ちょっと様子が変なんです。
看てあげてください。
[ふと、先生の表情が堅い気がした。気のせい? 夜だから?]
え?
あ、はい。
[夏風邪の診断くらいなら、30分もしないだろうに。
お婆ちゃんの付き添いをする気だったわたしは、帰れという先生の言葉に面食らう]
あの、よろしくお願いします。
[気になりながらも、わたしは病院を離れた]
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