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[手入れの行き届いた庭園の向こうには少女の姿。
身なりの良さそうな男も、女性も。
彼らの手元にちらちらと封筒らしきものも見えて]
結構人居るんじゃん……
しかも、なんかこう、やんごとなきご身分、っていうか……
[どうせ山奥の城なのだからと、少数でひっそり暮す城主を勝手に想像していた事を強く後悔する。
だが、通してもらった以上今更すごすごと引き返すわけにもいくまい。
それにここに泊まれなければ、山奥で一人野宿するハメになる]
[青年の厚意には、ここは積極的に甘えておくべきなのだろう。
近くを歩く彼に、おもむろに声をかけた]
先ほどは本当にありがとうございました。
お陰で、野宿を避けられたようです。
[貴族。領主。上官。拙い敬語に混ざるのは感謝の念とわずかな怯えか。
線の細い身体を深々と一礼させる。
そして、改めて城の建物を物珍しそうに見始めるのだった**]
[ずしりとした皮のトランクを手に歩調はゆっくりになる。]
[ズボンを腰の部分で止めている白い帯の先が、一歩ごとに揺れた。]
んもう、強がらないで傍まで一緒に来てもらえばよかったかしら。
[肩をすくめて舌を出し、勢いをつけて持ち直す。]
[その場で助けを求めるなどという考えは持ち合わせていなかった。]
[空になったカップを窓辺に放置して、燭台に照らされた室内を確かめるように廻る。
旧いが優美なしつらえの家具、掛けられた絵画。シーツは清潔で染み一つない]
……。
[鏡の前で、床を鳴らす靴音が止まる]
此処《城》にいるのでしょう?
[映る人影を睨みつけた]
-- 回想 --
[それは数日前の話だ]
[夜更け、白い封筒を前に父と姉が苦い顔をしていた。]
[何があったのだろうと好奇心丸出しにして様子を伺ってみると―]
「私、嫌よ。あんなところに行くなんて」
「噂はともかく、遠すぎる。私とてお前を行かせるつもりはないが…」
[そこで話の中身を理解した。]
[先日届けられた招待状に応えるか否かの話なのだ。]
[そして、招かれた姉は城の噂が気になるのか行きたくないと言う。]
[鏡の中で不機嫌を隠そうともしない黒衣の女。
濡れたような艶の黒髪。
陽に晒して灼く事を止めてからは、生来のままの抜けるように白い肌。
朱を刷いたごとき唇を除き、代わりに頬へと淡い薔薇色を差したなら。
『ミルクに血を垂らしたような』という賛辞]
頭の軽い愚図男。
貴方の事だからどうせ、間抜け面でお幸せに過ごしてるんでしょうけどね。
――ダニール。
[紡ぐ言葉の悪態に反して、声は悼むように静かに。
微かな衣擦れ。頬に触れようと伸ばした指は、冷たい鏡面に阻まれた]
[ならば―]
だったら私が行くわ!
そしたら姉さんは行かないで済むし、父さんの面目も立つでしょう?
遊牧の民は意気地無しだ、なーんて思われることないし!
[ニコニコしながら近づいて、父の手から招待状を奪い取って]
決まりったら決まり。
でも近くまでは誰かについて来て欲しいな。
私の馬の面倒もあるし。
[馬鹿を言うな。お前に行かせるつもりもないし、まだ早い。]
[そう反論する父の言葉よりも好奇心の方が強い。]
[強引に丸め込んで初めて一人で外に出るという冒険を手に入れたのだった]
-- そして今 --
[跳ね橋の手前で立ち止まって一息ついた。]
[一度自分の身なりを見下ろして、ズボンの裾を手で払う。]
えーっと。えっと。
[すう、はあ。深呼吸。]
[とんとん、と胸元を叩いてからトランクを持って歩を進めた]
あのーっ、こんにちは!
