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……大丈夫だ。
[繰り返す。静かに、発作は収まっていく。
──やがて。
終わりのときを迎えるのは、数日後のこと**]
[そして、スイ=レンいや、キア=ラキ=スイ=レンとの別れの時が、刻一刻と迫っていた。スイ=レンはあの発作から、ほとんど寝たきりになっていた]
睡蓮…。
[ここ数日、寝ていない]
二人で、KK-102に行こうね…。
[ぼやけた意識の中で囁く]
[コクリ、コクリと半分寝かかっている。
そんな中、ひとつの夢をみていた]
睡蓮…。
[愛するその男性を呼ぶ。ぼやけた視界…]
ああ、ようやくこの人に出会えた…。
[夢は短く終わる]
[目が覚めると、スイ=レンも薄めを開けていた]
睡蓮、今ね、KK-102で、転生したあなたと会っていたわ。
ようやく会えた…って、転生後のわたしが言っていた。
─私室─
……、大丈夫だ。
お前は休んでいるのか?
[コントロール・ルームで倒れてから数日の後。
熱が引かず、遂には私室のベッドで横になっていた。
この数日、彼女が休んでいないことは容易に知れる。>>56
そして、スイ=レンもまた、意識を失うとき以外は、
時を惜しむように、じっと彼女を見つめていた。
───2人になってから、少し後。
別にしていた部屋をひとつにして、日々を送っている。]
転生後のわたしって、どんなんだろう…?
みんなの顔は知ってるのに、自分のだけ知らないわ。
そうよね、自分の顔って、鏡で見ないとわからないものね。
[どうでもよさそうな話をする。
ここ数日返事のないスイ=レンに、このように一方的に話しかけるローズだった]
────……。
[そうして]
[熱に浮かされ、時折夢を見る。]
(───…おまえ、どこかで─…)
[目を覚ましたときには、忘れてしまう夢。
懐かしさで、不覚にも泣き出しそうになる夢。
彼女も何か夢を見ているのだろう。>>57
頼りなげに傾ぐ白い首を、さらりとかかる青い髪を見つめて指先でそっと梳く。]
──…ああ。綺麗だな…。
[どこか、うわ言に似た答え。
ふと、穏やかな笑みを浮かべる。
夢を見るような目が、宙を彷徨った。]
……KK=102を…見たいな。
[私室の窓の向こう。
カーテンの向こうに、今もKK=102は青く輝いているのだろう。]
綺麗?KK-102ね…?
[KK-102を眺めることのできる窓のカーテンをよく見えるように少し引く]
見える?
───ああ。
[溜息に似て、熱を帯びた吐息が漏れる。]
ここから眺めるKK=102は…、綺麗だな。
[熱に浮かされ、赤く潤んだ目で窓の外を見遣る。
青い惑星が、ぽかりと漆黒の空に浮かんでいた。]
───…お前の、瞳の色だ。
綺麗な、い、ろ──…
────────……ッ!!!!
[身体を折って咳き込む。
ごほりと零した咳を受けた掌が、赤く染まっていた。]
綺麗ね。
[瞳…と言われて、少し赤らんだ]
…わたしたち、あそこに還るのよ。
今、そう思ったわ。皆、あそこに還るの。
[”ツキノムコウヘカエリタイ”スイ=レンのキィ・ワードを思い出した]
────…ローズ。
[ごほ、と咳を払う。
自らの赤い血に構うことなく手を伸ばし、ローズの腕を握る。
瞳は、魂に刻み込むとでもいうように彼女を真直ぐに見つめていた。]
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