人狼物語(瓜科国)


611 ぬばたまの檻


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視点:


招かれし者達 あるいは招かれざる者も いたのでしょうか
宴の主人公達が城に集った頃



木製の跳ね橋が軋る音 城門の金属が擦れる音

やがて ぬばたまの檻の門は 閉ざされました


どうやらこの中には、村人が12人、人狼が1人、占い師が1人、血人が1人、封印狂人が1人含まれているようだ。


夜の僕 アヴァクーム

 宴は、今宵。
 一階の広間に調えさせて頂いております。いま暫しお寛ぎ下さいませ。

[客人に声をかけられれば、慇懃に答えて一礼した。]

( 0 ) 2011/01/21(金) 24:00:00 《2011/01/22(土) 00:00:00》

夜の僕 アヴァクーム

 
 ――面会ですか。
 暫し、お待ちを。
 
[ユーリーの問い>>0:213へと返したなら、
 僕の姿はぐらりと揺らぎ。]
 
[ゆらり。 影が闇に融けるように消える。]

( 1 ) 2011/01/22(土) 00:01:36

夜の僕 アヴァクーム

 
 ― 礼拝堂前 ―
 
 
[次の瞬間には、僕の影は主の許へと。]
 
 ――お喚びした御客人方が揃われました。
 
[跪き、告げる。
 無論、目前の兵もその数の中に。]
 
 
[今宵は、宴。
 客人は多いに越したことはない。]
 
 
 それから、ユーリー様が御目通り願いたいと。
 

( 2 ) 2011/01/22(土) 00:03:10

アナスタシア

― 地階・食堂 ―

[長い机には今は、食事は勿論クロスもかけられていない。
何故地下にあるのかといえば――バックヤードに当たる物陰から、南塔へ通じる扉を見つけて得心がいく]

厨房は向こうね。

[その先に別棟があるらしいことは、薔薇園の向こうに見えた建物の記憶から。宴の準備をしているならば忙しいだろう。
もう一つの扉は、開くと鼻腔を擽る薔薇の薫]

――裏口、ね。

[崖の上に立つ城に、井戸は必要不可欠なもの。
そのすぐ近くまで、広い薔薇園が勢力を拡げていた]

( 3 ) 2011/01/22(土) 00:08:13

ヴェロニカ

…頼もしいわね。

[剣に気を取られた様子に、思わず手を口元へと持ち上げ]

…こんな大きな城、初めて見た。

[先に歩みを進めた姿を追いながら、目前の城の大きさに再度嘆息。
追い付けば、グレゴリーに続いて使いに招待状を手渡し、城へと立ち入った]

…部屋は、どちらに…?

( 4 ) 2011/01/22(土) 00:09:25

追われし者 ユーリー

── 廊下 ──

[老家令が目の前で闇とひとつになって消える。
 ユーリーは額に手をやり、壁に背を預けた。]


…まだ飲んではいないんだが、な。

[肌に触れる絹糸の冷たさは夜風のごとく。]

( 5 ) 2011/01/22(土) 00:09:49

薄命の青年 ロラン

[>>237が耳に入れば]

あ。なんだ。歓迎の挨拶みたいな、そういう練習をしてたんだね。

[自己完結で納得した]

えっと、君は、ここの…お手伝いの人だよね。
さっきはちゃんと挨拶できなかったけど――

[これからよろしくお願いします、とお辞儀をして]

でも囚われたって、物騒な言い方だなぁ。
君は、

[そうなの?と、戯言を続けようとして…――城門の方から響いた重苦しい響きに、
はっ…と、そちらに目を遣った]

( 6 ) 2011/01/22(土) 00:11:13

城主 イライダ

―礼拝堂前―

[重い城門が閉まる金属音が響いた。
時を同じくして招待客が集まった事を知らせる眷族の声>>2がする]

――そう。
御苦労だったね。

[腰を低くするアヴァクームに労いの言葉を掛け
思い出したようにコートを手にする男を眼差しのみで示し]

客人の為の部屋と着替えを頼むよ。

[言い添えてからアヴァクームの紡いだ名に頷きを向ける]

ユーリー、ね。
その人は何処に居るの?

[会う気はあるらしい。
居場所を問うて其方に向かう心算のようだ]

( 7 ) 2011/01/22(土) 00:14:00

敗残兵 ベルナルト

[招待状を改めて書くか、と悩むような仕草で問いかけるイライダ。
慌てて首を横に振った]

だ――大丈夫です。泊めてくださるのなら、もう、それだけで十分……!
すみません。お世話になります。

[城主の慈悲を身に染みて感じ、一礼する。
ユーリーもそうだったが、貴族、というものは――本来は、こういった者たちなのだろうか。
無意識に抱いてしまっている怯えを、ひどく失礼なものに感じた]

( 8 ) 2011/01/22(土) 00:18:24

アナスタシア

…薔薇、ねぇ。

[花そのものには興味を覚えず。薫ならば嫌いではなかった。
地階にはさらに地の底へと繋がるような階段もあったが、女は手燭を持って来ておらず。城内の探索はそこまでにして、庭へと歩を進める]

――霧が。

[薔薇園へ潜り込む細い小道に入れば、石畳はすぐに途切れた。
陽射しを遮る霧越しにも、薔薇は旺盛に成長するのか、熟れて芳しい薫を放つ]

( 9 ) 2011/01/22(土) 00:19:08

アナスタシア、四阿を見つけると、座って庭を眺めている。

( A0 ) 2011/01/22(土) 00:20:32

フィグネリア

―大広間→廊下―

ええ、いってらっしゃい。

[廊下に出ると庭へ向かうナタリーを見送る。
自らの掠れた呼吸音に、一先ず室内に留まることにした]

人が増えたわ。……覚えきれなさそう。

[ゆるり、何気なく廊下の先を見遣りながら]

( 10 ) 2011/01/22(土) 00:21:52

敗残兵 ベルナルト

[突然現れたアヴァクームの姿にぎょっとする。
気がつかないうちに近くに来ていたのだろうか。
イライダに自分のことを示されれば、どうもと小さく頭を下げる]

レオノヴィチ様……

[それから聞こえた名については口の中でそれを繰り返した]

( 11 ) 2011/01/22(土) 00:22:47

夜の僕 アヴァクーム

 
 本棟の、御部屋の前に――
 
[主の問い>>7に、跪いたまま返す。]
[お待ちを、と告げたのだから、
 そう遠くへ行くことはないだろうか。]

( 12 ) 2011/01/22(土) 00:23:05

貿易商 ニコライ

― 部屋 ―

[城の門が閉じる音で目が醒めた]

あぁ…ずいぶん寝てしまいましたか。

[とりあえず廊下に出ることにした。]

( 13 ) 2011/01/22(土) 00:23:13

オリガ

― 薔薇園 ―
[薄いドレスで外に出たが、寒さは感じられず――それをおかしいとも思わない。
 寧ろ当たり前のように受け入れている。]

 窓から見えていたのも美しかったけれど、やっぱり近くで見る方がより美しいわね。

[咲き誇る薔薇の、噎せ返るようなほどの香りを胸一杯吸い込む。
 霧が出てきたことも気にしないまま、さまざまな種類の薔薇を愛でながら歩いていた。
 霧の向こうに四阿が見え、自然と足はそちらの方へ。]

( 14 ) 2011/01/22(土) 00:24:38

騎兵長 グレゴリー

[城を見て感慨を漏らすヴェロニカに、頷いた。]

 これだけの城に住まれる方ですから、余程の力の持ち主なのでしょうなあ。

 ……確か、この城の主は女性だった筈でしたな。

[招待主の名前を思い出す。
イライダという男の名前はまずないだろう。
そして、女がこれほどの屋敷の主となる事も考え辛い。]

 そうですな、折角の豪邸です。
 私は暫しあちこちを見させてもらいましょう。
 きっと晩餐のいい話の種になる。

 それではヴェロニカ嬢、また後で。

[一度笑みを向け、踵を返した。]

( 15 ) 2011/01/22(土) 00:26:37

城主 イライダ

――そう?

[慌てた様子を見せる男>>8に確かめるように首を傾ぎ
そろと口許隠していた手を下ろした]

それならいいのだけど。
ね、貴方の名前聞いてなかった。
教えてくれる?

[堅苦しい喋りをする客人に名を問う。
この者も何時か目の前にある城主の無慈悲さを知るだろうか。
囚われた小鳥の存在も今は隠したまま人懐こそうな笑みを見せた]

( 16 ) 2011/01/22(土) 00:27:22

貿易商 ニコライ

― 廊下 ―

[出迎えてくれた眷属の者に声をかけると、宴がもう少し先であることを知らされる>>0]

そうですか、ではそのあたりを散策させていただきましょう。

[男も軽く会釈し、その場を離れる]

(トーニャもここを歩いたのだろうか)

[仕事仲間でもあり、親友でもあった者の名を思い出す]

( 17 ) 2011/01/22(土) 00:31:53

海賊紳士 トリス

[眷属の豊満な胸に顔を埋める
 柔らかな肌は船上には存在しない物だ、船上の眷属達は何れも嘗ては海賊として名を馳せたーーー男ばかりなので

 仕事に差し支えないように力ある者ばかりを眷属にしたため、名こそ上がるが褥は寂しいのが海の上の常であった]

…ふう

[自身も服を脱ぎ捨て、肌を合わせる
 服の下はーーー筋肉がついて柔らかくもない体だが、確かに女の体だった

 宴が始まるまで今暫く、めいっぱい堪能する事を決めた**]

( 18 ) 2011/01/22(土) 00:32:38

フィグネリア、ふとヴェロニカとグレゴリーを見かける。目が合えば会釈するだろう。

( A1 ) 2011/01/22(土) 00:35:37

敗残兵 ベルナルト

そうです!

[首を傾げる相手に、きっぱり頷いた。
人懐こそうな笑みで名を問われれば、まだ名乗っていなかったことを思い出して]

ベルナルト・ミラーと申します。
すみません、名乗るのが遅れました。
改めて、よろしくお願いします……

[語尾がしぼむように消えていく。
何やってるんだろう、俺。
心の中で頭を抱えた]

( 19 ) 2011/01/22(土) 00:37:05

アナスタシア

[季節を無視して咲き誇る薔薇へ、気怠げにぬばたまの眸を細めた]

狂い咲きも、ここまで図々しく艶やかに咲くなら――文句を言う気にもならないわね。


[薔薇の薫の霧を含ませるように、黒髪を指で梳く。
四阿に向かって来るローズピンクのドレス>>14には、暫くして気がついて]

こんにちは?

[素っ気ない挨拶と口許だけの笑みをオリガへ]

( 20 ) 2011/01/22(土) 00:39:39

城主 イライダ

本棟の部屋、ね。
ありがとう。

[アヴァクームの返事>>12にゆるく頷く。
この眷属には仕事を言いつけてしまったから自らが動く事にした。
客人の紡ぐ名>>11を聞けば二人が既知であることが知れよう。
元気な返事>>19と名乗りに]

ベルナルトと言うのね。
私の事はイライダと呼んで。
――…此方こそ、よろしく。

[また会う事もあるだろうか。
しぼみゆく声に微苦笑を浮かべ小さく手を振り踵を返す。
向かう先は――本棟、ユーリーが居る場所]

( 21 ) 2011/01/22(土) 00:43:42

遊牧の民 ナタリー

-- 1階 --

[宴は今宵。]
[老使用人に聞いた>>0のは玄関へ回ろうとしたときのことか。]

 わかりました。
 あのぅ、私、こういうところはじめてなので勝手が…
 お洋服はもっと、その。

[つまり、は、もっと煌びやかな方がいいのだろうか、と。]
[聞くは一時聞かぬはなんとやら。]
[使用人になら聞いても大きな恥にはなるまい、と聞いてみたり。]

( 22 ) 2011/01/22(土) 00:45:14

騎兵長 グレゴリー

―大広間―

[ふと視線を感じ、そちらへと目を向ける。]

 初めまして、お嬢さん。
 私はグレゴリー、以後お見知りおきを。

[ゆっくりと歩み寄り、慇懃に礼をする。
頭を上げ、微笑んだ。]

 貴女も招かれたのですか?
 そうだとしたら、今宵の晩餐が楽しみでなりませんな。
 何せ、美しい女性と晩餐を共にするなんて、滅多にないですからなあ。
 それも二人。素晴らしいことです。

[微笑んで、再び一礼。]

( 23 ) 2011/01/22(土) 00:45:15

オリガ

[四阿に人影が見えれば、僅かに驚いたように足を止める。
 夜のように黒いドレスを身に纏った女性だと気付けば、四阿の前まで歩く。
 素っ気無く挨拶をされれば、こちらも口の端を僅かに上げた笑みを返した。>>20]

 こんにちは。
 貴女も薔薇を愛でに?

[こちらから名乗る事はせず、女を見つめる。]

( 24 ) 2011/01/22(土) 00:47:39

追われし者 ユーリー

── 城主の部屋の前 ──

[人の手で開くのか悩むほどに重厚な両開きの扉。
 両脇の廊下に窓はなく、床に置かれた水盆がほのかに明るいのは月の光を溜めたか、あるいは人の魂の燐とも見え。

 ひときわ、闇の気配が濃くなった気がして振り返る。]

( 25 ) 2011/01/22(土) 00:52:20

夜の僕 アヴァクーム

 
 行ってらっしゃいませ。
 
[主人が去ったなら、漸く立ち上がり。]
 
[客人へと視線を向ける。]
 
 
 それでは、御部屋へと御案内いたします。
 何か御希望は御座いますか、ベルナルト様。
 
[一礼。
 その後、彼の望む部屋へと誘い。
 彼の為の着替えを用意するだろう。]

( 26 ) 2011/01/22(土) 00:52:30

アナスタシア

>>24
そうね。嫌いじゃないわ。

[ローズピンクを数秒無遠慮に眺めて、興味を失ったように視線を逸らそうとし――ふと、女を見つめる眼を正面から見返した]

薔薇が、お好きなの?お嬢さん。

[見た目ならばそう年は変わらないだろう娘に問いかけながら、立ち上がりカツカツと歩み寄る。
恐らくは自分より小柄だろうオリガの眼前へ]

( 27 ) 2011/01/22(土) 00:54:03

アナスタシア、オリガの頬に手を添えるようにして、顔を寄せる。瞳を覗き込んだ

( A3 ) 2011/01/22(土) 00:56:21

城主 イライダ

―礼拝堂前→四階廊下―

[礼拝堂の前から庭園を抜けようとすると其処には二つの気配。
眷属のモノとは違う。
薔薇の似合う女性二人を微かに意識しながらも
今は彼女らに接触せぬまま本棟へと入ってゆく。
四階に至るまでの道のりは省いてユーリーの居る廊下へと足を運んだ。
見える人影>>5 ――彼がアヴァクームの言っていた者だろう。
振り返る様に微かな驚きが過るのは気配を感じ取られたと思ってか]

待たせてしまった?

[掛ける声には少しばかり申し訳なさそうな色を滲ませる]

貴方がユーリーさん、ね。
私はイライダ。

[姓を紡ぐ事はない。
仮初のものならあるにはあるが本来の家名は忘れてしまったから]

( 28 ) 2011/01/22(土) 00:56:22

敗残兵 ベルナルト

イライダ様、ですか……

[踵を返し去っていく城主の姿に目を細めた。
そしてアヴァクームに問われれば]

特にありません。寝られればそれで。
あ……そうだ。レオノヴィチ――ユーリー様の部屋の近くって、空室ありますか?

[礼には礼を返す。
一応希望じみたものは申し出るが、どこの部屋であろうとも、彼に連れられて向かうだろう]

( 29 ) 2011/01/22(土) 00:56:28

薄命の青年 ロラン

戸締り…なんて、いらなそうな場所だけど。

[扉が閉まる重苦しい音に、そう感想を零して。
再び正面を見た時には――先程までいた筈の青年の姿が、無かった]

あ。あれ? 何処行っちゃったんだろ。
…お仕事かなあ。

[ぱちぱちと瞬きをするものの、姿を捕らえることは出来ず。
仕方ない、何処か別の場所へゆこう――と思ったところに、>>23声が聞こえた]

えっと…其れは、俺に対して言っている、のかな?

[俺はお嬢さんじゃないけど…と、小さな声で添える]

( 30 ) 2011/01/22(土) 00:57:19

遊牧の民 ナタリー

-- 庭 --

[薔薇の香りが強くなる。]
[着いた時に気づかなかったのは、緊張していたからだろう。]
[一瞬咽そうになって、手前で立ち止まった。]
[先客がいるのには気づいていない。]

 すごい…。
 野薔薇はこんなに香らないわ。
 どうやって育てたらこんなに香り高くなるのかしら。

[ゆるゆると足を進めて薔薇の傍に。]
[斑の薔薇をよく見ようと白薔薇の方へ寄って手を伸ばした。]

( 31 ) 2011/01/22(土) 00:57:46

フィグネリア

[礼をする男性は、30代半ばほどに見える。
過ぎったのは年恰好の似た叔父の姿だったのだろう。
気づかれぬくらい僅か、身をこわばらせて]

……ご丁寧に、有難うございます。
私はフィグネリア・エーリンと申します。

[そして紡がれる内容に小さく首を振ると]

あの方と私を並べるなど、いけませんわ。
でも晩餐は私も楽しみです。大勢の食事になるでしょうから。

[微笑みを浮かべて、そう答える]

( 32 ) 2011/01/22(土) 00:59:09

夜の僕 アヴァクーム

― 暫し前 ―
 
 
[ナティアの問い>>22に、ふ、と眼を細める。]
 
 そのままで、結構ですよ。
 
 お望みとあらば、此方で御用意も出来ますが――
 

( 33 ) 2011/01/22(土) 01:00:21

貿易商 ニコライ

― 階段 → 広間 ―

[階段の踊り場には大きな花卉]

これは…18世紀のマイセン窯のものですか…

[さすが、富豪の貿易商のみを相手にしているだけのことはある。城内の家具も調度品も高価な物ばかりである]

( 34 ) 2011/01/22(土) 01:01:24

フィグネリア、グレゴリーに反応したのは、ロラン>>30とほぼ同時だったかもしれない。 しばし、目を瞬かせた。

( A4 ) 2011/01/22(土) 01:03:04

追われし者 ユーリー

[優美なことこの上なく立ち現われた闇がイライダなる名を告げる。]

──あなたが、城主。

[その美貌と、香りの粋、裡なる罪のあまりの深さに魔酔わされ、手を伸ばす。]

   ──塔上の氷の花…

( 35 ) 2011/01/22(土) 01:04:06

貿易商 ニコライ

[広間に顔を出しても、当然誰もいない]

それもそう…か。

[宴が始まるまでどこへ行こうか、そんなことを思案しつつ廊下を歩いていった**]

( 36 ) 2011/01/22(土) 01:04:40

オリガ

[歩み寄ってくる女。>>27
 すらりとしたその体型。黒い髪が女の容姿に似合って、綺麗だと純粋に思った。]

 えぇ、好きですわ。
 特に赤い薔薇が。

[彼女の方が背は高い。
 その場から動かず、答える。
 頬に手を添えられるままに、僅か見上げるようにぬばたまの双眸を見つめ返した。]

( 37 ) 2011/01/22(土) 01:05:37

ヴェロニカ

……力のある女性…?

[頷いたグレゴリーの言葉を繰り返し、
その姿に思い馳せるが、姿を想像する事は出来ず]

…ええ、また会いましょう。

[グレゴリーに深く礼を言った後、上階へと昇って行った。
通り過ぎる際、フィグネリアに軽い会釈を交わし
──ロランには気付かなかったようだ]

( 38 ) 2011/01/22(土) 01:09:01

遊牧の民 ナタリー

[斑の花びらは、真紅と真白を抱いている。]
[花びらに触れようと伸ばした指先が誤って棘に刺さる。]

 いたっ。

[手を引いて血の滲む指先を口へ含む。]
[けれど指先の血が斑の赤い部分へついてしまった。]

[その途端。]
[真紅は血を吸ったように真白を侵しながら広がって―]
[最後には真紅の薔薇に変わってしまった。]

( 39 ) 2011/01/22(土) 01:09:57

伯爵令嬢 カチューシャ

―城内―


…寒いわ。

なんだかさっきから薄ら寒いような…。




[使用人に部屋の用意を聞かれて戸惑う]

( 40 ) 2011/01/22(土) 01:10:12

薄命の青年 ロラン

っとと。

[よくよく男の視線を見やれば、妙齢の女性がいるのを発見出来た。>>32
その気配があまりに静かだから、声を発するまで気づかなかったらしい]

ああ良かった。変な間違われ方してたらどうしようかと思っちゃった。
御免ね、変なこと言って。

[と、グレゴリーに向かって謝罪した。
気恥ずかしいなあ、もうー…とか自分に対してつっこんでいる。
そして改めて、二人へと視線を交互に向けた]

ええと、貴方たちも宴の参加者さん?

俺はロラン・シエルって言います。
どうぞ宜しく。

[にこりと人懐っこい笑みを浮かべた]

( 41 ) 2011/01/22(土) 01:10:25

遊牧の民 ナタリー

 ――えっ。

[指先を噛んだまま目を瞬かせた。]
[見直したら斑の薔薇は斑のままだった。]

 そんなはず、ないよね。

[ふう、と強張っていた体から力を抜いた。]
[でも…確かに血を吸って真紅に変わった気がしたのだ。]

[気のせいだと首を振る。]
[でも気になって、何度も斑を確かめた。]

( 42 ) 2011/01/22(土) 01:10:56

ヴェロニカ、いつか使用人に出会えば、3階の客室へと案内されるだろう**

( A5 ) 2011/01/22(土) 01:11:09

城主 イライダ

[待たされた苛立ちをユーリーからは感じない。
安堵したように微かな吐息を紅く熟れたくちびるから零した]

――そう。
城主に会う事を望んでいたのでしょう?

[尋ねるような音を紡ぐも伸ばされる男の手が視界を過る。
其の手を避ける事なく一歩近付き]

氷に触れると凍えてしまうかもしれなくてよ。

[慣れぬ物言いは彼がそれなりの身分であると知るからか。
目の前の彼の反応を愉しむかのように甘い笑みを浮かべた]

( 43 ) 2011/01/22(土) 01:11:56

アナスタシア

>>37

赤が好きなの?

[遠目には灰と思えた双眸を、間近に覗き込む。
僅かに瞳が散大すれば、虹彩の色が複雑に変化した]

――綺麗ね。ローズグレイ。
赤い薔薇も良いけれど、淡紅の濃淡も美しいわ。

[饒舌に。顔を寄せているため囁くように瞳を褒める。
初対面の女性に対する失礼など気に止めてもいなかった]

( 44 ) 2011/01/22(土) 01:14:01

伯爵令嬢 カチューシャ

>>40


(…ほんのちょっとご挨拶にお伺いしただけなんだけど。)


逗留するつもりなんて無いわ。…だけど)

( 45 ) 2011/01/22(土) 01:15:03

伯爵令嬢 カチューシャ、軽く身震いした

( A6 ) 2011/01/22(土) 01:15:31

騎兵長 グレゴリー

 フィグネリア嬢、ですね。以後お見知りおきを。

[名乗られた名前を噛みしめるように頷き、一歩下がって畏まった>>32。]

 そして――

[続けようとした先は、思わぬ方向から声がかかりせき止められた。>>30
そちらに顔を向ければ、端正な貌の少年。しばし、呆けたようにその表情の中心を見つめ。]

 ……くっ。

[この青年が何を意図したのか察したとき、堪えられない笑いが込み上げてきた。]

 はっはっはっは! ――いや失礼。
 初めまして、もう知っているとは思うが、グレゴリーだ。
 安心しなさい。昔と比べて頭の回転は遅くなったが、それでも男女を見紛うほど目は衰えておらんよ。

 それにしても、目にするのは美女ばかりか美男まで――私は場違いかな?

