人狼物語(瓜科国)


611 ぬばたまの檻


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敗残兵 ベルナルト

―礼拝堂―

[蝋燭の灯火。
横たえられているのは、ニコライの遺体だろうか。
――一番目にしたくないものが、立て続けに眼の中に飛び込んでくる。
叫びだしたくなる気持ちを抑え、その場に残っている人間に声をかけた]

……ロランが、井戸の傍で……
背中を、刺されて、もう、息が――

[顔色は蒼白。
声が上ずる。死体。血の匂い。ここは戦場じゃない!]

誰か、一緒に来て下さい!

[忘れかけていた悪寒を振り払うために、叫んだ]

( 96 ) 2011/01/27(木) 22:47:39

アナスタシア

― 三階→二階 ―

[階段の踊り場に立っていた。
丁度降りようとしているところに見える]

――あら、こんばんは。

[自室へ戻ろうとするヴェロニカに逢えば、静かに会釈した。
ドレスはやはり喪服に似た黒で、今はルビーのネックレスはしていなかった]

お休みになるの?

[そこでニコライへの献灯のことを聞けば、嗚呼、と瞬いた]

そう――私も行かなければ。
リディヤという子にも、未だ祈っていないのよ…

( 97 ) 2011/01/27(木) 22:51:51

城主 イライダ

[邪気の無い笑みは天使のよう。
オリガの応え>>92に城主ははたりと瞬きをした]

――…探しに来たのでは、ない?

[一番に思いついた理由は彼女の目的ではなく
悩ましげに顎に手を宛がい考える素振り]

逢わせられるものなら逢わせてあげたいのだけれど
彼女はもう、此処には居ないの。
……ディアーナの、願い……?

[彼女は妹に何を語ったのだろう。
微かな動揺が瑠璃の眸を揺らした。
オリガの口から語られる此処に来た理由。
思わぬことに一瞬言葉を失い――微苦笑を浮かべる]

光栄なことね。
けれどあなたから近しい者を奪った私が……
恨めしくは、ないの……?

( 98 ) 2011/01/27(木) 22:53:41

追われし者 ユーリー

[衝撃に色を失ったベルナルトが懸命に知らせたロランの死。
 その顔の青白さは、不死の魔物のそれとは違う――人を案じるからこそのもの。]

──案内を頼む。

[ベルナルトの不自由な足を気にしつつも、躊躇することなく即座に現場へと戻らせる。]

( 99 ) 2011/01/27(木) 22:54:12

アナスタシア、ヴェロニカが小剣を抱いていることに気付けば、微かな息を漏らして一歩だけ下がる。

( A12 ) 2011/01/27(木) 22:54:44

ヴェロニカ

[城に入り、自室へと戻る道中で喪服を着たアナスタシア>>97に出会った。
その様子が艶やかになったような気がしたのは、喪服の見せる幻か]

…こんばんは。

[ニコライの件を話すと、リディヤへの追悼が済んでいないという事を聞いて、ナタリーの言葉を思い出す]

…具合は、如何かしら。
葬儀に出られない位悪かったと、ナティアに聞いたけれど…

[不安そうな声で相手を気遣う。うわべの言葉でない事は、声の調子から伝わるだろうか。
一歩下がった姿を見て、剣を持つ手を慌てて下ろした]

( 100 ) 2011/01/27(木) 23:00:21

城主 イライダ

[姉が向けたのと同じように自身に好意を向ける妹。
オリガ>>93が喪った彼女を思わせるからこそ
その好意に躊躇い、途惑う]

――……嗚呼。

[彼女は知らねばならない]

あなたのお姉さまは一年前に亡くなった。
私の傍に居たばかりに狩り人の手に掛かったの。

[其の時の事を思い出してか苦い表情が浮かぶ。
人ではないから彼女の死に涙を流すことも出来なかった。
今もただ、表情が翳るだけ――]

私はあのことあなたを同じにしたくはない。

( 101 ) 2011/01/27(木) 23:01:57

敗残兵 ベルナルト

― →井戸―

あ――はい。
こっちです。

[祭壇に横たわるニコライに心中で謝罪する。
時折軽くよろめきつつも、何とか井戸の傍まで辿りつけば、
少々の躊躇いと共に、コートを捲る。
刃が月明かりに光る――]

……この、短刀なんですけど。
グレゴリーさんが使ってらしたのを――見たんです。

( 102 ) 2011/01/27(木) 23:03:11

騎兵長 グレゴリー

―自室―

[ワインボトルに口をつけ、一気に流し込んだ。]

 ――ふ、ふう。

[一息で飲み干し、ゆらりと立ち上がる。]

 この程度では酔えんか……。

[胃から上がってくるはずの熱も、酒に呼応して大きくなる鼓動も感じない。

 ――あ、手っ取り早く酒に強くなるにはいい手じゃね?

