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[宴も終わり、自室へ戻ると、
胸元の薔薇に優しく手を添える]
……嗚呼。
[貴族の宴──高貴な場に、自分は在ったのだと。
強い充実感と実感を伴い、睡魔へと身を預けた**]
―本棟四階/居室―
[闇を介し部屋に戻る頃には廊下にあった人の気配も無くなっている。
城主の居室はシンと静まり返り其処だけは常の態。
寝室の奥に佇む城主の視線の先には花のように可憐な娘の肖像画がある。
微笑み湛えるディアーナの絵は生前の一場面を切り取ったかのよう]
――…ディアーナ。
如何してあの時、私を庇ったりなんてしたの?
少しくらい傷付いても、私は平気だと言ったのに。
[傷付きながらも城主の無事に安堵の色を見せた人間の娘。
自らの命が散りゆくを感じながらも娘は永遠の命を望まずに――
ただ目の前にある存在の変わりなき姿をみて儚く微笑んだ]
如何して、永遠を望まなかったの……?
[彼女の真意は城主には分からぬ儘。
けれど、望まず喪われた存在は城主の心に深く残っている]
―サロン―
[ぼんやりと揺蕩う意識が戻ってきた。
時間がどれだけ経ったのか、差し込む光は月光か、それとも陽光か。
身を起こさず、瞳も未だ開かないままに思考する]
ラビは……何者だったのだろう。
彼女は、何をされた?
[白いドレスから見えたうなじには、傷らしきものは見えなかった。
しかし、彼女の様子は尋常ではなかった。風邪を引いたようなものかと無理矢理納得していたが――
彼女の漏らした息の色が、はっきりと甘かったことを思い出す]
[近隣の村々では吸血鬼の住まう城と噂される。
それと同時に永遠が手に入る場所とも言われていた。
確かに生を望んだ者に血をわけ与え眷属とした事もある。
それがその者にとって幸か不幸か城主には知れない]
――……。
[ゆる、と頭を振る。
顔を上げればその眸には常通り強き光が宿っている。
城主然とした自信に満ちた表情は城を支える者の顔]
あのこの行動が――――を傷つけたであれば
場を譲った私にも咎があるのだろう。
我が庇護下にある者をこれ以上苦しめるであれば、或いは……
[柳眉を顰めて独り言ちると、来訪者の気配を感じ其方へと振り向く]
―本塔廊下―
私が吸血鬼などと……馬鹿げたお話だわ。
[吸血衝動など覚えたこともない。
妾腹の母は前当主の亡き後すぐに家を逃げ出したらしいが、
そこには様々な理由が憶測で流れていた。
そのひとつ――吸血鬼に心を奪われて。
娘の血の繋がりに感づいた使用人が、そこからどう連想したか、
分かり安すぎる思考に失笑したくなる]
でも、それはきっと、――。
[叔父は吸血鬼など、異端のものを極端に嫌う。
招待状も隠され燃やされようとしていたのを見つけたのだから。
彼は憎んでいるのだ。
母を――想っていた母を、奪ったものたちを]
私は何のために、ここに来たのかしらね。
……ただ逃げ出したかっただけ?
[夜の深い闇に、その声は溶けてゆく。
花瓶に飾られた赤いあかい薔薇。
華やかなそれは、人々を惑わせる毒でもある。
指を触れさせれば、走った鋭い痛みに眉を寄せた]
――変な味。
[抜ききれていなかった棘に血の玉が浮かぶ。
それに唇を寄せ、ため息をついて。
娘の血の香りを纏う薔薇をそのままに、散策を*続けた*]
[あのまま置いてきてしまって良かったのだろうか。
今更ながらに後悔の念が僅かながら湧きでてきた。
彼女はどうなったのだろう。ロランはどうしたのだろう。
無意識のうちに、指が己のうなじをたどる。
――吸血鬼。その牙を、ここに埋められ、て]
……。
[甘い、さえずりのこえ。
漏らした息には、紛れもない羨望の色――**]
[触れる感触――。
城主の前では肉体を失った者も生前の感覚を取り戻そう。
あたかも生きているような錯覚さえ覚えさせるかも知れず]
子供だとは思っていないよ。
――…ただ、泣きたいのかと思ってね。
[ダニールのぬばたまに宿る色>>+5に気付けばすっと目を細め
触れあいそうなほど近くあるくちびるは弧を描く]
ダニールにねだられるなんて思わなかったけど……
嗚呼、悪い気はしない。
[控え目な言葉とは裏腹に嬉しげな音色が滲む。
頸を傾げるかのように僅かに顔を傾けると
薄いおとこのくちびるに自分のくちびるを重ね甘やかな吐息を零す。
官能を与えんと濡れたおんなの舌先が彼のなかへと割り込み
歯列をなぞり潤むような眸を向けた]
[子供特有の高い声で笑う少女がなおも問う。]
< 生きていたいの? 人間をやめたいの? 死にたいの?>
[理由はわからないが、彼女なりに何かを掴もうとしているのだろう。
暗い夜が近づけた距離で見つめるユーリーの回答は、相手を子供扱いしていない至極誠実なもの。]
そのどれも単独では無意味な質問だ。
…重要なのは「誰と共に」そうしたいかだよ。
それさえ選べれば──すべては等しい。
[グレゴリーがリディヤを屋根の下へと促す。
その後をついて歩きながら、霧に煙る塔を見上げた。
そこに城主はいるのか、いないのか。
闇に投げかけられる明かりは、ない。]
[逃れることはできないと、アナスタシアのみならず、リディヤもそう言った。
礼拝堂にいたものは、もう解き放たれたのか。
明るくなったら確認してみようと思う。
…それにまだ、父母のための祈りも捧げていない。]
ツグ ヲノノ
『はとばかり黙み戦くものの息。
イロビロウド ス モスソ
色天鵝絨を擦るごとき裳裾のほかは
モヤ
声もなく甘く重たき靄の闇、
シ ヨ
はやも王女の領らすべき夜とこそなりぬ。』
[書斎で見つけた古詩の一節を口づさんで。
この城の外で「吸血鬼」の噂を聞いた時のことを思い出す。
父に同道して訪問した屋敷。
総レースの古風なドレスをまとい、腰高の窓から見下ろしていた白い娘。
「あれは主が囲っている吸血鬼の娘」と馬を預かった厩舎番が耳打ちした。
「ならば、今日は見合い話ではないな」と軽口をたたいたものだが──
その娘もまた、ここに招かれていると告げる者はなく。
ただ、胸を過る重い憶測に、霧にしめった前髪を乱暴に手櫛で掻きあげた。]
[少女の話が噛み合わないも当然。視えないもの、知らないものを前提に会話をするからだ。
何が言いたいのかわからない、気持ち悪い、妄言だと取り合ってもらえない。
だからこそ眩しい、真摯に話を聞いてくれるユーリーの瞳]
――吸血鬼は、いるよ。
[頭を撫でてくれるグレゴリーの手がくすぐったい]
もー、塔のおじさん、お母さんみたい。
[口を尖らせ、しかしどこか嬉しそうに、彼らに従い城へと戻った。
普段なら言う事も聞かずに逃げるところだが、今は素直に話を聞く気になって。
彼らの心配が、上辺ではないと感じられる]
――鏡、見たら良いよ。
――吸血鬼は、鏡に映らないもんね。
[呟きは、彼らに聞こえただろうか。
部屋へと戻れば、夜更かしが祟り倒れるように眠りにつく。次に目覚めるのは、昼も過ぎ]
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