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鉱物学者 ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウ に 1人が投票した。
生物植物学者 ディ=オシュ=サ=フラ=ワー に 5人が投票した。
生物植物学者 ディ=オシュ=サ=フラ=ワー は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
現在の生存者は、惑星学者 オク=テ=キー=ローズ、医学博士 ヨー=ハン=キィ=キョウ、鉱物学者 ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウ、言語学者 ビョウ=ヤ=ナギ、エンジニア キア=ラキ=スイ=レン の 5 名。
[どれ程の間、そうしていたか…。
やがて、苦しみから永遠に解放されたサフラーの身体を静かにベッドに横たえると、部屋のインターフォンに手を伸ばし、医務室のキィ=キョウを呼び出した]
……逝ったよ。
誰かに、消毒の機材を持ってこさせてくれないか。サフラーを睡眠カプセルに移したい。
わがままばかり言って、本当にすまん。
[そして、傍らの机においてあった紅花染めの風呂敷の風呂敷を取り上げると、左の二の腕に巻き、*強く縛った*]
[不意に、抑えようのない激情が走り…]
……!
[ガン、と机に拳を叩きつけた。その拍子に、机の上のコインが一枚跳ね飛び、+表+を上にして床に落ちた]
──…なに。
ディ=オシュ=サ=フラ=ワーが?
………、……そうか。
[サ=フラ=ワーが息を引取った後のこと。
キィ=キョウからの知らせに俯き、歯を噛み締めた。]
消毒の機材?…ショウか。
いや、持って行く。
防疫を?
……そうだな、分かった。
[防疫服を着込み、消毒の機材を持つ。
ふと脇を見れば、サ=フラ=ワーが最後まで育て続けたものだろうか。
小さな黄色の花が、壁際の鉢の中で咲いていた。]
[キィ=キョウに断って花を摘み取り、ショウとサ=フラ=ワーの元へと向かう。
ショウの腕の中、サ=フラ=ワーはまるで眠っているかのように見えた。
───淡い薄紅がひとひら、ショウの腕を彩っている。]
……ショウ。
[声をかける。
虚ろな瞳は、何を見たか。唇が動くのを見つめる。]
……………。
[無言で小さな花を差し出した。
彼に見覚えはあっただろうか。
──彼女と同じ名を持つ、この小さな花に。
死者へと手向ける花。
花は形を変えて、ショウの傍らへと添うのだろう。
それはあたかも、未来へと還る*形見のように*]
―朝―
[入力作業の途中でうとうとしてしまったらしい。ローズとスイレンは起きていたのだろうか?
サフラーの訃報を聞いているスイ=レンの声>>3に目を覚まし、椅子から乱暴に立ちがる。]
…サフラーさんが…?
[スイ=レンから様子を聞き>>4同行する事に。
…サフラーの部屋を遮断するために。]
[サフラーを抱いたままのショウの後姿は、いつもより小さく見えた。]
…ショウさん…
[時を同じくして呟いたスイ=レンの呼びかけ>>5にショウの返事はあったろうか。
――ショウの奴、あんな美人を嫁さんにしやがった――
兄の言葉が蘇る。
サフラーは熱でやつれているにも拘らず、変わらず美しかった。彼女は幸せそうな表情を浮かべていた。]
[ナギはこれ以上声をかけることも出来ずに、ただ睡眠カプセルに入るサフラーと、決して離れようとしないショウを見送った。
サフラーと家庭を作り、未来を作り出そうとしていたショウ。>>1:112
そのためにずっと調査艇でKK=102に「新たな居場所」を探していたショウ。
…彼のそれは最早そこにしかないと言うのかと。
処理が終わり、サフラーの部屋から誰もいなくなると、その部屋を遮断した。]
…数週間、発病はなかった。
シ=オンさんで終わりじゃなかったのか?
[サフラーの部屋を封鎖するその音は、虚しく基地に響いた。]
―回想―
[ローズの入力を手伝っていると、不意にローズが先ほどの問いの返事をし始めた>>3:150]
…逃げる? 何からです?
