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[床に落ちる自分の影が目に入って唇を噛んだ。
影の向こうから伸びる白い手が見えるような気がしたから。
不自然な足音が廊下に響く――]
[アナスタシア、リディヤの下を辞し、霧の中で泳ぐように進む。]
さてとー、礼拝堂はどこだー?
[首をこきりと鳴らした。
フィグネリアの言葉にあったものを探し、何とはなしに歩く。
女の言った通り、それは薔薇園の反対側に厳かに立っていた。]
……?
[扉が開いている、誰か中にいるのだろうか?]
ふ、む。
[扉に手をかけ、力を込めて開く。
――ギィィィ――その音は中に居た者の耳に確かに届いただろう。
意識があれば、の話だが。]
-- 自室 --
[右にくるり、左にくるり。]
[こんな華やいだ気分になったのははじめてかもしれない。]
[でも、鏡に映る自分の顔に眉を下げた。]
これで姉さんみたいに美人ならよかったのに。
[美人の姉と出涸らしの妹。]
[そんな風に揶揄された事もある位の差。]
あーあ。流れてる血は同じなのになあ。
[頬をつまんで引っ張って、ベー、と舌を出した。]
[霧のない視界は、礼拝堂の向こう側まで届く。
埃臭い室内――うっすらと床に広がる埃。
そこに点々とする足跡で、何者かが奥に居るのは分かる。]
……零点。不合格。
[口の中でぼそりと呟いた。
改築でもする心算なのだろうか?
それなら入り口の扉は開かないように施すのがマナーだ。
嘆息しつつ、足跡を辿ってみると、艶やかな布地の塊――それが少女だと気付くのに、時間はかからなかった。]
おい、お嬢さん?
[ 小走りで駆け寄り、その顔を覗き込む。
――息はある。外傷は無い。まるで眠っているように見える。]
こんなところで眠ると風邪を引――ああ、成程。
[声をかけつつ、辺りを見回す。
少女が眠るように倒れた原因を理解した。]
十点満点の趣味とは恐れ入ったね、どうも。
[眉一つ動かさずにさらりと言い、身なりのいい方の少女を抱え上げた。]
[城主への挨拶を終えると、彼女へと背を向ける
──不意に、小さく悲鳴を聞いたような気がして]
……何事…?
[はたはたと、階下へと向かい走り出した]
[首を振って窓から離れる。]
[でも、気になったのは気になって。]
何かあったのかしら。
[扉に手をかける。]
[ドレスは試着のつもりだったけど、脱ぎたくなくて。]
[それに、着替える時間がもったいないと好奇心が急かす。]
[えい、と扉を開け、真紅と真白を纏ったまま塔の廊下へ。]
― 城内・地階 ―
[悲鳴は聞こえなかった。
聞いたとしても向かう心算などありはしないが]
……奇妙な面子だわ。ご城主様。
子供や病気、汚らしい軍人や蛮人ばかりなのかしら。
[言葉を交わした者と、部屋の窓から遠く見かけた人影達へ、一纏めに辛辣な言葉を吐いて。
宴の前に一度自室へと、ヒールが床を叩く音は、酒庫からシュテファンが顔を出したとしても緩むことはない]
[階下へ向かおうとした、その時。]
[大きな想定外に襲われる。]
[ヒールの高い靴で歩くことに全く慣れていなかったのだ。]
―礼拝堂・外―
[扉を抜ければまた霧が視界を阻む。
開け放たれた扉を足を使い力づくで閉め、一息。]
やれやれ……どーするかなー。
[頭を掻きむしりたくなるも、両手は塞がっている。
この様に女一人を抱きかかえた風体、誰にも見つからずに済ませるのは無理がある。]
なんて説明すっかなー。
[うわの空で、何か口実が降ってくるのを待つ。]
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