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――南塔/入り口付近――
[主の前より姿を消した男が現れたのは南塔に入る扉の前]
……主はなぜあの『海賊紳士』の名前を?
[『海賊紳士』――トリスが招待されていることを男が把握していなかったわけではない。
男はあの者を知っている。彼は数十年前にも宴に訪れたことがあったが、周りの人間に混じって宴を愉しんでいた。
何か騒ぎを起こすような者――例えば、手当たりしだいに人間を襲うとか――には見えなかった]
……
[無言で、南塔を見上げている]
―― 礼拝堂前 ――
[吸血鬼の城には似合いの様にも…不似合いの様にも感じさせる、
祈りの為の建物。
広い庭を通り過ぎていくばくか歩けば、其の白い礼拝堂が眼前に現れた。
扉は閉まっていた。人影は見えない]
誰も居ない……やっぱり、気のせいだったのかな…。
[じっと扉を見つめた。開けていいものか、しばし迷う。
一歩二歩、と建物に近づき、揺れる視線をドアノブに漂わせて…
それでも好奇心か何かに負けて、指先が扉に掛かった瞬間だった]
………え、……なに…?
[声が、聴こえた。この城には――]
[兄の手紙にあった言葉を思い出す。
目の前の紳士が信頼出来るかどうかは解らないのだ]
…ごめんなさい。何だか怖い夢を見ましたの。
お水をいただけるかしら?
あの、…
[そっと探るように]
あなたがここまで運んで来て下さいましたの?
わたくし、確かお屋敷の外にいたように
思いましたので…。
―音楽室―
[人気の無い音楽室で何もないはずの場所に影が出来る。
その影はじわり地の底から滲むようでもある。
影がゆらぎ人のカタチへと変わればそれは何時しか城主の其れへ]
イヴァンが思い出させるから……。
[言い訳じみた言葉を一人紡ぐ。
ハープへと歩み寄りその弦を爪弾いた。
その楽器特有の優しい音色が響くけれど――]
――…あのこのようには弾けない。
[もう聞く事叶わぬ旋律を思い出しその顔は憂いを帯びる]
[―――"宴"が、始まるのだと―――]
……ん…、…っ…、…
[燻りを抱えながら、
今の娘に出来るのは、
甘く艶やかに囀る事だけ。]
[香油を薄く付けた掌で黒髪を束ね、低い位置でシニヨンにする。
ピン一本で留めただけの緩いまとめ髪だが、そう崩れはしないだろう。
首元が寂しくなったのでシンプルなルビーの首飾りを巻くと、モノクロの姿に朱唇と宝石だけが紅く、緋く]
――そろそろ始まるかしら。
[すっかり暗くなった窓の外を見遣り、手燭を灯すと廊下へと出た――→一階へ]
吸血鬼が居る…?
[その瞬間浮かんだ思いは安堵だった。
――ああ、やっぱり『居る』んだね、と。
俺は、ちゃんと吸血鬼の城に来たんだね、と]
誰か、……中に。居るのかな…。
[ひとつ深呼吸してから扉を開けた。
身体を滑り込ませるように中に入り、ぱたり。後ろ手で閉める。
埃に塗れた床。甘く、にごった空気。
其れは何処か、先程の紅薔薇の香にも似ていた。
天井付近の硝子から入る鈍い光はゆるゆると堂内を照らし、
――奥の、白いドレスの虜囚の姿を、無慈悲に露にするか]
…な、………な…、に…?
[息を、飲む。この光景は――なんだろう。これは…]
── 礼拝堂 ――
[扉の前に華奢な体つきの黒髪の少年がいた。
中へ入るべきか躊躇っている様子に不思議そうな一瞥をくれる。]
鍵はかかっていないはずだ。
礼拝堂は本来、神の救いを求める者に常に門戸を開いているべきなのだから。
──失礼、
[少年の脇を抜けると、入り口の聖水盆に指を浸して額に触れ、足を半歩引いて腰を屈める謙遜の礼をして中へと入る。
しばし外扉を押さえて、少年が後に続くか様子を窺うが、そう長く待つことはない。]
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