[親しげに青年の肩を叩き、くつくつと笑う。]

( 46 ) 2011/01/22(土) 01:15:38

門番 メーフィエ

[鎖を巻ききると、跳ね橋が上がり扉が閉まったのを
目視で確認し]

さて、と。
これで今回の仕事はおしまいだな。
後で酒蔵にでも行こうかね。

[軽く溜息をつくと、今はもう自分しかいない詰所へと戻った。
当然、後から門を開けろと願われたとしても開けるつもりはない**]

( 47 ) 2011/01/22(土) 01:20:13

追われし者 ユーリー

望みしは、──ああ、

[どれだけその笑みを独占したいと思ったことか。
 だが、祖先から連綿と受け継がれてきた銀のリングがユーリーの指を重く引きずり下ろす。
 あるいはそれは未だ熟(うま)し刻ならずと告げる城主の意志の圧力だったのか。]


……失礼を、

[意志を自分の手に取り戻し、片膝をついて騎士の礼をとる。]

すでにご承知おきのようですが、わたしはユーリー・レオノヴィチ・ザハーリイン。
郷里を追われ、あなたの庇護と援助をいただきたくお願いに上がりました。

( 48 ) 2011/01/22(土) 01:21:12

伯爵令嬢 カチューシャ

>>45
(…少し暖を取ってから行こうかしら?)



[その気紛れが

大きく運命を狂わせるとは知らずに]



南向きに塔が有ったわね。

あそこに部屋は用意出来て?

( 49 ) 2011/01/22(土) 01:21:19

敗残兵 ベルナルト

[用意された部屋に通されてから。
まず、浴室に駆け込んだ。
全身をとにかく洗い流す。戦場から逃げ出してから、湯を浴びる機会があれば、いつもそうしてきたように。

左足に絡みつく腕の感覚。耳の底で響く怨嗟。

用意された換えの下着をひっかけると、そのままベッドに倒れこんだ。
夢を見ないよう祈りながら**]

( 50 ) 2011/01/22(土) 01:22:39

伯爵令嬢 カチューシャ

そう。案内してちょうだい。


それから部屋には火を入れてね。

( 51 ) 2011/01/22(土) 01:22:50

騎兵長 グレゴリー

[青年が名乗れば、楽しげに頷いた。>>41]

 ロラン殿、どうかよろしく頼むよ。

[ 一礼し、顔を上げる。
何かが引っ掛かり、ロランの顔をじっと見つめた。]

 ――ん?
 ああ、いや、失礼。
 何かすっかり忘れているような気がしてな。

[フィグネリアになんと声をかけようとしたのか>>46
記憶からすっかりと消し飛んでいた。]

( 52 ) 2011/01/22(土) 01:23:51

フィグネリア

[彼の勘違いに、くすりと笑む。
表に出るは微かでも偽りでないそれに、揶揄の色は浮かばず]

でもお綺麗だと、間違われることもあるでしょう。

[冗談なのか判別しにくい声音で、
グレゴリーの笑い声>>30にそう乗せただろう]

ええ、招待状を頂いて。
シエル様。こちらこそ、宜しくお願いしますね。

[肩をたたく男と、たたかれる男を控えめに眺めている]

( 53 ) 2011/01/22(土) 01:26:59

伯爵令嬢 カチューシャ

―→南塔・三階/客間


ここで、よくてよ。

後は自分で出来るから。下がって良いわ。

( 54 ) 2011/01/22(土) 01:27:31

伯爵令嬢 カチューシャ、客間の扉を押し開けた

( A8 ) 2011/01/22(土) 01:28:28

オリガ

 赤い薔薇が一番美しいのですわ。
 ――のように赤い花弁。

[うっとりとした声色で。
 目の前の女の囁く吐息。女からは、薔薇とはまた違う甘い香りがするように思える。>>44]

 貴女の色もとても綺麗な色ですわね。
 吸い込まれそう。

( 55 ) 2011/01/22(土) 01:29:35

フィグネリア、グレゴリーの言いかけた何かに

( A9 ) 2011/01/22(土) 01:29:42

フィグネリア、気づくはずもなく。小さく首を傾げるのみ。

( A10 ) 2011/01/22(土) 01:30:23

遊牧の民 ナタリー

[噂話というものは、嫌なタイミングで思い出すものだ。]
[此処は吸血鬼の城といわれている場所だったと思えば―]
[余計に薔薇が血を吸ったように思えて一歩後ずさった。]
[唾を飲み込んだら、血の味がして慌てて指を口から離した。]

 ――。

[強くて深い薔薇の香りに身体を内側から侵される感覚。]
[ぞくりとして踵を返し、玄関へと駆け込んだ。]

( 56 ) 2011/01/22(土) 01:32:21

薄命の青年 ロラン

あのーあのー…そう笑われると俺としても…ああもうっ。

[ぱしぱしと肩を叩かれて>>46、勘違いした気恥ずかしさが倍増する。
ほんのり頬が赤いかもしれない]

いや、だって貴方、割と真顔で冗談とか言いそうに見えたし。

[ぼそぼそと主張はしてみた。
場違いかな、と戯言を投げられれば、それには小さく笑って]

渋い男性っていうのも、いいと思うよ俺。
グレゴリーさん、だね。うん、覚えた。[色々な意味で。インパクトで]
宜しくね。

[じっと見つめられれば>>52きょとりとした表情を浮かべて。
続く言葉に、]

はは、健忘症には早いんじゃないかなあ。

[なんて。そんな冗談交じりの台詞を返す]

( 57 ) 2011/01/22(土) 01:33:54

伯爵令嬢 カチューシャ


わぁ…





[何故か部屋には咲き誇れるばかりの白薔薇が

そこかしこに生けられていた]



でも、なぜ…?

わたくしの趣味を城主さまがご存知とも思えないし…

( 58 ) 2011/01/22(土) 01:37:25

城主 イライダ

望みは――…?

[ユーリーの望みは紡がれぬまま沈黙の帳が下りる。
触れぬまま下りた手に向ける感情は安堵と未練に似たもの]

……構わないわ。

[騎士らしいその所作に小さく首を横に振り銀の髪を揺らす。
此処に来た理由に相槌をうち]

ユーリー・レオノヴィチ・ザハーリイン。

[何処かで聞いた家名ではあるが今は覚えるようになぞるだけ。
そっと手の平を差し出すのは立ち上がるようにという促し]

ユーリーさま、とお呼びすべきかしら。
庇護と援助――、私に出来る事なら喜んで。

[しおらしい応えを返し彼が立ち上がるのを待つ態]

( 59 ) 2011/01/22(土) 01:38:32

フィグネリア、ふたりのやり取りを静かに見守って。玄関に気配を感じれば、そっと見遣る*だろう*

( A11 ) 2011/01/22(土) 01:39:34

アナスタシア

>>55
私?
ただの黒じゃない。

[くつりと、つまらなさそうに喉を鳴らした。瞬けば睫毛が触れ合うかのよう。
目眩を覚えるほどに近づけていた顔を、つと離す。名を尋ねる事はしないまま]

ご存知?私の部屋だけかしら、花瓶がなかったの。
頼めば枝を挿してくれましょうね。



[傍らの深紅の薔薇に手を伸ばした。
手折りはせず――花弁を毟る。

一瞬濃密に薫が強くなり、指を開けば千切れた花弁は霧の中をひらり、ひらり地面へ散った]

( 60 ) 2011/01/22(土) 01:41:55

騎兵長 グレゴリー

[狼狽するロランに、笑い混じりの言葉を返す>>57。]

 そうか、真顔で冗談言うように見えてしまったか。
 はっはっは! よく言われるな、それは。

 だが、流石に男を女性、女性を男呼ばわりする趣味はないぞ?

[からからと笑い、続いたロランの言葉に気をよくして笑みを深めた。]

 そうか、渋いか、ありがとう。
 そう思ってもらえるなら、下品に笑っている場合ではないな。

[声を出して笑うのを止め、笑みを作る。]

 はて……ロラン殿の衝撃的な登場で何もかも吹き飛んでしまったのだが……。
 ――確か、この城で見応えのあるものを聞こうとしたのか……な?

[フィグネリアが小首を傾げるのに倣ってか、気付けば首を捻ってた。]

( 61 ) 2011/01/22(土) 01:44:41

遊牧の民 ナタリー

-- 自室 --

[たんたんと軽い足音をたてて廊下を駆け、階段を上る。]
[は、は、と僅かに息を荒くしながら。]

 ―っ。はぁ、はぁ。

[部屋に入って扉を閉め、もたれ掛かった。]
[右手で左肩をぎゅうと掴んで、落ち着こうと。]

 なんだったんだろう。

[ぞくりとした時に感じた内から侵食されるような感覚。]
[それと似たものがある事は、まだ知らなかった。]

( 62 ) 2011/01/22(土) 01:45:09

伯爵令嬢 カチューシャ

>>58

偶然、かしら。


[あまり気に留めず、鞄の整理を始めた]


全く、お兄さまったら
色々持たせるんだから。


あら?手紙が…?


[兄の指輪の印で封された手紙が荷物に入っていた]

( 63 ) 2011/01/22(土) 01:46:20

伯爵令嬢 カチューシャ




[神妙な顔つきで、手紙を読み始めた]

( 64 ) 2011/01/22(土) 01:46:37

薄命の青年 ロラン

[ああ、そっちまで!>>53 とは一瞬思ったけれど、
笑った響きがあたたかかったから、まあいいかと思い直す]

えーと、…うん、まあ、ね。

[頬を小さく掻きながら、微苦笑交じりに頷いた。
あんまりいい思い出ばかりでもない]

フィグネリアさんの方がよっぽど綺麗だけど。

[相手の透き通る様な儚げな美貌と、華奢な体躯に目を細める。
ここまでの長旅も大変だったんじゃない?等と、
道中を尋ねる会話など少しくらい…したかもしれない]

( 65 ) 2011/01/22(土) 01:46:50

遊牧の民 ナタリー

-- 庭に出る前 --

[こっそりと尋ねた問いの返答>>33は意外だった。]
[自分の服には華がないのを自覚していたからだろう。]

 このままで、いいんですか?

[よかった、と胸をなでおろす反面―]
[ドレスも着てみたいと、そんな願望がふつり。]

 え、と。 そ、の。

[もじもじとした後、意を決して。]

 ドレス、お借りしても…いいでしょうか。

[それでもどこか気恥ずかしそうに*願い出たのだった。*]

( 66 ) 2011/01/22(土) 01:52:30

薄命の青年 ロラン

分かった、わかったよーもうー! 次は勘違いしないからっ。

[趣味はない>>61、との言葉に大げさに何度も頷いた]

下品がいいなら、そういう目で見てあげるけど。

[冗談めかして、小さく片目を瞑ってウィンクする。
だが続く相手の言葉に不思議そうな顔を浮かべて、]

見覚えのあるもの…? 何か、そういうものがあったの?
やっぱり古から続く城だから、色々なものがあるのかなあ…。

( 67 ) 2011/01/22(土) 01:57:31

追われし者 ユーリー

[許しの声が下る。
 妖艶な魔力は故意に隠されたか、ギラつくこともなく。
 今、そこに見えるのは女ひとりの肩で政務を担わんと孤軍奮闘する健気な女性の像のみ。]

ご厚意、感謝いたします。

わたしは皇帝陛下にお頼みし、故郷に秩序を取り戻したいと考えています。
陛下に奏上する訴状を作成し、ご裁断を仰ぐ間、こちらに逗留させていただきたく。

[簡潔に告げながら立ち上がる。
 此方に向けられたたおやかな指に──結婚指輪の有無を確認せんと視線を留めつつ。]

( 68 ) 2011/01/22(土) 01:58:30

追われし者 ユーリー

こちにらも噂は伝わっておりましょう。
支配者階級を打倒しようという「革命」

城下をよく知らぬ者が申し上げる無礼は承知の上で、あなたも革命にお備えあそばしますよう、ご忠告いたします。

どうか思い出してください。


  ──絶望へと追いつめられた人間は、容易に狂います。

[はからずもそれは、吸血鬼に追いつめられた人間の逆襲と変わることなく。]

( 69 ) 2011/01/22(土) 01:58:44

オリガ

[つまらなそうに言う女に、こちらは愉しそうに息を吐く。>>60]

 そうかしら?
 貴女の黒はとても綺麗な色ですわ。
 深い、闇の色。

[互いが話すたびに吐息が唇にかかる距離。
 離れていくぬばたまの瞳を、見つめていた。]

 言われてみれば、私の部屋にも花瓶はありませんでしたわ。
 窓からここが見下ろせますもの。必要ないのかもしれませんわね。

[でも、と、深紅の薔薇に伸びる白い手に視線を向け。]

 部屋にあっても良いかもしれませんわ。
 後で頼んでおきましょう。

[霧の中に散る紅い花弁。
 濃密な薔薇の馨に目を細め、息を吐き出すように呟いた。]

( 70 ) 2011/01/22(土) 01:59:46

騎兵長 グレゴリー

[下品、との言葉に鼻を鳴らした>>67。]

 むう……初対面でその評価は避けたいところだな。
 宜しい、この話はここまでにしようじゃないか。

[ウインクに笑みを返し、もう一度首を傾げた。]

 そうだな、ロラン殿の言うとおり、由緒正しいところには違いないが……。
 まあ、見て回ればなにか見つかるかもしれん。

 それではフィグネリア嬢、ロラン殿。
 晩餐の時を楽しみにしてますぞ。

[ 一歩下がり、会釈をしてから城の奥へと足を向けた**。]

( 71 ) 2011/01/22(土) 02:05:14

城主 イライダ

[ユーリーが佇まいを正せば
差し伸べた手は漆黒のドレスの前で重ねられる。
その手にあるのは紅玉の指輪であるが嵌められるのは左の中指。
既婚である示しは無く伴侶は居ない事が知れよう]

もっと難しい事をお願いされるのかと思ったわ。

[彼の言葉遣いは由緒正しい出であると如実に語る。
小さくそんな感想を零して了承の頷きを向けた]

御苦労された事でしょう。
此処で疲れを癒し再興の為のお力を蓄えて。
私にはさして力はありませんが――…
出来うることであれば助力は厭いません。

[彼の望みに興味はないが
どのような道を辿るかには興味が湧いた。
労るような言葉を掛けて淡く微笑む。
――魔の証ともいえる甘い薫香はいつの間にかなりを潜めていた]

( 72 ) 2011/01/22(土) 02:12:35

アナスタシア

>>70
……昏いのは嫌いじゃないわ。
月のない夜、星すら墜ちた空は綺麗と思う。

[喪服のようでもある黒のドレスの裾を引いて、息を吐くように呟いたオリガへと振り返る]

本当に色々な客人が招かれているのね。
今宵、一時の愉しみを――


[諸共に、と褪めた眸で囁いて、四阿に座り直した。
小さな鈴が備えられているのを見て、ベルを鳴らす]

紅茶は美味しいものが出る城のようよ。
お茶菓子はどうかしら?



[誘うでもなく尋ねて、使用人の誰かが来るのを待った。オリガが去るなら何も言わず、やはり聞かれない限りは名乗りもしないだろう]

( 73 ) 2011/01/22(土) 02:14:37

城主 イライダ

――…「革命」への備え。

[ユーリーの語る革命に微かに肩を震わせる。
それはあたかも「革命」という人間の力に怯えるかのよう。

近隣の村は生贄を差し出すほど従順ではあるが
何時、人間が牙を向くかは分からない。
多勢を制すには骨が折れることは確かで]

ご忠告痛み入ります。
そう、……用心するにこした事はないもの、ね。

[案じるかのように伏せられた睫が頬に長い影を落とす。
ユーリーの言葉を心にとめるかのように頷いて、彼を見上げた]

( 74 ) 2011/01/22(土) 02:20:09

ダニール

[それは、今から数年前のことだったか。
仕事の都合で生家を離れてから、半年ほど経ったある日。

一通の招待状を手に、男は姿を消した。
最後に見かけた人の話によれば、彼はこう言って笑っていたという。

『ちょっと、“城”まで』]

( 75 ) 2011/01/22(土) 02:22:11

薄命の青年 ロラン

[助かった…と胸を撫で下ろして>>71
立ち去るグレゴリーにばいばい、と手を振った]

ん、じゃあまた後でね。

さて――まだ宴まで時間あるみたいだし、
俺もどこか遊びに行こうかな。

[探検は、まだ始まったばかり。
フィグネリアさんも後でね。と、同じ様に手を振って。
青年は玄関の方へ歩き出した。**]

( 76 ) 2011/01/22(土) 02:23:39

伯爵令嬢 カチューシャ

[手紙を火にくべた。―あっと言う間に燃え上がる――。


もしもそこに誰かがいたら、燃え上がる火の中で
このような言葉の端が見えたかもしれない]



”お前の宿命――りの力――道ならぬ―魅入られた魂―
―――当家の―――
―浄化――奴らに――気取られるな―
――清らか―乙女であれ―”

( 77 ) 2011/01/22(土) 02:25:20

伯爵令嬢 カチューシャ

城主さまにごあいさつに行かなきゃ。


[廊下に出ると下僕を呼び止め、城主の居場所を聞く]

―→本棟4階へ

( 78 ) 2011/01/22(土) 02:27:15

オリガ

 本当に深い闇は、落ち着けるものですわ。

[女のドレスの裾の動きに合わせて、一度地面に落ちた花弁が再び小さく舞う。>>73]

 私、他の方とはまだきちんとお話していませんの。
 でも本当、色んな方がいらっしゃるのね。

[囁くような眸に、愉しそうに笑みを返し。]

 それでは私は、先に中へ。
 貴女とのお話はとても愉しかったですわ。

[ベルを鳴らす女へ、また後程、とドレスの裾をつまんで礼をする。
 結局名乗る事もせずまた名を聞く事もしないまま、その場から離れ、城の中へと入っていった。**]

( 79 ) 2011/01/22(土) 02:31:39

追われし者 ユーリー

[イライダの応え、そして示された寛大さと不安の仕草に、
 もっと…望んでもいいのだろうかと、
 イライダに「出来うること」を思えば血が熱くなる。

 だが、口にしたのはささやかな希望のみ。]

ならば、二人きりのときはあなたのことを、イライダと呼ぶことをお許しください。
そして、わたしのことも尊称など抜きにして呼んでほしい。

──ユーリと。

( 80 ) 2011/01/22(土) 02:31:51

追われし者 ユーリー

それと、礼拝堂へ出入りしてもよろしいか?

 父母の死を悼み、我が身の罪を…

   ――見つめるために。

[言葉よりも多弁な眼差しは、銀の髪に縁取られた貌に据えられ。
 許諾を得られたならば、それを期に暇を告げてイライダを解放するつもり。**]

( 81 ) 2011/01/22(土) 02:32:07

伯爵令嬢 カチューシャ

[そこには城主とおぼしき美しい女性と青年が何事か話していた。

―彼女の蠱惑的な美しさに圧倒される。]



何か、取り込み中のようだわ。

もう少し後でお伺いしましょう**

( 82 ) 2011/01/22(土) 02:33:32

城主 イライダ

[人と戯れている間は退屈を忘れる事が出来た。
ユーリーの望みに寛容であるのも一種の気紛れではあるが
見目麗しく志の高い男は個として興味を誘う。
ささやかなる望みに浮かべる笑みに微かに滲む魔性の気配。
蠱惑な眼差しを向けて]

私もそう呼んで貰える方が嬉しいわ、ユーリ。

[礼拝堂への出入りには微かに悩むような間が空いた。
そうするに相応しい場所でないことを城主は知っている。
捉えた小鳥の姿が一瞬浮かぶが出会い知るのも良いかと思い]

貴方がそれを望むのであれば――…

[控えめな承諾の言葉を告げて、
暇を請う彼に静かに腰を折り見送る態を見せた]

( 83 ) 2011/01/22(土) 02:48:22

アナスタシア

― 四阿 ―

[速やかに供された紅茶の、カップの縁を撫でる。
赤が好きだと言った娘の後ろ姿は城へと消えたか]

そんなに好きなら、この薔薇園に火を放ってみましょうか……美しく赫くかしら。

[さぞや赤かろうと、苛烈な衝動を薄い瞼の皮膚で覆って、薔薇と混じる紅茶の薫を暫し楽しんだ]



いいわ…美味しい。

[添えられたプリャニキ(お茶菓子)を割って、小さな欠片を口許に運ぶ。指についた薔薇の雫と、蜜の甘みが蕩けて滴るようだった**]

( 84 ) 2011/01/22(土) 02:52:15

忌み子 リディヤ

――回想――

[ピアノの音が響き渡る城内。本当に、たくさんの人がいた。

何故かあちこちに自己紹介をする黒髪の男性を見る。>>115]

(あの人も、嫌われているんだね)

[彼が亡霊で、相手には視えていないのだとはつゆも思わず。

足が無い女性は、さすがに亡霊だと解る。>>172。こちらは青年と会話。
アリョールの顔をよく見れば、見覚えが有ると思い出せたかもしれない。
忌み子と呼ばれた、リディヤの――。

少女にとって、生者も死者も変わらない。
視えるものにとって、それは普通の他人にすぎない。
ただし少女は人間。見えるだけ、触れられない。

話し掛ける事も無く、少女はゆるりと微笑みながら、城内を歩く]

( 85 ) 2011/01/22(土) 02:53:41

忌み子 リディヤ

[そこぞの亡霊か眷属に、部屋を見繕ってもらう。
どこでも良い、と言ったら、南塔の中程の子供部屋を与えられた。
小ぶりなベッドと、大量の玩具。
かつては子供も住んでいたのかもしれない。

生贄の少女に、荷物は無い。
着せられた赤いケープは、人柱に相応しい豪華な縫製。
そして、気休め程度と渡されたロザリオ。
ロザリオを投げるように渡し、家の扉を閉めた両親。
その顔は、安堵だった]

( 86 ) 2011/01/22(土) 02:56:11

城主 イライダ

[ふと目を向けた先には可愛らしい令嬢>>82の姿がある。
見慣れぬ顔であるから直ぐに客人と知れよう]

お嬢さん、私に何か御用?

[カチューシャの気遣いも知らぬままに首を傾げ
彼女に手招く仕草を見せた]

( 87 ) 2011/01/22(土) 02:56:14

忌み子 リディヤ

[部屋の管理もそこそこに、再度城内を歩く。
疲れたような亡霊や、商人や。
人か、そうでないものが。

艶やかな匂いにつられ、踏み込むは薔薇の園。
中途、ローズピンクのドレスの女性とすれ違えば、にこりと微笑んだだろう。

>>84。艶やかな赤と白の薔薇。
その中で、深くうねる夜色]

あなた、欠けているね。

[前触れもなく、にこにこと微笑みながら、いきなり話し掛ける。
アナスタシアに示されれば席へつき、そうでなければ立ったまま]

あなたの魂は、半分しか無いね。
残りの半分は、どこへ行ったのかな?

[アナスタシアに許可も取らず、紅茶用の砂糖の壷を開け、角砂糖を噛った。
眷属が居れば、お菓子が欲しいと頼む]

( 88 ) 2011/01/22(土) 03:21:10

忌み子 リディヤ

[アナスタシアの闇色の瞳。
艶やかな瞳に映る、少女の姿。
何が楽しいのか、ふふと笑う]

血を吸った薔薇は、焔で焼かないとね。

[紅の中に堕ちる緋。
炎と薔薇は、先程のアナスタシアの独白と同じ物。
不吉な薔薇は、浄化の焔で焼き尽くすもの]

お姉さんは、黒い薔薇みたいだね。
赤い血を吸った、白い薔薇。
なのに半分欠けているから、赤くなれずに黒くなってしまったの。

半分と出会えたら、紅くなれる。

[死ななければ、眷属とならなければ、半身とは会えない。
少女がダニールをしっかり見る機会が有れば、アナスタシアの半身と気付くだろうか。
半身と出会ったアナスタシアの紅は、血か、焔か――**]

( 89 ) 2011/01/22(土) 03:39:17

城主 イライダ

[一年前、吸血鬼狩りに来た人間が居た。
彼の者が狙うは吸血鬼の始祖である存在であっただろう。
だが、その争いに巻き込まれ命を落とした人の子が居る。
美しく、無垢な魂を持つ娘だった。
彼女は可愛い妹が居るのだと幸せそうに語っていた。
城主は彼女を眷属にせぬまま愛で庇護下に置いた。
眷属にしなかった事を悔いたのは彼女の命が絶たれてから――。

彼女の面影を残すその妹が此処に来たとは未だ知らぬまま
城主は喪った人の子に想いを馳せ吐息を零す]

( 90 ) 2011/01/22(土) 03:40:56

城主 イライダ

―回想/礼拝堂―

[堕ちきらぬ囚われの小鳥>>0:220が礼拝堂に在る。
麗しく囀る声は甘く馨り人であれば酔いもしようが
自らの毒に苛まれるモノがないように城主にとって其れは毒ではない。
ラビという名の娘の啼き声が城主を誘い悦ばせる]

――…あれは来ないよ。待っても来れるはずが無い。
既に、堕ちてしまったのだから、ね。
拒み続けているのはキミだけ――…

[彼女の師がどうなったかを詳しく語る心算はない。
娘の零した涙>>0:231が頬を伝い城主の手へと落ちた。
熱い吐息の気配に恍惚とした表情が薄く浮かぶ]

もっと啼いて、私を、愉しませて――

[我が名を紡ぐ彼女が折れる日は来るだろうか。
どちらにせよ城主は其れを愉しむだけ。
彼女に望むはただ一つきりなのだから**]

( 91 ) 2011/01/22(土) 03:41:37

忌み子 リディヤ、角砂糖を摘み出し、また噛る**

( A13 ) 2011/01/22(土) 03:41:53

ダニール

[それは一瞬の間かもしれない。
あるいは、一刻かもしれない。

どちらにせよ、ダニールがピアノの音から意識を外していたことに、変わりはなかった]

ナースチャ。ナースチャでしょう?

