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[女が口にした警告は、救えなかった「ダニール」への後悔とも感じられ。
後頭部を押さえられ、薄い唇に食い込む晧い歯に掻き立てられる、狂おしいほどの官能。]
ああ──…
あなたは、 そちら側のひと だ。
氷の美女のそんな表情を見られただけでも今夜は収穫がありましたよ。
[腕をあげて上着の前を押さえる。]
アナスタシア・ニコラエヴナ、
本来であれば、この服をお返しするのはやぶさかではないのですが、奇しきことに使用人たちが姿を消してしまい、わたしはこの服の他に着替えをもっていません。
あなたの知ったことではないでしょうが、わたしにとっては凍死するかどうかの瀬戸際だ。
替えの服を出していただけるまで、あるいは──
わたしの肉体が寒さを感じる必要をなくすまで、
しばしの猶予を。
[流れるように身を引き、部屋を辞さんとする。
手には女の髪留めを納めたまま。]
[身を引くユーリーに、あっさりと手を、体を離す。袖に触れた左の指だけは躊躇うように揺れ]
ええ。貴方が裸で城内をうろつこうが、氷像と成り果ててくたばろうが、知ったこっちゃないの。
返してもらうわ。穢らわしい血で染みなどつかぬうちに。
[雑に口調を乱した。
辛辣な毒を滲ませ、別れの会釈をする]
けれど礼拝堂の件は興味深かったから、ここまでとしましょうか。
――”お話”の続きは、またいずれ。
[にこりと、辞するユーリーを見送った]
── 廊下 ──
[指先の未練と強気な口調。投げかけられた作り物の微笑と、仄見えた好奇心。
女の二面性が如実に現われていた。
あの黒衣の下に隠された白を思えば、落差もむしろ好ましい。]
──門扉は閉ざされた、出られはしないと。
[ふたたび暗い廊下に戻り、文字通り女が「口にした」脅威に思い巡らす。
窓から外を眺めれば、礼拝堂に揺らめく灯火。
吸血鬼の仲間か、あるいは──]
…タナトスに魅入られた者。
[手にしたヘアピンを軍靴の隙間に挿し、部屋へ戻りかけたところで
グレゴリーにベッドを占拠されていることを思い出して、書斎へと足を向けた。**]
――…眷属を増やしたいだけならこのような事はしない。
[ラビの血を奪わず与えるだけにしたのは彼女への責めに他ならない。
作法通り血を与え隷属させるは城主にとって容易い。
其れをせぬのは城主なりの拘りがあるから]
自ら望まぬ者を眷属にはしない。
これまでそうだったように、これからも……
[考えなしに眷属を増やせば身を滅ぼす事を本能で知っている。
個体数が増えすぎた種は何れ淘汰されてしまう。
理解していて宴を開くのは何処かで何かを期待するからか]
―ユーリーの部屋―
ぐごごごごごごごご、ぐごごごごごごごご……
[地鳴りのような響きは、ベッドから響いている。
酒量を遥かに過ごし、無残な姿で横たわる男の断末魔に似た鼾に、もし部屋を訪れる者がいたならば顔をしかめるだろう。
腹の奥底を震わす低い音は規則正しく響き……。]
ぐごごごごごごごご、ぐごッ――!
[突如訪れた静寂に、聞く者がいたなら慌てふためいたのかもしれない。
つまり、呼吸が止まったからだ。
静寂が二秒、三秒……六秒と続き……。]
――すぴー、ぐごごごごごごごご……。
[……再び、地鳴りが訪れた**。]
[肖像画の傍へと歩み寄り、見上げる。
間近で見る絵は美しく。しかし、描かれた人物の本当の美しさの半分も表現できていないのだろうとも思った。]
いずれ、お会いできますわよね。
[うっとりと呟き、その肖像画の額に口付ける。]
[笑みを浮かべたまま、その場を離れ席へと戻った。
ナティアとヴェロニカへ、]
宴と言うから、ダンスもあるかと思っておりましたわ。
でも楽団もおりませんし、それに……。
[騒々しい一角へ、ちらりと視線を向ける。およそ舞踏とは縁の遠そうな者たち。
視線を戻し、笑みを作る。]
殿方は政治の話を。女たちはドレスや宝石の話をするものだ、と。
お父様の口癖でしたわ。
きっと、難しいお話で盛り上がっているのでしょうね。
[上着のみならずシャツの釦も2つほど外して、大声で歌い出した男の声など聞こえていないように。
卓上の華に手を伸ばして、一輪抜く。]
私、そのドレスには作り物ではなく、生花のほうがよろしいか思いましたわ。
ほら、やっぱり。
ナティア様の若々しさにも、やはり生花のほうがお似合いですわね。
[ナティアの髪にその華――深紅の薔薇を挿して満足そうに微笑む。
健康そうなその頬に手を滑らせ、そのまま胸元の白薔薇のコサージュに指を止める。]
こんな作り物よりも、本物の方がずっと綺麗。
[くすりと笑いながら、顔を近づけ。すぐに離れる。
正面に座っているヴェロニカへ、視線を向ければ]
ヴェロニカ様も、きっとお似合いですわ。
赤でも良いかもしれませんがその綺麗な黒髪には白のほうが映えそうですわね。
[今度は白薔薇を花瓶から抜き。
手を伸ばしてヴェロニカのドレスの胸元へと挿す。]
髪にお挿ししたかったんですけど、届かなくて。
そちらでも、お似合いですわ。
[紺色のドレスの胸元に咲いた白薔薇へ、愉しそうに視線を向ける。
満足したように、笑みを零すとゆっくりと立ち上がり。]
それでは、私も失礼しますわ。
ごきげんよう。
[立ち去る前にもう一輪花瓶から花を抜く。ドレスと同じ、ピンク色の薔薇。
本来流れるべき音楽の代わりに聞こえていた歌声は、既に聞こえなくなっていた。**]
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