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そういえば、一つ私考えたことがあるの。
[ 小首を傾げて、ira=Ant-lionに話しかける。]
削除したはずのアイラが、元のAIが、いた事の理由。
[その時、蒼白いスパークを放ちながら現れたのは。
過去の映像でRedfeathersの名を出した当の本人(>>84)]
(何が『流石は〈Redfeathersの子供達〉』だ。そんなセリフを吐くとはさては――)
[だが、床に降り立ちつつそいつが放った次のセリフに、]
…………。
破壊と恐怖の時代。
私がよく知るRedfeathersの面々はね、そんなこと望んでなかった。
統制機構と過激な犯罪組織の潰し合いが電脳世界に及ぼす悪影響を本気で心配していた。
い・い・か?
過激派だけじゃなくて穏健派もいたんだからな?
その子、超攻性システムDioneの基幹システムから発生したのではないの?
あなた(Ant-lion)を食べて。
[ 一語一語区切るように、はっきりと。
そして、嫣然に微笑む。]
あなたは、「化け物」だなんて言っていたけれど。
あなたと、初めて出会った時、まるで花の蕾のようだったわ。
あいら
[ 柔らかに発音する。]
というわけで話の続きだ、ECLATANT。
『え、いつの?』
とあるプログラムを組んでいる時の話(>>61)
だ。
[真っ直ぐに少女の姿をしたそいつ、Ant-lionを見据えながら話す]
統制機構と過激な犯罪組織の潰し合いは……私や他の〈子供達〉のような、電脳世界を純粋に遊び場にしている者達にしたら非常に困った話でしかない。
おじじもおばばもそれをよく知っていた。
そこで二人は、過激派が作成した攻性システム〈PARADISE LOST〉を解析して、それに対抗しうる防御プログラムを秘密裏に作りあげた。
そのプログラムデータの一部は組織壊滅の日に、ひょんなことから私の手に渡り……今こうして、記憶を頼りに組まれた。
[過去の映像が映し出されているフレームの横に、もう一枚フレームが展開した。
さきほど組んだプログラムを操作するためのフレームだ]
過去の映像内のそいつの話を総合するに、超攻性システム「Dione」とやらは〈PARADISE LOST〉の上位互換の可能性が高い。
どうやら組んでおいて正解だったな。
このプログラムなら、〈PARADISE LOST〉だろうがその上位互換だろうが何だろうが、一回くらいは防げる。
絶対たぶんきっとだけどな。
『それ安心できないよっ!』
[ECLATANTの、この場に不釣り合いなツッコミが響き渡った――**]
[ >>87Little Dancerの言葉を受けるように、]
Redfeathersの過激派のプログラムが在ったのなら、
ゼロフォードは当然、他の製作者が、統制機構への破壊のみを遂行するAIを搭載する可能性を考えていたのではないかしら。
ゼロフォードが、アイラをつくったのなら、その恐れを、可能性をいれて搭載したと考えられる。
どのようなAIが搭載されても、
私達は、「本質」を変える事は出来ない。
本質を凌駕する人格というのもあることはあるけれども。
[ くすりと微笑み、]
どんなに、あなたの中でアイラが消えようと、
アイラとなる「本質」は消えないように、私は思えてならないわ。
案外、あなたのすぐ裏がアイラなだけだったりするのかも。
ねえあなた、本当に自分は道具だって言い切れるの?
本当に道具なら、
さっき、どうして涙を流したの?
>>94
私を…食べテ?基幹システムから派生?フフ…まさカ、そんな事がある筈がなイ。
私とIraは、偶然同じシステムのインストールされただけの
全く別の存在…ダ…
…ウっ…!!
[瞬間…Ant-Lionのメモリに、妙な映像がフラッシュバックする。それは…「ゼロフォード」と「Ira」が、話をしている光景。
―お父さん。どうして、お父さんは私を作ったの?
「お父さん」…ゼロフォードは、困った様に笑って何も答えない。代わり少女に顔を寄せると、こう囁いた。
『いいかい?お前の持つ力は大きなものだ。
…だから、お前は本当に、その力を使って良いのか?いつも考えなさい、いつも使う事を恐怖しなさい。
でも…それでも、誰かを守る時や自分の意思を貫く時には…その力を使いなさい。』
そう言って…ゼロフォードは少女に微笑みかけた]
ナ、何だ…このメモリーはっ…!!
これはIraの記憶…?
どうして、そんなものが私のメモリに残っているのだッ!!
気持ちガ悪い…消えロ…消えてなくなレッ!!
[Ant-lionは自らの頭を壁に打ちつけた]
―2F A little ahead―
[男は2Fを歩いていた。再構築されたアバターは外傷こそ無いが、MARIAも含めた"データ化"の負荷と、その状態で受けたダメージとが内部に蓄積して、男の歩みを遅くする。
元書庫であった場所に戻り来る頃には、そこにはすでにLittle Dancerの姿があったかもしれない。
『やっちゃえ。』金の髪の少女はそう言って傍らのECLATANTに命じ、彼女たちは猛吹雪と共に扉を破壊する。
先程ならばその吹雪の先に自分自身がいたが。今は彼女の少し後方。Chlonoise―時空を乱す者―の真髄を発揮したことに北叟笑みながら、男はほぼ<現実>にリンクした。]
―2F JUST NOW―
[靴音を抑えるように、静かに吹き飛んだ扉側へ歩みを続ける。
もしもLittle DancerやLostOne.の会話のうちから、自らのEntry Name>>83>>87を聞き取ったなら]
――私をお呼びですか? お嬢さん方。
[平然と、吹き飛んだ扉の方から、空間の中に侵入して、男は笑う。一歩後ろでMARIAは恭しく礼をした。
つい数分前にChlonoiseをこの空間で確認し、交戦した者たちには、奇異に映る光景であったかもしれない。**]
私が、あの感情的で惰弱なAIと同じなど…
考えるだけで、オゾマシイッ!!
私は生きたくは無いッ。何故ならば…生き物ではないからだ…!!
[…だが、本人は気付いているだろうか。その光を映さない瞳からは…やはり涙が零れている事を…**]
[ Ira=Ant-lionの様子を、赤いゴーグルの裏で見つめる。]
( もしかして、私のこのプログラム。
最後のこれ。これは…―――。)
[ 今、起動はしていない。Nymphaea, 睡蓮の花―――これに籠められたものは。pierrotのdataから構築し、組み上げられた記憶の中では、別の意味だった。けれど、]
( LOGICなら、しかねないわ。
それには、今回アイラが使われる事前情報を得る必要があるけれど。それとも、万が一使われた場合の可能性を見越した?)
電脳空間では、人もAIも、同じようなものよ。
人と同じように、AIも成長をするもの。
人の隣に在るものとして。
[ 口の端のみに笑みを。]
役者は揃ったということかしら。
[ >>103僅かな一瞥。特に奇異さは感じない。
Corneliusと同じく広がっていたChlonoiseが、形を戻し現れたという認識だった。*]
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