[音楽室の壁から顔だけを除かせたとき、すでに彼女の姿はなかったのである]

……あれぇ。

( 92 ) 2011/01/22(土) 03:55:21

ダニール

別にいいよ、いざとなったらすぐ会えるんだし。

[負け惜しみのような独り言を漏らすと、妹が弾いていたであろうピアノの前へ]

……懐かしい。

[同じような台詞を吐く]

( 93 ) 2011/01/22(土) 04:00:13

ダニール

ここに囚われてからは、さっぱり弾いてないですからね。

[それでも暗譜していた出だしの形に、白い両手をかざす。
手首を柔らかくしならせ、鍵盤に重さをかけようとして――やめた]

( 94 ) 2011/01/22(土) 04:13:12

ダニール

ここにあの子がいるということは、
あの子も囚われてしまうかもしれない?
わたしみたいに。

[わずかに眉を顰めて、しかし次の瞬間には元の表情に戻った。
そのまま、ふっと消える**]

( 95 ) 2011/01/22(土) 04:37:12

夜の僕 アヴァクーム

 
 ――ええ、勿論ですとも。
 
 
[カチューシャを彼女の望む通り、南の塔へと案内し。
 一礼ののち、その場を辞する>>54。]
 
 
[そうして僕が次に向かったのは、別の扉の前。]

( 96 ) 2011/01/22(土) 05:33:17

夜の僕 アヴァクーム

 
 ナティア様。
 御召し物をお持ち致しました。
 
[もう、部屋へと戻っている頃>>62だろう。
 扉を叩き、返事を待つ。]
 
[用意したのは、真紅と純白の薔薇をあしらったドレス。
 
 それは不思議なことに、華奢な彼女の身体を
 ぴったりと包むだろうけれど。
 お気に召さないようであれば、そのまま持ち帰る心算で。**]

( 97 ) 2011/01/22(土) 05:33:51

フィグネリア

[ロラン>>65の褒める言葉に、いえ、と目を伏せて。
道中について問われたならば、誰かに同乗させて貰い、森は歩いたことを話したか。
彼についても聞いただろう]

ご無理はなさらずに。

[あまりよくはない彼の顔色に、そう声をかける。
グレゴリーも首を傾げたなら、小さく微笑み思案してから]

見応え……、お庭の薔薇が綺麗でした。
あと私が気になったのは、その反対側の礼拝堂。
小さいながら、厳かなたたずまいに感じましたの。

[あとで訪れる予定です、と答えた。
ふたりが去って行くなら静かに見送り、娘は本塔の階段を上って*ゆくか*]

( 98 ) 2011/01/22(土) 07:09:27

古よりの眷属 イヴァン

――本塔1F/大広間――

[人懐っこそうに話しかけてくる青年>>6に対して、眷属然としている男はひたすら無言。青年の勘違いを訂正する気もないようだ。
それから彼がお辞儀をすると、こちらも一礼を返した]

……

[こうして眷属にも「普通の人間と変わらぬ様に」接してくれることは、長い時を経て様々なことを諦めてしまった男には厄介な物としか映らなかったので、青年が目を離している隙に、ここから消えることにした]

( 99 ) 2011/01/22(土) 08:25:52

古よりの眷属 イヴァン

――本塔4F/廊下――

[表情に少しだけ苦い物を浮かべて一言だけ呟く。
青年は様々な勘違いをしたけれど、それでも最後に言おうとしたことだけは的を射ていた]

俺は――、囚われてなどいませんよ。

[ただ、男がそれを認めようとしないだけで]

( 100 ) 2011/01/22(土) 08:29:10

古よりの眷属 イヴァン

[とりあえず迷い込んだと思しきアリョールという名の亡霊のことを伝えようかと、主の部屋を目指した。
そうして、主と青年が話しているのをかすかに聞いた]

……

[青年の口から「礼拝堂」という言葉が出る>>81と、わずかに顔をしかめた]

( 101 ) 2011/01/22(土) 08:45:41

古よりの眷属 イヴァン、伯爵令嬢 カチューシャの姿も認めただろうが、無言でその場にたたずみ続けた。**

( A15 ) 2011/01/22(土) 08:47:13

遊牧の民 ナタリー

-- 自室 --

 は、はい。

[もたれていた扉から離れかけたときだった。]
[不意に響くノックの音に驚いて上擦った声を上げる。]
[扉を開けば老使用人がいて>>97。]

 あっ、ありがとうございます!

[ドレスを持ってきてくれたことに大きな目を笑みで一杯にした。]

( 102 ) 2011/01/22(土) 09:38:39

遊牧の民 ナタリー

[…した、けれど。]

 ……、……。

[受けとったドレスのデザインを見て、一瞬固まった。]
[庭のそれ、そのままのような深紅と真白。]
[しかし気にしすぎだと首を振って、再び笑顔を見せた。]

 ほんっとーに、ありがとうございます!

[ぎゅうと抱きしめるようにドレスを抱え、ペこりと頭を下げた。]

( 103 ) 2011/01/22(土) 09:39:46

遊牧の民 ナタリー

[それから。]

 ドレスっ!すごーい!

[抱きしめたままきゃあ、とベッドにダイブしてころころと。]
[けれどもすぐにはっとして立ち上がる。]
[サイズが合わず切ない結果になりはしないだろうか?]
[着てみよう、と恐る恐る着替えを始めた。]

( 104 ) 2011/01/22(土) 09:58:26

遊牧の民 ナタリー

 えっ…これ、すごい、ぴったり…。

[薔薇のドレスは身体に合わせて仕立てたかのようで。]
[肌に吸い付くようだ、と感じた。]

 ふふ、うふふっ。

[姿見の前で楽しそうにくるくると回る。]
[衿元で、本物そっくりの深紅と真白のコサージュがふわり、*ふわり。*]

( 105 ) 2011/01/22(土) 09:59:02

囚われし者 ラビ

― 礼拝堂 ―

[愉悦の声は今なく。
 耐え難きは人の身では持て余す甘い毒。
 噎せ返る薔薇に一時身を浸すよりも強く、蠱惑的で甘美な毒。]

――ぁ、…ぁ…。

[清らかなる場にさざめく哀歌は甘く。
 訪れる者の耳朶へ響く通奏低音。
 これまで幾ら熱りが煽られようと、
 降りる事も行き着く事も出来ぬ場へのみ導かれる。
 未だに摘み取られる事なく、
 蕾から伝い堕ちる雫は溢れる。

 礼拝堂に来たる者が、如何ばかりに扱うか。
 予測出来ずとも、こればかりは確か。
 啼く声の合間に小鳥は囀る。]

( 106 ) 2011/01/22(土) 10:47:30

囚われし者 ラビ


[―――*この城には、吸血鬼が居ると*―――]

( 107 ) 2011/01/22(土) 10:48:02

追われし者 ユーリー

[城主との面会を終え、踵を返す。
 長い廊下の途中で、こちらを見ている少女と行き交った。

 城に到着した時、薔薇苑にいた少女だと思い出す。
 城主の親族なのだろうか、と考えたのは一瞬のみ。
 両者のまとう雰囲気は軋轢が生じるほどに──異なる。

 ぬばたまの闇とひさかたの光。

 女城主の私室の前から戻ってきた男を、少女はどう見たか。
 今は小さな淑女に会釈をして傍らを通り過ぎるのみ。]

( 108 ) 2011/01/22(土) 10:56:35

追われし者 ユーリー

[その先の階段へと歩を進めれば、陰に佇む青年の姿。
 着ているものから察するに使用人なのだろう。
 だが、不遜な眼差しはむしろ饗を奉られる側のそれで、先ほどの老家令にも通じる「この城の一部である」気配を帯びていた。
 
 そういえば、イライダを目の当たりにした陶酔で忘れていたが、あの老家令はユーリーの目の前で溶けて消えたのだった。

 あれは、現実か、否か。

 混乱を覚えて、ユーリーは自室へと逃れ戻る。
 今はまず、旅と魂の疲れを癒さんと。]

( 109 ) 2011/01/22(土) 11:03:43

ヴェロニカ

─3階客室・室内─

[部屋の中は何れも高級品ばかり
自分には知り得ぬ上質品。
地方令嬢の持ち物は、それらの前では安っぽく。
感嘆と伴に、何かを抉られた様な苛立ちを感じさせた]

……薔薇か。

[呟いて、華やかな花瓶の紅のひとつを手に取り
慣れたように、棘を手折っては打ち捨ててゆく]

( 110 ) 2011/01/22(土) 11:21:54

ヴェロニカ

[愉悦を感じる、其は暇を潰す唯の趣味──]

…痛、

[  ぷつ  

鋭い棘は蹂躙を許さぬか、親指の淡い肌を貫いた]

…っ……!

[くしゃり 白い花を、その手で握り潰して塵箱へと投げ捨てる
──花の色が、箱の中で喜色の紅に変化した]

( 111 ) 2011/01/22(土) 11:34:33

ヴェロニカ

…つまらない。

[箱の中に目を向ける事はなく。
城の気風からすれば見劣りのする服を羽織り、
自室の外へと歩みだした]

( 112 ) 2011/01/22(土) 11:39:18

騎兵長 グレゴリー

[フィグネリアの言葉に微笑んだ>>98。]

 成程、これだけの屋敷なら庭園も丹念に作られていることでしょうな。
 感謝します、フィグネリア嬢。
 ――さて、ならば私は一旦失礼します。
 また後で。

[慇懃に一礼し、来た道を戻り外へ。
霧越しに浮かぶ薔薇の色を見つけ、其方へと足を向けた。
近付くほどにその形は鮮明となり、感嘆の息を吐いた。]

 おー。こりゃ見事だ!

[霧、そして満開の薔薇に呑まれぬように声を張り上げる。
そのまま花を一つ一つ眺めて回るようにゆったりと歩く。]

( 113 ) 2011/01/22(土) 12:11:09

騎兵長 グレゴリー

 しかしまあ、こんな季節に薔薇……ねえ。
 貴族趣味もここに極まれり、ってものだなー。

[ふらふらと薔薇園の合間を縫うように歩き、ふと気付けば別の色――四阿が目に留まった。]

 んー?

[人の気配を察し、其方に意識を集中する。
フィグネリアから聞いた薔薇園の存在、つまりは何者かがいても不思議ではない。
――霧のヴェールに遮られて視界は利かないが。]

 失礼、既に先客が居られるようですな?

[一旦咳払いをして声を作った後、四阿へと意識的に足を向けた**。]

( 114 ) 2011/01/22(土) 12:11:33

貿易商 ニコライ

[広間から1階の廊下に向かい、各所に花卉があるのを目にする。
いずれにも飾られるのは薔薇の花]

庭にも薔薇が咲いていましたね
…よほど薔薇がお好きなようで…

[窓から外を見れば何人もの人が薔薇を愛でている。
しばらくその光景を眺めていた**]

( 115 ) 2011/01/22(土) 12:15:09

追われし者 ユーリー

── 自室 ──

[ベルナルトは続き部屋を使っているだろうか、それとも遠くへ行ってしまったか。
 プライヴァシーを守ると言った以上、こちらから内扉は開けなかった。

 人の善性を信じるか、人はそもそも邪悪なものなのだと突き放すか。
 領民に父母を殺された自分は危ういバランスの上にいる。

 ベルナルトの存在は、試金石でもあるのだ。]

( 116 ) 2011/01/22(土) 12:28:01

追われし者 ユーリー

[簡単な夜食を頼み、寝酒に暖かいワインを呷る。
 その間に、湯をつめた皮袋でベッドが暖められた。
 借物の衣類を脱ぎ、シーツの間に滑らかな裸身を潜り込ませる。
 瞼を閉じれば、ほどなくヒュプノスが訪れた。]

( 117 ) 2011/01/22(土) 12:28:29

追われし者 ユーリー

── 夢の中 ──

[数多の存在がモノクロームの城郭内を、あるいはその天井付近を、重さのないものとして自由に擦り抜け、行き来していた。

 博物館でしか見たことのないような古めかしいドレスをまとった人物、
 行方知れずと捜索願いの出されていた者。

 夢の中でユーリーは、彼らが既に死んでいることを察している。
 故に、声をかけることも、己が存在を訴えることもなく、
 ただ、イライダの鮮やかな姿を求めて、視線を彷徨わせていた。]

( 118 ) 2011/01/22(土) 12:45:59

追われし者 ユーリー

[銀の影を探し得ぬままに、庭園へと出れば、
 遥か蒼穹の彼方から鎖が伸びてくるのが見えた。
 その先端につながれているものは──

    もがく 純白の 小鳥

 こぼれ落ちるは
 鋭く、甘く、圧しつぶさるる嗟嘆(なげき)の声。

 それを翻弄するごとく被さる哄笑は、イライダのもの──]

( 119 ) 2011/01/22(土) 12:49:37

アナスタシア

― 四阿 ―

[オリガが去って程なく。
赤いケープ>>88が視界に入って来た。子供。見遣った一瞬でそれだけ把握すると無関心を貫こうとしたが]

…なぁに?欠けている?

[懐っこく話しかけて来る子供へ、片眉を跳ね上げた]

…。

[角砂糖を齧る仕草に、不愉快さを隠す気もなく褪めた視線を流す]

( 120 ) 2011/01/22(土) 13:38:01

アナスタシア

[座るよう促す事も、皿に少し余っているプリャニキを差し出す事もせず、リディヤへ冷ややかに乾いた怒りを刺した]

小煩い餓鬼ね。
半身がどこでくたばってようが貴方の知ったことじゃないのよ。


[リディヤの暗緑色の瞳。
こぼれるほど大きな瞳に映る、女の姿。
何が気に入らないのか、舌打ちした]

黒いのは元からよ――

[黒い薔薇。血を吸って尚、赤くなる事も出来なかった薔薇。
歪な笑みを閃かせ、すぐに消した]

( 121 ) 2011/01/22(土) 13:45:43

【赤】 城主 イライダ

[ぬばたまの檻が虜囚を捕らえたのは暫し前。
宴が始まる其の時が近いと知れる。
城主たる吸血鬼はその宴に参加する気はない。
参加せずとも波乱を巻き起こしそうな者が居るのだから
それを近く遠く眺めるだけで良いかと思う]


――…私を愉しませて。


[艶めく聲が闇に響く。
甘い囀りはまるで睦言紡ぐかのよう。
人と吸血鬼の織り成す物語は未だ始まったばかり]

( *0 ) 2011/01/22(土) 13:49:14

アナスタシア

[半分欠けている。子供の言は当たっているのだろう。

あの日から、女の時間は止まっていた。
兄のいない日々ならば既に半年ほど経ていたが>>75、不在とは明らかに異なる、死を感じた日]


…。
嗚呼。貴方、頭がおかしいのね?
お気の毒なんて思ったりしないから、どうぞ私の事は放っておいて下さる?

[毒を持つ言葉を選びながら、立ち去る気も追い払う気も湧かなかった。
使用人が新しいプリャニキを持って来るなら、三つ目の角砂糖を摘もうとした手を遮り、だーめ、と己の朱唇に指をあてた]

( 122 ) 2011/01/22(土) 13:52:51

貿易商 ニコライ

ここにいても仕方ないですね…

[どこへ行こうか思案しつつ外に出てみることに。
途中で誰かと出逢えば言葉を交わしただろうか。**]

( 123 ) 2011/01/22(土) 13:54:35

【赤】 城主 イライダ

退屈は嫌い。


[退屈を求める眷族が居る事も承知している。
それも個性と思いそれさえも認めるのだけど。
退屈を嫌うが故に城主は宴を開く。

血を喰らう魔性は人との関わりを断ち切れぬ――]

( *1 ) 2011/01/22(土) 13:57:02

敗残兵 ベルナルト

―自室―

[血の匂い。焦げた煙の匂い。悲鳴。怒号。呻き声。
逃れようとした左足を強く掴まれる。
振りほどこうともがけばもがくほど、力は強くなる。
胸元の拳銃を半ば無意識に引きぬいて、撃っても――撃っても。
掴んだ手が離れることはない。

気がついたら、四方八方から白い手が己に向かって伸ばされていた。
無数の手、無数の瞳、充満する血の匂いと怨嗟――]

うわあっ、あ、あ、

[叫び声で目がさめるのは毎度のことだった。
疲労は軽減するばかりか、夢のせいで増幅しているのではないかとすら思える]

( 124 ) 2011/01/22(土) 14:01:08

敗残兵 ベルナルト

[少し躊躇いを感じつつも、用意された着替えに袖を通す。深紅のシャツと黒いズボン。
鏡を覗き込む。軍服を脱いでしまえば、単なる独りの線の細い青年に過ぎない。
振り返り、廊下に続く壁とはまた別の壁にドアが据え付けてある事に気がついた]

……ひょっとして。

[ユーリーの部屋の近くを望んだことを思い出す。
続き部屋になっているのかもしれない。
可能性に思い当たれば、むやみに扉を開くことははばかられた。
ベッドの上に腰をおろし、水差しの水を煽った]

( 125 ) 2011/01/22(土) 14:13:04

アナスタシア

[少女が何か言えば、相槌は打たずとも静かに聞き流して。紅茶のカップを空にする頃、三人目の四阿での邂逅>>114]

こんにちは。

[素っ気なく。
男は他者にした>>23のと同じように、慇懃な礼とともに名乗るだろうか。個人名しか名乗らないなら、同じように返す]

アナスタシア。


……趣味の悪い服ね。
宴にもその格好でいらっしゃるおつもり?

[男の靴先から額のあたりまで視線を這わせ、感想を述べた。
男が剣>>0:56を預けていたのは、幸いだったかも知れない。率直に、単刀直入に、嘲笑しただろうから]

( 126 ) 2011/01/22(土) 14:23:33

追われし者 ユーリー

── 自室 ──

[自分の息の乱れで迎えた目覚めは安らぎとは遠く。
 胸郭を上下させながら、天井を見上げる。

 はかったようなタイミングで召使いがやってきて、洗面台に湯が準備された。
 チェストに新しい服を置き、古いものを回収してゆく。
 ここでは、なにもかもが決まりどおりに運ぶらしい。
 調理の手順のように、淡々と。]

( 127 ) 2011/01/22(土) 14:25:45

追われし者 ユーリー

[着替えに目を向ければ、金の縁取りのある濃紺のスタンドカラー。
 軍服にも似た仕立てで、肩から腰まで二列に並んだボタンは各七つ。
 袖口とズボンの脇にも金糸の刺繍が入っていた。

 今宵は宴が開催される、と召使いの弁。
 それなりの礼装を、ということなのだろう。
 
 グレゴリーが来ていたことからも、なんらかの目的で客人が招かれていることには気づいていた。
 城主の誕生祝いなのか、この地方の祭なのか、宴の主旨は聞いていないが、逗留を許された以上、自分も参加すべきだろう。
 少なくとも、孤立して改善される状況にはない。]

( 128 ) 2011/01/22(土) 14:27:18

追われし者 ユーリー

[誰の見立てかは知らないが、サイズはちょうどよかった。

 袖を通そうとして気づく。
 返しに「ダニール」というネームが入っていた。
 過去にこの城に滞在した男の遺産なのだろう。

 イライダの客か、縁者か、あるいは──

 わずかな妬心を覚えた自分を律するように、襟元のホックをきっちりと掛ける。]

( 129 ) 2011/01/22(土) 14:27:42

追われし者 ユーリー

[その時、隣室から苦しげな声がした。]

続き部屋を使っている者は?

[召使いに問うて、あの若者――ベルナルトであるとの回答を得ると、内扉をノックする。]

ベルナルト、どうした。
傷がいたむのか?

( 130 ) 2011/01/22(土) 14:30:35

アナスタシア追われし者 ユーリーに出会う事があれば、兄の衣装だと気付くだろう。

( A16 ) 2011/01/22(土) 14:33:11 飴

騎兵長 グレゴリー

 はっはっは。やはり趣味が悪く映るでしょうなあ。

[服装を指摘されれば、参ったとばかりに頭を掻く>>126。]

 まあ、私がどれだけ気合を入れたところで花のように美しいお嬢さん方には敵いますまい。
 着飾るのは美男美女に任せて、私はもっと目立たぬ格好をさせて頂きますよ。

[そう楽しげに笑い、首を竦めて見せた。]

 それで? 美しいお嬢さん方。
 貴女達も廷内の散策ですかな?

( 131 ) 2011/01/22(土) 14:48:03

敗残兵 ベルナルト

>>130

すみません。大丈夫です。

[ドアの向こうから聞こえてきた声に、慌てて水差しを置く。
ベッドから立ち上がって少し扉を開いた。
どこか茫洋とした灰色の瞳がユーリーを見ると]

やっぱり、レオノヴィチ様のお部屋だったんですか。そちらは。

[首をかしげ、確認を]

( 132 ) 2011/01/22(土) 14:49:25

【赤】 城主 イライダ

―刻は暫し遡る―

[門番を務める大柄な男の言>>0:22
それも当然のように聞こえて居た。
城内は始祖吸血鬼たる城主の領域――]


私にとっては“いいもの”と言えるよ。
退屈を忘れさせてくれるのが“宴”だから。

――…掃除、か。
御苦労なこと。
十分きれいだったと思うけど……
そんなに気になるもの、かな。


[こと、と首を傾げてメーフィエに意識を向けた]

( *2 ) 2011/01/22(土) 14:59:10

【赤】 城主 イライダ

[客人を一人一人もてなすアヴァクーム。
夜の僕たる彼に任せておけば宴の仕度は滞りなく運ぶ。
其の点に関しては彼を信用している。
彼が此方に抱く思いまでは分からないでいるけれど]


アヴァクーム……。


[彼がいるからこそ安心して宴を開ける。
眷属が居なくては何も出来ぬ城主であるから]


貴方は裏切らないで居てくれる?


[甘えるような音色を滲ませひそやかに闇に囁いた]

( *3 ) 2011/01/22(土) 14:59:27

【赤】 城主 イライダ

[飽きもせずに人間に語りかける肉体を持たぬ者。
ダニールの声>>0:35に城主は目を細めた]


聞こえないと分かっていて話しかけるなんて物好きなこと。
人であったからこそ人に惹かれるのか。
それとも、人であった頃が懐かしくて?


[魂だけの存在となっても本質はかわらぬのだろうか。
器を失えば霧散するだけであろう己。
残るとすれば灰くらいのものだろう。
己とは違うからこそ彼らの囁きを聞くのが愉しいと思う]

( *4 ) 2011/01/22(土) 14:59:43

【赤】 城主 イライダ

無駄――…、か。
何時か届くかも知れないよ。

霊となった者の声を聞く者が人の中にも居るとか。
蔵書の中にそんな話があった覚えがある。


[それが真実か如何か確かめようとも思わぬけど。
イヴァンの独り言>>0:38に揶揄るように聲を紡いだ。
結局イヴァンとダニールのどちらかを支持するわけでもなく
城主はただ心のままに思いを紡いでいるだけ]

( *5 ) 2011/01/22(土) 14:59:59

【赤】 城主 イライダ

冷やかしたいのであれば口に出してはいけないね。
確かに全てを聞いている訳ではないけれど――…
此処では私に聞こえる言葉は多いのだから。


[ダニールの悪戯な声>>0:96に淡い笑み。
その前に、と言い、直ぐに来る気配が無かったから
冷やかしに来るのを待つのは止めたのだけど]

( *6 ) 2011/01/22(土) 15:00:25

【赤】 城主 イライダ

[無関心そうなメーフィエの呟き>>0:108には小さな吐息]


――…見立てて貰うことに意味がある。
名乗り出れば株が上がったかも知れないよ。


[それさえも門番たる彼は望まぬだろうか。
問わぬまま口を噤み、他に意識を向けた。
迷い込んだか何かに引き寄せられたか――
馴染みのない気配>>0:108が城内にあったから]

( *7 ) 2011/01/22(土) 15:00:41

【赤】 城主 イライダ

自覚したばかりの者、か。
あの人、ね……。


[灰色の亡霊>>0:138の呟きにゆると首を傾げる。
彼女の織り成す物語にも多少興味が湧いた]

( *8 ) 2011/01/22(土) 15:01:00

【赤】 城主 イライダ

[酒庫に佇むシュテファンの呟き>>0:140に浮かべるは微苦笑]


無理に会わずとも良い。
けれど貴方が汚らわしいと思う人、は
私の命と力の繋ぐ糧ともなる。


[あの方、と紡ぐ>>0:141彼に傾ける意識]


――…ねぇ、あなたは何を思っている?


