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── サロン ――
[確信はないと口ごもりつつも、ベルナルトは教えてくれた。
「アナスタシアは吸血鬼だ」と。]
ああ、ならば──…
[頭の中で破片が組み合わさる。
犠牲者が出る前から「宴から帰らぬ客」のことを、
「もう外へは出られない」ことを知っていた彼女。
アナスタシアがそれほどまでに夜に近い存在だったのであれば、それも理解できる。
城門を閉ざす「理」もおそらくは──]
──交渉すべき相手は、彼女だ。
……痛くないですか?
[欠けた腕が目に入る。
気にする風でもない彼女の様子だったが、どうしても問いかけずには居られなかった。
布巾を絞り、軽くはたいて]
オリガ?
ああ――彼女なら、城主様と一緒にどっか行っちゃいましたよ。
[あの後どうなったのだろう。
アナスタシアの目線が、左足に向いているのを薄く感じた]
[ベルナルトが足の血を洗うと告げてサロンを出ていった後、残るふたりに向き直る。]
どのみち、崖の調査は明るくなってからでないと無理です。
ヴェロニカ・アルマゾフさんの勧告どおりに、今夜はこのまま礼拝堂で休もうと思いましたが──
少々、事情が変わりました。
わたしはアナスタシア・ニコラエヴナを探します。
彼女が吸血鬼であれば、むやみに近づくのは危険です。
わたしも、あなた方を守れる保証はできない。
先に、礼拝堂へ移動していてもらえますか?
[礼拝堂まではふたりを送るつもりで、そう頼んだ。]
―廊下―
[コツコツと廊下を響かせて歩く。]
老いて死ねる人の身とは、今思えば贅沢でしたなあ。
[肩を竦め、立ち止まり、外へと視線を投げかけた。]
ふむ、御城主が何故このような宴を持とうとしたのか――。
はっはっは。
恐らくは暇潰しなのでしょう。
ただまあ、生ある者への嫉妬にしか見えないというのは穿ち過ぎですかな?
[からからと声を立て、腹を押さえて笑う。]
痛くないわ。今は。
[欲の波に揺らされながら、酩酊感に息を漏らす]
…崖から?
嗚呼…どう、かしら、城壁がないのは、必要ないからではなくて…?
宴は――
[瞬いて、言葉を切る。
宴を終える方法はもう知っている。皆で、というユーリーの思考を好ましい心理だとは思っても]
[ベルナルトの腕の間合いに踏み込んで、酷く穏やかに告げた]
触れても いいのよ。
今度は逃げないから。
[もう一度同じ衝撃を受ければ、動く事すら出来ないだろうが]
ですよねえ。
……下、あるのかなあ。
[地続きで存在しているなら、いつかは崖下にも辿りつくだろうが。
全く外界から切り離されているような気がするのは――吸血鬼という存在を知ってしまったから?]
城主様と直談判できれば、それが……
……。
[穏やかな声。
告げられた言葉]
――え、
[息を、呑んだ]
やっぱり、貴方がしたことではないのね。
[躊躇う様子に仄かに笑んだ]
金色の光――あの後、他の人のところに移っていたわ。
だから
[半端に上げられて止まった腕へ、左手を伸ばした]
触れても いい?
[この宴が開かれた理由。
初めは疑いを持っていた、でも真実としか思えぬ噂。
吸血鬼と呼ばれる城主はどこに?
どうすればこの宴は終わる?
ナタリーを、アナスタシアを吸血鬼とした人物は?
分からない事柄が思考を阻む。
ずきずきと痛む頭を押さえ、どうにか立ち上った]
ここから出ることは――
吸血鬼が居る限り無理なのかもしれない。
それとも人間が残る限り、と言うべきかしら。
[いくら考えようと真実に辿り付ける気はしない。
ただ仕組んだのは、あの肖像画の女性――イライダではないか。
それだけは強く強く頭の中にあった]
俺にもよく分かんなかったんですよ、あれ。
他の人のところ……?
[彼女の笑みに、口元が緩む。
それは安堵か――あるいは]
俺なんかに触って、いいんですか?
[肩を竦めて。まるで冗談を言う時のように。
しかし灰色の双眸はまっすぐにぬばたまを見つめ、
己の左の手で、彼女の左の手に、触れた]
[城主の身よりも冷たい城門。
ぬばたまの檻に触れるが未だ開かれる刻ではないと訴えるが如く
重々しい感触がその手の平に伝わる]
――……。
[物思いに耽っていれば近くに声と気配を感じる。
ピク、と銀の髪が揺れた]
[頬に落ちる睫毛の影が震えた。
息を詰めて、弾かれるのを待つ]
―― …
[暫くしても、硬い掌はただ弱い熱を伝えて来るばかり。
緊張を解こうとゆるゆると息を吐いて、ほらね、とどこか嬉しそうに呟いた]
いいのよ。って、まあ…正直、ちょっとドキドキしたわ。
[指を絡めて引く。胸の中央に掌を押し当ててみせた]
知ってた?吸血鬼にも鼓動があるなんて。
まるでニンゲンと変わりないように思えるのよ…馬鹿馬鹿しいでしょう?
[アナスタシアは自室にはいなかった。]
何処にいる──…?
この檻を壊して、貴女を
< タナトスに魅入られた者 >
救いたいのに──、
いや、――まあ、そりゃ、
[こっちだって――もう、どうすればいいやら。
軽く頭の中が混乱しているのは確かだった。
何故か不快ではなかったけれど]
ちょ、ちょっと……!?
[押し付けられた掌の先。
脈打つ鼓動を感じて――息が止まった。
『心臓を杭で貫く』なんて、そんなこと]
すいません。
正直、停まってるかと思ってました。
……なんか、ひどいなあ、それって。
[痛々しい右腕以外、彼女はなにも変わらないように見えて。
だけど、吸血鬼で。
やり場のない思いがこみ上げてきて、結局息を吐くことしか出来なかった]
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