エウリア・コサリコフの代理で参りました、ナティア・コサリコフです。
[緊張していたせいか、あげた声の大きさに自分でもびっくりした。]
[それでも出迎えてくれた使用人は驚く様を見せなかったかもしれない。]
あ、あの。
あ、はい、それじゃあ…森の緑が見える部屋があれば。
こんなに深い森を見るのは初めてなんです。
[丁寧に部屋の希望を聞かれ、大きな目を瞬かせた。]
[広い平原に住まう半遊牧の民は、深い緑を目にした事がなかったのだ。]
[案内してもらう間、好奇心が抑えられずにきょろきょろと視線を向ける。]
[招待客と思しき人と目があったなら慌てて頭を下げたり、]
[うっかり階段に躓きそうになりながら*部屋へと。*]
[何かに気づいたように]
そういえば…さきほど咳き込んでらっしゃいましたね。
外にしては体に障るでしょう…。
中に入りませんか?
[同意すれば一緒に、まだ外にいると言えば自分だけ先に城の中へ、そして案内された部屋に入った**]
ミハイロフ様。
短い間でしょうけれど、宜しくお願い致します。
[娘は身体が弱い。そのせいだけではないが、
館から出ることも人と接することも久方ぶりのことだった。
どこかぎこちない敬語で、微笑むニコライをそっと伺う]
私が最後ではなかったのですね。
[ベルナルト>>77を見かければ、先ほどと同じく会釈を。
もし会話する機会があるなら自己紹介もしただろうか。
門から歩いてくるのは、軽快な様子の少女。
大きな声>>83はこちらまで届き、彼女の名を知ることとなった]
あのお洋服……遊牧の方でしょうか。
[目が合えばこちらも会釈を返した。
ニコライやベルナルトへはなかった、かすかに柔らかな表情で]
薄命の青年 ロラン が参加しました。
―― 跳ね橋 ――
やっと、着いた…のかな。
[荒い呼吸を零しながら、青年は薄く安堵の表情を浮かべた。
どのくらい深い森の中を進み、
どのくらい山を登ってきたのだろう。
いつも村から遠くに霞んで見えた古の城。
吸血鬼が住まうと噂される人外の領域。
『あのお城にだけは……近づいちゃあ、いけないよ』
何度聞いただろう。
祖母から、村の長老から。
吸血鬼の伝説は、城を望むことの出来る村に住んでいた青年にとって、
あまりにも身近だった。
けれど。]
御免ね、ばーちゃん。
でも……俺、見てみたかった。会ってみたかったんだ。
[もうすぐ――死ぬ…前に。
心の中で続ける。
心臓の病に侵されて、もう命の灯火は僅かだよとあっけなく医者に告げられた。
そんな折に聞いた、吸血鬼が各地に招待状を出して宴を開くという噂。
行こう、と思った。
残った体力と相談して、ぎりぎりの旅程を続けて。
そのくせ、辿り着かないかもという不安がよぎらなかったのは――
招かざれる客だった筈の彼も、
既に何某かの物語を紡ぐ糸のひとつとなっていたからか…]
囚われし者 ラビ が参加しました。
[―――其は夜の支配者に囚われた小鳥]
んっ…ゃ、ぁ……、…ぁ……、……っ…
[綾敷き詰められた室内で、ゆれる肢体が長々と影を落とす。
熱る体を持て余すのは一人の―――、
かつて吸血鬼狩りを生業とす者の弟子だったもの。
今は天井から伸びる布に後ろ手に縛られ、中途半端に立つ事を余儀無くされている。]
……すけて、…師匠……ま…。
[―――喉を反らし謳うは哀歌。羽をもがれた小鳥の啼き声]
[纏うは純白。
かつて黒の衣を身に纏いし姿は今は無く。
纏うはドレス。
百の白薔薇を模り千の襞を設けた花を彩る為の花。――染められるが為の色。
血を吸われる事もなく蠱惑の血を与えられし唯の人間は――――其の身を玩具と化す。**]
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