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[客の娯楽に供するためか、手前の書架には気軽に持ち出せそうな雑誌や小説の類も置かれていたが、部屋の奥へと進めば角に金銀をあしらった革装丁の貴重書が、昔の修道院書庫さながら、一冊ずつ区切られた棚に納められていた。
試みに一冊、書見台へと引き出せば、盗難防止の鎖がジャラジャラと重い音をたててついてくる。
それはどこか、礼拝堂のクーポラから吊るされたあの稚い娘を連想させた。]
ミツゴ
『濃霧はそそぐ……声もなき声の密語や。
官能の疲れにまじるすすりなき
オビエ ネ
霊の震慄の音も甘く聾しゆきつつ、
シ タハ メ
ちかき野に喉絞めらるる淫れ女のゆるき痙攣。』
[かつて獣の膚だったものの上に、ぬばたまの闇をもって官能の情景を綴る古詩。
ユーリーはふと、この書架にあるのは、この城に囚われた魂なのではないかと錯覚した。
記憶のみを文字に留め、城に囚われたまま出ること能わず。
衣服のあわせを探るような手つきで、白く漂白された羊皮紙を捲ってゆく。
時のたつのも忘れて。]
[それは此方も同じ、とでも返されただろうか。
招待状のことに話が続けば、ちょっと周りを見回して
自分たちの直ぐ傍には誰も居ないことを確かめてから、
あの、実は…と、囁きつつ相手を見上げるだろう。
いたずらがバレてしまった子供の様な顔をして、]
実は、招待状持ってないのに押しかけちゃったんです。
内緒――ですよ?
[細い人差し指をそっと、自らの唇に押し当てて。
緩く笑んで秘密と告げる。
ニコライから己の体調を気遣う様子を見せられれば、
不意に笑みを消して必死な顔を浮かべたことだろう]
あの、そのことなんですけど…っ
無茶を承知で言います。あの薬、今持ってませんか…?
実は薬が……切れてしまって。
…どうしたら、って……俺……
[震える拳を、ぎゅっと。背に隠して握り締める。
だが唇に僅かに漏れ出た震えが、
彼の想いを勝手に伝えてしまうことだろう。
不安、恐れ、焦り。…恐怖。
だが其れらは――持っていると容易く応じてくれた
ニコライの言葉に、瞬時に霧散する]
── サロン室 ──
[喉の渇きを覚える
月に魅入られたからだろうか、血が本当に沸騰して気化してしまったからかもしれない
地下の酒蔵から瓶を一本失敬した。煩い酒庫番がいない事に機嫌を宜しくする
サロン室できゅぽん、と開けると直接口を付けた]
っはっ
[味を感じて美味しいとは思うが、酔う事はない
足音が聴こえる、誰かがこっちに近づいているのだろうかーーー]
―→サロン―
吸血鬼……?
[サロンへと向かう途中。はっきりと聞こえた単語に眉を寄せた。
門は閉ざされている。戻れない。
ふと、城主と交わした会話を思い出した]
……吸血鬼に殺されるのと、夜の冷えた空気に晒されて死ぬんだったら、俺は前者を選ぶかなあ。
[わざと冗談めかした調子で告げる。擦り寄る少女の気配に苦笑しつつ。
やがてサロンに辿り着けば、長椅子にラビを横たえ、毛布をかけた。アナスタシアや、付いてきているのならばカチューシャの手も借りただろう。
長椅子の前に座り込み、ラビの顔を心配そうに見やった]
― サロン ―
…何も知らずに、ここへ?
[男の顔に映る娘の貌は上気し眸は烟っている。
毛布の端を握り体を隠すようにかき寄せた。
純白のドレスの内側が、ひやりと臀部を濡らす。]
そうね。
この季節、夜に山道とあの森を抜けるなんてちょっとぞっとしないわ。
[移動はもっぱら馬車で長距離を踏破したことなどない。
道を失わなかったとしても、華奢なヒールの靴は裸足とどちらがましか。
長椅子に横たえれば、世話をするでもなく小鳥の薫から離れた椅子へ腰掛けた]
…皆、宵っ張りだこと。
[サロンに人影を見れば呟いた]
血色の良くなる飲み物?
[小馬鹿にしたような言葉を、物憂げに]
…血でも飲んでみるとか?
その子、ここには吸血鬼がいるって仰ってるようだし。
[身を起こすラビを、片眉を上げて見遣った]
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