[賢くて綺麗なローズでも、そんな事があるのかと、不思議に思う。
そういえば母星が消滅して一番平坦だったのもローズだったかもしれない。>>2:24
元々キィ=キョウとは知り合いだったようだし、そういった心の支えは大きかったのかもしれない。
だが同じような、いやそれ以上の関係であろうショウとサフラーの反応とはあまりにも違いすぎた。>>1:48>>1:55
[ここへ来る前、それほどに辛い思いをしてきたんだろうかと、問おうとして口を閉ざす。
それはローズの心に土足で踏み入る行為にしか思えなかったから。
会話の続き>>10に何かローズの反応はあったろうか。
直後スイ=レンがここへやって来>>3:148、この話はまたも途切れてしまったかもしれない。]
[スイ=レンが入ってくると少しローズに変化があったように感じた。僅かにだがぱっと明るくなるとか、そういった類の。二人のやり取りを見ていて自然に笑みがこぼれると、スイ=レンに声をかけられる。>>3:149]
…ええ、まあ。でも嫌いじゃないですこういうの。
[調査の話に移った二人をあまり邪魔しないようにと、ナギはの視線は画面に戻る。
今までにも報告を受けてる話ではあったが最新の情報であろう事に(入力ミスしないように気をつけつつ)聞き入る。
―やはり移住は難しいのか。
移した視線の先がスイ=レンと合い、自然に頷く。>>3:160
"TOP SECRET" これは一体何なのだろうか。
先に進めるには全員分のキィ・ワードが必要なのだという。
ここに来る前、ナギは責任者だけに伝えられる事項をいくつか聞いてきてはいる。
その事項の一つに「KK=102への降下の禁止に関する詳細」があった。これに関しての内容はありきたりなもので、今となっては全く役に立たないものであったが。
そもそもキィ・ワードは本人の認証に使用されるためのもの。8人全員のを入力したその先にあるものに、思い当たる事は無かった。]
[―と、軽く肩を叩かれ、スイ=レンからの気遣いの言葉がかかる。>>1:164 俺はそんなに暗い顔をしていただろうかと苦笑し、表情を和ませるよう努めた。]
…大丈夫ですよ。スイ=レンさんこそちゃんと寝てくださいね。
[スイレンも睡眠時間を削って仕事をしているのだろう。表情に疲れが見えはする。キィ=キョウのワクチンの研究はともかく、解析の方はさほど急ぐ事ではないだろう。
先ほどキィキョウには悩んだ言葉を>>3:123スイレンに軽く言える事が胸をちくりと痛める。
自分は知らないうちにキィ=キョウに重圧をかけてたりはしてないか?と懸念したが口には出せず。]
[そんな思いを知ってか知らずかスイ=レンは話を続ける>
>>3:165]
…スイ=レンさん。僕ずっと「兄は何故僕を指名したのか」を考えてたんですけど、最近になって少しわかるような気がして来ました。
[自由気ままで、してくれる事の大半は迷惑な出来事となる兄ではあるが、いつも彼なりの思いがあっての行動である事を弟は理解していた。
スイ=レンは不思議そうな顔をしただろうか。]
兄は多分、僕に皆を会わせたかったんだと思いますよ。
特に、スイ=レンさんとショウさんに。
[ナギは軽く表情を和ませ、再び仕事についた。]
―回想・了―
-回想-
>>10ヤ=ナギ
ん…。なんだろ…。全部かな…。
生活とか、世界とか、神とか…。
[あいまいな返事をした]
[ビ=ショウの言葉を、女は硬い表情で受け入れた。
予想はしていたけれど、
でも、こんなに早く別れが来るとは思っていなくて]
そう……ですか。
[彼女の死に、どんな言葉をかければいいのか判らない]
[黙々と彼が望む侭。