下らないと首を振り、サイドボードに空き瓶を置いた。]

 酔えん酒ほどつまらんものはない。嗚呼――寒い。


[一度背筋を震わせてから、外へ。]

( 103 ) 2011/01/27(木) 23:04:02

フィグネリア


使うことがなければいいのだけれど、

[ベッドのシーツ、その上に横たわるもの。
冴え凍る刀身は蝋燭の炎を反射する。
飾りの一切ないそれは、自らが持ち続けた唯一の武器]

聖なる祈りではなく、呪いといったところね。

[ずっとずっと共にあった短剣は、
娘のすべての感情が溶けているかのように、手に馴染む。
ドレスの裾を上げ身につける。
そして静かな足取りで塔の階段を降り、本塔へ]

( 104 ) 2011/01/27(木) 23:04:19

フィグネリア、廊下を進めば、酒の香りに気付き顔を上げる。そこにはグレゴリーの姿があったろうか。

( A13 ) 2011/01/27(木) 23:07:17

フィグネリア、後ろの娘に気付くかは分からぬけれど。

( A14 ) 2011/01/27(木) 23:08:27

追われし者 ユーリー

── 井戸 / ロラン襲撃現場 ──

[ベルナルトが示した「凶器」。
 ロランの背に刺さったままの短剣は、グレゴリーが朝食の席で誇示してみせたものに相違なく]

……、
背後から――

[グレゴリーならば、やると思った。
 不意打ちを卑怯と退けたりせず、その場でとり得る最適の戦術を選ぶ歴戦の兵だ。]

( 105 ) 2011/01/27(木) 23:12:13

騎兵長 グレゴリー

―廊下―

[足音を捉え、自然とそちらを向いた>>104。]

 ……フィグネリア嬢?
 おお、これはこれは、今日も美しく御座いますな。

[慇懃に一礼。
女の香に惑わぬよう、少し距離を開けて。]

( 106 ) 2011/01/27(木) 23:13:34

追われし者 ユーリー

けれど──、

[背中の傷に感じるわずかな違和感。
 大きく背を開く斬傷。
 脊髄を貫くように深く突き立つナイフの刃──致命の傷。

 だが、グレゴリーがあえてこの「ニ撃目を背後から与える」意味を、ユーリーは解し得ない。]

( 107 ) 2011/01/27(木) 23:13:51

アナスタシア

具合…大丈夫よ。この城に来るまでに随分馬車に揺られたから、疲れていたのかしら。
昼間充分睡眠を取ったせいか、目が冴えてしまったくらい。

[くす、と笑う。
カチューシャがいるなら、女から漂う闇の気配に怯えるのだろうか。 それにはほとんど頓着せず、困ったような気配を口許に少し浮かべた]

ナタリーはお喋りね。皆に余計な心配をかけては悪いのに。



…ニコライという方は事故だったと聞いた気がするけど……剣を持つのは。

[眉を寄せる]

リディヤを手にかけた者がいるかもしれないものね。それに…吸血鬼も。

( 108 ) 2011/01/27(木) 23:18:02

オリガ

[彼女の一挙一動に目が奪われる。
 悩ましげな表情にうっとりと目を細めるが、続いた言葉に驚いたように瑠璃色を見つめた。>>98]

 お姉様が、いらっしゃらない……?

 だって、お姉様は。
 どんな事があっても、傍にいたいと……。

[信じられない事を聞いたように、ローズグレイの瞳が揺れる。

 姉から届いた最後の手紙に、この世でもっとも気高く美しい生き物に逢えた、と。
 悠久の時を生きるその者が飽きるまで――ほんの僅かな間でも、傍に居たいのだ、と。書かれていた。

 ここに居ないということは、姉と共に居ることに飽きたのかと思い、悲しげに目を伏せた。]

( 109 ) 2011/01/27(木) 23:18:28

フィグネリア

―廊下―

…………?

[いつもと変わらぬグレゴリー>>106の調子。
けれど薄暗い中でも、娘はそれに気付き僅かに歩み寄る]

首元を――染めているものは、ワインですか。

[決定的な傷は見えない。
しかし襟元を染める、血とは異なる朱>>94を見上げ]

( 110 ) 2011/01/27(木) 23:19:57

オリガ

[しかし、続いた言葉に伏せた目を上げて。>>101]

 お姉様が、亡くなられた……。

[足元が崩れるように感じる。
 頭から血が落ちたように目の前が真っ暗になり、その場に倒れそうにふらつく。
 それでも。]

 いいえ……いいえ。
 ならば、姉の代わりに私を傍に置いてください。

[美しいその貌が翳ることなど、あってはならないというように。
 搾り出すような声で懇願する。]

( 111 ) 2011/01/27(木) 23:24:34

騎兵長 グレゴリー

[フィグネリアが僅かにこちらに寄っただけでふわりと香が漂い、息がつまる>>110。]

 ――いや、まったくお恥ずかしい。
 寝ぼけた拍子に倒してしまいましてな。
 はっはっは!

[のけぞるように笑いながら頭を掻く。]

 して、フィグネリア嬢。
 貴女は何処かに用があるのでは?

[道を空ける様に、縮まった距離を元に戻すように、廊下の脇へと体をずらした。]

( 112 ) 2011/01/27(木) 23:29:11


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