[悪戯に問い掛けた。
其れから後はもてなしの為か暫し聲は紡がれぬ儘――**]

( *9 ) 2011/01/22(土) 15:01:20

アナスタシア

>>131

ええ、趣味が悪いわ。
高価そうだから尚の事。

[頭を掻く袖に光るボタンに、唇の端で失笑を漏らす。
賛辞へは無感動に相手を見つめるだけで返した]

そうね。私は城内は一通り見て休憩中よ。
……あの中央の塔は出入り口がないみたい。

[聳える三本の塔のうち中央のものへと、カップを下ろした左手を持ち上げて指し示す仕草]



防備のためかしら。
城攻めではああいう所に立て篭るのでしょう?

[どうにか、精一杯想像力を働かせれば崩した軍服だろうと思える格好のグレゴリーに、戯れに尋ねた]

( 133 ) 2011/01/22(土) 15:03:27

ヴェロニカ

[窓より階下を眺めようとしたが、
霧に阻まれて何も見えない]

……こんな広さ、あっても使えない…。

[細い瞳から映るは嫉妬の欠片だろうか。
何の気もなしに、足は昇り階段へと歩む]

( 134 ) 2011/01/22(土) 15:09:05

【赤】 城主 イライダ

[門を閉じ終えた門番の言>>47
仕事を終えたのだから咎める事はない]


御苦労さま。
――先に飲んでいても構わないよ。


[労いの言葉をひそやかに囁き]

( *10 ) 2011/01/22(土) 15:10:54

追われし者 ユーリー

[扉を開けたのはベルナルト自身だった。
 確認の問いに頷きつつ、様子をうかがう。
 歩けないということはなさそうだ。
 だが、完全に大丈夫というわけでもないだろうと、どこか心非ずな双眸を見て思う。]

今宵は宴があるそうだ。
ダンスパーティとは聞いていないが、痛むなら、足の傷は医師に診せておくように。
城内に医師がいなければ、グレゴリーという男を探すといい。
骨接ぎならば軍で最高の手腕だ。いささか荒っぽいがな。

いいか、ともかく──
  無理は、するなよ。


わたしはこれから外へ――礼拝堂へ行くつもりだ。
そこにいなかったら、書斎だと思ってくれ。

( 135 ) 2011/01/22(土) 15:13:54

【赤】 城主 イライダ

[ダニールが女性の名を呼んでいる>>92
ピアノを弾いていた者がその名を持つ者か]


――縁者が来た、か。


[偶然とは思えない。
だから、何の為に来たのか、そんな事を思う。
ダニールの案じ>>95が聞こえればゆると首を振り]


如何だろう、ね。
今回は私が直接手を下すことはないだろうけど。

( *11 ) 2011/01/22(土) 15:20:30

【赤】 城主 イライダ

[イヴァンの呟き>>100に猫のように細まる眸]


――そう、ね。
囚われてなどいない。


[否定することはしなかった。
手放す心算はないが今はこのままで良いと思っている]

( *12 ) 2011/01/22(土) 15:20:45

忌み子 リディヤ、くすりと笑いながら大人達の会話を眺めている。

( A17 ) 2011/01/22(土) 15:24:00

騎兵長 グレゴリー

 高価そうだから、ですか。
 はっはっは、アナスタシア嬢の目は確かですな。

[的確な指摘に思わず頭を掻いた>>133。]

 確かに世の中の高価なものというのは、殆どが悪趣味なものです。
 ですが、その悪趣味なものの中で暮らしているうちに、感性がそれに慣れてしまうのでしょうな。
 いやはや、改めて指摘されると何とも恥ずかしい。

[この女性に浮世知らずの貴族、例を挙げるなら、我が兄君達を見せてみたならばどのような評価を下すのだろうか?
そのような益体のないことを考え、もう一度笑みを漏らす。]

 ふむ、やはり、宴の装束は私自身の感性など捨て置いて、主催に従いましょう。
 其方のほうが周りも、そして私も恥ずかしい思いをしなくて済みそうだ。

[そして、白磁のような左手が指す方角へと目を向けた。]

 ふむ、入り口のない塔、ですか。
 立てこもるよりは、遠目――見張りを建てたり、有事の際には弓兵を置くところでしょうな。
 入り口は……むう。

( 136 ) 2011/01/22(土) 15:28:16

騎兵長 グレゴリー、城を振り返り、見つめた。

( A18 ) 2011/01/22(土) 15:28:43

騎兵長 グレゴリー

 案外、地下で続いているのかもしれんが……。

 まあ、招かれた城を検分するのは宜しく有りませんな。

[咳払いをして、何かを思いついたかのように微笑む。]

 ふむ、問題の塔ですが――案外、宝物が眠っているのやもしれませんぞ?
 古今財宝への扉は、ぱっと見ただけではわからぬよう隠されているものですからな。
はっはっはっはっは。

[冗談めかして笑った。]

( 137 ) 2011/01/22(土) 15:29:38

敗残兵 ベルナルト

[足の傷、とのユーリーの言葉。
唇を歪め、軽く頷いて]

お気遣いありがとうございます。
そこまで痛むわけでもありませんので。

[激痛は既に去って久しい。だが――痛みが収まった後、思ったように動かなくなった。
それこそ、亡霊にでも掴まれている気分だ]

わかりました。
何かあったら、そちらに向かわせていただきます。

[宴については遠巻きに眺めていよう。
心中でそんなことを考えつつ]

( 138 ) 2011/01/22(土) 15:33:14

城主 イライダ

―本塔四階/廊下―

[眷属の気配>>101が近くなる。
イヴァンの姿を認めれば緩く細まる眸。
眷属と亡霊の声は聞こえても思いまでは知る事はない]

イヴァン。

[名を呼びかけるは誘い]

如何したの?

[用無く此処に来たとは思わないから問い掛けを口にする。
退屈を好む眷族が何をしにきたのか興味があった]

( 139 ) 2011/01/22(土) 15:36:05

アナスタシア

>>136

[相手への無関心は継続したまま。そろそろ、先程聞いた名も忘れただろうか]

裕福だけど哀れなお暮らしをなさっていたのね。

[何の気無しに呟いた。
地下と聞けば瞬いて、さらり、流れた髪を左手で抑える]

宝物?

[小馬鹿にした戯れ言を、言おうか言うまいかと数秒舌の上で転がして。
吐息と共に消し去ると代わりに細く微笑んだ]

ロマンチックだこと。
古城の宝物―――暗き塔の底で、何が微睡んでいるのかしら。

( 140 ) 2011/01/22(土) 15:41:34

忌み子 リディヤ

扉があったら、大切な宝物が逃げちゃうよ。

[少女はにこにこと笑った。
直接塔を調べたわけではない。
聞こえるのは、塔にまとわる怨嗟の声。
宝物とは、その通りの貴物と、そして――命]

だから、帰れないんだよ。
帰りたいって、泣いてる。

[亡霊達の嘆きの声。
それは城を埋め尽くす怨嗟の波]

おじさんと、同じだね。

[彼の纏う軍服と、そして彼自身。
戦った相手の怨嗟と、そして、それよりも大きい――彼の兄弟の悪意]

( 141 ) 2011/01/22(土) 15:45:54

ヴェロニカ

──4階・廊下──

[階段を昇り、廊下へと進む。
その先に、少女と麗しい女性、立っている青年の姿]

……ごきげんよう。

[…それらを見かければ、深く頭を下げて声をかけた]

( 142 ) 2011/01/22(土) 16:10:22

ダニール

― 回想 ―

[眷属が誰かの部屋へ向かう場面に鉢合わせると、
親しげに声をかけた]

お疲れ様です。あら、その服は。

[幽体である自分が纏っているものと同じ服を見て、
男はにこりと笑う]

死んだ人の服を使い回すだなんて、なかなか面白いな。
どなたかとお揃いになるのですねぇ。

( 143 ) 2011/01/22(土) 16:18:31

城主 イライダ

―本塔四階/廊下―

御機嫌よう、御客人。

[深く頭を垂れる黒髪の女性>>142にスカートの裾を摘み浅く腰を折る]

此度の宴は可愛らしい方が多いのね。

[あの子の好みが反映されたのかと思わなくもないが
城主もまた麗しいものを好む質がある。
それを是とも非とも言わず緩く首を傾げ]

……お散歩、でしょうか。
此処は私の寝室があるのみ――。
他には何もないのです。

[傍にある扉に掌を差し伸べるようにして示した]

( 144 ) 2011/01/22(土) 16:19:46

【赤】 城主 イライダ

アヴァクームはそんな所で倹約していたの?


[ダニールの呟き>>143に驚いたように瞬く。
驚きはするが他に思うことはないようだ。
少なくとも城主は此処に囚われた亡霊の遺品に
何らかの執着をみせることはない。
見聞きできるのだから、それを偲ぶための品は必要なかった]

( *13 ) 2011/01/22(土) 16:27:21

ダニール

[>>143言葉を続ける]

そう……お揃いと言えばね。
どうやら、わたしの妹が、ここに招かれているみたいなんです。

わたしが囚われていなければ、
来てはいけないと知らせることもできたんでしょうけど。
……あ、そんなことを言ったら、イライダさんに叱られるかも。
今のは内緒ですよぉ。

[己の唇に指をあて、だめよと言うように。それから小首を傾げて]

どうして、ここから出られないのか。
それとも、出たくないのか。
ちょっと忘れちゃいました。

[そうやって勝手に話しかけた挙句、勝手に自分の世界に入り、勝手に眷属の前から姿を消した]

― 回想おわり ―

( 145 ) 2011/01/22(土) 16:36:50

ヴェロニカ

[見惚れる程麗しい姿。
『客人』という言葉で挨拶を交わした相手が件の女性なのだと気付き、目に驚愕を映した]

…貴方が。
私は、父の…クリストファの代理。
お招き頂き、光栄に思います。

[可愛い、という言葉を聞くと、はっ と相手と己の違いを思い出して
恥じる様に目線を逸らす]

……そう。寝室とは思えない大きさね……。

[羨ましい、という言葉は喉の内で圧し殺した]

( 146 ) 2011/01/22(土) 16:41:03

フィグネリア

―本塔2階―

[庭を眺めるニコライ>>123に気付き、声をかけるか否か迷うようなそ振りを。
結局、ふわりと気配も薄く近づいて]

ひとが沢山いるというのは、素敵なことですね。

[深い碧をそちらへ向ける。
魅惑の花の園にはグレゴリーやアナスタシアの姿があるだろう。
まだ幼げな少女―まだ名を知らぬリディアには、かすかに目を瞬かせた。
ニコライが去らぬならしばらくそうしていたか]

( 147 ) 2011/01/22(土) 16:49:03

フィグネリア



―――っ、ぁ、


[赤い、紅い。
ひとを惑わそうと華たちが風に揺れ。

霧がかった中でも鮮烈すぎる色が、娘の瞳の奥までうつす。
くらり。魅入られる。眩暈にか、わずかに身体が傾きかけた]

( 148 ) 2011/01/22(土) 16:52:49

城主 イライダ

なるほど、父君の代理でしたか。

[納得したように黒髪の女性>>146に頷きを向ける]

名乗り遅れました。
私はイライダ。
貴女の名をお聞きしても宜しいですか?

[逸れる視線の意味を薄ら感じ取れば微かな笑みを浮かべ]

貴女は可愛らしいわ。
――見目だけでなく、その仕草も、ね。

[部屋の大きさを言われれば手をドレスの前で重ね]

そうね。
広すぎて夜は少し寂しく感じるくらい。

[同意の頷きを彼女へと向ける]

( 149 ) 2011/01/22(土) 16:53:20

灰色の亡霊 アリョール

― 徐々に思い出してゆく記憶……そう、それは数日前の記憶であろうか ―

[処刑台に上がるアリョール 淡々としていて落ち着いた表情]

「これより!このものの処刑を執り行う!!」

[野太い声が響き渡ると歓声が沸きあがる。その観衆のほとんどはまともな人間ではなく、所謂「アウトサイド」な人間であった]

「この者の処刑方法を決定する!」

[そう言うとその男―死刑執行人―は処刑方法が書かれたボードを回し始める。そこにはさまざまな処刑方法、石打ち、火あぶり、串刺し、磔などが書かれていた。観衆たちはそれぞれ見たい処刑方法を叫んでいる処刑というよりはまるでゲームのようであった。]

( 150 ) 2011/01/22(土) 16:54:09

灰色の亡霊 アリョール

[ボードの数メートル先に弓を構えていた者が矢を放つ。矢が止まったのは…ギロチンと書かれたエリアであった執行人が口を開く]

「ギロチンの刑に決定した。しかし!ただ首を切るというのはこの不届き者に処する刑にしてはあまりにも軽いのではないだろうか!!」

[演技がかった仰々しい口調で観衆に訴えかける]

「そこで、だ。今回は、首ではなく、体の上下を真っ二つにしたい!皆のもの!どうであろうか!!」

[歓声が沸きあがる。アリョールは表情を変えず…だが冷たい目で執行人を睨みつける]

「決定、だな!!」

( 151 ) 2011/01/22(土) 17:03:20

灰色の亡霊 アリョール

[そして刑が執行された。アリョールは事切れる最後まで表情一つ変えなかった、いや、むしろ表情を変える気力もなかったのであろう。あのような…余りにも残酷な出来事に巻き込まれては]

― 一つの記憶が呼び覚まされ、同時に目が醒め、姿を現す ―

( 152 ) 2011/01/22(土) 17:06:03

【赤】 城主 イライダ

――…叱りはしないよ。


[ダニールの内緒話>>145に密やかに笑う。
隠したいと彼が思うのであれば
それに関して此方から触れぬ心算。

耳が良いのも困りもの。

そんな事を思いながら客人へと意識を戻した]

( *14 ) 2011/01/22(土) 17:07:27

灰色の亡霊 アリョール

私は…そうだ、昨日はイヴァンさんとお話をしてたら急に意識が………

…そうか、私は何者かに「殺された」のだな。…ああ、でも周りの景色、近くにいた人間が思い出せない。

( 153 ) 2011/01/22(土) 17:07:46

灰色の亡霊 アリョール

…イヴァンさんはいないですね。少しお散歩してみましょうか。

[城の敷地内の庭に向かっていった**]

( 154 ) 2011/01/22(土) 17:12:48

貿易商 ニコライ

[不意に声をかけられ>>147]

えぇ,そうですね。
思いのほか女性が多くて戸惑っております。

[フィグネリアのほうを向くと倒れそうになる彼女]

おっと,あぶない!

[咄嗟に体を支えようと手を差し出す。こちらに体を預ける形なら抱きとめ,窓枠につかまる形なら体には触れず,顔を覗き込むだろう]

大丈夫ですか?お部屋に戻られますか?

[顔色を見つつ尋ねる]

( 155 ) 2011/01/22(土) 17:17:04

騎兵長 グレゴリー

[アナスタシアの呟きに苦笑いを返した>>140。]

 まったくお恥ずかしい。

[ロマンチックだ、と言われれば得意げになり、ひっそりと静かに囁いた。]

 お褒めに預かり感謝の極み。
 ただ、煌びやかな財宝があったとして、それを守るモノが居るでしょうな。
 ――よくある物語では、こういった守り手はドラゴンか、はたまたデーモンか……。

[おどろおどろしい口調はそこで弾け、からりと口調を変え笑う。]

 とまあ、こういった宝物は想像を膨らませて楽しむもの。
 実際に『見たい』というのは無粋でしょうなあ。
 はっはっはっはっは。

( 156 ) 2011/01/22(土) 17:18:17

【赤】 城主 イライダ

[イヴァンの名を紡ぐ灰色の亡霊>>153
アリョールという名の彼女の声に微かな吐息]


「殺された」記憶を思い出して尚動じぬ、とは、ね。


[興味深げな音色を滲ませチラとイヴァンを見遣る。
彼女が思い出した事を教えるのも良いけれど
先ずは彼の話を聞くことにしよう、と]

( *15 ) 2011/01/22(土) 17:21:06

城主 イライダ、話が終わるまでその場に佇み続ける**

( A19 ) 2011/01/22(土) 17:22:05

ヴェロニカ

…あ。
私は、ヴェロニカ…ヴェロニカ・アルマゾフ。
イライダ様…お見知りおきを。

[見惚れるあまりに名乗りが遅れた事に気付き、辿々しく名乗って頭を下げる]

……どうも…私……可愛い…?

[身内にはよく言われれど他人には呼ばれ慣れぬ言葉。
特に、このような者に呼ばれてしまえば──
…困った様に、狼狽えて目線を泳がせてしまうだろう]

ご主人とか…使いの方は?

[狼狽えたまま、言葉を繋げる。
何故だろう。
イライダはこんなにも美しいのに、孤高さを感じさせるのは──]

( 157 ) 2011/01/22(土) 17:22:26

騎兵長 グレゴリー

[アナスタシアの落ち着いた声とは違う、軽やかな声に視線を下げた>>141。]

 確かに、扉があったら逃げてしまう……お嬢ちゃんは聡明だ。

[彼女が見えているものは見えない。
ただ、確信の響きを乗せた言葉に頷いて微笑んだ。]

 帰りたいということは、宝物の家は此処ではないのですな?
 ふうむ……。

[帰る場所がある宝物――帰る場所が無く漂う自身。
『おじさんと同じ』という言葉で空想の宝物と自分を無意識に対比したことに気付き、苦笑する。]

 ――お嬢ちゃんは本当に聡明だ。ならば、私たちにできるのは……。

[屈み、少女と目の高さを合わせる。]

 その宝物達が、何時かは家に帰れるという事を祈ってあげる事、でしょうな。

( 158 ) 2011/01/22(土) 17:30:00

フィグネリア

[一時力をなくした身体は、ニコライに抱き留められ]

――っ、申し訳……ありません、

[片手で窓枠にすがる。
彼に触れびくりと震えた肩と、合わせず伏せた瞼、
すぐにも離れた動作はどう受け取られるだろう]

ひとりより、皆さんといたいです。
談話室のようなものがあれば、そこにいることにしますわ。

……支えて下さり、有難うございました。

[呼吸を整え、小さく微笑む]

( 159 ) 2011/01/22(土) 17:34:26

城主 イライダ

ヴェロニカ……、似合いの名ね。

[綻ぶような笑みは人懐こささえ感じられよう。
魔性は其れを隠したまま言葉を紡ぐ]

ええ、可愛らしい。
自信を持って良いと思うわ。

[どちらが年上か判断出来ぬような口振りで
ヴェロニカ>>157に肯定の頷きを向ける。
視線が泳ぐのが見えれば其処で一度褒めるのを止め]

残念ながら独りよ。
侍従に添い寝を頼む歳でもないし。
……ああ、困らせる気はないの。
宴まで、ゆっくりしてらしてね。

[悪戯な言葉を紡ぐもすぐに言い繕うようにして
城主らしく振舞おうとする気だけはみせた**]

( 160 ) 2011/01/22(土) 17:36:40

アナスタシア

>>156

[声の大きい男、と頬に指当てて首を傾げながら考える。
存外、子供っぽいのだろうか。高慢で下卑た――我慢ならない馬鹿な貴族かと思ったが、どちらかと言えば男の気質は陽性、明るい薫がするようだ]

そうね。暴き立てて終わらせるよりは、秘密のヴェールを透かし見んと心焦がす日々の方が……きっといいのでしょうね。


[愛想笑いもろくにしないアナスタシアと、にこにこしながら意味のわからない言葉を紡ぐリディヤと。
二人を相手にまるで気が削がれる様子も見せずまともに応対しようとする男に、どこかで感心すら覚える]

( 161 ) 2011/01/22(土) 17:38:48

アナスタシア

>>158

その仰りようだと、帰りたいと泣く宝物達を――囚われの檻から盗み出してあげれば良いのでは?

[感情のない闇色の声を響かせる。
霧越しにも、陽光が少し弱くなった気がした。陽が傾いているのだろうか――]


祈りが叶うかどうか。頑張ってくださいな、宝物の騎士《ナイト》様。

( 162 ) 2011/01/22(土) 17:40:52

追われし者 ユーリー

[礼儀正しいベルナルトの対応に、彼の抱える悪夢を汲むこともなく。
 この城が亡者の念を増幅させているかもしれないこともまた気づかないまま。

 部屋を出ると、ゆっくりとした足取りで建物の外へ向かった。

 相変わらずの霧で現時刻も知れないが、宴のときになれば鐘がそれと知らせてくれるのだろう。]

( 163 ) 2011/01/22(土) 17:57:47

追われし者 ユーリー

 まだ礼拝堂の鐘が鳴るのは聞いていない…が。

[司祭はいないのかもしれない。
 あるいは彼女自身、別の信仰をもっているのか。

 礼拝堂へ赴く許可を請うたときに、ほんのわずかに逡巡を見せた城主を思い出し、
 イライダを最初に見かけた塔を振り仰ぐ。**]

( 164 ) 2011/01/22(土) 17:59:54

ヴェロニカ

…ええ、ありがとう。

[相手の笑みを見ると、安堵した様に落ち着きを取り戻し、頬笑を返し]

……悪い事を聞いたわ。
…そうよね。

[目の前の相手に感じた格の違いはあるが、そう。
歳は然程変わらぬ筈──]

そうさせて戴くわ。宜しく、願います。

[そう思うと、心にほんの余裕が生まれ。
目前の相手を真似てロングスカートの裾をたくしあげ、一礼を返した]

( 165 ) 2011/01/22(土) 18:06:29

門番 メーフィエ

[しばらく詰所で横になっていたが、
陽の傾く頃になるとゆっくりと起き上がり]

酒宴にはまだ早そう、だな。
暇でも潰してくるか。

[呟くと、じょうろとはさみを掴んで庭園へと向かっていった**]

( 166 ) 2011/01/22(土) 18:10:14

貿易商 ニコライ

[>>159皆といたいという返答に]

そうですか…歩けますか?
よろしければ談話室までお連れしましょうか?

[すぐに体を離されたことから、申し出を断られるかもしれないことは察していたが、この男の性格上放っておくことができず、声をかけた。
申し出を受ければ連れていき、断られれば見送る―倒れそうになればすぐに駆けつけられるように気を配りつつ。]

( 167 ) 2011/01/22(土) 18:35:04

伯爵令嬢 カチューシャ

―回想・城主の寝室の近くで―

[何やら陶然とした様子の青年とすれ違う]


(――城主さまの恋人なのかしら…?)

( 168 ) 2011/01/22(土) 18:39:08

伯爵令嬢 カチューシャ

>>87

城主さま。

ブランシュ家が末娘カチューシャと申します。

( 169 ) 2011/01/22(土) 18:39:34

伯爵令嬢 カチューシャ

この旅、わたくし修道院に入る事となりまして

その前に
日頃からお世話になっているイライダさまに、是非ご挨拶にお伺いするよう
兄より申しつかって参りましたの。

…何でも、兄が家督を継ぐ際…その、援助していただいたとかで
とても感謝していますわ。


それにしても、何だかお客さまが多い様子ですのね。

わたくし、お忙しい所にお邪魔してしまったのかしら?

