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リル!!
[振り返り、リルの顔を見る。
その表情は、いつもの冷静でどこか物腰のやわらかそうなフィリップではなく、悪鬼の如き形相だった]
戦斧を喰らうな、避けろ!!
そしてもてる全ての弾を撃ち尽くせ!!
君も思い出したようだな、リュース、いやオキセンシェルナ!
君達こそ、この私を打ち倒した最後のHM!
だからこそ、君達が最初のターゲットだったのだ!!
リュースさえ倒してしまえば、この私にもはや敵は無い!!
[眸から抜け落ち、褪せていく金色。
機神との接続に不具合が出ている証拠だ]
ッ
[何でもない、とも言えず
ただ問いかけの言葉に首を横に振る。
前を向かなくてはならないとわかっているはずなのに]
[金色は生み出された当時、機神を得られずにいた。
『出来損ない』
『失敗だ』
『処分を』
機神ひとつまともに喚び出すことの出来ないインターフェイスなど
彼等にとって意味のないものであり、そして何より
『反抗的過ぎる』]
───嫌、だ
[金色の脳裏の中
記憶を書き換えると共に声は続いている]
安全性の担保は取れていたはずだ。
実地でのデータは不足していたが、こればかりはな。
[画面に映し出されるデータを目で追う。]
…早すぎたのは承知だ。
でも、時間がないんだ。
[「サラ」でいる時間がどんどん短くなっている。
予想より変化が急激だ。]
[破棄される寸前ではあったが、その後に
どうにか機神を得たことにより、破棄を免れる。
それでも、そう簡単に事は終わらなかった。
外敵の侵略。
初めて駆り出されたその戦地。
防衛に成功した、その代償として
ひとつの街が消え、パイロットが死んだ。
インターフェイスの暴走。
それ以外の、何でもない。
故に]
いや
記録を洗い直してバックアップ体制の充実を図れ。
シグ改の調整を急がせろよ。
その上で、次の準備にもかかれ。
「次、ですと?」
そうだ。エルに持たせた「あれ」の改良を。
そしてシグ改もまだ性能向上は可能だ。
「この戦力をもってしても事態は収束しない可能性があると?」
…常に次の手を打つ。そうしてここは動いてきたはずだ。そして、現行の体制ならそれが可能なはず。頼むぞ。
「…まだ忙しさからは開放されませんか」
いつも率先して寝ずに過ごすのはお前だろうが。
睡眠は取れと言うのに。
「ふ…能率は落としておりませんよ。お任せを」
嫌ぁああああああああああああ!!
[響くのは悲鳴]
[裁定は下される。
『他のインターフェイスに悪影響が出る前に』
『少しなりとも使える余地があるなら』
『記憶を───消せ』
視界には何もない。
ただ、声が続いていた]
[敵機の映像。状況に舌打ちし、とにかく回避行動を取ろうと操作する。
が、動きが鈍い。バランスが崩れる。ポップアップする警告。オキセンシェルナの異常]
……しっかり、つかまっておれよ。
[戦斧を、刃を横にし前に構える。防御の構え。
あの攻撃は、避けられまい]
「次に、未知のHMの方ですが」
未知のHMは、以後社内では「インフルエンザ」と呼称する。
ややこしいが、隠語だと思え。
「は、当社ではインフルエンザの研究もされておりますが」
インフルエンザとだけ呼ぶことはほとんどあるまい。
「了解しました。今回確認されたインフルエンザの映像を出します。現在インフルエンザ同士で交戦中のはずなのですが、こちらは干渉が強くなかなかまともに映像が入ってきません」
そうか。仕方ない。可能な限りデータは取れよ。
「もちろんです」
[相変わらず、なんという力。]
…急がなくてはな。
[呟き、自室へ足を向ける。
途中、「リル」のための施設が目に入る。
く、と胸が痛む。
二人は、無事だろうか…]
[黒の上に描かれていた金の光が弱まる。
インターフェイスの弱体化を示すかのごとく。
それでもパイロットとの接続はどうにか保たれているのだろう。
水平に構えた戦斧、けれどこの状態で
あの狂攻を受け止め切れるかは定かではない]
…… ァ
[襲う熱の波に、何処か恍惚とした炎がリルの双眸に宿る。
形相の変わったフィリップを見詰める。
ポールアクスを避けろと言う命令に頷いたのか、どうか。]
[真紅の球体軍は、淡い金色の光に包まれた半獣の機体を容赦なく破壊する。戦斧に弾かれても爆球は連続して続き、真紅の闇の向こうに、漆黒のその機体を覗かせない程。
ロッドがフィリップの突き刺すような命を受けて、紅い流線型を描く鋭利で巨大な長槍に変化した。
──ラミアは巨大な槍を掲げる。
赤黒く禍々しい気が流出する。
その槍は、憎しみの記憶を突き立てるごとく、爆心地に立つリュースを貫く。]
[装甲の外で弾ける複数の球体。
その振動は内部へも伝わる。
腕に繋がったままのケーブルが、数本切れた。
だらりと、腕に刺さったままのプラグからしな垂れ落ちる]
…じーさん、
[離脱させたい、と思う。
自分の勝手で巻き込んでしまった老兵。
見つけさえしなければ、もっと気楽な余生をおくれていたはずで]
[装甲は悲鳴を上げている、といってよかった。
接続は既に危うい。
戦斧を水平に構えていられる
その両腕が在ることすら既に奇跡といって良い。
迫る赤黒の槍、それは過去の憾みを果たすかのように
的確に黒金を貫いた]
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