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[――大人の事情でシャワーシーンはカットだ。
ようやく冷めた頭をふりふり。
デニムのショートパンツを穿いて、ノースリーブの赤いシャツに袖をとおす(袖ないけど)
割と長めの髪を乾かして。梳かしたあとで、二つにまとめた。
顔グラ良く見たらツインだったね。あれ、何を言ってるの私?]
……ん?
[廊下でなにか、死体遺棄事件のような音がする。向かいの部屋、206号室は誰だっけ?]
ん?備え付け。
[流石だよね日本政府。
早速涙の滲み始めた様子に苦笑して]
うん、わかった。
そしたら、半分にして、根っことったらプロセッサーでどろどろにしよな。
[鈴に頼まれる前にパエリア分の玉葱を自分もやってしまってから、
プロセッサーの使い方をちょちょっと更科に伝授]
[イカを切り分けてから、小鍋の用意。
白ワインとー…水と、塩と、サフランと…。固形ブイヨン幾つだっけ。二つ?
…確か二つ。あってるはず。投入。火にかけて、此方も準備OK。
あと切り揃えるのは、鶏肉と…野菜か。…野菜。
杏にコツは教えてもらったのだから、頑張れば、玉ねぎは切れなくもない が。]
…あ、愛美ちゃん。お米研ぎ終わったら、
ピーマンとパプリカと、…た、玉ねぎ切るの、お願いしていいかな…。
[ダメでした。]
あーっといっけない。
鞄、鞄〜♪
[城の鞄はベッドの脇にありしかも男むさかったので、双海の鞄とは容易に見分けがついた。鞄を207号室に宅配すると、ひとまず208号室に戻り、碓氷と城の痕跡から推理を完成させようと心に決めた。]
いいえ、ワ・タ・シ・は〜 さそり座のオンナぁ〜♪
杏ちゃんと……ジョジョくんだっけ。
[思いだした。そうだった。
部屋割をきいて、びっくりした記憶がある。描写はないけど、あるんだったら。
杏ちゃんが城なんかに押し倒されるとは思わないけど、
杏ちゃんと一つ屋根の下なんて、羨まし過ぎる。城、赦すまじ]
……ええと、なんだろう。あの状況。
[ドアの覗き窓から廊下をみると、カオスだった。
山田が城を206号室から連れ出して、引き摺っていく。
ふむ。山田くんはやっぱり、男の子が好きなんだろうか]
−食堂−
[かくれんぼ終了を伝え終わり西野と別れたあと、食堂へ。]
おいっすー。
そろそろ昼飯だったりする?
[暴れた分腹が減ったようだ。]
[お米を研ぎ終わると水切りのためにざるにあげる。]
玉ねぎ? うん、いいけど…。
二越さん玉ねぎ切るのだめなんだ?
[包丁を手に取るときろうとして、]
みじん切り? かな。
[さくりさくりと筋を入れるように細く切れ目を入れていく。
上から物音がしたような気がして、天井を見上げた。]
そう、みじん切り。
…どうしても玉ねぎだけは切れなくって…。
[ゴメンね、と小さく頭を下げて謝りながらお願いする。
正直葱も苦手だけれど、まだ比較的マシな方。
とにかく目に来るのが苦手で皮を剥くのも苦労するのだ。
多くなっても玉ねぎ多いほうが美味しいから問題ないよ。
鶏肉をサイコロ状にして、ついでにニンニクもみじん切り。
下準備が出来たら、ホットプレートをコンセントに繋げて温め始める。]
……備え付け…?
日本政府、…どれだけだ…
[しみじみ謂う。]
…ん、すまない。
やはり染みるな…。
[涙を拭い、
双海の言葉にしたがいながら、作業を進める。
ややおっかなびっくりだが――――]
[ホットプレートに、サラダ油でニンニクと玉ねぎを炒める。
…なんか自分の記憶と、玉ねぎの分量が多い気がするけど
気のせいです、玉ねぎ炒めると美味しいよね! よしオッケイ。
鶏肉も入れて、炒まったところに洗ってもらった米を投入。
しかしホットプレートとかダッチオーブンとかプロセッサーとか
諸々揃いすぎてて、日本政府心底ぱねぇ。
未だに使い方が判らない道具とかも入ってたりする。]
あっ、愛美ちゃんトマト缶出して!
[パエリア必須のトマトの存在本気で忘れてた。
手っ取り早く缶にしちゃおう。そうしよう。]
ん、まだかかるみてぇだな……。
[キッチンからの返答に頷くと、丁度後ろから矢口。
食事はまだだ、と教えてから適当に飲み物を取りにいく。
矢口にも希望を聞いて、希望通りの飲み物を。]
そんじゃここで待たせてもらうわ。
って更科、えらい真剣な表情だなオイ。
[正に真剣勝負に挑もうかという表情で、
ああ、調理実習の事を引きずってるんだなと把握し何も言わないでおく。
ちなみに風峯はその日たまたまサボっていたが惨状は伝え聞いていたり。]
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