情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 10日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
[かつていた村。かつてあった景色。
師の逗留は予定よりも長くなった。
その村でもよく苛められたが、一人だけ苛めに加わらず少女を見つめる少年が居た。
不思議な少年だった。
何かを心奪われウキウキとしていたら必ず視線を感じていた。
ある日、逗留していた仮家に届けられていた紅玉の胸飾り。
子供騙しのそれでも、少女には嬉しくて嬉しくて。
その日は、飛びきりの笑顔を浮かべていた。
澄ましていようと思っても無理だった。
狩る者として歩んだ人生の中でも、
幸せな、一時。]
――回想・バルコニー――
[フィグネリアの思案顔は、尚更美しく見えた。悩む姿は、とても人間のようで。
あなたはどうなの、との言葉に、狂気染みた微笑みを返す]
血を吸っても、吸わなくても、どっちでも良いな。
生きても死んでも、同じなのにね?
[きゃらきゃらと笑う。生死の違いなど無いからこその答え。
死にたい、と望めば。現実が辛いと言えば、その人物を殺すように仕向けた事も有る(友達、と呼ぶ亡霊達や人間でないものの力を借りたけれども)
現実が辛いなら、死後の世界へ行けば良い。そう思ったからこその、それは少女なりの好意で。
それでも、フィグネリアの心からの心配を感じ取った。純粋な愛を受けるのは、久しぶりで]
ありがとう、鬼灯のお姉さん。
薔薇の刺に、気を付けてね。
お姉さんは、綺麗なものに呑まれちゃいそうだから。
[くるりと身を翻すと、バルコニーを後にした]
[彼女から求められれば――もう止める術は何処にあるか…]
――…、…ラ…
[再び名を呼ぶ前に。
誘うような熱さをすぐ傍で感じれば、
その熱い吐息ごと包む様に、…彼もまた深く唇を重ねるだろう]
[けれど、師には誰が送ってきたのは直ぐに分かって。
教えられた先には、あの少年。
それでも、嬉しかった。
大事にしていた胸飾りは年経るごとに形を崩していったが、
最後まで。
この城を訪れたその時まで、
黒衣の下へ身に着けていた。]
――現在――
[消えた亡霊も、眷属も、相変わらず視えない。しかしそれは視えないだけで、存在はしているのだと薄々気付いていた。
ラビの嘆きの言葉をちらと聞いたが、それに大して反応はしない。宴の席でトリスを見れば、人間を糧に生きる者だと一目瞭然。
死は怖くない。少女にとって、生死の違いなど触れられるかどうかだけであったから]
(凄い呪いだなあ)
[むしろ少女の目を引いたのは、ラビを縛る紅薔薇の血。
邪を祓う清純な覇気は、その血によって完全に締め上げ封じられる。
城主の力、始祖吸血鬼の強力無比な力。
それでもラビが一線を越えずに踏みとどまっていられるのは、彼女を護る愛が有るからなのだろう。
彼女が師匠と仰ぐ人の、最後の慈愛を]
(愛されていたのなら、幸せだよね?)
[狂気の脳内は、ラビを幸福であったと結論付けた。少女は笑顔のまま、また城内を歩き回る――]
[ピンク色の薔薇を抱いて、ゆったりと廊下を歩いていた。
城のどこかで、人の騒ぐような気配を感じている。
それが使用人たちではなく、客として招待された者たちだろうと、どこか愉しげに。]
私、これがとても素敵な宴になると信じてるいますのよ。
[赤にも白にもなれない、中途半端な色の薔薇。その花弁を食み、クスクスと笑う。]
――ッ。
[指先に痛みが走る。
卓に飾られていた華。棘はきちんと処理されて残ってはいないはずだったが、取り残されていたのだろう。
小さな棘が指に刺さり、小さく紅い粒が指先に。
それを舐め取ろうとして、ふと思いとどまる。]
吸血鬼は、薔薇よりも血の馨がお好みかしら?
[窓辺に近寄り、月明かりが射すその窓へ。
宴の席にて、騒々しくも美しかった者の名を書く。]
トリストラム・シアー……あの方も、お姉様が心奪われた存在なのかしら。
[愉しそうに笑みを零し、その場を立ち去る。
ガラスに書かれた文字は、月の光に照らされて――すぐに消えた。]
[そして、――ひとまず小鳥を己の腕に抱けたからだろうか。
名残惜しそうに唇を離し、満たされた吐息を零して……
周りの目という現実に気が付いた。
頬が一気に真っ赤になる]
……あ、あの……あの……あの…っ
[気恥ずかしさと申し訳ない気持ちで言葉にならない。]
……今は、あちらの人と大事な話があるようだから。
[声を上げるカチューシャに告げ、ロランとラビから目線を外す]
イライダ様……城の主が吸血鬼。
『宴』って、俺達はどうなるんだ?
[血を見る、と、彼女は言った。
食事が用意されてから――宴が始まってから、未だ城主の姿を見ない。
瞳を廊下の先の闇へと向けた]
[グレゴリーの笑い声に、かすかに笑みを返す]
ストロガノフ様に叩き起こされるなら、覚悟が必要そうですわ。
[力が強そうだからという理由。
というより、寝ているなら覚悟も何も出来ぬのだが]
すこし散歩でもしようかと思います。
なかなか眠れずに、退屈をしていたものですから。
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 10日目 エピローグ 終了 / 最新