人狼物語(瓜科国)


611 ぬばたまの檻


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追われし者 ユーリー

── サロン ――

[確信はないと口ごもりつつも、ベルナルトは教えてくれた。
 「アナスタシアは吸血鬼だ」と。]

ああ、ならば──…

[頭の中で破片が組み合わさる。

   犠牲者が出る前から「宴から帰らぬ客」のことを、
   「もう外へは出られない」ことを知っていた彼女。
   アナスタシアがそれほどまでに夜に近い存在だったのであれば、それも理解できる。

   城門を閉ざす「理」もおそらくは──]


──交渉すべき相手は、彼女だ。

( 155 ) 2011/01/30(日) 20:53:42

【赤】 城主 イライダ

―回想―

[ニコライの言葉>>+53を聞いた時。
城主は困ったように微苦笑を漏らす]

そのように見えたとしたら……
それはあなたの話が興味深かったから。

[幼子のようと思われているとは思わなかった。
未熟な心を見透かされたような気がして軽く肩を竦める。
つ、と、ニコライの口許に人差し指をもってゆき]

――…その姿は秘めておいて。
夜を統べる魔性が幼子のようだった、なんて……
知られたら笑われてしまいそうだもの。

[くちびるに艶やかな笑みをのせると
寄せていた身体を離すように一歩下がり闇にとけゆく**]

( *24 ) 2011/01/30(日) 20:54:42

アナスタシア

…ベルナルト。

[布巾を洗う若者>>130の目に、半ばで途切れた右腕はどう映るだろう。
頓着する様子も見せず、吸血鬼はくるりと厨房の中を見回す]

オリガをご存じない?

[城主と共にどこかへ、と聞けば曖昧に頷くだけなのは、知りたいと思って尋ねたのではないから。会話の糸口を掴もうとして、薄い熱に浮かされる眸を男の足に向ける]

さっきはお話の途中で失礼したわね。ええと…これからどうするか、だったかしら。

[光に弾かれる前の会話>>7:120を思い出そうとして眉根を寄せる]

( 156 ) 2011/01/30(日) 20:57:50

敗残兵 ベルナルト

……痛くないですか?

[欠けた腕が目に入る。
気にする風でもない彼女の様子だったが、どうしても問いかけずには居られなかった。
布巾を絞り、軽くはたいて]

オリガ?
ああ――彼女なら、城主様と一緒にどっか行っちゃいましたよ。

[あの後どうなったのだろう。
アナスタシアの目線が、左足に向いているのを薄く感じた]

( 157 ) 2011/01/30(日) 21:04:48

敗残兵 ベルナルト

>>156

[これからどうするか。
その言葉に、そうだと頷いた]

その事なんですけど……
ユーリーさんが、礼拝堂の裏手の崖から逃げられないかって提案をしてました。
吸血鬼の協力があれば、崖下まで行けるかもしれない……って。
皆で逃げるつもりなのかもしれません、あのひと。

――逃げられると思います?

[淡々と言葉を紡ぎ、首をかしげた]

( 158 ) 2011/01/30(日) 21:08:09

追われし者 ユーリー

[ベルナルトが足の血を洗うと告げてサロンを出ていった後、残るふたりに向き直る。]

どのみち、崖の調査は明るくなってからでないと無理です。
ヴェロニカ・アルマゾフさんの勧告どおりに、今夜はこのまま礼拝堂で休もうと思いましたが──
少々、事情が変わりました。

  わたしはアナスタシア・ニコラエヴナを探します。

彼女が吸血鬼であれば、むやみに近づくのは危険です。
わたしも、あなた方を守れる保証はできない。
先に、礼拝堂へ移動していてもらえますか?

[礼拝堂まではふたりを送るつもりで、そう頼んだ。]

( 159 ) 2011/01/30(日) 21:13:54

騎兵長 グレゴリー

―廊下―

[コツコツと廊下を響かせて歩く。]

 老いて死ねる人の身とは、今思えば贅沢でしたなあ。

[肩を竦め、立ち止まり、外へと視線を投げかけた。]

 ふむ、御城主が何故このような宴を持とうとしたのか――。

 はっはっは。
 恐らくは暇潰しなのでしょう。

 ただまあ、生ある者への嫉妬にしか見えないというのは穿ち過ぎですかな?

[からからと声を立て、腹を押さえて笑う。]

( 160 ) 2011/01/30(日) 21:14:36

アナスタシア

痛くないわ。今は。

[欲の波に揺らされながら、酩酊感に息を漏らす]

…崖から?
嗚呼…どう、かしら、城壁がないのは、必要ないからではなくて…?


