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だから私は決めたんだ。
二度とあんな思いを味合わないように、電脳世界に雪は降らせても雪景色は作らないことと、
あんなことをしたやつはきっと雪が嫌いなんだろうから、雪が嫌いと言うやつはまとめてぶちのめしてやろう、と。
[かといって、ゲームが始まったなら、雪が好きだと言ったこの子供にも、手加減する気はない]
へえ……雪を降らせるプログラム。
あなたが作ったの?
[自分の区画に降っていた雪と、彼女の作ったそれが同一かどうかはわからなかった。
首を傾げる少年の前で、キャロルは過去を語り、そして俯く。
赤黒く――と聞いた時に何かに気付きかけたが、表面には表れない]
ふうん。雪景色を壊されるのは嫌いなんだね。
一度壊されただけで、雪景色そのものを作らなくなってしまうなんて。
[少年はにっこりと、無邪気に見える顔で笑う。
雪が好きだという言葉に嘘はない。
けれど少年に埋め込まれた破壊衝動は、美しい景色さえも容易に壊してしまう――それだけのこと]
ニンゲンの言う事は面白いや。
じゃあ、またねキャロル。
……あ、ぼくの名前はトビーだよ。
[少年はキャロルに手を振ると、書庫から駆け出していった**]
[最後にトビー、と名乗った子供を見送ると、私は再びうつむいた。
その表情はたぶん、叱られてしゅんとなっている子供そのもの]
だって、その一度のせいで、おばばにはこっぴどく叱られるし、みんなは慰めてはくれたけど、……結局誰もあの景色を褒めてくれなかった。
誰かに見せる前に壊されたから。
私に、力がなかったから。
『へえ……キャロルは褒めてもらいたいのか? 〈Redfeathersの子供達〉に』
[私は半ば無理矢理笑って頷いた]
……正確には、認めてもらいたい、かな。
[誰が雪景色を壊したのか。
組織内で独自調査は行われたが、結局誰がやったのかは分からずじまいだった――**]
― 回想/電脳世界の独房 ―
「……。」
LOGIC
[ 電脳世界の独房の中、ベッドに腰掛けた電脳犯罪者――盲目の時計職人と呼ばれし、LOGIC――の膝に頭を乗せ、目を閉じる。両手はそっと顔の近くに添えて。]
これがあなたの電脳世界でのからだ
[ 無言。蒼い髪に置いた手の感触。静謐。厳密には言葉は不要。]
……。
[ 何百年でも待てた。数千年でも待てた。刑期の終わり。彼が望む限り。彼が解放されるその時まで。けれども、彼は「私」の体を作った。]
[ 言葉は不要だった。全ては語られていた。語られなかったのは、これからの事。持たされたプログラムの事。
やがて時は来たりて、独房の扉=塔へのゲートが開かれる。]
行ってくるわ。
[ この独房に「体」が作られてから、ずっと彼の膝元に居た。永遠分の邂逅にも似ていた。膝に置いた手に力をこめ、立ち上がる。]
〔charlotteが立ち上がると、LOGICは黒く覆われた両手を両側に掲げる。二つの水晶◇◆、精緻な気配、解放される専用兼補佐の二体のプログラム。「塔のゲート」の光に影が伸びた。少女の歩みと共に、小男と熾天使という不似合いで吊り合いのとれない二体は歩む。輝ける「塔のゲート」の光に、三つの影が呑まれた。残るは、LOGIC一人。〕
「……。」
〔やはり、独房に在るのは沈黙だけだった〕
― 現在/1F ―
「the shadow」…、
あなたと同じように誰かと交戦したのかしら?
