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…城主はご無事だろうか。
[ぽつりと洩らした不安の声は痛みを伴う。
指揮系統からすれば、この事態を招いたのはイライダと予想されてしかるべきだった。
それでも、なおユーリーは──肯じ得ず。]
[ドアを閉めると、その場で立ち止まったまま]
私のことは、知らないのかしら。
[叔父は血の繋がらぬ姉の、娘である自分をどう紹介したのか。
あの様子なら存在さえ隠していたのだろう。
しかしただでさえ噂好きの使用人は多い。貴族もそう。
だから、まことしやかに。根拠などなく。
――隠された娘は吸血鬼のようだ。
あれをどこからか拾った当主は惑わされているのだ、と。
そう、耳に挟むことがあったかもしれない]
[グレゴリーの投げかける試問に視線を上げる。]
今、我々がなすべき最善手は──、
戻って休むこと。
[異様な興奮と疲労の下でまともな判断は下せない。
おそらく…今夜は始まりに過ぎないのだから。]
明日になれば、皆の不安を煽らぬよう、正しい情報を与え、秩序を構築する必要がある。
──わたしは、擾乱は、嫌いだ。
[荒仕事で服を汚したらアナスタシアに殺されかねないと、丁寧に手の甲で払う。]
ところで──
アナスタシア・ニコラエヴナの周辺人物で、「ダニール」という名の男を知っているか?
この服の持ち主らしいのだが。
かつて、この城に滞在し──帰らなかったそうだ。
ああ、
アナスタシア・ニコラエヴナにも、もう一度、情報提供を求めよう。
彼女はここが魔窟であると承知の上で来たのだから。
何か脱出の算段があるのかも知れない。
そうでなければ、あまりにも──
< タナトスに魅入られた者 >
[それは彼女自身が口にした言葉。
重ねて逡巡をかきたてるのは、トリストラムと共に階段を上がっていったアナスタシアの姿。]
…やはり明日。
彼女が下りてくるのを待った方がいいな。
―サロン―
[宵闇の中、顔を上げた先に目に入ったのは酒の瓶。
ちょっとした期待を込めて、立ち上がり手に取る。
空だった]
豪快な飲みっぷりだな。
畜生……あのオトコ女め。
[聞こえないのを良い事に悪態をつく。
瓶の底に僅かに残る紅い雫を、窓から落ちる月光にかざした]
[偵察行の途上、赤いフードの少女を発見する。
おとぎ話から抜け出してきたような格好でのひとり歩き。
この子は夢遊病かもしれないと、少女を驚かさないように声を和らげる。]
リディヤ――?
こんな時間に、外にいると、狼に狙われてしまうよ。
一緒に中へ戻ろう。
[穏やかに促せば、少女の内面から洩れてきたもののような声が問う。]
< 生きて、帰りたい…? >
[膝を屈めて、夜に大きく見開かれた少女の双眸を覗き込む。]
──何処へ?
[それが応え。
それが真実。
郷里は奪われた。血族は皆殺しにされた。
生きるも死ぬも関わりなく、自分には帰る場所すら残されていないのだと。
リディヤがそれを知っていたとは思えないが、その問いはユーリーに改めて自分の現状を突きつけるもので。
自分でも驚いたことに静かな笑いがこみ上げてきた。]
[門が開いたら、まっさきに城を出ようとは思っている。
だが、門が開くまで積極的に生き延びようとは思わなかった。
故郷の村はもう焼けた。どのみち放浪するしかない。
そして――生きている限り、耳の底では亡霊の呻きが木霊するだろう。
左足に刻まれた物理的な痛みと共に。
ならば、どうして逃げた?]
……まだ、殺されるって決め付けるのは早いか。
馬鹿な期待なんてするもんじゃねえしな。
[瓶に直接口をつけて、残った雫を浅ましくも全て煽る。
先程まで少女が横たわっていた長椅子に身を預け、瞳を閉じた。**]
狼さんは、怖くないよ。
死んでも生きても、同じだもの。
[静かに笑うユーリーをにこにこと眺める。
彼の事実等知らない、彼を纏う哀しみも、今は見えない。
ただ、その心はあまりにも傷付き、しかしまだ、新たな物を守ろうとする。
――アザミ。花言葉は、独立と復讐]
お兄さん達、外に出ようとしていたの?
無理だよ、出られないよ。
向き合わなきゃいけないの。
お兄さんはどうしたいの?
生きていたいの?人間をやめたいの?死にたいの?
[狂ったように、きゃらきゃらと笑う。
あまりにも現実離れした言葉は、信憑性に欠けるのだろうが、幼い少女にそんな意識は無い。
ただ、言葉を紡ぐのみ]
えっ?
[オリガが卓上に手を伸ばすのを小首を傾げて見ていた。]
[彼女が手に取った深紅に一瞬視線が吸い込まれそうで―]
[視線をはずしたならばそれは自分の髪に。]
あ、ありがとう。
[にっこりと笑ってうれしそうに髪の上の深紅をひと撫でした。]
[ヴェロニカの白薔薇へも目をむけて、素敵、と目を細めた。]
[広間から退出したのは、三々五々人々が退出した後だったろう。]
[スープの作り方を教えて欲しくて使用人を探したのだが―]
[今まで見かけていたのは幻だったのか。]
[そう思うくらいに誰もいなかった。]
おっかしいなあ。どこ行っちゃったのかしら…?
もしもーし!あのぉーっ!
[苦手なヒールで厨房まで行って声をかけても無人。]
[無音。]
―――まさか。
[もしやお化けの類だったのでは?]
[そんな風に感じて身体をふるふるっとさせた。]
[自室へ戻る途中、肖像画の前で立ち止まる。]
[これが城主を描いたものだと聞いたのは宴席でのこと。]
うっわぁ…綺麗。素敵な人。
[描かれたものなのに、強烈な存在感―艶を感じた。]
[こんな素敵な女性になりたい。]
[心の奥底に押し込めていた願望が、じわりじわりと浮かんでくる。]
[憧れと、羨望に満ちた視線はやがて心酔したようにうっとりと。]
[髪の上の深紅の香りがひどく心地よかった。]
早く、お会いしたいです。
貴女に。
[つ、と肖像画に手を伸ばして指先だけを触れさせた。]
[ほう、とため息をついて手を離してぺこりと礼をしてから画の前を離れた。]
[サロンからは人の気配がしていたが誰かと話す気分ではなく。]
[そのまま自室に戻って髪の薔薇を手に取った。]
んー、いいにおい。
昼間、お庭の薔薇を見た時はこんないい匂いだって気づかなかったわ。
けど、あまりにいい匂いだからあんな幻を見てしまったのだわ。
[ベッドに横になって、手の薔薇を顔の前でくるくると回す。]
[ふふ、とうっとりしたように笑んだまま、意識は眠りの底へ―**]
-- 回想/了 --
[男の足は宴会場ではなく、酒庫に向かっていた]
『ワインは、大切にしてね。
イエス様の血は、きっと、御守りになるよ。』
[リディヤの言葉が耳から離れなかったから]
― 酒庫 ―
[酒庫の中は様々な酒が並べられていた]
さすが…
[その中から赤ワインの瓶を取り出す。
自分が献上した『ロマネ・コンティ』]
…新しい…契約…
私が契約するのは…死か…吸血鬼…か…
[男は酒庫を後にした**]
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