宴は――

[瞬いて、言葉を切る。
宴を終える方法はもう知っている。皆で、というユーリーの思考を好ましい心理だとは思っても]

( 161 ) 2011/01/30(日) 21:15:38

アナスタシア




[ベルナルトの腕の間合いに踏み込んで、酷く穏やかに告げた]

  触れても いいのよ。

今度は逃げないから。


[もう一度同じ衝撃を受ければ、動く事すら出来ないだろうが]

( 162 ) 2011/01/30(日) 21:16:01

敗残兵 ベルナルト

ですよねえ。
……下、あるのかなあ。

[地続きで存在しているなら、いつかは崖下にも辿りつくだろうが。
全く外界から切り離されているような気がするのは――吸血鬼という存在を知ってしまったから?]

城主様と直談判できれば、それが……
……。

[穏やかな声。
告げられた言葉]

――え、

[息を、呑んだ]

( 163 ) 2011/01/30(日) 21:29:18

敗残兵 ベルナルト、アナスタシアに向かってそろそろと腕を伸ばす。はっきり触れるには躊躇いがあった。

( A18 ) 2011/01/30(日) 21:30:52

追われし者 ユーリー

── 城内 ──

[アナスタシアの部屋は知っている。
 まずはそこへ向かった。]

( 164 ) 2011/01/30(日) 21:33:18

アナスタシア

やっぱり、貴方がしたことではないのね。

[躊躇う様子に仄かに笑んだ]

金色の光――あの後、他の人のところに移っていたわ。
だから

[半端に上げられて止まった腕へ、左手を伸ばした]


  触れても いい?

( 165 ) 2011/01/30(日) 21:38:00

フィグネリア

[この宴が開かれた理由。
初めは疑いを持っていた、でも真実としか思えぬ噂。

吸血鬼と呼ばれる城主はどこに?
どうすればこの宴は終わる? 
ナタリーを、アナスタシアを吸血鬼とした人物は?

分からない事柄が思考を阻む。
ずきずきと痛む頭を押さえ、どうにか立ち上った]


ここから出ることは――

吸血鬼が居る限り無理なのかもしれない。
それとも人間が残る限り、と言うべきかしら。


[いくら考えようと真実に辿り付ける気はしない。
ただ仕組んだのは、あの肖像画の女性――イライダではないか。
それだけは強く強く頭の中にあった]

( 166 ) 2011/01/30(日) 21:42:11

敗残兵 ベルナルト

俺にもよく分かんなかったんですよ、あれ。
他の人のところ……?

[彼女の笑みに、口元が緩む。
それは安堵か――あるいは]

俺なんかに触って、いいんですか?

[肩を竦めて。まるで冗談を言う時のように。
しかし灰色の双眸はまっすぐにぬばたまを見つめ、
己の左の手で、彼女の左の手に、触れた]

( 167 ) 2011/01/30(日) 21:44:45

城主 イライダ

[城主の身よりも冷たい城門。
ぬばたまの檻に触れるが未だ開かれる刻ではないと訴えるが如く
重々しい感触がその手の平に伝わる]

――……。

[物思いに耽っていれば近くに声と気配を感じる。
ピク、と銀の髪が揺れた]

( 168 ) 2011/01/30(日) 21:53:44

アナスタシア

[頬に落ちる睫毛の影が震えた。
息を詰めて、弾かれるのを待つ]

―― … 

[暫くしても、硬い掌はただ弱い熱を伝えて来るばかり。
緊張を解こうとゆるゆると息を吐いて、ほらね、とどこか嬉しそうに呟いた]



いいのよ。って、まあ…正直、ちょっとドキドキしたわ。

[指を絡めて引く。胸の中央に掌を押し当ててみせた]

知ってた?吸血鬼にも鼓動があるなんて。
まるでニンゲンと変わりないように思えるのよ…馬鹿馬鹿しいでしょう?

( 169 ) 2011/01/30(日) 21:55:59

【赤】 城主 イライダ

食欲旺盛な子がいるみたいね。

[ナタリーの紡ぎ>>+67に城門に向かい合ったまま薄く笑う]

おいしそうな血があっても
今の姿では口にすることも出来ないよ。

( *25 ) 2011/01/30(日) 22:00:13

追われし者 ユーリー

[アナスタシアは自室にはいなかった。]

何処にいる──…?


この檻を壊して、貴女を

   < タナトスに魅入られた者 >

             救いたいのに──、

( 170 ) 2011/01/30(日) 22:07:12

敗残兵 ベルナルト

いや、――まあ、そりゃ、

[こっちだって――もう、どうすればいいやら。
軽く頭の中が混乱しているのは確かだった。
何故か不快ではなかったけれど]

ちょ、ちょっと……!?

[押し付けられた掌の先。
脈打つ鼓動を感じて――息が止まった。
『心臓を杭で貫く』なんて、そんなこと]

すいません。
正直、停まってるかと思ってました。

……なんか、ひどいなあ、それって。

[痛々しい右腕以外、彼女はなにも変わらないように見えて。
だけど、吸血鬼で。
やり場のない思いがこみ上げてきて、結局息を吐くことしか出来なかった]

( 171 ) 2011/01/30(日) 22:08:58


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