[ 傍らの熾天使を見上げて、その男を、凍りついた腕を見つめる。それが気に障ったのだろう。その男は、苛立ちながら話しかけてきた。]
「てめぇ、何じろじろ見てる。くっくく、知ってる。知ってるぜ。お前、「盲目の時計職人」に作られたAIらしいな。」
[ どこかで情報を手に入れたのだろう。けれども、周囲に居た他の者の注意は惹いたかもしれない。]
「落ちぶれたもんだよなあ。こんな、なよなよした外見のAIを組むたぁ。こっちのでかい奴の方が、エントリーに相応しいんじゃねぇか?なあ?」
[ 腕から、その男の顔を見つめた。男は周囲に同意を求めるように嘲笑っていた。特に特徴のない顔をしており、LOGICと彼が出遭った事もない。]
― 4F ―
[ワープゾーンに戻り、階層を移動する。
辿り着いたのは、最上階と思しき場所]
――外だ。
[その階層に壁がない事に気付くなり、呟いた。
外、と言ってもその空間は真っ暗で、遠くが見渡せる訳ではない。
手近な縁に近付くにつれ、noiseのようなものが次第に大きくなる。
――なんの事はない、それは雨音だった]
……雨。
[腕を伸ばし、掌に雨を受ける。
微弱ではあるが、それは攻撃プログラムのようだった。
塔の外に出る事は、余り歓迎されてはいないらしい――そう判断すると、手を屋根の下に引っ込めた]
― 1F ―
[ 嘲笑う男へ、微笑みながら告げた。]
LOGICは間違えないわ。
[ 男は、邪気も悪意も感じられない笑顔に、顔を顰めるようにし、]
「良いとこ、セクサロイド用の顔ってt―――」
[ the shadowは最後まで言い切れない。顔面に、seraph−熾天使の拳がめり込み、床へ一番短い距離で叩き込まれた。]
【侮辱と相当】
『ああ。口は災いの元って奴だな。吼える犬は何とやら。ロッテ、こんな奴と話すだけ無駄だ無駄だ。相手の実力くらい、確認しとくんだな坊主よ。』
[ pierrotが、お手上げだとばかりに両手をあげる。]
― 1F ―
「痛ぇ、痛ぇじゃねぇか、このXXXX。」
もう良いわ。
[ 頭を左右に振って、その場を過ぎようとした。だが、]
「腕がよぉ、折れちまったじゃねぇか!どうしてくれんだ、こら。」
[ どうやら凍りついた腕が砕けてしまったらしい。]
『お前さん。最後の忠告だ。止めておきな。お前さんの腕がどれだけあるか分からんが、「盲目の時計職人」のAIと知り、今の攻撃を回避も出来ないなら、お前さんの負けは決まったも同じだ。
そもそも、ゲームに勝ち残る事すら出来んよ。』
[ 哀れむように真摯に。その実、相手の激情を煽るような抑揚で、pierrotは悲しい声音でthe shadowへ話しかけた。]
「うるせぇ!!!」
[ これくらいの煽りで逆上するのなら、そもそも話しかけもしなかったのだろう。the shadowは、既に待機状態に入っていたプログラムを起動し、攻撃を仕掛けてきた。]
― 1F ―
[ 僅かな硬直。pierrotが手を引く。]
『ロッテ、こっちだ。』
[ 二人と、the shadowの間には、seraph。
the shadowが仕掛けてきたのは、名前通りの「影」。
長く伸びながら相手を補足しようと床を奔る「影」を、熾天使の足が、床を砕きながら踏みつけ縫い付ける。]
【――】
[ 赤いゴーグル>>4は周囲全ての光景を反射している。「影」が怯んだように撓んだ瞬間、熾天使の躯は宙を駆け、一足の元にthe shadowの元へ辿りついていた。]
「ひっ、」
[ 次なるプログラムを起動。上下から、巨大な鉄の円柱が突如現れ、熾天使を押しつぶそうとする。熾天使は両手で、上下の柱を押し留め、横方向に一回転しながら蹴りを放つ。]
[ その勢いのまま柱を抜け、よろめいたthe shadowへ追撃。破壊に特化された拳が、相手の頭を捉える。]
「ぐっ、」
[ the shdadowが間一髪避け、頭を掠ったに留まった。]
「お、おい…。おい、お前ら。俺達、同盟を組んでただろ?