フラ=ワーを清める作業をするだろう。
彼が求めるならば、死化粧も施すだろうか]
……ごめんなさい。
[誰に対しての謝罪なのか。
自分でも判らないまま、言葉にして。
フラ=ワーを入れたカプセルを閉じる前に。
一度だけ、女は涙をこぼした]
[そうして彼女の弔いが終われば。
女は何も謂わずに医務室へ戻った。]
サージャリムよ。
なぜこのように辛い試練をおあたえになるのでしょう……。
[組まれた指がカタカタと揺れる]
[電源がついたままのPCを、女は見ることが出来ない。]
…………<<惑星学者 オク=テ=キー=ローズ>>。
[PCはローズの、感染の可能性が高い事を示していて。
それが女の心に重圧を掛けるのだった]
……いえ、ローズが感染しているとはまだ限らないわ。
[ラボでの作業を続けていた。ほぼ徹夜の作業。サ=フラ=ワーの死の報が届き、初めて手を止めた]
そう…。
[キィ=キョウから事前に、もうだめらしいと聞いていたので、その事実には驚きはしなかったが、これで全員が感染している可能性の方が高くなった…。そのことに愕然とはしていた]
[必死の表情で、キーボードの上で指を躍らせる。
ウィルスの特定は、ほぼできた。
母星系では元来あった害など持たないはずのそれが、強すぎる宇宙線により、突然変異を起こしたものだと。
シ=オンの遺してくれたプログラムがそれを告げる。]
[しかし、現実はさらに彼らを酷い仕打ちを用意していた]
…うそ…。
[シュミレーションの結果は最悪だった。宇宙線の被爆量とウィルスの突然変異の可能性の高さ。全てが予想の範囲を超えていた。前任者が無事帰還できたのが不思議なくらいである]
じゃあ、ここにいても、KK-102にいても、結局は同じ結論ってこと…?
[その頃、キィ=キョウも同じ結論に達しいるとは、まだ気がついていない]
[シュミレーションの結果を携え、サ=フラ=ワーの安置が終わったであろう、キィ=キョウの元へ、重い足取りで向かう]
[医務室のインターフォンを鳴らし、入室する]
キィ=キョウ、シュミレーションの結果が出たわ。
あなたの予想通りよ…。
[大量の資料を見せる]
…………。
[女は集中しすぎて、来客に気づかない。
目の前に、資料を置かれ。
ようやく、顔を上げて――]
…………ローズ。
[資料が示すものは、自分の解析結果とほぼ同じで。
さほど驚きもせずに、それらに目を通して行く]
こちらでも、先程同じ結論に至ったわ。
[キーボードをカタカタと叩いて]
これを、見て。
[PCに映る、拡大されたウィルス群。
それらが突然変異を起こす様を見せて]
この。ウィルスが……ス=ティンたちを……。
[振り返ったキィ=キョウを見て、思わず涙がこぼれた]
こんな時に、誰の役にも立たないなんて…。
どうして、キチェスなんかに生まれてきたんだろう…。
[やがて大量の涙になり、キィ=キョウの膝元に崩れる
この基地に来て初めて流した涙かも知れない。
ずっと我慢してきたのが、最後に行き止まりに到達した感覚だった]
なんのために此処に来たのか、もうわかんなくなっちゃった。
何故、わたしは、キチェスなの?
何もできないのに…。
キチェスでも、
キチェスじゃなくても。
私は、貴女と云う存在がいるから、
未だ、自分を保っていられるの……。
[大粒の涙をこぼす目元に唇を寄せて、拭い]
貴女が好き――
ずっとずっと、すき、よ。
キィ=キョウ…。
[キィ=キョウをしっかと抱きしめた]
キィ=キョウは、逝っちゃいや、絶対、逝っちゃいやー。
[駄々っ子がするように、いやいやをしながら]
キチェスだからって、何かをしなくちゃいけないの……?