( 170 ) 2011/01/22(土) 18:41:11

伯爵令嬢 カチューシャ

(…それにしても美しいひとだわ。)


[城主より返礼あれば受け答えたかもしれない。]


ありがとうございます。お部屋まで用意していただいて…。

では、わたくしお言葉に甘えて
少し城内を散策させていただきますわ。


―回想・終わり―→庭へ

( 171 ) 2011/01/22(土) 18:45:06

伯爵令嬢 カチューシャ

[何とは無しに足が礼拝堂の方へと向かう]

…あら?
こんな建物もあったのね。

来た時には気付かなかったかしら…。

( 172 ) 2011/01/22(土) 18:46:18

伯爵令嬢 カチューシャ、古めかしい礼拝堂の扉を開けた

( A20 ) 2011/01/22(土) 18:50:45

伯爵令嬢 カチューシャ

うっ……


[黴臭いだけでは無い。何か異様な匂いが鼻を突いた。]

( 173 ) 2011/01/22(土) 18:55:57

伯爵令嬢 カチューシャ


随分、使われて無いのかしら…?

それにしては、人の出入りしているような様子もあるし…



[瀟洒なステンドグラスが祭壇に、淡く蒼い光を湛えている。]

( 174 ) 2011/01/22(土) 18:56:20

海賊紳士 トリス

── 自室 ──

[海賊の常としてーーー
 一度手に入れて満足すると後は興味が失せるばかりである
 豊満な眷属に満足すると直ぐに部屋から追い出してしまった]

………

[煙草の葉を煙管に詰めて、肺に煙を入れる
 窓がない部屋を希望したため、煙は部屋に充満する]

さて、あれにも飽きたし
誰か見繕いにでも行くか

[服を着直して自室から出て行った]

( 175 ) 2011/01/22(土) 18:57:42

伯爵令嬢 カチューシャ

[その時、何か弱々しいがハッキリした言葉を聴いた]


>>107

"この城には、吸血鬼が居る"



…え?

誰、誰かいるの?今なんておっしゃったの?

( 176 ) 2011/01/22(土) 19:01:17

騎兵長 グレゴリー

[白さが褪せたような霧の色より、陽の翳りを感じる>>162。]

 古今、囚われの姫君を救い出す騎士は若く、そして美男であるものです。
 ……私がその条件に合致すると思いあがっていいのですかな?

[己が容貌を誇示するように姿勢を正し、胸を張る。
数秒そのままの格好《ポーズ》で固まった後、全身の力を抜き首を竦めて見せた。]

 まあ、そのような英雄譚で喩えるなら、私は若く勇猛な騎士の従者といった所ですな。

 ……と、日が落ちてきたようです。
 お嬢様方は暗くならないうちに屋敷に戻られるのが宜しいでしょう。

[おどける様に一礼。]

( 177 ) 2011/01/22(土) 19:01:26

オリガ

[薔薇園から城内へと入ると、赤いケープの少女とすれ違う。>>88
 こちらへ微笑む少女へ薄い笑みを向けるのみ。
 霧によって僅かに水分を含んだドレスの裾を、右手で少し持ち上げながらゆっくりと廊下を歩く。]

 あら。楽器……先程のピアノ、誰かがここで弾いていたのかしら?

[覗いた部屋にあるピアノに目を止めるが、興味を持ったのは傍にあった竪琴。
 繊細な細工が施されたそれにそっと手を伸ばし、撫でる。]

( 178 ) 2011/01/22(土) 19:08:20

オリガ


 お姉様はハープが得意でしたわね。もしかして、これを弾いていたのかしら?

[歳の離れた姉との思い出。幼い頃、姉がハープを弾く時に、よく傍に座って聞いていたものだ。
 姉よりも素晴らしい奏者を知らない。
 その音色を思い出しながら、そっと音楽室から立ち去った。]

( 179 ) 2011/01/22(土) 19:08:39

オリガ

[音楽室を出てから、サロンに入ると奥にある椅子に腰掛ける。]

 喉が渇いたわ。
 私もお茶をいただきたいんだけど。

[使用人に声をかければ、すぐに紅茶が用意されただろう。
 特に何も言わなかったが、砂糖の代わりにジャム――薔薇のジャムが置いてある。]

 流石ね。

[満足そうに呟き、一匙すくって紅茶へ入れた。
 カップの中で花びらが舞い、笑みを浮かべたまま一口飲む。]

 良い香り……。

[ほぅ、と息を吐き、うっとりとまたカップに口を付けた。]

( 180 ) 2011/01/22(土) 19:10:14

敗残兵 ベルナルト

―廊下―

[ユーリーを見送った後、自身もまた廊下に出る。
宴の間、どうしていようかと思いを巡らせながら]

飯は食うとして……なあ。

( 181 ) 2011/01/22(土) 19:10:22

伯爵令嬢 カチューシャ

>>176
[うす暗い光の中、堂内を見回す。


…最初は、それが人だとは理解出来なかった。

あまりの仕打ちに彫刻か何かだと思い込んだのだった。]

( 182 ) 2011/01/22(土) 19:12:20

伯爵令嬢 カチューシャ

[その弱々しい少女は無残に繋がれていた。



蒼い光の中、白いドレスだけが浮かび上がって見える。]

( 183 ) 2011/01/22(土) 19:14:35

伯爵令嬢 カチューシャ

きゃあっ

だ、誰か来て…っ


[ショックでその場に失神した]

( 184 ) 2011/01/22(土) 19:15:17

敗残兵 ベルナルト

[床に落ちる自分の影が目に入って唇を噛んだ。
影の向こうから伸びる白い手が見えるような気がしたから。
不自然な足音が廊下に響く――]

( 185 ) 2011/01/22(土) 19:26:13

ダニール

宴の始まりには、もう少し時間がありそうなのに……?

[少女の叫び>>184に首をかしげ、ふらりと声のしたほうへ。
そこが城主の鳥籠であると分かれば、ああ、と呟く。
意識を失っている少女を見つめ]

……あなたには、少し刺激的だったのかもね。
わたしはもう、多少のことには慣れてしまいましたけど。

( 186 ) 2011/01/22(土) 19:30:54

騎兵長 グレゴリー

[アナスタシア、リディヤの下を辞し、霧の中で泳ぐように進む。]

 さてとー、礼拝堂はどこだー?

[首をこきりと鳴らした。
フィグネリアの言葉にあったものを探し、何とはなしに歩く。
女の言った通り、それは薔薇園の反対側に厳かに立っていた。]

 ……?

[扉が開いている、誰か中にいるのだろうか?]

 ふ、む。

[扉に手をかけ、力を込めて開く。
 ――ギィィィ――その音は中に居た者の耳に確かに届いただろう。

 意識があれば、の話だが。]

( 187 ) 2011/01/22(土) 19:33:30

ダニール、扉が開く音に振り向いた。

( A21 ) 2011/01/22(土) 19:36:28

遊牧の民 ナタリー

-- 自室 --

[右にくるり、左にくるり。]
[こんな華やいだ気分になったのははじめてかもしれない。]
[でも、鏡に映る自分の顔に眉を下げた。]

 これで姉さんみたいに美人ならよかったのに。

[美人の姉と出涸らしの妹。]
[そんな風に揶揄された事もある位の差。]

 あーあ。流れてる血は同じなのになあ。

[頬をつまんで引っ張って、ベー、と舌を出した。]

( 188 ) 2011/01/22(土) 19:37:36

騎兵長 グレゴリー

[霧のない視界は、礼拝堂の向こう側まで届く。
埃臭い室内――うっすらと床に広がる埃。
そこに点々とする足跡で、何者かが奥に居るのは分かる。]

 ……零点。不合格。

[口の中でぼそりと呟いた。
改築でもする心算なのだろうか?
それなら入り口の扉は開かないように施すのがマナーだ。
嘆息しつつ、足跡を辿ってみると、艶やかな布地の塊――それが少女だと気付くのに、時間はかからなかった。]

 おい、お嬢さん?

[ 小走りで駆け寄り、その顔を覗き込む。
――息はある。外傷は無い。まるで眠っているように見える。]

( 189 ) 2011/01/22(土) 19:46:19

騎兵長 グレゴリー

 こんなところで眠ると風邪を引――ああ、成程。

[声をかけつつ、辺りを見回す。
少女が眠るように倒れた原因を理解した。]

 十点満点の趣味とは恐れ入ったね、どうも。

[眉一つ動かさずにさらりと言い、身なりのいい方の少女を抱え上げた。]

( 190 ) 2011/01/22(土) 19:52:45

騎兵長 グレゴリー、少女を抱きかかえたまま扉へと向かった。

( A22 ) 2011/01/22(土) 19:53:50

遊牧の民 ナタリー

[そこでふっと我に返る。]
[喉が乾いていた。]

 あのおじいちゃまの使用人さんは、宴は今宵って。
 あとどのくらいで始まるのかしら。

[空の色を見ようと窓に寄る。]
[自室は北塔の中層部分で礼拝堂の屋根が下に見える。]
[少女の悲鳴>>184はほんの微かに届いたか。]

 えっ?

[しかし悲鳴と確信を持つには至らない程に小さくて。]
[平原でなら確信を持つだろうが、ここは環境が違いすぎる。]

( 191 ) 2011/01/22(土) 19:56:47

ダニール

[>>190扉のほうへ目を向けると、『自己紹介まわり』中に見かけたかもしれない男が居た]

ちょうど良いところに来ましたね。

[笑顔を向けて、少女を抱えて立ち去る後ろ姿を見送る]

( 192 ) 2011/01/22(土) 20:02:47

ヴェロニカ

[城主への挨拶を終えると、彼女へと背を向ける
──不意に、小さく悲鳴を聞いたような気がして]

……何事…?

[はたはたと、階下へと向かい走り出した]

( 193 ) 2011/01/22(土) 20:07:10

遊牧の民 ナタリー

[首を振って窓から離れる。]
[でも、気になったのは気になって。]

 何かあったのかしら。

[扉に手をかける。]
[ドレスは試着のつもりだったけど、脱ぎたくなくて。]
[それに、着替える時間がもったいないと好奇心が急かす。]

[えい、と扉を開け、真紅と真白を纏ったまま塔の廊下へ。]

( 194 ) 2011/01/22(土) 20:11:07

アナスタシア

― 城内・地階 ―

[悲鳴は聞こえなかった。
聞いたとしても向かう心算などありはしないが]

……奇妙な面子だわ。ご城主様。
子供や病気、汚らしい軍人や蛮人ばかりなのかしら。

[言葉を交わした者と、部屋の窓から遠く見かけた人影達へ、一纏めに辛辣な言葉を吐いて。
宴の前に一度自室へと、ヒールが床を叩く音は、酒庫からシュテファンが顔を出したとしても緩むことはない]

( 195 ) 2011/01/22(土) 20:12:59

遊牧の民 ナタリー

[階下へ向かおうとした、その時。]
[大きな想定外に襲われる。]

[ヒールの高い靴で歩くことに全く慣れていなかったのだ。]

( 196 ) 2011/01/22(土) 20:19:30

遊牧の民 ナタリー、塔の壁に手をついて、よろよろと階段を*下っている*

( A23 ) 2011/01/22(土) 20:20:13

騎兵長 グレゴリー

―礼拝堂・外―

[扉を抜ければまた霧が視界を阻む。
開け放たれた扉を足を使い力づくで閉め、一息。]

 やれやれ……どーするかなー。

[頭を掻きむしりたくなるも、両手は塞がっている。
この様に女一人を抱きかかえた風体、誰にも見つからずに済ませるのは無理がある。]

 なんて説明すっかなー。

[うわの空で、何か口実が降ってくるのを待つ。]

( 197 ) 2011/01/22(土) 20:23:05

ヴェロニカ騎兵長 グレゴリーならば、こういう時でもあの調子で対応するのだろうか、とふと思った。

( A24 ) 2011/01/22(土) 20:23:14 飴

ヴェロニカ、取り敢えず大広間を目指して足早に階段を下る。

( A25 ) 2011/01/22(土) 20:28:23

海賊紳士 トリス

[叫び声が聴こえたが>>184、屋敷の中ではなく外からの物だろう

 別に海からここまで来れたように太陽の下でも問題なく過ごせはするが、やはり日光は自分にとっては痛いものだ
 イライダは始祖故なのか礼拝堂も大丈夫なようだが、あの場所など入るのもごめん被りたい所であり、悲鳴はその方角から聴こえた]

おせっかい焼きが回収するだろ

[空腹を覚えたので厨房に向かう事にした]

( 198 ) 2011/01/22(土) 20:34:16

騎兵長 グレゴリー、腕の中の少女を揺らさぬよう、ゆっくりと歩きだした。

( A26 ) 2011/01/22(土) 20:44:01

フィグネリア

―廊下から談話室へと―

いえ、大丈夫です。
……と言いましても信憑性はありません、ね。

[困ったように微笑みを浮かべ、
ニコライ>>167の申し出は有難く受けることにしただろう。
嫌がる様子は見せず、
しかし一度も彼に触れることはしないで談話室へ。
隣を歩くひとは娘の叔父に似てはいない。
しかし年恰好からつい連想でもしたか、ショールを握り締めた]

( 199 ) 2011/01/22(土) 20:44:19

フィグネリア


…………、……

ミハイロフ様は知っておられます? ――この館の噂を。

[何気ない口ぶりでさらりと問うた。
肯定の返答ならば、つと深碧を彼のほうへと向けるだろう]

( 200 ) 2011/01/22(土) 20:46:46

敗残兵 ベルナルト

……宴待たなくても、軽食ならもらえるかな。

[足を引きずってだした結論。
城の中には現役の軍人もいるらしい。
顔を合わせることへの後ろめたさはあった。――向こうが事情を知らなくても]

えっと……こっちの方向でいいのかな。
ありがとう。

[すれ違った使用人にそれとなく厨房の位置を聞き出し、そちらの方へと足を向けた]

( 201 ) 2011/01/22(土) 20:51:13

ダニール

[>>197戯れにグレゴリーの背を追い、少しの間並んで浮かぶ]

あなたは、あまり物事には動じない質のよう?

そうですね……このお嬢さんに関してはともかく、
あの小鳥さんについては、他の皆さんにどう説明なさいます?

ふふ。

[相手に聞こえないのをいいことに好き勝手なことを口走り、
薄く目を細めて姿を消した**]

( 202 ) 2011/01/22(土) 20:51:40

騎兵長 グレゴリー

 何も浮かばないねー。

[御当主の趣味を垣間見たのは、知らぬ振りをするのがマナーだ。
触れ回れば要らぬ火を起こすだけであるというのを承知してるが故。]

 ま、こういうったのは勢いかなー。

[考えに考えを巡らせた嘘よりも、とっさに閃いた嘘をごり押しする。
それが自身に一番合ったものだと頷き、のんびりと進む。
屋外の階段を上り、大広間への扉を前にして立ち止まった。]

 開けられないねー。

[両手は塞がっており、足で開けるのは少々辛い扉。
結局、己一人ではどうにもならないと諦め、一度咳払いして声を出す準備を整える。]

 中に誰か居られるか?

[扉の向こう側へと声を投げかけ、開かれるのを待つ。]

( 203 ) 2011/01/22(土) 20:51:54

敗残兵 ベルナルト

―厨房前―

……っても、アレかな。
忙しいって追い出されちまうかな。

[強引に扉を開ける勇気もなく、腕を組んで前に佇むのが青年の限界らしかった]

( 204 ) 2011/01/22(土) 20:54:35

海賊紳士 トリス

── 厨房前 ──

[何か適当に肉料理でも頼もうかと行ってみると
 見知らぬ男が扉の前に立っている>>204

おい、そこのお前
邪魔だどけ!

[空腹で少々苛ついているのか
 それとも相手が男故か刺々しい態度で声を上げた]

( 205 ) 2011/01/22(土) 20:58:47

古よりの眷属 イヴァン

――本塔4F/廊下――

我が主。

[こちらの姿を見て眸を細めた主>>139に返すのは、薄い笑み]

素性がまったく知れない亡霊が迷い込んできました。
名前はアリョールといって――ああ、名前だけはなぜか覚えていたのです――足がなくなっていました。

[ふと思い出したように付け加えた]

切られたように。

[亡霊は死んだ時の状態をとどめることが多い。ならばあの亡霊は足を切られて死んだのだろうか。
推測をするも口には出さなかった]

( 206 ) 2011/01/22(土) 20:59:41

オリガ

[礼拝堂からの悲鳴は、微かに聞こえただろうか。
 しかし紅茶と薔薇の香り、そしてこの城の空気に浸っているため気付いていない。
 残ったジャムを舐めながら、また紅茶を飲む。]

 薔薇をジャムにするなんて、想像もしなかったけど。
 素敵ね。

[お気に入りのものを見つけたと、クスクス笑いながら宴が始まるのを待つ。**]

( 207 ) 2011/01/22(土) 21:03:29

敗残兵 ベルナルト

――わっ、

[怒声が飛んできたのは厨房の中ではなく外だった。
刺々しい声に身を竦ませ]

す、すみません!料理人の方ですかっ!?
そりゃあ邪魔ですよね、俺!

[盛大に謝って扉の前から身を翻す。
声から女性だと知れたが、戦場に居た頃の上官を思い起こさせる迫力を感じた]

( 208 ) 2011/01/22(土) 21:06:45

城主 イライダ

―本塔四階/廊下―

[ヴェロニカの言葉>>165に緩く首を振るう。
銀糸はさらりと流れ甘い薫香を漂わせるが酔う程の物ではなく]

気になさらないで下さい。
寂しいと言い出したのは私ですから……
謝るならば私の方です。

[城主が彼女に対して感じるのは種の違いのみ。
身分など当人は気にしてはいなかった。
人の住まう土地に根付く為に必要だったから手にいれただけ]

――…こちらこそ。

[彼女が調子を取り戻したなら安堵したように表情を和ませた]

( 209 ) 2011/01/22(土) 21:11:38

城主 イライダ

[カチューシャ>>169の名乗りに軽く目を瞠る。
彼女の家名に聞き覚えがあるのも道理か]

ブランシュ家の――…。
修道院に入られるとは、勿体無いこと。
花も盛りでしょうに……。

[惜しむ言葉は本音か。
さも残念そうな吐息を零しながら彼女に目を向ける]

兄君はお元気ですか。
――…いえ、私の力など微々たるもの。
助け合うは当然のこと、ですから。

[客人の多さを指摘されれば嗚呼と思い出したように]

今宵、宴を開くのです。
折角ですからカチューシャ嬢も愉しんでらして。

[宴への誘いを口にして邪魔ではないと告げた]

( 210 ) 2011/01/22(土) 21:11:49

城主 イライダ

[散策をするらしいカチューシャ>>171を引き止める事はしない]

ご丁寧な挨拶痛み入ります。
――さすがブランシュ家のご令嬢。
御当主の自慢の妹君なだけありますね。

散策ならば気をつけて。
なにぶん此処は山奥、ですから……
城壁があるとはいえ、街よりも危険でしょうから。

[彼女に見送りの言葉を掛けた]

( 211 ) 2011/01/22(土) 21:12:00

薄命の青年 ロラン

[フィグネリアから道中は、と聞かれたならば>>98
少し気恥ずかしげに小声で、]

俺あんまりお金持ちじゃないから、とにかく歩いて…

[と返しただろう。
そして己が服を今更の様に見下ろす。
此の城へ着た時の侭の埃塗れの服、このままじゃ流石に拙いかなぁ…なんて
困ったように眉を下げて。

労わりの言葉を贈られたならば、素直に、有難うと薄く微笑んだだろう]

あの建物…礼拝堂、だったんだ。

[ぱちりと瞬きし、俺も後で行ってみようっと、と呟く。
そしてフィグネリアに別れを告げて、そのまま庭へと出ていったか]

( 212 ) 2011/01/22(土) 21:13:28

貿易商 ニコライ

[フィグネリアに付き添い、談話室へ向かう。
手を伸ばせば届く距離を保ちながら]

[フィグネリアの問い>>200に]

ええ、存じております―

[フィグネリアがこちらを向くのを気配で感じつつ、目は合わせないまま]

( 213 ) 2011/01/22(土) 21:15:51

城主 イライダ

[イヴァンの報告>>206に緩く頷く]

退屈を好む貴方なのに、珍しいこと。

[揶揄るような響きは微か。
どちらかといえば彼の行動を愉しんでいるかのようで]

ありがとう。
――…足のない亡霊、ね。

[声は微かに聞こえれど姿はまだ見ていない。
ふ、と思い出したようにイヴァンの眸を見詰め]

気になるであればもう一度彼女と話してみると良いわ。
何か、思い出した風な囀りが聞こえたから。

( 214 ) 2011/01/22(土) 21:19:34

海賊紳士 トリス

[ふん、と相手を一瞥すると厨房に入る
 料理人達は一瞬こっちを見たが、誰だか分かると直ぐに宴の支度に戻ったようだ

 一人だけ、こっちに近寄って何か御用ですかと聴いてくる]

腹が減った
肉料理で何か用意しろ

[かしこまりました、と言うと調理台に戻って行く
 出来上がるまでしばし待つ事にした]

( 215 ) 2011/01/22(土) 21:26:04

古よりの眷属 イヴァン

(あの亡霊の素性よりも今は――)

[客室の掃除をしていた時に窓から見かけ、そして先程も、主の部屋に続くこの廊下で見かけた少女。
年の頃は10代半ばだろうか、その面差しに見覚えがある気がした。
そう、]

(俺が人間としての生をやめるきっかけとなったあの事件が起こる少し前に――――)

[ふいにはっとなった表情で、男は現実に意識を戻した。
報告を聞いた主が、揶揄るような響きで言葉を紡いでいた>>214]

外から来た得体の知れない者に敏感になっているだけですよ。人間であろうと亡霊であろうと、放っておくわけにはいかない、と。
――もう一年前のような出来事はこりごりですから。

[一年前、吸血鬼狩りを生業とする者によって多くの眷属が葬られ――そのせいで生き残った者の仕事が増えた事態を指してそう言った]

( 216 ) 2011/01/22(土) 21:28:13

貿易商 ニコライ

[フィグネリアが立ち止まれば目をあわせただろうか、
その時は無言で歩くことを促し―]

有名ではありませんか。
ここは―

[声のトーンを落とし]

吸血鬼が棲む……とね。

[唇の端が上がる]

( 217 ) 2011/01/22(土) 21:30:37

古よりの眷属 イヴァン

そちらこそ、そのような助言を授けるとは珍しいですね。

[もう一度彼女と話してみるといい――主の言葉に最初に零れたのは礼ではなく、ただの雑感]

どうせ俺の様子を見て愉しむつもりでしょうが……有り難く受け取っておきます。
――そういえば、宴はあとどれくらいで始まるのでしたっけ?

[主の返答を聞くと、男は客に向けるそれよりも遥かに恭しく一礼して、その場から消えた**]

( 218 ) 2011/01/22(土) 21:34:44

城主 イライダ

そうね。
また招かれざる客が紛れ込んでいないとも限らない。

[一年前の出来事は城主にとっても苦い記憶。
イヴァン>>216が過敏になる理由の本質は知らぬまま]

今度の宴――…私は参加しないから。
貴方たちも高みの見物をすると良いよ。
今回は、――トリスが来たのだし。
ほおっておいても騒がしくなると思うから。

( 219 ) 2011/01/22(土) 21:35:08

薄命の青年 ロラン

―― 庭・薔薇園 ――

[庭の淵をゆっくりと。
あちこち遠回りして巡ったためか、庭でも一際美しい薔薇園に辿り着いたのは、
同時に城外へ出たグレゴリーが立ち去った後のことだろう。

道中の庭園では、先程見かけた門番が、
手際よく花の手入れをしている姿>>166でも見かけたか。
何でも出来る人なんだなあ、そんな感想を脳裏に浮かべて]

……うわ、…凄…っ。

[咲き乱れた紅い薔薇。
噎せ返るような甘い香りの中央で、青年はただ息を飲んだ。

こんな豪華な薔薇園は初めてだ。
簡素な村に暮らす青年にとって、
全ては自分とは縁遠い金持ちの道楽のようにも、見えた]

( 220 ) 2011/01/22(土) 21:36:08

城主 イライダ騎兵長 グレゴリーが礼拝堂の採点をしているとは露知らず。

( A28 ) 2011/01/22(土) 21:37:42 飴

貿易商 ニコライ

しかし、だからこそ“興味”がありましてね。

[自嘲気味に語る。そして、談話室につけば扉を開け]

ここなら人が来るでしょう……
宴まであと少し、こちらでお休みになられるとよろしいかと

[誰もいなければ誰かが来るまで一緒にいただろうか。
誰かがいるか、来れば、静かにその場を離れるだろう。]

( 221 ) 2011/01/22(土) 21:39:08

敗残兵 ベルナルト

あれ、違うのかな。

[一瞥に肩を竦めつつ、彼女に続いてそっと厨房の扉を開けた。
宴の準備に忙しそうな使用人たちだが――ごちそうの匂いを嗅ぐと空腹が抑えられず]

あの……何か、余り物でいいんですけど、あります?

