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外傷はありませんねぇ。
[撮影しながら、誰にとはなく語りかけている。]
もっとも…、僕にできるのはこうして現場の様子を記録しておく事だけですから…。
いずれ夜が明けて、列車が駅に到着したら、その場でしかるべき機関の方々にお任せしましょう。
そうすれば、イヴァンさんの死因もはっきりする事でしょう。
ところで、どなたかアナスタシアさんかどこに居るか、ご存知ないでしょうか?
僕は彼女を捕縛しておこうと思うのです。
[カメラから目を下ろすと、ぐるり、と周囲を見渡した。]*
-機関室-
[僅か数刻前に食べた死体が、まだそこにあった。まだ足りない、とばかりに。首を持ち上げ、滴り落ちる血を舐め上げた]
俺、どんだけ空腹なの…
[肉や臓物に…と思ったが、既に何人にも見られている事を思い出した。元の位置に頭部を戻し、溜息]
・・・しまったなぁ、こっちに戻ってくるんじゃなかった。
ジョーカーの部屋、行きそびれた。
―食堂車―
[食堂車についたところで、イヴァンの亡骸がまだあることを漸く思い出した。少女の目に触れぬように、とすれどやはり気遣いは少し足りなかったか]
……子供がいる。
出来れば、彼を目に付かぬようにしてほしい。
[シュテファンが亡骸の様子を撮影しているのなら、
多少動かした問題はないだろう、と言外に口にすれど自分が触れる気には到底なれず]
[機関車=特等&一等=食堂車=一般車両=二等=三等…という配置を思い出した]
(どんな風に自分を殺害するのか、まぁ興味あるわな…。)
ジョーカーが良いっていうなら、最後の仕上げは手伝いますよって。
[ユーリーの傍らにはダニールの姿があっただろうか。
笑おうとして失敗したような引き攣るような表情が、目に入る。大してシュテファンは酷く冷静に見えた]
……捕縛?
アナスタシア、彼女が怪しいというのか?
おそらくは一人でいるだろう、と思うが。そこに至る理由はなんなのだ。
[言葉は事務的に零れる。
理屈をなぞるのは、感情を表現するよりずっと楽なことだった]
[このままへばっている場合じゃないのかもな、と思い…]
ダニール、すまんが、手ぇ貸してくんない?
1人じゃ無理っぽい。はは、みっともないな…。
[立たせてくれ、と手を差し出した]
>>63
ああ、わかったよ。ロラン
[伸ばした手は空を切り、名は呼びなおす。
笑みは止めて、先にカチューシャを連れて歩く。
すると、そこに、あの狼に対して笑みを浮かべる青年…サーシャがいた。]
――……
[ロランが彼に話しかける。
その様子をそれまでと同じく興味深く見ていた。]
―廊下―
[ロランの手を、きゅぅと掴んだ。柔らかな手、真っ白な手……それが示すことに気づくことなく。]
……おおかみ、ほんとうにいるのかな。
[逃げたかもしれないだとか。誰かが言っていた気がする。
……まるで人間に殺されたかのような、シャノアールの死に方。]
賢者の人、狼だって言われたのに。
[逃げたのならまだいい。殺されてしまったんじゃないか……そう考えると不安で、悲しくて。
カチューシャやミハイルはその言葉の意味に気づいただろうか。取り繕う余裕は、ない。
払われなければその手を握ったまま、食堂車へついていく。]
>>80
[サーシャのつぶやきが聴こえる。]
ああ、そういや、あの女、狼だって、アナスタシアに言われてたな。
だけど、死んだってか?
つーことは、違ったってことか?
[狼に関して、人とは違うベクトルの感情を見せるサーシャを常に視界の隅にとらえて…。]
[ちなみに羨ましい云々の言葉はスルーしつつ…。]
突然変異だぁ?
憑狼ねぇ…。
[そして、その憑狼についての知識をジャックから教わることになっただろう。]
>ツーペア
あー、だからさ。
ジョーカーがイヴァンを襲ったとか。
返り討ちにあったとかいう訳じゃなくて。
別の誰かを襲ったってこと。
どうやったのか、誰をやったのかは分からないけど…さ。
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