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[アナスタシアが、グレゴリーとの別れを済ませ、廊下へ出て行った後。
誰もいなくなった部屋にひとり佇む。]
グリーシャ――…
[ようやく、「そこ」へと目を向ける。
ナタリーと同じように灰になっているとばかり思っていたグレゴリーの躯が、死の状況のままの姿で横たわっているのを見て、つかの間、目を覆った。]
勝手に死ぬなと言ったのに──…馬鹿野郎…
[自死などしない男であることは承知していた。
皆を城から出してやりたい──限りなく甘く見込みの薄そうな願いに、グレゴリーは嘲笑することなく、つき合ってくれた。]
[グレゴリーの胸に刺さったリディアのロザリオに手を伸ばす。
一度は、この手に渡ったロザリオ。
書庫でフィグネリアに懺悔するときには傍らにあり、献灯式の夜にニコライに捧げたもの。
ヴェロニカが持つと決めたのを認めたのも自分だ。
これが今、グレゴリーの心臓を刺し貫いている。
リディアの時と、同じように──
ロザリオに手をかけてゆっくりと引き抜くと、グレゴリーの亡骸は、灰になってサラリと崩れた。]
──…
[改めて、この男は吸血鬼になったのだと悟る。
教会に埋葬してやることも、できない。]
[ロザリオを置いて床に膝をつき、灰を掌に掬う。
闇の眷属と呼ばれながらも、その残滓は夜に染まってはいない。
持参したヴォッカの栓をあけ、瓶に直接口をつけて呷った。
喉に流れ仕込んだ液体は、むしろ渇きにも似て喉を灼き、ユーリーはその熱さに咽せる。]
…か…ッ
こんな酒、ストレートで飲むもんじゃないだろう。
おまえの肝臓は鉄か。
[眦に涙を浮かべて悪態をつきながら、今度は気をつけて口に含み、一口二口と飲む。]
[たいした量は飲めなかったが、構わなかった。
空いた空間に、寄せ集めたグレゴリーの灰の一部を注ぎ込む。]
おまえに似合いの棺桶だろう。
[白く濁ったヴォッカの瓶にふたたび封をし、
まだ指先に残る灰を――舐めた。]
[自分だけの追悼を終えて、部屋を出る。]
お待たせしました、
アナスタシア・ニコラエヴナ、
[グレゴリーの灰を含んだヴォッカの瓶を差し出す。]
後は、あなたの手で。
どうなろうと、多少、派手なくらいが彼にはふさわしいと思いますし。
[その人柄を思い出すように、小さく笑った。*]
嗚呼。
[酒瓶の中に揺蕩う残滓に、目尻を下げた]
本当に。
派手なのはお好きでしょうね。
[片手で瓶を耳元まで持ち上げ、揺らす]
…意外かも知れないけど、ナイト様。
貴方の趣味の悪い格好、結構好きだったわ。
[瓶の肌に朱唇を寄せて、重大な秘密の如く声を潜めて囁いた**]
[オリガの応え>>+74に目を細めるは求められると知るからか。
後悔しない、その言葉に過る感情の名は知れず]
暫く宴は必要ないかもしれないね。
[彼女をそっと抱き寄せその耳朶に囁く。
滑らかな曲線描く首筋にそのまま顔を埋めた。
柔らかで張りのある感触がくちびるに伝う]
オリガ、同じ時間を共に――…
[彼女が紡いだ言葉を呟いて白い肌に牙を宛がう。
つぷり、オリガへと食い込む牙に真紅が触れた。
甘美なる血の味に城主の瑠璃が愉悦の色を湛える。
穢れなき魂を闇へと堕とすその行為は快楽を伴う行為。
貪りたくなる衝動を自覚すればきつく柳眉を寄せた。
瑠璃は揺らぎ、そろりと彼女から牙を引き抜く。
首筋から零れた赤を舌先で掬い取れば其処に残るは二つの花弁]
[居室の前に出ていたオリガに何事か呟いた城主。
未だ部屋に戻る気はないらしい。
人の気配の感じる方向へと視線を向ける]
用事を済ませてくるよ。
待つのに飽いたら好きに散策しておいで。
[そう告げれば城主の輪郭は揺らぎ姿は消えて
次に姿を現すのは北塔に居る
アナスタシアとユーリーの前――]
[アナスタシアの手にする酒瓶をチラと見遣り
彼女とユーリーを交互に見比べる]
――…何のご相談かしら。
[ゆるく頸を傾げ問う仕草をみせた。
物騒な話までは聞いてはいないのだけど]
[次に戻す視線の先にはぬばたまの彼女。
アナスタシアを、じ、と見詰め]
ダニールが纏まらないと言っていた言葉を伝えに来たよ。
始まりは、そんなに心配なら生きて欲しいと伝えれば、と
そんな言葉を向けた所からなのだけど、ね。
『「生きてほしい」ですか。
……うん、それを伝えていただくことは、一度考えました。
でも同時に「あの子がこちら側に来たなら……」という思いもよぎって。
心の中で、ぐちゃぐちゃと絡まったまま解けなかったんです。』
[今度は声を真似る事はせずにその言葉だけをそのまま伝える]
――…人間は、いや、ダニールは複雑だね。
[少しだけ困ったような貌をして口を噤む。
ダニールがどちらかを選べなかったそれ。
アナスタシア自身が選ぶべきそれ。
さて、言えなかった当人もそろそろ来る頃だろうか。
ふ、と、彷徨わせた瑠璃にその姿はまだ映らなかった**]
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