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[名刺を受け取って物珍しそうに裏、表と眺めた]
マシマ、さん。
会社勤めしてる人なの……?
うん、よろしくね。
[と、にこりと微笑む。先程までの緊張はいくらか解れてきたようだった]
そ、BFを作る会社でね。
テストパイロットをやってるんだ。
この大会も、ウチの会社の機体のPRにね。
[少女が表情を和らげる様子に、少し安心した。]
エントリー登録情報
ENTRY NAME:OLD Replica シャノン
MAKER:地球産、spring river社製。
小型のバイク型から競技用までの様々なBFを長年送り出している大衆メーカー。
素体が良いのか、特に競技用などは中古でも『そういう趣味』の若者の改造ベースとして根強い人気である。
過去は良くThe Golden Bough等の競技に会社で参加していたのだが、近年は下火で不参加も多い。
BigFire Name:SRF0050後期型-改 サンダーエース。
縦横6m強、後端近くから前進翼が延びているタイプの戦闘機型。
過去(20年前後)にSR社がThe Golden Boughで優勝した機体を同型機で模して作られているので、外見は瓜二つでオレンジ/黒のド派手カラーリング。
現在では型落ちの市販中古品を近代改修を含む改造を「おっちゃん」が施した機体だが、市販されていない胡散臭い部品が積んであったりする。
ちょっとBFに詳しい人が見れば分かるかもしれない、操縦方法はペダルと操縦桿といい感じにレトロ。
BigFire Arm
■汎用機銃『ガトラル』:シンプルな機銃。だが半球状に対応可能な旋回式。両翼装備。
■後方弾幕展開装置『ミストラル』:両翼前端に展開されて航跡の様に残る速度の遅い火花のような弾幕。機速より遅いので自機の後ろに気流でランダムにバラ撒かれる。
いざとなれば展開したまま体当たりも出来るとか。、両翼前端装備。
■分裂式広域制圧光弾『アストラル』:クラスター式なエネルギー弾。親から孫まで分裂はするが、孫になると威力は低いし、チャージに時間は掛かるが範囲は十二分に広い。機首に装備。
Data(自己紹介・経歴など)
元々自分でBFを所有、改造して『若さゆえのやんちゃ』で無軌道に飛び回っていたりしたのだが、ひょんな事から「おっちゃん」と知り合ってちゃんとした競技に数多く参加するようになった。
「おっちゃん」
今はとある町のBF修理工。昔は色々やっていたようです。
テストパイロット。じゃあ、新型機とか、乗ってたりするの?
[少女は興味深そうに瞬く。
自分の機体がある種“特注品”であることは、整備に携った老兄弟から聞かされていた。同じような機体だろうか、と考え、]
あたしのも、似たようなものだ、ってお爺さん達が言ってたの。
黒騎士の形をした機体が、あたしの。
もう少し休んだら、マシマさんの機を見に行ってもいい?
…ウサ、ギ?
[pi、と表示したデータに兎人のデータを見ると、一瞬手を止め…
首を傾げて次のBFのデータを表示させた。
見なかったことにしたらしい。]
いや、いやいや。参加者だ、参加者。
ウサギだろうと、宇宙人だろうと…かまやしないんねんな。
[そう呟いて一つ前のデータを表示させる。
くわえた何本目かの煙草に火をつけずにいるのは格納庫が近いせいだ。]
ま、ゴードンのじっさまの勇姿で始まるなんてなあ。
[格納庫の扉が近づけば、ふ、と笑みを零した。]
―格納庫―
えっ…動かす、んですか…?
[黒い兎は確かにそう言った。>>286その言葉に...は躊躇い、考え込んだ。しかしどれだけ考えても時間が過ぎるばかり、下手をすれば黒い兎の機嫌を損ねてしまうかも知れず]
…あ、あの、失礼します!
[そう一声掛けて、...も操縦席へと乗り込んで行った。
そして黒い兎を自分の腹の上へと乗せて代わりに自分が寝転び、ヘッドセットを身に付ける。小さな音を立ててバイザーが展開され、...の目の表情は見えなくなった。]
スネイルネン、少しだけ起きて。
[そう呼びかけ、両手を座席の両脇に設置されていたパネルの上に乗せて指を動かした]
――――ピ、ピ
[核《コア》から機体全体へ、エネルギーが走る]
…核は私の丁度後ろに、あるんです。
[今必要なのか如何か解らない説明を呟き、更に指を動かした。
突然操縦席が揺れる、外から見ている者はマリンブルー・スネイルの頭が持ち上がったのが見えるだろう]
うん、新型とか…旧式のに新機能載せた実験機とかね。
[少女の乗るものだという機体を思い出して、ちょっとだけ驚いた。]
へぇ…、アレに乗るのか。
[黒騎士タイプの機体は、似たようなものは見かけたことはあったけれど、あそこまでしっかりした作りのものはめったに無い。
寧ろ、かつて活躍した特定機種に似せて黒騎士型が流行ったのだとすれば、まるであれはそれのオリジナルのような風格が…]
あぁ、ウチのかい?見に来るといいよ。
白鋼色の単翼のがウチのだから。
―― 格納庫 ――
見かけによらず強引だな
[ぼそっと呟いた声は聞こえたかどうか。
チキュウ人の腹の上、小柄といってもチキュウの動物の兎よりは勿論大きい。ちょっとした子供くらいの大きさ(しかしロジャーよりひょっとすると小さいかもしれない)くらいはある。]
「…核は私の丁度後ろに、あるんです。」
[クロノに、シャーロットが喋った事による体の振動が伝わる。ピ、ピ、ピ、ピ、と耳を動かしているが、クロノは結構大人しくチキュウのBigFireが起動しているのを体感しているようだ。]
うん。あの機体――『アンギャルド』が、そう。
[答えて、マシマからの返事に表情をほころばせた]
よかった、ありがと!
こういうの、お願いしたりしていいのかどうか、分からなかったから。本戦が始まったら、敵同士だもんね。
でも、それまで、どうぞよろしくね?
[空へも行った方が良いのかとも思案したが、バイザーが映し出す前方の光景を確認すると、すぐ側に人が居るようだ。しかも、倒れている>>288]
あ…あの、えっと…すみません、人が…倒れているようです。一度降りてそちらに行っても、良いでしょうかって
撃つ!?
あ、あの、その、今は人も周囲にいらっしゃるようですし…巻き込んでしまうと危険だと思うんで、す…。
[機嫌を損ねてしまうかも、と頭の何処かで思いながらもやんわりと断る事を試みた]
…………。
[ピ、ピ、ピ、…ピ。………ピ。]
チッ
[マリンブルー・スネイルのコックピット内で、クロノの舌打ちが小さくする。]
分かった。
ならいい。
[それきり、黙ってしまった。
もし、シャーロットがBFから降りるなら止めはしないし、自分も出るだろう。]
[小さな舌打ち、そして沈黙。...は目を閉じて、黒い兎を怒らせてしまったと感じていた]
…すみません。
一旦停止します、ね。
[倒れていた人の事も気になるので、上げさせていたマリンブルー・スネイルの頭部を地上に下ろし、停止させた]
……ま、また機会が出来たら、撃てるようにしま、す…。
[BFから降りて、黒い兎も一緒に降りたのを確認すると再び頭部を閉じた**]
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