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―本棟二階・一室―
[通された部屋の中をぐるりと見回す。]
ここは八点だねー。
[上着を脱ぎ捨てると、ゴトリと音を立てて床に落ちる。
気にせず備え付けのクローゼットを開き、笑みを浮かべた。]
うんうん、しっかりしてらっしゃる。
[黒を基調とした紳士服に手を伸ばし、袖を通す。
まるで自分が作らせたもののように、自身に合う丈だった。]
ここまでぴったりとは恐れ入るなー。
[着替え、姿見に映す――絢爛とは呼べないが、下品ではない。
落ち着いた雰囲気を纏っているようだ。
これならば美男美女の邪魔にはならないだろう。
まるで、あの剣の対極のような――]
預けちまったのはやりすぎかなー。
必要にならなきゃいいがなー。
[独りごちて、先程投げ捨てた軍服を拾い上げてクローゼットに押し込みながら、礼拝堂に囚われていた白装束の女を思い浮かべた。]
……まあ、他人の趣味に口出す趣味もないが。
[ふと記憶によぎったのは『騎士』という言葉。
己が騎士ならば、有無を言わずに開放するのだろうが……。]
やれやれ、騎士にはなれん性分だねー。
[己に不都合でなければ、わざわざ事を荒立てる心算もない。
姿見の中の己は、自身を蔑むような表情を浮かべた。]
……さてと、行くかなー。
[首をこきりと鳴らし、部屋を後にした。]
[ドレスを汚すところだった、と言われて服を見下ろす。]
[言われてみたらその通りだったのかもしれない。]
[まさか、空腹でドレスを忘れていたなんて…。]
えっ?
いえ、えっと―の、喉が渇いてしまって。
お城の方にお水かお茶を頂こうと探していたのです。
[まさか、その肉を求めて―とは言えず。]
[あは、とはにかんだ。]
[ただ、エスコートと言うその人は男性的な雰囲気もあるけれど―]
[なんとなく、女性のような気もして。]
― 食堂 ―
[卓上に並ぶは、客人をもてなす為の馳走。
紅黒く熟れた葡萄酒。]
さて、御客人方をお呼びしましょうか。
[僕が手を鳴らせば、その影が無数に伸びる。
やがて客人たちの許へと辿り着いたそれらは。
宴の準備が整ったことを、僕の声で告げるだろう。]
[高く切り取られたアーチ。
石の建造物特有の時間の止まったような空間は薄暗く、訪れる者を厳粛な気持ちにさせる。
だが、この礼拝堂においては、天球を象るクーポラから提げられているのはランプでも香炉でもなく、布に絡めとられた稚い娘だった。
白薔薇の花弁をつづった白いドレスは天使が身を覆う翼にも似て]
──囚われの小鳥
[夢で見た光景がフラッシュバックする。]
― 礼拝堂 ―
……っ、…ぁ、…だめ…
[紅く泣き腫らした眸。
長い睫毛に伏せがちに。
礼拝堂に這入り込んだ者へ流し目を。]
[説法の声が響くよう造られたそこは、小鳥のあえかな息づかいをも切々と共鳴させ、
ステンドグラスを抜けてくる弱い光もまた、嗜虐の構図をほのかに浮かび上がらせる。]
──なんということを。
たまには手入れしてやらんと、見栄えが悪くなるからな。
[独りごちると、時折水を撒きながら花々を
丁寧に手入れしていった。
すれ違っていたのか、ロランもいたことには気付かなかった。
時折手折られた花を見つけると、溜息をつき]
やれやれ。
彼等は花壇の花に悪戯しないようにしましょうとは教わってないのだろうかね……。
― 食堂 ―
一番乗りね。
[アヴァクームの影が伸びる様は見ていない。
席に促されれば着席し、葡萄酒が燭台の光を吸収して紅黒く光る様子を眺めた]
―サロン(談話室)―
[先程の少女は目覚めただろうか。
身支度を済ませ、階段を下りてサロンへと入る。]
失礼。
[声をかけて扉を開ける。
先程少女の少女は目を開けており、ふと息を吐いた。
その後先程の紳士の名が出てこず、名乗っていないことを思い出した。]
初めまして、ですな。
先程は挨拶もそこそこに申し訳ない。
グレゴリーと申すものです。
[少女と紳士、二人に向かって一礼。]
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