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招かれし者達 あるいは招かれざる者も いたのでしょうか
宴の主人公達が城に集った頃
木製の跳ね橋が軋る音 城門の金属が擦れる音
やがて ぬばたまの檻の門は 閉ざされました
どうやらこの中には、村人が12人、人狼が1人、占い師が1人、血人が1人、封印狂人が1人含まれているようだ。
宴は、今宵。
一階の広間に調えさせて頂いております。いま暫しお寛ぎ下さいませ。
[客人に声をかけられれば、慇懃に答えて一礼した。]
――面会ですか。
暫し、お待ちを。
[ユーリーの問い>>0:213へと返したなら、
僕の姿はぐらりと揺らぎ。]
[ゆらり。 影が闇に融けるように消える。]
― 礼拝堂前 ―
[次の瞬間には、僕の影は主の許へと。]
――お喚びした御客人方が揃われました。
[跪き、告げる。
無論、目前の兵もその数の中に。]
[今宵は、宴。
客人は多いに越したことはない。]
それから、ユーリー様が御目通り願いたいと。
― 地階・食堂 ―
[長い机には今は、食事は勿論クロスもかけられていない。
何故地下にあるのかといえば――バックヤードに当たる物陰から、南塔へ通じる扉を見つけて得心がいく]
厨房は向こうね。
[その先に別棟があるらしいことは、薔薇園の向こうに見えた建物の記憶から。宴の準備をしているならば忙しいだろう。
もう一つの扉は、開くと鼻腔を擽る薔薇の薫]
――裏口、ね。
[崖の上に立つ城に、井戸は必要不可欠なもの。
そのすぐ近くまで、広い薔薇園が勢力を拡げていた]
…頼もしいわね。
[剣に気を取られた様子に、思わず手を口元へと持ち上げ]
…こんな大きな城、初めて見た。
[先に歩みを進めた姿を追いながら、目前の城の大きさに再度嘆息。
追い付けば、グレゴリーに続いて使いに招待状を手渡し、城へと立ち入った]
…部屋は、どちらに…?
── 廊下 ──
[老家令が目の前で闇とひとつになって消える。
ユーリーは額に手をやり、壁に背を預けた。]
…まだ飲んではいないんだが、な。
[肌に触れる絹糸の冷たさは夜風のごとく。]
[招待状を改めて書くか、と悩むような仕草で問いかけるイライダ。
慌てて首を横に振った]
だ――大丈夫です。泊めてくださるのなら、もう、それだけで十分……!
すみません。お世話になります。
[城主の慈悲を身に染みて感じ、一礼する。
ユーリーもそうだったが、貴族、というものは――本来は、こういった者たちなのだろうか。
無意識に抱いてしまっている怯えを、ひどく失礼なものに感じた]
…薔薇、ねぇ。
[花そのものには興味を覚えず。薫ならば嫌いではなかった。
地階にはさらに地の底へと繋がるような階段もあったが、女は手燭を持って来ておらず。城内の探索はそこまでにして、庭へと歩を進める]
――霧が。
[薔薇園へ潜り込む細い小道に入れば、石畳はすぐに途切れた。
陽射しを遮る霧越しにも、薔薇は旺盛に成長するのか、熟れて芳しい薫を放つ]
―大広間→廊下―
ええ、いってらっしゃい。
[廊下に出ると庭へ向かうナタリーを見送る。
自らの掠れた呼吸音に、一先ず室内に留まることにした]
人が増えたわ。……覚えきれなさそう。
[ゆるり、何気なく廊下の先を見遣りながら]
[突然現れたアヴァクームの姿にぎょっとする。
気がつかないうちに近くに来ていたのだろうか。
イライダに自分のことを示されれば、どうもと小さく頭を下げる]
レオノヴィチ様……
[それから聞こえた名については口の中でそれを繰り返した]
本棟の、御部屋の前に――
[主の問い>>7に、跪いたまま返す。]
[お待ちを、と告げたのだから、
そう遠くへ行くことはないだろうか。]
― 薔薇園 ―
[薄いドレスで外に出たが、寒さは感じられず――それをおかしいとも思わない。
寧ろ当たり前のように受け入れている。]
窓から見えていたのも美しかったけれど、やっぱり近くで見る方がより美しいわね。
[咲き誇る薔薇の、噎せ返るようなほどの香りを胸一杯吸い込む。
霧が出てきたことも気にしないまま、さまざまな種類の薔薇を愛でながら歩いていた。
霧の向こうに四阿が見え、自然と足はそちらの方へ。]
[城を見て感慨を漏らすヴェロニカに、頷いた。]
これだけの城に住まれる方ですから、余程の力の持ち主なのでしょうなあ。
……確か、この城の主は女性だった筈でしたな。
[招待主の名前を思い出す。
イライダという男の名前はまずないだろう。
そして、女がこれほどの屋敷の主となる事も考え辛い。]
そうですな、折角の豪邸です。
私は暫しあちこちを見させてもらいましょう。
きっと晩餐のいい話の種になる。
それではヴェロニカ嬢、また後で。
[一度笑みを向け、踵を返した。]
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