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―花火大会終了後・新学期―
[長いはずの夏休みもあっという間に過ぎ去り。
朝食の魚を焦がしてライとリアンに苦笑いしたりして、
初日の朝はそんな感じで始めてしまったのだけど。
夏までと同じようで、――皆どこか変わっているだろうか。
まだまだ残暑の厳しいまま、新学期は始まっていく]
……先生、行っちゃったんだ……。
[学校で知った事実に、寂しげな表情で。
またいつか絶対に会えることを、心の中で祈った]
[体も動くようになり、手持ち無沙汰に。
台所を覗くと料理に励むクラムとその隣のミリが仲良さそうに談笑していて表情が緩む。
ナノの勧めで風呂に入り、出てきたらちょうど食卓が揃っていて……]
うわぉ……。
[相変わらず見てくれが酷い(その割に味は*10末小吉*ぐらいだが)左半分はミリが作ったものに違いない。
そして右半分のを……指でつまめそうなのを1つ拾い上げて口へ運んだ]
旨ーっ!
[クラムの作ったものだから当たり前なのだが]
ミリ「いただきますぐらいはしようぜ、ねーさんのミリミリした盛り付けの方が美味そうに見えるのはわかるけどよ
―夏休みのとある日・水族館―
[>>725のあと、具体的な場所や日程をメールし合って。
行くのを楽しみにしているうちに、いよいよ明日は当日だった]
……今からこんな緊張してて、大丈夫かな。
[パジャマ姿で、ベッドの上を転がってみる。
どうにも落ち着くことが出来なくて、ついエレノアに電話をし、
服装の相談でもするつもりが違う話題に興じてしまったり。
そんな感じで、目覚まし時計より85分早く起床した]
お弁当って、どうだろう。うーん。
[結局迷った末、簡単にサンドイッチを作ってみた。
玉子焼きとウィンナーを添えて、保冷材と共にランチボックスに。
ライとリアンにも食べて欲しいなと、テーブルにも置いただろう]
行ってきます。
[動き回ることを考えて、いつもより活動的な服装で。
白のシフォン素材のブラウスに、下はデニムのパンツを
膝下までロールアップし、少しだけ背伸びした踵のあるサンダル。
髪は暑くないようにポニーテールに纏めた。
あまり着慣れない格好の為、少し不安に思いつつ家を出る。
ライやリアンが起きていたなら、行ってきますの挨拶をして]
おはようっ。待たせたかな?
[学園最寄りの駅には、待ち合わせ20(30)分前に着いた。
その時レーモンの姿が見えたなら、大きく手を振っただろう]
― 二学期・初日 ―
[長い夏休み――ベルギーの夏休みは2ヶ月あるので本当は短いはずなんだけれど。密度が段違いすぎた――も終わって、今日からは二学期。
学校でシルヴィアや、他のみんなに会えるのだから、本当は嬉しいはずなのに。かけらも気分は高揚しない。
すべては、昨日の深夜、親父からかかってきた電話。]
「ユト、ベルギーにもどってきてくれ。父さん、日本行きがキャンセルになった」
……は?なにいってるの、父さん。いまさら戻ってこいって、学校はまだ2年以上も。
「高校には、もう連絡してある。留学制度の適用にしてくれるそうだから。じゃあよろしく」
おいちょっとまてクソ親父、おま、ふざけるな、いい加減その無秩序無計画無節操な未来設計をまず土下座して……切りやがった。
[あらん限りの罵声と罵詈雑言と呪いの言葉を電話口にたたき付けるも。電話からはツーツーと無常な音が鳴るばかり]
[ようやくなじみになった、通学路。目を瞑っても路面がわかるようになったそこを、いつものように自転車を漕ぎながら。思うのはひとりの顔]
戻るのはいいよ、別に。
もともと、卒業したら戻るつもりだったし、なにやるにしたって、あっちのほうが環境いいんだから。
…――でも、いま戻れ、って、つまり。
[シルヴィア。彼女と、離れ離れになるということで。
日本と、ベルギー。それはこころがおれるには十分な距離]
……それだけは、たえられ、そうに、ないなぁ……
[教室にはいって、いつもなら真っ先に向かう、斜め前の席。でも、今日の気分では、それは辛くて。]
……寝る。
[真っ直ぐに、なにもみずに、なにもかんがえたくなくて。
自分の机に突っ伏して、世界をふさぐ。
まるで、あのころのように]
― 夏休み・旅行のこと ―
[どれだけでもそうしていたいと、シルヴィアを抱きしめていたけれど。さすがにそうしているわけにもいかず]
……ルヴィ。優しすぎる。
[そんな照れ隠しを口にしながら、軽く体を離して。落ち着いた視線を向ける]
そろそろ食事もくるし。
なにかしたいことあれば、いまのうちのほうがいいかも。
―二学期・初日―
[ピンキーリングはチェーンに通して十字架と共に服の下。アンクレットは鞄につけて。
久々の通学路をゆっくりと歩いて学校へと向かう。
学校についてみんなと挨拶を交わして。ユウトが来るまできっといつものように本を読んで。]
あ、おはようございま――………ユト…?
[扉が開くたびそちらを振り返り、挨拶を交わすとまた本へと視線を戻す。それを何度振り返っただろうか。
ユウトの姿が現れれば嬉しそうに挨拶を。述べるけれど。
どうもおかしいユウトの姿に本をおくとどこか不安げに傍へと。]
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