[忙しそうに動く料理人だが、これでよければと多少焦げ付いたパンをさし出してくれた。
ありがたく失敬しつつ、肉料理を注文したらしいトリスの背中をちらちらと見やる]

失礼を承知でお尋ねしますが、
あなたも、ここにお住まいの方なのですか?

( 222 ) 2011/01/22(土) 21:40:28

城主 イライダ

―――…分かっているわね。
だってイヴァンは私とは遊んで呉れないのだもの。

[拗ねたような口振りをイヴァンに向ける]

宴は――…もうすぐ準備が出来るんじゃないかしら。
アヴァクームも滞りなくと言っていたから。

( 223 ) 2011/01/22(土) 21:41:12

海賊紳士 トリス

[暫くすると、レア気味の肉を持って先程の料理人が戻って来た
 こっちを吸血鬼と知っているが故の焼き加減なのだろう、実際自分にとって一番良い焼き加減だ

 最近は血も吸えていなかった事だし、動物とは言え血は血である]

ご苦労。

[上機嫌で厨房を後にする
 扉の前に先程の男>>208はまだいるのだろうか、機嫌が良いのでまだいるなら切り身の一つぐらいは分けてやらないこともないだろう]

( 224 ) 2011/01/22(土) 21:41:38

貿易商 ニコライ城主 イライダとはどのような人物なのかと思いを馳せていた

( A29 ) 2011/01/22(土) 21:41:51 飴

敗残兵 ベルナルト、海賊紳士 トリスからありがたく肉の切り身を頂戴した。

( A30 ) 2011/01/22(土) 21:44:11

海賊紳士 トリス

[先程の男が話しかけて来た>>222
 男と話す事はそうそうないのだが、機嫌は悪くないので気まぐれに答える事にする]

いいや?まあここに来るのは何度目だったか
イライダも好きに使えと言うしな

[城の趣味は悪くはないが、如何せんあの礼拝堂がよろしくない
 ここに永住は御免と言った所だ]

お前、使用人でなくあれの客なのか?

( 225 ) 2011/01/22(土) 21:45:39

遊牧の民 ナタリー

-- 本棟廊下 --

 レディって、疲れるわ…。

[なんとか北塔の階段を降りて、本棟の廊下へと。]
[ここが平原のぼこぼこの地面でなくてよかったと心の底から思った。]

 もう、悲鳴の騒ぎは収まってしまったのかしら。
 ホントに悲鳴だったのかな…?

[軽く屈んで膝をとんとんと叩いてまた背を伸ばす。]
[とにかく、どこかに座りたいし喉がカラカラだ。]

( 226 ) 2011/01/22(土) 21:54:00

フィグネリア


……有名なお話ですか。
では、皆様も知っておられる方ばかりなのでしょうね。

[彼>>221の笑みには自嘲の色が感じられる。
しかしここで何も問うことはなく、談話室―サロンへ着く]

これから、”興味”深い宴にもなるかしら。

[聞こえるか聞こえぬかの声で呟いて。
扉を開いてくれたこと、付き添ってくれたことに礼を言った。
奥の席辺りだろうか、オリガの姿が目に映る]

……あら、なにごとかあったのかしら。

[耳に届いたのはグレゴリー>>203の声かもしれない]

( 227 ) 2011/01/22(土) 21:54:26

敗残兵 ベルナルト

(男装の麗人――彼女も軍人なのかな)

[城内で見た他の客らしき女性たちとは一線を画した雰囲気を感じ、そんなことを推測しながら]

そうだったんですか。あなたもお客様……

[口振りからして知り合いなのかな、と。城主の顔を思い出した。
使用人ではないのか、と問われて>>225肩をすくめる]

俺は……宿泊の許可を頂いただけです。
城主様は、客として迎えて下さいましたが。

[灰色の双眸を伏せる。肉の切り身を一欠片口に頬張って]

血の味がする……

( 228 ) 2011/01/22(土) 21:55:17

騎兵長 グレゴリー

―大広間前、扉―

 ふむ……どうしたものかなー。

[腕の中に抱く女性を眺めながらぼそぼそと呟く。
眠るような横顔に良からぬ考えが脳裏をかすめた。]

 ――腕力が落ちたのかも知れんねー。

[女性に対する禁句を避け、自身の腕力の問題と結論付ける。]

 おーい、誰もそこに居られんのかー。

[先程よりも大きな声になったのは、若干必死さが滲み出た結果かもしれない。]

( 229 ) 2011/01/22(土) 21:56:55

フィグネリア、席に着く前、もう一度ドアの向こうを覗く。声の主までは遠すぎて分からない。

( A31 ) 2011/01/22(土) 22:00:41

囚われし者 ラビ

― 礼拝堂>>176 ―

[祭壇に投げかけられる光は淡く蒼く。
 ここが神に祈る場である事を示すかのよう。
 微か揺れる体は、訪れた少女に気づかれる事なく、
 吐息もまた、礼拝堂の空気の中に直ぐ消え去ってしまう。]

……んっ、…ぁ、

[僅か傾げた頭。
 涙で濡れる眸。
 訪れた少女の姿を微かに認めて――]

……には、…吸血鬼がいる…ぁ、…

[零れる言葉は気だるげ。]

( 230 ) 2011/01/22(土) 22:01:16

囚われし者 ラビ



   ―――"ここには、吸血鬼がいる"―――


[続けられた啼き声は、
 少女の耳に聞こえただろうか。]

( 231 ) 2011/01/22(土) 22:02:03

薄命の青年 ロラン

[其の場にしゃがんで、一輪の紅薔薇を慎重に手繰り寄せ、
自らの鼻に近づけた。深く、息を吸う。

  甘い、あまい――

鼻腔を、脳を、ゆるりと侵食していく濃い香りに眩暈がして、
思わず目を瞑った。
頬をそよぐ風が、薔薇の味方をするように…耳朶の奥まで匂いで満たそうとする。

真綿でじわり、包む様に。
甘い香に酔わせて、何も考えられなくなる様に]

……、は……おかしく、なりそ…。

[首を軽く振って、周りの何かを払い落とし。
青年は、吸い付くように手に馴染んでいた薔薇から手を離した]

( 232 ) 2011/01/22(土) 22:02:09

海賊紳士 トリス

あいつは来るもの拒まずだからな
客なら客らしく堂々としていろ、こき使われても知らんぞ

[血の味がする>>228、と言う言葉に]

俺はこれで丁度いいんだ
口に合わないなら食べるな、他の物を貰え

[そう言うと厨房から出て行く]

じゃあな、まあ宴で嫌でもまた顔を合わせるだろうが

( 233 ) 2011/01/22(土) 22:02:53

貿易商 ニコライ、談話室を出ると外からの声>>229に気づいたか

( A32 ) 2011/01/22(土) 22:03:19

貿易商 ニコライ

[フィグネリアを談話室に送り届け、部屋を出る
外から声が聞こえた>>229ので玄関へ行き扉を開ける]

どうしました?大声で……

[見ると男が少女を抱えている。]

なぜ…?

( 234 ) 2011/01/22(土) 22:04:25

貿易商 ニコライ

[随分長い時間少女を抱えていたのか、幾分つらそうな表情を見て取ると]

私が、変わりましょう。

[男から少女を受け取る]

( 235 ) 2011/01/22(土) 22:06:22

貿易商 ニコライ、騎兵長 グレゴリーの「代わり」に少女を抱えた

( A33 ) 2011/01/22(土) 22:07:29

敗残兵 ベルナルト

……あ、いや、大丈夫です。ありがとうございます。

[聞こえてしまったらしい。嚥下して、笑った]

泊めてくださるなら、正直なところ、何でもするつもりですよ。
逆に使用人の方に失礼になっちゃうのかな。

[去るトリスの背を見送る。
ふう、と大きく息を吐いた]

( 236 ) 2011/01/22(土) 22:08:55

遊牧の民 ナタリー

-- 本棟廊下 --

[ふんふんと鼻を鳴らす。]
[どこからか、小腹を刺激する匂いが漂ってくる。]

 お腹、すいたぁ。

[きゅう、とお腹に手を当てて匂いの招く方へと。]

( 237 ) 2011/01/22(土) 22:11:35

騎兵長 グレゴリー

[扉の開く音が福音のように聞こえた>>234。]

 やあやあ、助かった。感謝します。

[目の前に現れた見知らぬ男に礼を告げて、室内に身を滑り込ませた。男に少女を預け、手を軽く振る。>>235]

 このお嬢さんが転んでしまわれてな。
 気を失っているだけだとは思うのだが……どうも、この屋敷は不案内なのでな。
 ここ以外に休ませていい場所が見当たらなかった。

[出まかせをいう時のコツは、堂々とすること。
広間を見渡せば、フィグネリアの姿もあっただろうか。]

 何処を打ったかまでは霧のせいで見えなかったが、息もあるし大事ないだろう……頭を打ってたなら、目覚めてから錯乱するかもしれない、がな。

( 238 ) 2011/01/22(土) 22:14:14

城主 イライダ

[本棟四階の廊下に独り残るは城主のみ。
騒ぎがあろうとも別段気にする風ではない。
幾ら騒ごうと城門は固く閉ざされている。
今はビクともせぬだろう]

――…逃げられないよ。

[あやすような音色で独り言ちる。
魔の本性を知りながら逃げなかった者を想う。
人間に、逃げないで、と懇願する事はない。
魔性は人間とは違うものなのだと理解している。
同じ時間を生きることは出来ない。
だから、束の間、人間と戯れるか。
似た存在へと変えてしまうか、それだけ――]

( 239 ) 2011/01/22(土) 22:14:31

薄命の青年 ロラン

[少女の悲鳴が聞こえたのは、丁度その頃だったろうか。
え?…と、礼拝堂の方へ視線をずらすも、……だが躯が気だるかった]

今の、…え……悲鳴…?

[行った方がいいのだろう、行くべきだ、とは思う。が、]

……あ、…。薔薇にあてられた、かな。

[微苦笑を零しながら呟いた。少しふらふらする。頭が痛い]

駄目だ。……でも、行かないと…。

[何故、行かねばと思うのか。
よく分からない思いで、それでも覚束ない足取りは、
ゆっくり礼拝堂へと向かう。

件の少女を抱いたグレゴリーとは、気づかぬ距離ですれ違ったのだろう]

( 240 ) 2011/01/22(土) 22:15:54

敗残兵 ベルナルト城主 イライダのことを思い出したりしつつ。

( A34 ) 2011/01/22(土) 22:16:15 飴

フィグネリア

だいぶ、冷えてきたようね。

[体調のこともあり、ニコライを見送るのみに。
使用人に暖かな茶を頼み、
柔らかすぎぬ質の良いソファに腰を下ろして息をつく]

……まだ、宴前だというのに。

[オリガを遠慮がちに伺い、目が会えば会釈をして。
誰かが来るか、話しかけられるまでは休息を*とる*]

( 241 ) 2011/01/22(土) 22:17:23

海賊紳士 トリス、皿を持って食べ歩きながら城内を移動している。肉のにおいが辺りに漂うだろう。

( A36 ) 2011/01/22(土) 22:21:11

囚われし者 ラビ

[蒼い光の中。
 天井から伸びる白き布は後ろ手に両手を絡め。
 半ば立つ格好の其の娘は。純白。

 少女が倒れ臥すに反応は出来ず、
 熱き身を持て余す。]

―――っ、ぅ、…はぁ、…

[>>187聴覚を冒したのは更なる音。
 一人の男が更に訪れる間も多くは喋れず。
 頭の何処かで城主が話していた事が思い出された。]

( 242 ) 2011/01/22(土) 22:21:57

遊牧の民 ナタリー

 宴の料理なのかなあ。

[ハイヒールもやっと慣れてきた。]
[とはいえ歩く速度は早くない。]

 あ、近い。

[立ち止まって、またふんふんと。]
[匂いが近づいて来ている気がして、瞬いた。]

( 243 ) 2011/01/22(土) 22:22:56

貿易商 ニコライ

[少女を抱えどこか横たえる場所はないか探す]

失神しているだけでしょうか…
何もなければよろしいのですが…

[談話室に戻り、フィグネリアが座るのとは別のソファーに横たえる]

( 244 ) 2011/01/22(土) 22:24:38

アナスタシア、自室で一人。淡い薔薇の薫が漂っている。

( A37 ) 2011/01/22(土) 22:28:27

敗残兵 ベルナルト

……よし。一応収まった。

[口の中に血の味が残っているが、気にしないように。
厨房から身を離し、廊下を歩き出す]

( 245 ) 2011/01/22(土) 22:28:42

アナスタシア

― 本棟三階・自室 ―

[着ていたドレスを脱ぎ落とす。
侍女の手によらない着替えは久方ぶりだった。
宴の為に用意したのは、矢張り喪服のように黒、そして黒に限りなく近い灰と紺が基調]

少し動き易さを重視し過ぎたかしら。

[独り言ちた。
裾から右の膝上まで深く入れた切れ込みはともかく、ゆったりと布地の多いドレスから躯のラインにぴたりと沿ったデザインのものに着替えれば、ナイフを二本身につけることは難しい]

手ぶらで歩き回る気はないのだけれどね。

( 246 ) 2011/01/22(土) 22:29:56

アナスタシア

[キンジャル――精緻な象眼の施された刀身がS字に湾曲している、貴族の護身用の短剣――を枕元に置き、もう一本を。
椅子に右脚をかけて、ドレスをたくし上げた]

まあ…いいわ。見えても。
貴族連中の下らない舞踏会じゃあるまいし。


[腿の薄く滑らかな皮膚に指を這わせ、革のベルトをきつく巻く。
銀色の十字架のようにも見えるスティレット――刺突専用の刃のない短剣――をベルトに挟み、具合を確かめた。

脚を下ろして真っ直ぐに立てば、ナイフを隠す太腿はそう目立たないよう。

片眉を上げて息を吐き、身繕いを調えた。

鏡の中の女は、目許に不機嫌な色を佩いて、しかし愉しげにたおやかな笑みを浮かべている]

( 247 ) 2011/01/22(土) 22:32:43

遊牧の民 ナタリー

[再び足を向ければようやくおいしそうな匂いの出所を見つける。]
[それは料理を手に移動する人で。]

 こ、こんにちは。

[空腹は愛想笑いで誤魔化した。]
[今まで感じたことのない空気―海のにおい―を感じながら。]

( 248 ) 2011/01/22(土) 22:38:38

海賊紳士 トリス

[カーペットに足音は吸収されてよくは聴こえない
 分厚い肉を一枚ずつ食べて歩いて行く

 廊下の曲がり角を曲がると、短髪の少女が居て>>243ぶつかりそうになる]

おっと

[辛うじてぶつかる事も肉汁が相手のドレスに飛ぶ事もなかった]

( 249 ) 2011/01/22(土) 22:39:51

古よりの眷属 イヴァン

――南塔/入り口付近――

[主の前より姿を消した男が現れたのは南塔に入る扉の前]

……主はなぜあの『海賊紳士』の名前を?

[『海賊紳士』――トリスが招待されていることを男が把握していなかったわけではない。
男はあの者を知っている。彼は数十年前にも宴に訪れたことがあったが、周りの人間に混じって宴を愉しんでいた。
何か騒ぎを起こすような者――例えば、手当たりしだいに人間を襲うとか――には見えなかった]

……

[無言で、南塔を見上げている]

( 250 ) 2011/01/22(土) 22:41:47

伯爵令嬢 カチューシャ

はっ…

わたくし、わたくし……

( 251 ) 2011/01/22(土) 22:43:01

伯爵令嬢 カチューシャ、意識を取り戻した

( A38 ) 2011/01/22(土) 22:43:10

遊牧の民 ナタリー、海賊紳士 トリスに向かって、「あ、ごめんなさい」とぺこりと頭を下げた。

( A39 ) 2011/01/22(土) 22:44:07

伯爵令嬢 カチューシャ

わたくし、見たのです!
蒼い光の中で白く鳴く……

[そこまで話してしまい、我に返る。]

( 252 ) 2011/01/22(土) 22:45:45

囚われし者 ラビ、やがて男は出ていき、また、静寂―――。

( A40 ) 2011/01/22(土) 22:46:29

薄命の青年 ロラン

―― 礼拝堂前 ――

[吸血鬼の城には似合いの様にも…不似合いの様にも感じさせる、
祈りの為の建物。
広い庭を通り過ぎていくばくか歩けば、其の白い礼拝堂が眼前に現れた。

扉は閉まっていた。人影は見えない]

誰も居ない……やっぱり、気のせいだったのかな…。

[じっと扉を見つめた。開けていいものか、しばし迷う。
一歩二歩、と建物に近づき、揺れる視線をドアノブに漂わせて…
それでも好奇心か何かに負けて、指先が扉に掛かった瞬間だった]

………え、……なに…?

[声が、聴こえた。この城には――]

( 253 ) 2011/01/22(土) 22:47:22

伯爵令嬢 カチューシャ

[兄の手紙にあった言葉を思い出す。
目の前の紳士が信頼出来るかどうかは解らないのだ]


…ごめんなさい。何だか怖い夢を見ましたの。

お水をいただけるかしら?

( 254 ) 2011/01/22(土) 22:47:47

伯爵令嬢 カチューシャ、貿易商 ニコライを見つめた

( A41 ) 2011/01/22(土) 22:48:41

貿易商 ニコライ、伯爵令嬢 カチューシャを心配そうに見ている

( A42 ) 2011/01/22(土) 22:49:08

伯爵令嬢 カチューシャ

あの、…

[そっと探るように]


あなたがここまで運んで来て下さいましたの?

わたくし、確かお屋敷の外にいたように
思いましたので…。

( 255 ) 2011/01/22(土) 22:49:42

城主 イライダ

―音楽室―

[人気の無い音楽室で何もないはずの場所に影が出来る。
その影はじわり地の底から滲むようでもある。
影がゆらぎ人のカタチへと変わればそれは何時しか城主の其れへ]

イヴァンが思い出させるから……。

[言い訳じみた言葉を一人紡ぐ。
ハープへと歩み寄りその弦を爪弾いた。
その楽器特有の優しい音色が響くけれど――]

――…あのこのようには弾けない。

[もう聞く事叶わぬ旋律を思い出しその顔は憂いを帯びる]

( 256 ) 2011/01/22(土) 22:50:21

囚われし者 ラビ

[―――"宴"が、始まるのだと―――]

……ん…、…っ…、…

[燻りを抱えながら、
 今の娘に出来るのは、
 甘く艶やかに囀る事だけ。]

( 257 ) 2011/01/22(土) 22:51:10

海賊紳士 トリス

いや、謝る必要はない
こっちこそ後少しでそのドレスを汚す所だったからな

[草の香りのする娘だ>>248
 この辺りの人間ではあるまい、となると自分と同じく招待された人間なのだろう]

どこに行く所だった?
よければエスコートしてやるぞ
[血が入って機嫌が良いのか、アナスタシアの時とは打って変わった態度でいる]

( 258 ) 2011/01/22(土) 22:52:50

貿易商 ニコライ

[少女が目を覚ましたのを見て]

だいじょ……あ、水ですね

[>>255水の入ったコップを渡しつつ]

外からここまでは別の方が抱えていらっしゃいました。
私はここに横たえただけでございます。

( 259 ) 2011/01/22(土) 22:54:22

アナスタシア

[香油を薄く付けた掌で黒髪を束ね、低い位置でシニヨンにする。
ピン一本で留めただけの緩いまとめ髪だが、そう崩れはしないだろう。

首元が寂しくなったのでシンプルなルビーの首飾りを巻くと、モノクロの姿に朱唇と宝石だけが紅く、緋く]

――そろそろ始まるかしら。

[すっかり暗くなった窓の外を見遣り、手燭を灯すと廊下へと出た――→一階へ]

( 260 ) 2011/01/22(土) 22:54:31

ダニールアナスタシアのことをふと思った。

( A43 ) 2011/01/22(土) 22:58:47 飴

伯爵令嬢 カチューシャ、陶器の様な喉を鳴らせて飲んだ>>259

( A44 ) 2011/01/22(土) 23:02:41

薄命の青年 ロラン

吸血鬼が居る…?

[その瞬間浮かんだ思いは安堵だった。
――ああ、やっぱり『居る』んだね、と。
俺は、ちゃんと吸血鬼の城に来たんだね、と]

誰か、……中に。居るのかな…。

[ひとつ深呼吸してから扉を開けた。
身体を滑り込ませるように中に入り、ぱたり。後ろ手で閉める。

埃に塗れた床。甘く、にごった空気。
其れは何処か、先程の紅薔薇の香にも似ていた。
天井付近の硝子から入る鈍い光はゆるゆると堂内を照らし、
――奥の、白いドレスの虜囚の姿を、無慈悲に露にするか]

…な、………な…、に…?

[息を、飲む。この光景は――なんだろう。これは…]

( 261 ) 2011/01/22(土) 23:03:46

追われし者 ユーリー

── 礼拝堂 ――

[扉の前に華奢な体つきの黒髪の少年がいた。
 中へ入るべきか躊躇っている様子に不思議そうな一瞥をくれる。]
 
鍵はかかっていないはずだ。
礼拝堂は本来、神の救いを求める者に常に門戸を開いているべきなのだから。

──失礼、

[少年の脇を抜けると、入り口の聖水盆に指を浸して額に触れ、足を半歩引いて腰を屈める謙遜の礼をして中へと入る。
 しばし外扉を押さえて、少年が後に続くか様子を窺うが、そう長く待つことはない。]

( 262 ) 2011/01/22(土) 23:03:50

伯爵令嬢 カチューシャ

>>259
ありがとうございます。

そう―…どなたが?


いえ、お礼を言わなくては、と思いまして。

( 263 ) 2011/01/22(土) 23:04:18

騎兵長 グレゴリー

―本棟二階・一室―

[通された部屋の中をぐるりと見回す。]

 ここは八点だねー。

[上着を脱ぎ捨てると、ゴトリと音を立てて床に落ちる。
気にせず備え付けのクローゼットを開き、笑みを浮かべた。]

 うんうん、しっかりしてらっしゃる。

[黒を基調とした紳士服に手を伸ばし、袖を通す。
まるで自分が作らせたもののように、自身に合う丈だった。]

 ここまでぴったりとは恐れ入るなー。

( 264 ) 2011/01/22(土) 23:05:32

伯爵令嬢 カチューシャ騎兵長 グレゴリーの気配を感じたかもしれない。

( A45 ) 2011/01/22(土) 23:05:46 飴

騎兵長 グレゴリー

[着替え、姿見に映す――絢爛とは呼べないが、下品ではない。
落ち着いた雰囲気を纏っているようだ。
これならば美男美女の邪魔にはならないだろう。
まるで、あの剣の対極のような――]

 預けちまったのはやりすぎかなー。
 必要にならなきゃいいがなー。

[独りごちて、先程投げ捨てた軍服を拾い上げてクローゼットに押し込みながら、礼拝堂に囚われていた白装束の女を思い浮かべた。]

 ……まあ、他人の趣味に口出す趣味もないが。

( 265 ) 2011/01/22(土) 23:06:02

騎兵長 グレゴリー

[ふと記憶によぎったのは『騎士』という言葉。
己が騎士ならば、有無を言わずに開放するのだろうが……。]

 やれやれ、騎士にはなれん性分だねー。

[己に不都合でなければ、わざわざ事を荒立てる心算もない。
姿見の中の己は、自身を蔑むような表情を浮かべた。]

 ……さてと、行くかなー。

[首をこきりと鳴らし、部屋を後にした。]

( 266 ) 2011/01/22(土) 23:06:18

追われし者 ユーリー

[礼拝堂の風除け室の内扉の前。

 今度は、先に入ったのは少年の方だった。]

( 267 ) 2011/01/22(土) 23:08:24

遊牧の民 ナタリー

[ドレスを汚すところだった、と言われて服を見下ろす。]
[言われてみたらその通りだったのかもしれない。]
[まさか、空腹でドレスを忘れていたなんて…。]

 えっ?
 いえ、えっと―の、喉が渇いてしまって。
 お城の方にお水かお茶を頂こうと探していたのです。

[まさか、その肉を求めて―とは言えず。]
[あは、とはにかんだ。]

[ただ、エスコートと言うその人は男性的な雰囲気もあるけれど―]
[なんとなく、女性のような気もして。]

( 268 ) 2011/01/22(土) 23:08:25

【赤】 城主 イライダ

[イヴァンの声>>250にゆると首を傾げる]


――…さあ、何故かしらね。


[淡い囁きを風に乗せるも理由らしき理由を語る事はない]

( *16 ) 2011/01/22(土) 23:09:04

貿易商 ニコライ

[カチューシャが水を飲むのを確認して]

ご気分はいかがですか?