[ゆっくり髪を撫でながら]
私は……なにもしてくれなくてもいい。
悪戯好きで、奔放で。
でも本当は傷つきやすい繊細な、
――…人間のあなたが、すき。
[夢…。夢なの…?
夢というより、何かに導かれたかのような感覚…]
『ここは?』
[成層圏を突き抜け、やがて雲の中に突入し、大気を感じる…]
『KK-102?』
[苦労しながらベッドへと彼女を運んで、シーツを掛ける。
ローズの寝言が聞えれば]
ここに、いるわ――
[そっと手を取って。その手を頬に充てる]
「ローズ、あなたたちは、ここの大気になるのよ…」
[誰かの声が響いた]
『だ、誰?』
[大気に広がる声の主…それは…]
『サージャリム様?』
[落ちていく。
…というより、降下していく。自らに]
『ここは…?』
[ある街のビジョン。リアルな。ローズ達の世界よりずっとずっと遅れた文明の街]
[駆けていく視角。流れていく風。
やがて二人の男女が囁きあっているのが見える。
サ=フラ=ワー…ショウ…。
全然違う顔つきなのだが、この二人だと分かる。
やはりここでも睦まじい時間を過ごしている]
[「階段からころんで、失神しちゃってたのよ。大丈夫?」
と、声をかけてくる]
『そっか…』
[てへっと、頭をかいた]
[また、ヴィジョンが変わり、背の高い男性がこちらをのぞき込む]
「お前、前に会ったことないか?」
『え…?』
[記憶にあるような、ないような。この仏頂面…どこかで?]
[その向こうで、なにやら、机にかじりついている男性が。数式と戦っている]
『シ=オン?』
『あたしたち、KK-102でまた生を受けるのね…』
[そして、ヴィジョンは終わる]
[彼女の言葉の意図は判らない。
けれど。
彼女の見た夢のイメージは女にも伝わってきて]
おかえりなさい。
私たち、あの惑星(ほし)で……。
再びまた、逢えるのね――。
[閉じた眸から、涙が一つ。
頬を伝い、*零れおちた*]
キィ=キョウ…。
わたし、サージャリム様にお祈りするわ。
みんなが、無事にKK-102に転生できますようにって…。
祭壇つくらなきゃね…。
…それと、皆に、わたしがキチェスだと、告白するわ…。
[…気がつくと、睡眠カプセル室にいた。
あれから、誰かがいろいろ話しかけてきたような気がするが…、よく覚えていない。
ただ、キィ=キョウの「死化粧を施しましょうか」との言葉>>18にのみ、「…ああ、頼む」と答えた気がする]
[どこかから持ち込んだ椅子を、サフラーが眠るカプセルの傍に据え、ただそこで座っていた。
睡眠カプセルが並ぶ薄暗い部屋は、まるで墓地のように見えた。
…事実、墓地でもある。うち3つのカプセルは死者の棺なのだから]
(なぜそんな事を思ったのか…。
彼女は必要な人間なのに。この呪いに立ち向かえる、唯一の人物なのに)
…キィ=キョウに何かあったら。その時こそ…、お終い、だな。
―――自殺は…、それだけは、できん。
[『生まれかわっても貴方の側にいたい』
それが、サフラーの最期の言葉だったから。
遠い昔のこと。もう誰が、何の縁で言ったことかも思い出せないが。それでも、記憶の片隅に残る一つの言葉が頭からどうしても離れない…]
自らの命を絶つような事はしてはいけない。
そのような命は、転生することが出来ない…んだ。
転生…、か。
はは…。そんなもの、信じるだけ、空しい限りだが…。
もう、他には何も残ってない…。だから…、死ぬまでは、生きてやるさ。
─回想:昨夜・ラボにて─
[昨夜は結局、徹夜の作業となってしまったのだが。>>22
ナギとローズ、2人と進める作業は1人マシン・ルームで続ける作業よりも、
──知らず、随分と心が落ち着く。
キーに指を走らせ続けながらも、久しぶりの穏やかな時間を過ごしていた。]
──…ふん。
誰に向かって言っている?