な、助け合おうぜ。な、なあ!」
[ the shadowは慌てふためきながら、後退しつつ、周囲の参加者へと話しかける。渋い顔をしながら、幾人が嫌そうに首を振る。]
「くそっ、お、おいお前。あいつらも俺の仲間だ。
俺をやるなら、あいつらからにしろ。な?」
[ 挙句の果てに、the shadowは、仲間達を先にseraphに襲わせようという言葉をseraphへ向かって告げ始めた。the shadowは仲間達を巻き込もうというように、更に後退する。]
【――】 セラフ、
[ pierrotに手を引かれながら、補佐AI−seraphへ呼びかける。]
[ seraphの破壊に特化された拳が相手の鎖骨を打ち砕く。]
ま…待って。
[ 補佐AIが、自分の言う事を聞いてくれるのではないかという期待や希望は呆気ない程、今、seraphが砕いたthe shadowの鎖骨と同じように、砕け散った。それから先の戦いは、随分と一方的な戦いだった。ゲーム開始前に脱落したthe shadowの目論見通り、確かに仲間は戦いに引き込まれはした。]
− target lose −
− target lose −
− target lose −
[ 同じ言葉が続けて周囲に流れる。エントリーされた参加者は、破壊が確定した瞬間、黒い影に変化し、逆回しインターレースのように走査線が走り、最後には消えてしまった。]
待ってったら!
[ pierrotの手を振り払いseraphの元へ走り寄ると、片腕を抱きかかえる。けれども、seraphは重さを感じていないように軽々と移動する。]
もういいから。まだ開始じゃない。開始じゃないのよ?
[ 戦いに参加しなかった周囲の参加者の視線が殺気と敵意(幾人かは興味)を帯びたものに変わっている。このままでは、ゲームが開始したとしても集中攻撃を受けてしまいそうではないか。]
…ッ、やめて!!!
[ 必死でseraphに呼びかける。
白と赤を基調とした熾天使は止まらない。]
お願い。やめて。やめてよ。やめてったら…。
[ 声が悲痛さを帯びた。seraphは、冷徹に一切の慈悲なく周囲を粉砕するべく攻撃を繰り返す。]
− target lose −
[ seraphは、最後の交戦者の頭を床に叩きつけて破壊していたが、その言葉が流れると、ようやく止まった。seraphの片腕を抱えていたが、ずるり、と体が滑り落ちる。痛い程の沈黙。刺さる視線。]
LOGIC―――、私に何を求めているの?
[ 唇が蒼ざめる――人間のように表現するように作られた一つ――。]
(どうして従わない補佐AIを作ったの?)
[ 製作者に間違いはないと知っている。けれども、意図が掴めなかった。]
―― Babylon 2F/廊下 ――
[――認めてもらう。
思えば逃亡生活中に、金に少なからぬ執着を見せていたのは、認めてもらいたいがためだったと思う。
あの3人と同じになれば、認めてもらえると思っていた]
ウォルター、ステラ、レオナルド。
それが彼らの名前だ。
[廊下を歩きながら、私はECLATANTに過去の一片を話していた]
あの3人は〈Redfeathersの子供達〉の中でも、飛び抜けて高い電脳力を持っていて、
そして全員が12歳を超えていた。
――私のいた組織では、12歳になると、脳を電脳化するか否かを選べたんだ。
そしてあの3人は、電脳化する方を選んだ。
『脳を電脳化? そしたらどうなるのさ?』
結果、〈子供達〉は全員持っている、メガネの形をした端末を使わなくとも電脳世界にアクセスできるようになった。
彼らは姿かたちは子供だったが、機能的には大人だったんだ。
『さあさ、見世物はこれくらいだ。
俺達はそう心は狭くない。
頭の良い奴なら何を言ってるか分かるな?』
[ 何時の間にか、pierrotは周囲に向かって、二度パンパンと手を打ち鳴らし、演説を始めている。敵対するのが賢いか、それとも……と聞こえていたが、今は関心がなかった。現状の場を収める為の道化師の話とも、今は察し切れなかった。おどければおどける程、張り詰めた空気を温ませるのに非常に良いとも。
一段落ついた頃、seraphの腕に縋りつくように立っていた姿勢を戻す。]
【貴方の身が安全で何よりだ】
……。
[ seraphが一言そう言えば、僅かに困惑めいた表情を浮かべ、補佐AI達とワープゾーンへ入り移動した。]
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