[>>263の問いかけには]

さぁ…名前まではお伺いしませんでしたから。
宴には…いらっしゃるのではないでしょうか。

( 269 ) 2011/01/22(土) 23:09:29

夜の僕 アヴァクーム

― 食堂 ―
 
[卓上に並ぶは、客人をもてなす為の馳走。
 紅黒く熟れた葡萄酒。]
 
 
 さて、御客人方をお呼びしましょうか。
 
[僕が手を鳴らせば、その影が無数に伸びる。
 
 やがて客人たちの許へと辿り着いたそれらは。
 宴の準備が整ったことを、僕の声で告げるだろう。]

( 270 ) 2011/01/22(土) 23:11:20

追われし者 ユーリー

[高く切り取られたアーチ。
 石の建造物特有の時間の止まったような空間は薄暗く、訪れる者を厳粛な気持ちにさせる。

 だが、この礼拝堂においては、天球を象るクーポラから提げられているのはランプでも香炉でもなく、布に絡めとられた稚い娘だった。

 白薔薇の花弁をつづった白いドレスは天使が身を覆う翼にも似て]

   ──囚われの小鳥

[夢で見た光景がフラッシュバックする。]

( 271 ) 2011/01/22(土) 23:11:29

アナスタシア、サロンには入らず、広間に並べられた豪華な晩餐をつまらなさそうに見ている。

( A46 ) 2011/01/22(土) 23:11:58

囚われし者 ラビ

― 礼拝堂 ―

……っ、…ぁ、…だめ…

[紅く泣き腫らした眸。
 長い睫毛に伏せがちに。
 礼拝堂に這入り込んだ者へ流し目を。]

( 272 ) 2011/01/22(土) 23:13:55

追われし者 ユーリー

[説法の声が響くよう造られたそこは、小鳥のあえかな息づかいをも切々と共鳴させ、
 ステンドグラスを抜けてくる弱い光もまた、嗜虐の構図をほのかに浮かび上がらせる。]

──なんということを。

( 273 ) 2011/01/22(土) 23:14:03

薄命の青年 ロラン

[礼拝堂へ入る、ほんの少しだけ前。

見知らぬ男性に、礼拝堂の当たり前の用途をあっさりと言い放たれ>>262
え、っと驚きそちらを向いたことだろう。

そして促される侭に風除け室に入り、
今度は自らの手で内扉を開けて――其の中を見た]

…囚われの、小鳥……?

[隣の男性が呟く言葉を、なぞる様に口にして]

( 274 ) 2011/01/22(土) 23:14:55

門番 メーフィエ

たまには手入れしてやらんと、見栄えが悪くなるからな。

[独りごちると、時折水を撒きながら花々を
丁寧に手入れしていった。
すれ違っていたのか、ロランもいたことには気付かなかった。

時折手折られた花を見つけると、溜息をつき]

やれやれ。
彼等は花壇の花に悪戯しないようにしましょうとは教わってないのだろうかね……。

( 275 ) 2011/01/22(土) 23:15:28

アナスタシア

― 食堂 ―

一番乗りね。

[アヴァクームの影が伸びる様は見ていない。
席に促されれば着席し、葡萄酒が燭台の光を吸収して紅黒く光る様子を眺めた]

( 276 ) 2011/01/22(土) 23:15:37

門番 メーフィエ、礼拝堂での騒ぎには、気付いても関わるつもりはない。

( A47 ) 2011/01/22(土) 23:16:02

騎兵長 グレゴリー

―サロン(談話室)―

[先程の少女は目覚めただろうか。
身支度を済ませ、階段を下りてサロンへと入る。]

 失礼。

[声をかけて扉を開ける。
先程少女の少女は目を開けており、ふと息を吐いた。
その後先程の紳士の名が出てこず、名乗っていないことを思い出した。]

 初めまして、ですな。
 先程は挨拶もそこそこに申し訳ない。
 グレゴリーと申すものです。

[少女と紳士、二人に向かって一礼。]

( 277 ) 2011/01/22(土) 23:16:14

ダニール

もうすぐ、始まるんですね。

[閉じていた眼をまた開き、移動を始めた]

( 278 ) 2011/01/22(土) 23:17:58

囚われし者 ラビ、身動ぎすれば、蒼き影が同じく揺れる。

( A48 ) 2011/01/22(土) 23:18:09

古よりの眷属 イヴァン

[耳に残るは主の声>>223。まるで誘うような甘い響き。
かつてあの声に誘われて、死にかけていた男は、主の血を貰って生き延びることを選んだ。
大切な家族や友人――それに想いを寄せていた少女の元へと戻るために。

だけど。
結局、男は彼らの元へと戻れなかった。
彼らは死んだと思っていた男が戻ってきたのを大いに恐れ、村から追いやってしまった]

思い出さないようにしてたのに……
あの子を見かけたからこうなったんすかねえ?

(あの子は似ている――俺がまだ人間だった頃、初めて恋をした少女に)

( 279 ) 2011/01/22(土) 23:18:46

海賊紳士 トリス

水かお茶、か
厨房ならこっちだ

[エスコートと言う割には相手>>268の手も取らずに
 さっさと先に行こうとする]

所で、お前の名は?

( 280 ) 2011/01/22(土) 23:19:06

貿易商 ニコライ

[サロンに入るグレゴリーに一礼し]

こちらのグレゴリーさんがお嬢様をここまでお運びした方です。

[カチューシャに説明する]

( 281 ) 2011/01/22(土) 23:20:31

遊牧の民 ナタリー

 ありがとうございます。

[場所を教えてくれる様子>>280について行こうとする。]
[足を出そうとして名を聞かれ、少しよろけてしまった。]

 ナティア、です。ナティア・コサリコフ。
 ナタリー、でいいですよ。

[にこりとした時、足元に伸びてきた何かの影>>270に気づく。]
[びっくりして後ずさろうとしてまたよろりと。]

[影が伝えるのは宴の支度が出来たこと。]

 えっ、おじいさんの使用人さんの声…。

[どうなっているの?と瞬いて、襟元のコサージュをきゅっと握った。]

( 282 ) 2011/01/22(土) 23:24:25

追われし者 ユーリー

[黒髪の少年が立ちすくむ様子に、彼はあらかじめ、この状況を知っていたのではないと察する。
 囚われた娘が投げかける視線もまた、それを裏付けていた。]

──…。

[それは別にいい。
 問題は──礼拝堂のこの有様を城主が知らぬはずはないということだった。

 むしろ、娘が囚われて (というのは控えめすぎる表現ではあるが) いるのはイライダの命令なのだと考えるのが筋だ。]

( 283 ) 2011/01/22(土) 23:24:56

囚われし者 ラビ

― 礼拝堂 ―

…かまわず、…去っ……て…

[頭を傾げ弱々しく啼く。
 合わせるようにドレスに備わる白薔薇の飾りが揺れる。]

( 284 ) 2011/01/22(土) 23:25:14

伯爵令嬢 カチューシャ

[ニコライからグレゴリーにそっと視線を移す]

>>277>>281

では、あの貴方が…ありがとうございます。


…わたくし、どこで倒れていまして?
運ぶの、大変でしたでしょう?


最近はときどき胸が痛む事がありましたので。


[言い繕う様子は若干空々しく聴こえたかも、しれない。]

( 285 ) 2011/01/22(土) 23:26:33

伯爵令嬢 カチューシャ

わたくしはカチューシャと申しますわ。
お二方ともよろしくどうぞ。

ここへはイライダさまのご機嫌伺いに参りました。

この後、修道院に入りますの。

( 286 ) 2011/01/22(土) 23:27:44

追われし者 ユーリー

[だが、礼拝堂へ行くことを許可したのもまたイライダだった。
 見られて困るものならば、礼拝堂は修復中だと言うなり、この娘を早々に別の場所へ移してしまえばいい。

 そうしなかったということは、イライダはこの光景を見られても構わなかったということになる。]

──…。

[不用意に近づくなと、黒髪の少年を手で制しなからユーリーは囚われの小鳥を見つめる。]

( 287 ) 2011/01/22(土) 23:27:50

騎兵長 グレゴリー

[紳士に紹介され、苦笑して頭を掻く>>281。]

 薔薇園を出たところでたまたま転ぶ姿を目撃しただけですよ。
 それにしても大事なくてよかったですね、お嬢さん。
 霧の日は道が濡れて滑りやすくなりますから、お気を付けください。

[そう言い、ウインクをして見せた。]

 さて、何事も無いのなら宴へと向かいましょうか。

[話を続ければボロが出る。
早々に切り上げて別の話題を出す。]

( 288 ) 2011/01/22(土) 23:30:01

薄命の青年 ロラン

[小鳥の嗜虐的な姿に、
痛々しく辛そうな…けれど何処か悩ましげな其の様子に、
…魅入られそうになる。

静かな礼拝堂に、だから彼女の零れた啼き声は
小さくとも良く響くのだろう]

なんで、…こんな……。

[呆然と立ちすくむ。
隣の男性が平然としている気配が伝わってきて、
これは普通のことなんだろうか、なんて戯言が浮かんで、
いやそんなことはないだろうと否定する。
だって、だって、…可笑しいじゃないか。こんなの]

( 289 ) 2011/01/22(土) 23:31:34

伯爵令嬢 カチューシャ

>>288
そう。わたくし、そう言えば白薔薇に見惚れていて
転んでしまったのだわ……お恥ずかしい限りですわ。

[瞬時、探るような目線で見つめ返した。]


宴――そう言えば、イライダさまも仰っていたわね。

エスコートしていただけるかしら?

( 290 ) 2011/01/22(土) 23:35:41

貿易商 ニコライ

[>>286カチューシャの自己紹介を聞き]

申し遅れました、私、ニコライ・ミハイロフと申します。
一介の貿易商でございます。

[二人に一礼する]

さて、そろそろ宴の用意ができたようですね。
参りますか。

( 291 ) 2011/01/22(土) 23:35:59

薄命の青年 ロラン

[『不用意に近づくな>>287』…そうなのだろう。
見るからに大人の、彼が告げる言葉はきっと正しい。

――でも。]

かまわず、って、……そんな。

[出来ないよ、と、言葉は唇を滑り落ちて、
無警戒に、無意識に、青年は囚われの小鳥に近づくだろう]

( 292 ) 2011/01/22(土) 23:36:42

敗残兵 ベルナルト

―廊下→食堂―

――っ!?

[ふいに聞こえた声に身を凍らせた。
その内容は、宴の準備ができたという連絡だったのだが。

亡霊。

その単語が、一瞬脳裏を真っ赤に染め上げる]

誰かが――誰かが、いたんだ。
使用人の人と、すれ違ったんだ、そうだ。

行かなくちゃ。顔だけでも出しといたほうがいい……

[蒼白い顔で、食堂の扉を開いた。
怯えた目付きで、中を見る。
案内されれば――されずとも、隅の席に腰掛けるだろう]

( 293 ) 2011/01/22(土) 23:36:59

囚われし者 ラビ

― 礼拝堂>>292 ―

――…っ、んっ…、だめ…

[微かに頭を振る。
 まるでそうするのも億劫なように。]

……ふっ、…

[熱い吐息を溢し喉を反らす。]

( 294 ) 2011/01/22(土) 23:40:36

騎兵長 グレゴリー

[言葉を選ぼうとしている姿で、少女との共通認識が得られたと理解する。>>285]

 ああ、ああ、足が滑るのは突然の事ですからな。
 覚えていないのも仕方が無いでしょう。

[安心させるように、言葉を遮った。
その後、名乗ったカチューシャに微笑みを返した。]

 初めまして、カチューシャ嬢。
 先程までの事は忘れ、宴を楽しみましょう。

( 295 ) 2011/01/22(土) 23:41:13

追われし者 ユーリー

待て。

[今度は声に出して少年を制した。]

この娘が魔物で、聖なる力によって、かろうじてこの場に封印されているのだとしたらどうする?

( 296 ) 2011/01/22(土) 23:41:25

海賊紳士 トリス

っお?
アヴァクームか

[かの老人の眷属の声が>>270聴こえた]

足下、大丈夫か?
手を出せ、ナタリー

[よろける少女>>282に、ヒールに慣れてないと見て片手を差し出した
 もう片手には既に空になった皿を持つ]

俺はトリストラム・シアー、知る者はトリスとか
ーーー海賊紳士とも呼ぶな

[にや、と笑みを浮かべた
 その呼び名こそ我が名誉だと言わんばかりだった]

( 297 ) 2011/01/22(土) 23:42:00

アナスタシア

[扉を開く、深紅のシャツ>>293
線の細い若者、青ざめた頬に浮かぶ怯懦の色を見て取り、愛想のない会釈を投げる]

こんばんは。

どうかなさったの?
宴の夜だというのに、顔色がお悪いようね。

まるで幽霊にでも出くわしたよう。

( 298 ) 2011/01/22(土) 23:44:59

ダニール

[すぅ、と宴の場に現れる。
最初に席についた人物をひと目見れば、当たり前のように声をかけた]

――ナースチャ。
まさか、ここで会うとは思わなかった。
もう少しで、顔を忘れてしまうところだったかもね。

[無論、そんなことはないのだが]

( 299 ) 2011/01/22(土) 23:45:37

城主 イライダ

[城主は礼拝堂に足を運ぶ気はない。
何れ知られる事、早いか遅いかの違いだけ。
小鳥の枷を外されたとしても何も咎める事は無いだろう。
少なくとも彼女は城の外に出る事は叶わないから。
小鳥が城主の血を抑えきれるかどうか――。
それが来訪者たちの命運をわけることになるやも知れぬ、が]

――…ああ。

[ハープを爪弾く指先に微かな熱と痛みが生じる。
ややして人差し指の腹には薄らと赤が滲んだ。
ちろりと紅い舌先が蠢き其れを舐め取る]

自分のじゃ、酔えない。

[詰まらなさそうに呟く]

( 300 ) 2011/01/22(土) 23:46:27

ダニール、構わず続ける。

( A49 ) 2011/01/22(土) 23:46:41

伯爵令嬢 カチューシャ

>>295

ええ。そうね。

(…この男は、わたくしに嘘を付いている。
動機は解らないけれど、この事は覚えておきましょう…)

[一瞬キラリとした視線を向けると
ニコライとグレゴリーの腕を取った]


参りましょう。

( 301 ) 2011/01/22(土) 23:47:27

灰色の亡霊 アリョール

[庭を一頻り回り、食堂へ。]

ふう…動き回ったらお腹が…そっか、空かないか。

[何も食べる必要がないということは、体重や栄養の心配もしなくていいんだな、とやや見当違いのことを思いながらも、やっぱり食べ物が気になるようで人々が美味しそうに食事をしているところを見つめている]

( 302 ) 2011/01/22(土) 23:48:40

アナスタシア

[上の空で、首元を彩るルビー、赤のコランダムを指で探る。
紅く熟れた血紅の石]

……。

[目の前に兄がいること、声は聞こえず姿も見えず、気付こうはずもない。
卓上の蝋燭が不自然に揺れたような気がした、それだけだった]

( 303 ) 2011/01/22(土) 23:50:45

騎兵長 グレゴリー

[ニコライの自己紹介に、深々と頭を下げた>>291。]

 ニコライ殿、どうぞ宜しくお願いいたします。

[そして、カチューシャの言葉に喜色満面の笑みを浮かべた。]

 花よりも美しいカチューシャ嬢をエスコート出来るとは、光栄ここに極まれり――ですな。
 喜んでお受けいたしましょう。

[大げさに、深々と頭を下げて手を差し出した。]

 大丈夫。私だけでなくニコライ殿も居るのです。
 もう転ぶような事にはなりませんよ。

[冗談めかし、その場のもう一人に声をかけた。]

 さて、フィグネリア嬢。
 貴女も共に参りましょう?

( 304 ) 2011/01/22(土) 23:51:05

ヴェロニカ

[階段を曲がる先に、老人>>270の影
一瞬驚くが、何も無さそうな様子を見て何事もないのだろうと判断し、深々と礼をした]

…始まるのね。着替えないと…

[新たに向かう先は自室。
手早く、紺のドレスを掴むと着替えて食堂へと向かう]

( 305 ) 2011/01/22(土) 23:51:12

遊牧の民 ナタリー

 あ…ありがとう、ございます。

[老使用人のことを知っている様子>>297に首をかしげたけど。]
[手を出せ、と言われておずおずと手を伸ばした。]
[触れたなら、恥ずかしくて少し俯いた。]

 かいぞく、しんし?

[トリスの自己紹介に、瞬いた。]
[それから、かいぞくって夜盗の類なんじゃ…と、はっとした。]
[にやと笑んでいるトリスの顔をまじまじと見て―]
[何と言っていいかわからずに、ただ身を僅かに強張らせた。]

 厨房よりも、広間へ行った方がよさそうですね。

[そう言って口もとに硬さの見える笑みを、トリスへ向けた。]

( 306 ) 2011/01/22(土) 23:53:00

薄命の青年 ロラン

[埃の溜まった床に幾筋目かの足跡を付けて。
吊るされた少女との距離が縮まれば、其処に漂う濃密な香りに
くらりと眩暈がしそうになる]

……は、…っ。

[顰め面をして耐える様な顔で遣り過ごして。
小鳥との距離は、あと半分。

そして今まで俯いていた彼女の顔が、喉を反らすと同時に露になり>>294]

…え……? あれ…?

[既視感を覚えた。何時だ、誰だっけ。
昔、村にほんの一時期滞在していたあの娘に、]

( 307 ) 2011/01/22(土) 23:53:13

敗残兵 ベルナルト

[かけられた声に>>298ぎこちない笑みを浮かべる]

幽霊だなんて、そんな。
少し迷ってしまったので……焦っただけ、ですよ。

[声は明らかに引き攣っていただろう。
揺れる蝋燭に一瞬目を奪われた]

( 308 ) 2011/01/22(土) 23:53:14

薄命の青年 ロラン

[似てる…?

――と呟こうとした直前、男の声が耳に入った。>>296
驚いた様に振り返る]

え、魔物? ――そう…なんですか?

[交互に、少女と男を、繰り返し見つめて。信じられないという表情で]

( 309 ) 2011/01/22(土) 23:53:39

門番 メーフィエ追われし者 ユーリーが礼拝堂に居たとは知るはずもなく。

( A50 ) 2011/01/22(土) 23:56:34 飴

灰色の亡霊 アリョール

[食事の風景を見物し、とりあえず満足したので談話室へ。そこで会話をしている男女数名の話に聞き耳を立てる]

宴…そういえば、昨日イヴァンさんが言ってたような。

[―宴が始まれば、あなたはここから出られなくなる―]

出られなくなる…って言ってた、と思うけど………どうせ帰るところも思い出せない。もうずっとここで彷徨い続けても………

( 310 ) 2011/01/22(土) 23:57:22

アナスタシア

>>308
そう…広いお城だものね。

[引き攣る声に細く笑った。優美ではあっても宥めるような優しさとは無縁の冷ややかな笑み。
怖じ気づいている。弱い男]

( 311 ) 2011/01/22(土) 23:59:35

追われし者 ユーリー

[それがどれだけ突飛な結論だったとしても。
 自分を匿うと言ってくれた淑やかなイライダを疑うよりは、ユーリーにとって納得のいく答え。

 そして、娘は「自分にかまわず去れ」と涙ながらに訴えたのだ。
 聖なる場所によってかろうじて保たれているはずの娘の「正気」を信じるのであれば。]


Jacta cogitatum in domino, et ipse te enutriet.
──神のご加護を。

[娘に呟き、そして正面祭壇に向かって十字を切ると、ユーリーは踵を返した。


  自身の正気の危うさは、自分で知ることはできない。]

( 312 ) 2011/01/22(土) 23:59:54

貿易商 ニコライ

[カチューシャに手を取られ一瞬動揺するも]

私よりもグレゴリー殿のほうがふさわしいですよ。
私はお側で支えられるように致しますから。

[グレゴリーの言葉>>304に合わせた]

( 313 ) 2011/01/23(日) 00:00:07

灰色の亡霊 アリョール

[そこまで言葉を紡いで、止める。]

いや、私は思い出さなければいけない。何か…「大事な人」に伝えなければいけないことがある………そんな気がする………

[その人を探し出そう。そして思い出すんだ。その決意を胸に宴に向かう人々についていく]

( 314 ) 2011/01/23(日) 00:00:58

城主 イライダ

―音楽室―

[指先の傷は直ぐに癒える。
じ、と物思うようにハープを見詰めていたが
アヴァクームの影の気配に我に返る]

本当に気の利く――…。

[満足げに笑み浮かべる城主の貌からは憂いは掻き消えて]

( 315 ) 2011/01/23(日) 00:01:15

ヴェロニカ

[すらり 音を立てぬよう、細心の注意を払いながら、
食堂へと足早に歩みを進め。
──すれ違う者がいれば、会釈を交わしただろう]

…今晩は。

[領主の娘に相応しい姿を──
上品に、ゆっくりと食堂に入っていった]

( 316 ) 2011/01/23(日) 00:03:44

アナスタシア

[鋭い棘を刺して、踏み躙ったらどんな顔をするだろうと。
束の間、頼りなく揺らぐベルナルトの表情を見つめ、唇を舐めて湿らせた]

――客人方はまだお集りではないようよ。そう焦る事もないでしょう。

食前酒くらいは、先に嗜んでいても怒られないかもしれないわね。

[視線を外せば素っ気なく、呟いた]

( 317 ) 2011/01/23(日) 00:03:52

囚われし者 ラビ

― 礼拝堂 ―

[紅い舌先をちらと覗かせ。]

――…ん、

[上気した頬は紅薔薇の其れに及ばずとも紅く。
 近づく青年に、何かを求めるような貌のおもむきが僅か。]

……まもの、あなた……あの吸血鬼の…、こと…を?

[>>296魔物――――。
 囀る声は、去ろうとするユーリーの耳に届いたかどうか。]

( 318 ) 2011/01/23(日) 00:05:00

海賊紳士 トリス

[相手から向けられた固い笑み>>306に気づいたが
 恐怖に嘶くよりは肝の据わった娘だと思った]

俺は海賊だ、海の上ならまだしも陸では大人しいものだ
お前は陸でこそ生きの良さそうな娘だがな

[恥ずかしそうに俯いたのを見て、こういう場に慣れてないと見た]

慣れてなさそうだな、まあイライダの宴だ
気楽に過ごしたって問題ないさ

[そう言って広間までナタリーの手を引いて行った]

( 319 ) 2011/01/23(日) 00:05:31

オリガ

[一人紅茶を楽しんでいれば、誰かがサロンに入ってくるのが見える。>>227
 視線をそちらへと向けたが、すぐに視線をカップへと落とした。
 それでも女がお茶を頼んで近くのソファに座れば、ついでというようにこちらへももう一杯、と声をかけた。>>241]

 ごきげんよう。
 紅茶も美味しいですけど、ジャムがとっても素晴らしいですわよ。

[気分が良かったのかそう声をかけながらも、薄いピンクのジャムを見せるように指ですくってそのまま口へ。
 普段は行儀が悪いと思うのだが、今はそんな事を思う事もなく。

 新しい紅茶が来たのが先か、それとも少女を抱えた男が入ってきたのが先か。>>>244
 ソファに寝かされる少女から視線を逸らし、のんびりとジャムを舐めながら紅茶を飲んでいた。]

( 320 ) 2011/01/23(日) 00:06:18

オリガ

[暫くして、少女が意識を取り戻し、何やら話す声が聞こえる。>>252
 何故か興味が沸いて耳を傾けたが、夢の話だと聞こえ途端に興味がなくなった。>>254

 やがて。]

 宴の始まり、ですわね。

[宴の支度が整った事を聞けば、その場にいた者たちへ声をかけ、ゆっくりと立ち上がる。
 そしてそのまま大広間へと向かった。]

( 321 ) 2011/01/23(日) 00:06:32

城主 イライダ

―本棟地階/食堂―

[床には真紅の絨毯が敷かれている。
テーブルには白いクロスが掛けられ花瓶には赤と白の薔薇が飾られた。
そんな卓上にはアヴァクーム選りすぐりの贅を尽くした料理の数々が並んでいる。
飲み物はシュテファンの見繕った赤の葡萄酒の他に
子供向けには甘く爽やかな果汁も用意されていた。

客人が望めば望むものが用意される宴の場。

しかし、その場に、城主が姿を現す事はない]

( 322 ) 2011/01/23(日) 00:08:32

敗残兵 ベルナルト

何分不慣れなものですから……

[ごまかしきれていないことを悟る。
ぎこちない笑みを返して]

ああ、そうですね。お酒か……

[いっそ酔い潰れてしまったほうがいいのかもしれない。
そんな事を考えながら、しかし注文の声は挙げず。
そのまま目線を伏せた]

( 323 ) 2011/01/23(日) 00:09:36

古よりの眷属 イヴァン

『あなたがここにいると、この子は幸せになれないのよ――』

[戻ってきた男に向けて初恋の少女の両親はそう言った。
男は少女の幸せを願っていた。
だから男は村を出た。

村を出て再び森に分け入った男はやがて、自らの中に入って滲んだ血に誘われるように城の前に着いていた。

それからずっと、男はここにいる。
いつか退屈がこの身を滅ぼしてくれると信じながら。
幸せになってほしいと願った少女はもうとっくにこの世にはいない]

( 324 ) 2011/01/23(日) 00:12:13

伯爵令嬢 カチューシャ

>>304

[歯の浮くような世辞にも軽い笑みで返す]


(グレゴリー、軍人風の挙措……そういえばこの人は
ひょっとするとあの家の一番下の…)


[その生まれに思い当たり
若干侮蔑の表情が浮かんだかもしれない]**

( 325 ) 2011/01/23(日) 00:12:17

囚われし者 ラビ、薄命の青年 ロランへ、目端が紅く染まった眸を向ける。

( A51 ) 2011/01/23(日) 00:12:36

薄命の青年 ロラン

あ、……えっと、あの…っ!

