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―― 自室 ――
薬、くすり…は、鞄の――。
[荷物の殆ど入っていない、薄いくたびれた鞄の中に
手をつっこんで、小さな布袋を取り出す。
此れが己の生命線。
効果が切れれば、痛みは和らぎ方を忘れて躯の奥で暴れるだろう]
あといくつ……残って、………
[布袋を手のひらの上で逆さまに。
すると、…コロン、と。落ちてきたのはたった一粒だった]
え…………嘘………、もう……な、い…??
[何時の間にこんなに減っていたんだろう。
気づかなかった。気づかなかった…!
愕然とした表情で其の白い一粒を見下ろす]
[震える手で薬を口に運び、部屋の水差しで嚥下した。
ほっとする気持ちと、これからどうすれば良いという不安が
同時に去来する]
どう、しよう…どうしようどうしようどうしよう…ッ。
[いつか無くなるとは分かっていた。
でもそれが今だなんて。まだ、早い――まだ…。
青年はゆるゆると首を振った。不安を払う様に]
だいじょうぶ、大丈夫だいじょう、今日は、飲めたんだから。
吸血鬼の城、だもの。何か…代わりになる何かがあるかもしれないし。
[楽観視を自らに無理やり押し付けて、行かなきゃ、と呟く]
招待客は宴に顔を出すのが当然だもの…ね。
[流石にこのままの埃塗れの服装は気が引けたのか、
部屋に用意してあった清潔な白シャツとズボンに、簡単に着替えて。
足早に宴会場へと向かった。]
―― 宴会場 ――
あ、あの…遅れてすみません…っ。
[宴も盛り上がってきた頃。身体を縮こませて入ってきた人影ひとつ。
謝罪を述べてから名を名乗り、そしてこそりと末席に座る。
着飾った人たちが、高貴そうな人たちが沢山いる。故の末席。
俺ってやっぱり場違いかな、そんな想いが浮かんでは消えて。
自ら会話を振るよりも、緩い笑みを浮かべながら周りの会話を
見聞きすることを優先しただろう。
食事は、軽く。手をつける程度で。
お酒は勧められても遠慮を。
ただ――其の宴の席に、ニコライの姿を見つければ。
驚きに目を見開くと共に、期待を込めた眼差しを…どうしても
抑えられずに向けたことだろう。**]
―酒庫―
[城主が望むはささやかなる酒宴。
葡萄酒の赤を口に運びながら耳を傾けるは闇の者の囁き]
――……、……。
[くすくすと愉しげに時折漏れる笑声。
宴の場には意識を向けぬまま城主はグラスを傾けた**]
なんて酷い事を…。
わたくしが今、助けてさしあげます。
気をしっかり持って。
[大きな鋏で、少女が縛られている布を切り裂いた]
んっ…
[部屋より持ってきた毛布に少女を包み
床に横たえた。]
わたくし、あなたにお伺いしたい事がありますの。
ああっ
[あからさまに少女は衰弱していた]
どうかしっかりなさって…
あなた、確か仰っていたわね。
この城には不浄なる魂―吸血鬼がいる、と。
そのお話は本当なの?
それに何故あなたはこの様な目に?
[宴に遅れてきた青年に、男は見覚えがあった]
あれは…ロラン?
彼も…招待されたのか?
[確か心臓を患っており、先は長くないであろうことも知っていた。
ほんの一瞬何故彼が招待されたかとの疑問はよぎったが]
城主様の…お戯れでしょうかね…
[自分のもとに招待状がきていることを思えば、あり得ない話ではない―そう結論づけた]
― 回想 ―
[ロランとの出会いは男の仕事場だった。
病の体をおして来たのだろう。男と会うなり倒れてしまったのだ。]
(あの時はさすがに焦りましたね)
[医者に診せると、心臓の病と長旅の疲れで倒れたのであろうと診断された。
そして、ロランの荷物から心臓の薬が出てきたことから、薬を求めて態々自分の元に来たのだと知る]
― 現在 ―
なんという…幸運…というべきか…
[薬を無駄にせずに済んだと喜ぶべきか、
ここで出会ったことを嘆くべきか男の心境は複雑だった**]
[アナスタシアが掲げたイライダへの乾杯にグラスを合わせて応え、告げられた部屋の位置を唇だけで復唱する。
宴の間を去ってゆくアナスタシアの背とくびれた腰のラインへ視線を投げながら、空いたグラスをテーブルに置いた。]
…氷の花もさまざまだな。
[待っても新たな酒が給仕されないことをいぶかしんで目を細める。
使用人たちは別室で彼らだけの時間を許されているのか。
ここの風習はわからない。]
[礼拝堂で会った少年がだいぶ遅れて入ってくる。
囚われの娘を逃がしたか、自分の言葉を信じて放置したか、問うことはなかった。
あの件に関して助けが必要ならば、おそらく自分以外の者に接触するだろうと思ったのみ。
はきはきとした明るい口調の娘(ナタリー)の提案で交わされた自己紹介で、ユーリーは少年他、この宴に集まった者の名を知る。]
[唯一、紹介されるまでもない男は、給仕のないことを逆手にとって、ヴォッカをハイペースで臓腑に派兵していた。
やがて、その上体は、空になった酒瓶よりも安定を失うにいたり、料理の皿に顔を突っ込む前にとユーリーは立ち上がってグレゴリーの肩を押さえる。]
誰か、こいつの部屋をご存知か。
[問いかけたが、案内役の使用人はこの期に及んでもまだ姿を見せず。]
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