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………又か。(誰に云うわけでも無くはき捨てる。
一度だけ叫んだ後の記憶が無い。……変わりに自分の周りが惨憺たる状況が何をしたのかを物語っていた。
草木は圧し折られ、爪痕が方々に舞い踊り、兎や野鼠、狐などの死骸が散乱している血なまぐさい異様な光景。血の臭いは雨で消す事は適わず、むせ返る様な錆びた鉄の臭いを放っている。
衣服は雨を吸い込むだけ吸い込み歩くたびに重々しい水音を立てた。身も心も芯まで冷えきっており、その目の色こそ燃える様な紅い色をしていたが、凍える様な光を宿していた。)
………戻ろう。この状態まで暴れたと云う事は日が沈んでいるに違いない。………流石にあのヤブラスだとて情事を終えたに違いない。
もし、ヤブラスが部屋に戻って我が居ないと知ったのなら、あの子はどんな目に合わさ………。
(そこまで言い掛けて思い出す。………自分を狂わせた感情を忘れたくて自我を消し飛ばして暴れたと云うのに………。自分の知らない間に此処まで深く入り混んで居る現状を再び目の前に突き付けられたティラエルは堪らずに叫びだした。)
がぁあぁぁぁぁ!うわぁぁあぁぁ!消えろ!消えてしまえ!何故お前がっ……あっぁ…………。
(夜の静寂を彼の叫びが少しだけ支配して、やがて又闇に飲み込まれた。)
(ヤブは俯せで倒れたままだった。考えて見れば、上半身脱がされたままだった。少し肌寒い。ぶるる、と体を震わす。侵食していく毒は、徐々に体温を奪っていく。既に生者としてはありえない程、冷たくなってきていた。意識はない。だが、弱々しくも心臓はまだ動いていた)
…
(そう、彼は薬が効きやすい体質だった…)
(ともすれば、深い眠りの淵に落ちてしまいそうな自分に爪を立て、思い切り引き裂く。深く赤い幾筋かを自らの左腕に刻み、かろうじてヒトとしての意識を取り戻す。だらりと力なく垂れた左腕から止めどなく流れる血をそのままに、宿へと歩きだした。紅かった眼は銀色へと戻り異様な殺気も消えていた。)
(曖昧な意識と、ソリッドな痛みに引きずられながら宿へとたどり着く。着替える前に取り敢えずヤブラスに伺いをたてて説明しようと、ヤブラスの部屋に向かった。)
ご主人様?いらっしゃいますでしょうか?ご主人様?(ヤブラスの部屋をノックしているが、反応が無い。ドアノブに手を掛けて鍵が掛かって居ない事を知ると、少しだけ扉を開けて中の様子を伺い、声を掛ける。暫らく待っても物音一つしない現状を認めて一旦自室に戻ろうとしたが、嫌な予感がして扉を開けた。)
なっ!?これは………。(彼が其処で見たのは、背中を刺され、上半身が裸のままのヤブラス。刹那、オズマを犯したのかと醒めた頭で考えたが、どうも様子が違う。)
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