[立ち去る背>>312に名前を呼びかけようとして、
けれど名前など知らなかったことを思い出す]

魔物って、どうして…。
貴方は何か知っているんですか?

[答えのないであろう問いを、無意味に投げかけた。
続いて耳朶を打った少女の言葉>>318に、]

吸血鬼が、まもの…?

[言われてみれば、そうだ。確かに吸血鬼は魔物なのだ。
で、あれば。少女を魔物と呼ぶのであれば。

青年は再び少女に視線を投げかけた。
カラカラに乾いた唇を…舐めて潤し、そっと問いを口にする]

君は――吸血鬼、なの…?

( 326 ) 2011/01/23(日) 00:14:22

追われし者 ユーリー

   「 吸 血 鬼 」

[掠れた息の下で囚われの娘は告げた。
 その言葉にわずかに眉を顰める。

 武器をもって屋敷に押し掛けた領民もまた、ユーリーたち貴族を「民を搾取する吸血鬼だ」と誹り、気勢をあげていたから。]


──見る者からすれば、わたしも同類なのかもしれんな。


[投げるように言いおいて、礼拝堂出る。
 
 今度は、少年のためにドアを支えておくことはしなかった。]

( 327 ) 2011/01/23(日) 00:14:38

酒庫番 シュテファン

―回想・本棟地階/廊下―
[薄暗い酒庫を出て、食堂へ向かう。宴の開始にはまだ時間があるはず。]

あの方は気に入って下さるだろうか。

[宴の席に城主が顔を見せないのは知っている。ただこの城を訪れた客-人間-に粗末な酒を出すことは許されなかった。]

( 328 ) 2011/01/23(日) 00:19:40

遊牧の民 ナタリー

[考えていたことが悟られてしまったかのようなトリス言葉>>319]
[あははと苦笑したけれど、手を離すようなことはなかった。]
[きっと、自然と強がる癖が出ていたのだろう。]

 海を…私は見たことがありません。
 私は平原の民ですから、陸じゃないと何も出来ません。
 こんなお城も、こんな場も…縁遠くて。

[場に慣れていないのは隠すつもりもない。]

 イライダ…さん?お城の、主様でしょうか?

[招待状には主の名は記されていただろうか?]
[記憶に残っていなくて、手を引いてくれるトリスへ問う。]

( 329 ) 2011/01/23(日) 00:19:42

遊牧の民 ナタリー、宴の場が近づけば、徐々に緊張で表情がさらに硬くなっていく。

( A52 ) 2011/01/23(日) 00:20:23

アナスタシア

>>323
ワインが苦手なら、クムイス(ミルク酒)になさる?気持ちが落ち着いてよ。

[僅かに子供扱いの揶揄を滲ませて、ベルナルトの伏せた瞼から睫毛の影が長く落ちる様を見遣った。
白く濁った酒がサーブされると、不味そうに口をつける。料理の趣向とは合わないかもしれない。

やがて紺のドレス>>316が入ってくれば、会釈をして]

ごきげんよう…美しいお嬢さん。

[やはり、値踏みするような眼を向けた]

( 330 ) 2011/01/23(日) 00:20:47

囚われし者 ラビ

― 礼拝堂>>326 ―

…――ん、ちがう…、ボクは…

[身を捩り、また、吐息をこぼす。]

……ぁ、…、

[言葉を綴る事は遅々として捗らず。]

( 331 ) 2011/01/23(日) 00:20:48

囚われし者 ラビ



…けど、ここには… いる …

( 332 ) 2011/01/23(日) 00:21:12

ヴェロニカ

[中の者へと挨拶を済ませると、準備された席の前へと辿り着き
…どの席に座ったものか、迷って立ち止まった。

ここに集う者逹は、地方領主の娘などより位が高いだろう──
上席は、末席は。知らぬ事を悔いながら、右手を胸元に当てて戸惑いを見せる]

( 333 ) 2011/01/23(日) 00:21:17

敗残兵 ベルナルト

[しばらくそのような挙動をとっていたが、やがて意を決したように葡萄酒を注文する。

赤い色――だが、それは血のあかではない。心のなかで言い聞かせて、唇を湿らせた]

( 334 ) 2011/01/23(日) 00:22:12

夜の僕 アヴァクーム

[さて、アナスタシアをはじめとする客人達の姿も
 幾許か見られるようになって居ただろうか。]
 
 もうじき、宴も始まります。
 いま暫しお寛ぎ下さいませ。
 
 どうぞ、ごゆるりと。
 
 
[一礼し、その場を後に。
 向かう先は、酒庫番の許。]

( 335 ) 2011/01/23(日) 00:22:23

フィグネリア

[ピンクのドレスの愛らしい女性。
オリガのジャムを口に運ぶ仕草を、そっと目で追った]

ごきげんよう。
私はフィグネリアと申します。ここまで良い香りがしますね。

[それはジャムだけではなく、窓外からも。
穏やかな声音で続けようとしたとき、ニコライ達>>244が現われ
グレゴリーにも会釈し薔薇園の少女に心配げな視線をそそぐ]

こわい、夢。早く忘れることが出来ればいいですけれど。

[少女の目が覚めれば、軽い自己紹介くらいしたか。
ひどい怪我はない様子に安堵の息をつく]

……もう、外が暗いわ。

[そして宴の始まりを知る。グレゴリーの声>>304に席を立った]

( 336 ) 2011/01/23(日) 00:22:52

追われし者 ユーリー

[礼拝堂を出たところで、扉の影から老家令の声が宴の準備が整ったと告げる。]

──ああ、行く。

[老家令の姿は見えなかったが、気にするのは止めていた。
 あの時も、老家令は緞帳の裏の使用人用のドアにでも滑り込んだのだろうと判断するに至っていた。
 旅の疲れで自分の目が霞んでいたのだろうと。
 理屈がつけば信じるのは容易いこと。

 霧にも薔薇の香にも、あるいは城全体を錆びのように覆う血と亡霊の気配にも迷うことなく宴の席へと向かう。]

( 337 ) 2011/01/23(日) 00:23:37

囚われし者 ラビ、満たされない熱りに涙を零した。

( A53 ) 2011/01/23(日) 00:23:41

海賊紳士 トリス

俺だって、平野に足を踏み入れた事はそうそうないぜ?
縁遠い事を恥じる事はない、誰だって初めてな事はあるからな

[この体になってから、直射日光の当たる平野には足を踏み入れた事はない
 元々の生まれも海辺の街だったので、海と共に生きて来たと言うべきだろう]

ああ、城主の名前だ
招待状に書いてなかったか?まあ城主様と呼んでおけば間違いはないからな

俺は以前からあいつの知り合いだから書いてあろうとなかろうとどうという事はない、それだけだ

[緊張で硬くなっている表情>>329を見て]

失礼。
[ナタリーのほっぺたをみょいーんと伸ばした]

( 338 ) 2011/01/23(日) 00:25:31

敗残兵 ベルナルト

[黒いドレスを纏った女性が入ってくる。>>333
彼女の戸惑っている様子に首をかしげた。

身を竦ませながら、成り行きを見守っている]

( 339 ) 2011/01/23(日) 00:27:15

酒庫番 シュテファン

[食堂に入り、料理を並べている眷属がいれば葡萄酒を託す。少し会話もするだろう。]

[しかし人間が来る前にと、そそくさと酒庫へと戻った。]

( 340 ) 2011/01/23(日) 00:27:30

アナスタシア

>>333

私の隣が空いているわ。お掛けにならない?

[隣どころか、席は選び放題だろうが。
ヴェロニカの迷いが不慣れからくる戸惑いだろうとは察して、戯れに親切な顔を作った]

( 341 ) 2011/01/23(日) 00:27:36

薄命の青年 ロラン

[濡れたような煌きを灯す紅い眸は――つい目が離せなくなるから、
やっぱり、魔物みたいだ…と頭の何処かが思う。

其れと同時に思い出すのは――
村の乱暴な悪餓鬼が、村に来た異端者だと苛めてしまった…
遠い昔のあの子の姿。
泣き腫らした赤い目は、…眼前の紅さとは違って、
決してこんな……こんな、虜にするような力は持っていなかったけれど。

青年は誘われる様に更に歩を進めた。>>331
少女まで、後もう少し近づけば…手を伸ばしても届くだろうか]

違う?
えっと…ここにいるのは、君の意思なの…?

[そうは全然見えないけれど、と続けて]

( 342 ) 2011/01/23(日) 00:31:54

追われし者 ユーリー

―― 食堂 ──

[ベルナルトの姿を認めれば、そのままでいるようにと目知らせして、自分も使用人が案内した席へと腰を下ろす。

 食前酒の勧めにはシェリーを注文した。]

( 343 ) 2011/01/23(日) 00:32:56

囚われし者 ラビ

― 礼拝堂 ―

早く… この城から… … 去って …

[吐息の合間に一語一語区切るように囀る。]

………ね

[低い位置から青年を見上げる。
 眸は濡れ、爛熟した熱を秘めている。]

( 344 ) 2011/01/23(日) 00:33:43

囚われし者 ラビ>>342 ゆるりと先程と同じように頭を振った。

( A54 ) 2011/01/23(日) 00:35:11

遊牧の民 ナタリー

[不慣れを恥じることはない、と言うトリス>>338。]
[”かいぞく”さんって、案外優しいのかな?と思ったりした。]
[それに、感じたことのない雰囲気―きっと、海のにおい―も警戒を妨げる。]

 後で城主様にもご挨拶しないと、ですね。
 私、姉の代理で来ているので、黙ってたら非礼…ですものね。

[硬い笑みをまた浮かべようとして―]

 ほひゃぁぁぁぁぁ?

[おもむろに頬をみょいーんされて大きな目を一層大きくした。]
[状況がわからずに一瞬頭が真っ白になって―]

 ふっ、あはっ、うふふ……

[直後、くすくすと明るい声で笑った。]

( 345 ) 2011/01/23(日) 00:35:21

ダニール

[宴の場には、やがて客がそろうだろう。
男はじりじりとした焦燥を覚えながら、しかし表には出さず]

……わたしは見てる。
あんたのこともね、ナスチェンカ。

[ともすれば子供扱いにすら聞こえる、一段上の愛称を呟いた]

( 346 ) 2011/01/23(日) 00:35:41

酒庫番 シュテファン

―現在・酒庫―
[いつもの通り、葡萄酒の確認等の通常業務を行う。宴には興味がない、が。]

あの方が楽しみにしていたのだから、さぞ"素敵"なことになるのだろうな。

[ふ、と見上げる。見えるは酒庫の天井ばかり。思うのは、彼の城主のみ…。]

( 347 ) 2011/01/23(日) 00:37:21

敗残兵 ベルナルト

[ユーリーの姿が見えた。目礼し、グラスに再び唇をつける。
これは葡萄の酒だ。血ではない。
言い聞かせないと――だが、言い聞かせてしまえば葡萄の香りは心地良い。

ユーリーが礼拝堂で何を見たのかは知る由もなく。
適当に腹を満たしたら、切りのいいところで食堂を出てしまおうとすら考えていた]

( 348 ) 2011/01/23(日) 00:37:41

フィグネリア

[サロンにいた者たちと、食堂に移動して。
まだ会ったことのない顔もある中、
座る席に惑う瞳は吸い込まれるように卓上の華に向く]

…………。

[この華を見てはいけない。
娘が思い出すのは、自分とよく似た姿。写真のなかの”母”。
一度瞼を閉じて周りの様子を伺った]

( 349 ) 2011/01/23(日) 00:39:21

ヴェロニカ

[>>341に、安堵の様子をを見せてアナスタシアの隣席へと座る]

…有難う、私はヴェロニカと言います。…どうぞ、宜しく。

[目の前には見た事もないような豪勢な品が並ぶ。
しかしながら、視線を惑わせる様な事はせず
──そこは地方者といえ、令嬢たる姿だろうか]

( 350 ) 2011/01/23(日) 00:40:19

夜の僕 アヴァクーム

― 酒庫 ―
 
 ああ、シュテファン殿。
 
[彼の姿を認めたならば、呼び止め。]
 
 
 さきほど、ニコライ様より賜ったものを。
 
[その詞が指すのは、シュテファンへと託していた赤>>0:59。]

( 351 ) 2011/01/23(日) 00:41:06

夜の僕 アヴァクーム、メモを貼った。 メモ

( A55 ) 2011/01/23(日) 00:42:46

灰色の亡霊 アリョール

[宴の会場に到着する。かなり華やかな雰囲気である]

うわぁ…すごいなあ………

[きょろきょろしていると、>>346、同じような雰囲気を醸し出している―普通の人間とは違う―人物を発見する]

あの人は…なんとなくわかる……私と「同じ」だ。

[ちょっと声をかけてみようか、と思ったが、神妙な表情に見え声をかけづらい]

( 352 ) 2011/01/23(日) 00:44:13

城主 イライダ

―音楽室→酒庫―

[部屋に戻ろうか。
そんな事を思っていたが気が変わる。
自らの血の味を消してしまいたいと思った。

音楽室にあった城主の姿は闇にとけて
次に姿を現すのは地階にある酒庫]

――…あら。
アヴァクームも居たのね。

[瞬きしてアヴァクームの後背に声を掛ける。
その向こうにシュテファンの姿が見えれば笑みを浮かべ]

口直しがしたくて来たのだけど……
何かお勧めはある?

( 353 ) 2011/01/23(日) 00:46:04

騎兵長 グレゴリー

―食堂―

[カチューシャ、ニコライ、フィグネリアと連れ立って食堂に入り、案内に従って席に着いた。]

 食前酒ね。何かお勧めはありますかな?

[最初から水《ヴォッカ》を呷るというのも芸がないが、それ以外の酒はあまり縁がなかった。
結局は勧められたものを頂き、宴が始まる前の談笑に加わる。]

( 354 ) 2011/01/23(日) 00:46:52

アナスタシア

[隣に座ったヴェロニカへ、表面だけはにこやかな談笑を仕掛けようとして――]

……っぁ

[食堂に入って来た若い男>>343に、常の褪めた眼を向け――ガタンと椅子が鳴った]

 …ダニールシュカ……

[濃紺のスタンドカラー。
だが、一つ大きく瞬けば、銅色の髪に気付く。鏡の中の女とは趣の異なる端麗な頬の線]

……。

[浮かせかけた腰を、椅子に下ろす。
ぬばたまの眸はユーリーの胸を飾る二列のボタンへ、射抜くように]

( 355 ) 2011/01/23(日) 00:47:14

酒庫番 シュテファン

―酒庫―

アヴァクーム。相変わらず忙しそうだな。

[>>351を聞くと少し眉をひそめ]

あの、人間が持ってきたものか。まあ宴にあの方はおいでにならんからな。

[嫌そうにしながらも、しっかり準備していたそれ>>0:59を差し出すだろう。]

( 356 ) 2011/01/23(日) 00:47:35

オリガ

[広間に入り、既にそこにいた他の客人たちへドレスの裾をつまんで礼をする。
 卓上に飾られた華に笑みを零すと広間を見渡し――壁に掛かった肖像が目に入った。]

 城主様、かしら。

[見下ろすような位置に掛けられたその肖像。美しい人だ。
 しかし、それに描かれた人物はそこにはいないようで。小さく息を吐いて、空いている席――先程四阿で話した女の斜め前、彼女と同じく黒髪の女の前に座った。]

( 357 ) 2011/01/23(日) 00:47:42

アナスタシア、ヴェロニカに自らも名乗りはしたが、やはり名前を覚える気はなかった。

( A56 ) 2011/01/23(日) 00:48:28

囚われし者 ラビ

― 礼拝堂 ―

ボクは、…とらわれたの… んっ、 も…どれくらい経ったのかも、分かんない

[大きく胸を反らせば。
 微かな衣擦れと共に湧き上がるのは甘美な快楽。]

―……ぁ、っ…、ん、…

[それに溺れそうになる。
 けれど熱は燻る熾火に加えられるだけ。

 ――――何時かの記憶――――
 師と共に訪れた村の先々で絡まれる事はよくある事だった。
 ―――狩る者。誰しも自分達の身に余る力を求めるのは一時でしかなく、道中の逗留であっても良い顔はしない。
 村の大人達の気持ちは敏感に子供達に伝わる。
 だから。――少女は、何時も苛められても、涙を流して睨みつけるだけだった。]

( 358 ) 2011/01/23(日) 00:50:15

海賊紳士 トリス

はっははは!
そうだ、その顔の方が良いぞお前

[ナタリーの笑み>>345にこっちも大声で笑う]

さて、行くか
その顔を忘れるなよーーーさっきまでの顔はお前には似合わない

[そして二人で広間へ向かったが
 広間に行くと一旦手を離す]

この格好で入るのは俺の美意識に反するからな
先に入ってろ
[ナタリーに後ろ手に手を振って自室へと戻って行った]

( 359 ) 2011/01/23(日) 00:51:14

薄命の青年 ロラン

この城から……

[少女の囀り>>344に、苦い笑みを浮かべて、ゆっくりと首を振る]

出来ないよ。したくない。だって俺は――

[望んで、吸血鬼の城に来たのだから。…そう、囁いて。
首を振られれば、じゃあ誰が君をそんな…と驚いた顔を浮かべた。
直後に思い出す。――此処は、何処かを]

吸血鬼が、君を、此処に…こうして…?

[食べもせず? …どうして。疑問は浮かんで、けれど――
疑問すら溶かす様な、惑うような熱を秘めた眼差しが、
自分をじっと見上げていて。

だから、]

( 360 ) 2011/01/23(日) 00:52:27

酒庫番 シュテファン

イライダ様…!!
このような薄暗いところへ。

[眷属への態度>>356とは一変して、表情から別人のように。]

口直し、でございますか。
昨年手に入れた軽めの"赤"がございます。

やはり私めは酒であろうと"赤"を口にするイライダ様が…

[後の言葉は続かない。]

( 361 ) 2011/01/23(日) 00:52:33

薄命の青年 ロラン

[誘われる様に――そっと、手を伸ばした。
其の指先は僅かに、少女の頬に触れただろうか。

…紅い眸が間近に。

あの時、自分たちは彼女をなんと呼んでいたか。
苛められていた彼女を、それでも決して俯くことなく、
その赤い目で睨みつけていた彼女を、
…渾名で呼んでいなかったか]

………ラ…、ビ…?

[無意識のうちに零れた名。
彼女と似た誰かのものか、
彼女自身のことかは、伺い知らぬことなれど…]

( 362 ) 2011/01/23(日) 00:54:05

ダニール

[妹の様子>>355に、同じほうを見た。
その先には、あの時眷属が手にしていた服を着る青年]

……あ!
あなたが、お揃いさんでしたか。

[思わず近くに寄る。
『見える』者にとっては、何とも妙な光景だろう]

( 363 ) 2011/01/23(日) 00:55:21

ダニール、灰色の亡霊 アリョールの視線にはまだ気付いていない。

( A57 ) 2011/01/23(日) 00:55:58

貿易商 ニコライ

[カチューシャ、グレゴリーについて宴の会場に入り席に着く]

ワインで…

[運ばれたワインに口をつける。普段見ることはあっても決して口にできない高級ワイン。]

さすが……ですね。

[そんな感想しかでない。
しかし、男は考えるのをやめ、“最後の晩餐”を楽しむことにした。]

( 364 ) 2011/01/23(日) 00:57:33

ヴェロニカ

アナスタシアね。
……?

[真横の女性の名前を確認していると、いきなり椅子を鳴らした姿に目を僅かに丸めた
が、腰を下ろすのを見て何もないのだろうと判断し

目前へと座った姿へ再度挨拶を交わして名乗りを始めた]

( 365 ) 2011/01/23(日) 00:58:00

城主 イライダ

シュテファンはなかなか此処から動かないから
私が逢いにゆくのが早いかと思って、ね。

[酒樽からは葡萄酒の濃厚な香り。
この場所を訪れることは少ないが嫌いではない。
媚びる風ではないがシュテファンに向けるのは
機嫌の良さそうな音色]

軽めの赤――…
じゃあ其れを注いでくれる?

[アヴァクームをチラと見遣る。
其れは良いか如何かの確認の意味を込めて]

( 366 ) 2011/01/23(日) 00:58:43

夜の僕 アヴァクーム

 
 ええ。
 
[シュテファンからそれを受けとり>>356、頷く。]
 
 ご苦労様。
 

( 367 ) 2011/01/23(日) 00:58:55

追われし者 ユーリー

[向かい側に座った、妙齢の黒衣の女性がこちらを見つめている。
 むしろ、睨んでいると表現してもいいくらい強い眸だ。

 呟かれた名は、さきほど上着の返しにあった名の主だろう。]

ユーリー・レオノヴィチ・ザハーリインともうします、
ディエーヴゥシカ(お嬢さん)はこの服の持ち主を、ご存知の様子──

お気に触りましたらご容赦ください。

[傍らに浮かぶ亡霊には気づかないまま]

( 368 ) 2011/01/23(日) 00:59:12

薄命の青年 ロラン

囚われた……吸血鬼に、だよね。
そう、なんだ…。

[少女の言葉>>358を聞けば、…こんな風にするんだ、と呟きを零す。
落胆? どうなんだろう。分からない、その気持ちの侭。

ただ、切なそうに身を躍らせる少女のことを見ているのが、
眼差しが時折快楽の色に染まるのを見ているのが、辛くなって]

あ、あの!
………また、来るから……っ

[不意に目を逸らして、そして礼拝堂の扉へと駆け出した。
宴があるから、もうすぐあるから、そう、心の何処かに言い訳して**]

( 369 ) 2011/01/23(日) 00:59:50


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城主 イライダ
29回 残1106pt 飴
アナスタシア
28回 残1048pt 飴
海賊紳士 トリス
15回 残1421pt 飴飴
敗残兵 ベルナルト
24回 残1148pt 飴
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貿易商 ニコライ
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騎兵長 グレゴリー
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オリガ
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フィグネリア
13回 残1487pt 飴飴
遊牧の民 ナタリー
24回 残1075pt 飴飴
薄命の青年 ロラン
23回 残943pt 飴飴
囚われし者 ラビ
14回 残1538pt 飴飴
ヴェロニカ
16回 残1472pt 飴

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見物人 (5)

ダニール
14回 残1547pt 飴
門番 メーフィエ
3回 残1899pt 飴
古よりの眷属 イヴァン
9回 残1600pt 飴飴
灰色の亡霊 アリョール
9回 残1666pt 飴飴
酒庫番 シュテファン
5回 残1845pt 飴飴

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