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[曲芸師の方の呟く声が聞こえます。
自身の存在の不確かなこと、たしかにそうなのです]
……わたくしも、夢から醒めたら、
海の泡となって消えてしまうのでしょうか。
[ぽそり呟けば、風を切る飛行機を見つめました]
[ジーマがサユラに元紙飛行機を渡すのを眺めながら、]
アイツって?
マーブ…さんのこと?
[恐らくそうだとは思いながら、とりあえず聞いてみました。]
みんなで一緒にいると、よくないの?
…一人でいた方がいい?
[不安そうに尋ねました。]
[ジーマから手紙を受け取り、眺める]
この文面、名指しからして…貴方達は非常に親しい仲?
ここに来る前からの知り合い?
あと、彼は何か知っているのかしら。
[ジーマの表情を窺いつつ、思いつく先からぶしつけに尋ねていく]
ん?んー……まぁ、最初森で会ったときよか、打ち解けたとは思うが。
[別に、非常に親しい、ってわけじゃないと思うぜ?とサユラの探るような言葉に頬を掻いた。
が、ふと自分の胸に刺してある花を見て。あー、と考え直す。]
……いや、まぁ。妙なやつだが、悪い感じはしねぇな。
いんや、オレがあいつと会ったのはこの森に来てからだ。
怪奇現象やら花を探してる、って聞いたが。森のことを知ってる感じではなかったような気がするがな。
[実は自分が知らないだけ、というのもあり得るか。と、肩をすくめてみせた。]
そそ、あいつだ。あのむはーむはーだ。
[ジェリコの言葉に頷いて。]
……どうだろうな。一人は一人でつまらないと思うが。
オレは事故が起きようと誰かと一緒に行動したいな。
これがもし夢の中……なら。楽しまないと損だろう。
[しれっと、言っただろうか。]
>マーシャ
別にあなたにばれてもどうってことないし。
隔離できていればどうでもいいわ。
あなたはただ『檻』にいればいい。
自由に動けるのは仕様ですから。
[そして淡い灯火を手にその場を去ろうとすれば、
ふと目が惹き付けられました。お下げの少女の胸元にあるペンダント]
………、あれは、
[つき、と胸が痛みました。
あのペンダントがわたくしではなく、彼女の胸元にあることが無性に悲しかったのです。
あれはわたくしの大事なもの、そんな気がしました。
けれど何故そんなふうに思うのかは、どうしてもわからなかったのです]
さぁて、サフィラでも探そうと思ってたのに出鼻を挫かれちまったし、なーんか気晴らしでもしたい気分よねー。
[掃除機を引き連れてぷらぷら森を進む。少し広い空き地に出た]
あ、そうだ!なんつーのこれ、東洋の言葉で厄落とし?
湿っぽくしてりゃー助かる訳でもなし。ぱーっとしたいじゃないの!
[鼻歌まじりで色々空中から出し手は準備を進め、ヘルメットにジェラルミンの盾を用意すると、手早く幾つもの導火線に火をつけて回った]
(ばしゅーーーー!!ばしゅーーーー!!ばしゅーーー!!…)
(ひゅるるるるるるるるる…ドーン!ドドーン!)
(ぱらぱらぱら…ドドーーン!)
[先程の雨の名残を払うかのように、どんよりとした真っ暗な空に大輪の花。
白・赤・青・緑・黄色。とりどりの鮮やかな火花が枝垂れ、連なり次々と咲き誇る]
あっちでも見えてっかなー?まぁ肩の力抜いて行こうぜー。
よし、残りの[[10d10000]]発の点火はお前やれ。
[掃除機に花火の点火を任せると、ビール飲み飲み花火見物]
たーまやー。かーぎやー。ぃよっ!中村屋!
[ちょっと間違えている]
……そか、別に大丈夫ってんならいいんだが。
[その割には元気がなさそうだけどな、と思いつつも口には出さず。]
闇の中をさまよわせる、それが森の望み?
もしそうだったら……それでこの森は何を見せたいんだろうな。
それに、わざわざ連れてきた奴らを皆の前から消す意味も。よくわからねぇ。
[迷わせる事を生きがいとしている愉快犯でもあるまい、とワケの分からなさそうな表情をしていただろうか。
……サフィラの触れた花は赤く染まり。それを見た...は。うわ、と少しのけぞった。]
[闇を裂く音、そして、空に咲く花。
見上げれば暗い空に鮮やかな大輪の花火が咲き誇っておりました。わたくしが一度目を奪われれ見上げた瞬間、光の花は白くその顔を照らしだしたことでしょう]
……何を、見せる?
それはきっと、闇の中でしか、見えないものを。
[赤い花に仰け反る人の、赤い髪が揺れます。
赤は深い悲しみの色、悲しみの記憶に触れる気がして、わたくしはそっと目蓋を伏せました]
まー、気持ちはわかるけどな。アイツはいろいろ不思議な奴だし。
[サユラの言葉に、特に気にして無い、という素振りを見せると、煙草を口にくわえて。]
でも、そんなに焦ってどうしたんだ?
[なんかあったのか?と、焦っている理由がよくわからず。
率直にあまり納得のいってなさそうな表情のサユラに聞いただろう。]
な、なんだぁ?
[いきなり空から轟音が聞こえたと思えば、色とりどりの爆発が。]
……。
[あいつだな、きっとあいつだ。と、少し呆気に取られていただろう。]
しかしまぁ、景気のいいことで。
[どっから持ってきたんだか……って、欲しいと思えば出てくるのか、今思えば。
……え、花火、見たかったのか?]
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