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ふむ、トリスラム嬢でしたか……ナタリー嬢と言い、我々にも死せる道はある、という事ですな。
[ベッドの上の灰に指を這わせ、死したことを確認する。]
はっはっは。情けないものでしたな。
ハンターを自認しておいて、あんなざまだ。
―→サロン―
ご自分でお淹れにならないんで?
[半眼になって言い返した。
それでも、首を縦に振りはするのだが。
サロンまで足を運ぶ。
同行した者には適当に椅子を勧め、自身は床の絨毯の上に腰を下ろした。
傍らにはグレゴリーの剣を置いている]
―中央塔地下―
[入り口のない塔の地下。
宝物庫とも噂される其処には様々な品が鎮座している。
噂通り高価であろう宝石のついた装飾品の類から
海を経た異国の民の装束、慎ましやかな押し花の栞――。
数多ある品は全てこの城に住まうようになってから贈られた物。
仕舞いこんだままではあるが埃を被っていないあたり
常日頃から眷属の誰かが手入れしていただろう事が窺える。
一つ一つ、誰から贈られた物か覚えている。
けれどそれらは城主の心を満たしはしない。
物言わぬそれらに虚しさは募るばかり]
紅茶は、君と一緒に飲みたいのだよ。
不公平だというなら、茶器をテーブルに運ぶのはわたしがやろう。
それでどうだ?
[くすりと笑って。
手があいていれば、ベルナルトの柔らかな金髪を掻き回していただろうが、今はフィグネリアを落ち着ける場所まで運ぶのが先だ。]
―城内―
[ユーリーやベルナルトと視線は交わさずに。
彼らのやり取りははっきりと耳に入るが、
それに対して口を挟むことなどしなかった。
別れ際にはカチューシャやヴェロニカを心配げに見遣り、
ベルナルトの左足にも、その気持ちだけを向け]
血の香りは、吸血鬼を呼ぶでしょう。
私などが言えることではありませんが……ご注意を。
[紅茶の会話には、わずかに表情が緩む]
ザハーリイン様。
その、もう歩けますから、降ろして頂けませんか。
[そして控えめにそう言った。
彼が降ろさないなら、そのまま部屋へと向かうつもり]
これでも、見た目よりは力があるつもりです。
安全は、お約束します。
[もう歩けると告げた腕の中のフィグネリアに囁いて、その身体を横抱きにしたまま、確固とした足取りで階段を登ってゆく。
ようやく彼女をおろしたのは部屋の前。]
呼んでいただけるまで、ここに居ります。
[着替えるならば待つと示した。]
[永き孤独な時間で名を忘れてしまったけれど
狂わずにいれたのは孤独の意味さえその時は知らなかったから。
人に触れ闇の住人と過ごすようになった今ならば
あの暗闇の中一人であり続ける事は耐えられないだろう]
人は物を贈る時、私の想いだ、心だ、と嘯くけれど――…
想いも、心も、この目には映りはしない。
――…物よりも血の方が良い。
[血ならば別の場所が満たされるから]
―自室―
[降ろされ、自分の血に濡れた服に思い至る。
だがもう香りがどうであろうと関係ないだろう身だ]
見られて困るものなどありませんわ。
今は一刻の時間も惜しい――、ザハーリイン様もそうでしょう。
血濡れのままで申し訳ないですが。
[そうして部屋の戸を開け、中へと促す。
まだふらつきそうになるのを堪えて自分も続いた]
[ポケットのハンカチを取り出し、ズボンを軽く捲った。
滲み出ている血を拭う]
……。
(情報交換、か……)
[目線を上げ、サロンに居る者たちを順に見やった]
いつか必ず、私は自我を失う時が来るでしょう。
どうにか耐えてみせようとも思いますが、
そう出来る確信など少しも……持つことは出来ません。
私はあなたをも襲おうとするかもしれない。
ストロガノフ様がしたように。
[常より饒舌なのは、奥底の恐怖のせいかもしれない。
淡々とそう紡ぐ声にユーリーはどう思うか。
一時の間。娘は伏せていた視線を、彼へと向ける]
── フィグネリアの部屋 ──
[室内へ通されると、ふらつくフィグネリアを椅子に誘導し、休んでもらう間に、クッションを背にあてがってベッドに座れるよう場を整える。
暖炉に火をいれると、フィグネリアにベッドに移るよう指示した。]
失礼、触れさせていただきます。
[ことわりをいれ、フィグネリアの首筋へと指を伸ばす。
肉の裂けた噛み傷はどこか淫微な薔薇にも似て。]
痛まなければ、布をあてて起きましょう。
襟を少し――寛げてください。
[湿らせたリネンで傷口を処置しながら、フィグネリアが話をしやすい距離と雰囲気を作る。]
聞いています。どうぞ──
もし私が自我を失ったなら、
――ザハーリイン様、どうか止めを刺して下さいませ。
[自死さえ選べぬ状況が怖い。
清廉な色を湛えるアメジストを、ただ、見つめた]
[フィグネリアの告白に瞑目する。
やがて、静かに顔をあげた。]
先に申し上げておきます。
血を欲することを堪えないでください。
人間とて食べずには生きてゆけないように、
吸血鬼もまた、人の血を吸わずにはおれないのだとわたしは思います。
その在り方を悪と断じるつもりはありません。
吸血鬼は滅ぼされるべきとも思っていない。
いや、
人であれ吸血鬼であれ、
正気を失い、無差別に人を殺すような者は、排除すべきだというのがわたしの考えです。
──自分の大切なものを守るための戦いならば、わたしは怯まない。
わたしは、ナティア・コサリコフが吸血鬼だから討ったのではありません。
彼女が、わたしの友を──グレゴリーを襲ったから刃を振るったのです。
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