[案ずるナギに向かって、軽く笑う。>>14
彼の内心には気付かず、会話は続いていた。]
うん?
[訥々と語る口調。
考えを纏めるように、誠実に言葉を口にする青年に、一度目を向ける。>>15
そして、その内容に息をつき──僅かな時間、瞑目した。]
『俺の弟がさぁ、ナギっつーんだけどな!』
[遠い記憶]
『ちょーっとばかし、ドンくさくてな〜。』
[今はもう]
『いやぁ、俺サマに似て賢いんだけど!』
[──戻らない時]
『ハハッ!そのうち会わせるよ!』
[楽しそうに目を輝かせて、2つ下の弟の話をしていた。]
………、そうか。
[短く返し、再び手元へと視線を落とす。
"TOP SECRET"
この謎は何なのか。データと、どういった関連があるのか。
移住は──残された人間たちが、助かる道はあるのか。]
(<<惑星学者 オク=テ=キー=ローズ>>は……大丈夫か?)
[何故かは分からず、ふと過ぎった面影に一瞬眉を寄せる。]
全能の神 サージャリム が見物しにやってきました。
村の設定が変更されました。
…………ッ…
[カタ、とキーを打つ手が止まる。
一瞬、底知れぬ恐怖が闇のように指先を冷やした。
ちらと、傍らにある横顔を窺う。
空色の瞳が真剣にモニターを見詰める先。
KK=102と同じ色の髪がかかる肩は、あまりに…細い。]
ローズ。
[声をかける。
だが、続いて何と声を掛けたものか分からず、少しの間空色の瞳を見つめていた。]
…………。
[ふと、我に返ったように顔を顰める。
彼女からは、いつもの仏頂面に見えただろうか。]
……。少し休めよ。
[だが、作業は夜を徹して続く。
サ=フラ=ワーの訃報が届いたのは、標準時刻の明け方*だった*]
[植物園の放水機の栓をひねると、天井から水が降って来る。
ここの主はもういないのだと思うとやはり胸が痛い。同時にショウの事も思い出されて、ここから見えるはずもない二人のいる方向を向く。
聞けばサフラーが息を引き取るまで二人は同室していたと。…おそらくはショウも感染しているだろう。
何も出来ない自分が歯がゆかった。]
…っつ…。
[気がつけば握った手の平から血が滲んでいた。ナギは頭を振って放水機から降りてくる水の中に入り、それを流した。
冷たい水が弱く全身に当たった時、チラと<<鉱物学者 ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウ>>の事が脳裏をよぎる。]
[どうしてもショウのことが頭から離れない。
ナギは再び睡眠ルームのある方向を眺め、彼らのためにサージャリムに祈りを捧げた。]**
[キィ=キョウと夢を共有した後、一旦自室に戻って、独り考えていた]
あのヴィジョンは…。
[以前にも何度もあった予知夢の感覚だった。多分、自分たちはあの惑星に転生するのであろう。
しかし、ひとつだけひっかかるのが、見たヴィジョンの中では、自分達はほとんど同年齢だった…。
ということは、近いうちに全員が感染し、この基地は全滅するという意味でもあった。
サージャリムを信じるキィ=キョウや、少なくともキチェスである自分であれば、転生を信じるかも知れないが、他のメンバーはどう思うだろうか?
先程の予知夢を皆に話をするかどうかについて、まだ迷いがあった]
[しかし、最愛の人を亡くしたショウにしてみれば、どこかで再会できるという望みをもつことは大切だろう…。
確かに、あのヴィジョンの中では、二人はつい先日までと同じように仲睦まじく寄り添い合っていた。
転生後も一緒にいられると思うだけでも心の支えになりはしないか…。そう思うことも確かだ。
また、最悪の事態を考えると、今の状態のショウがサ=フラ=ワーの後追いすることも考えられなくはない。自殺すると転生はできないことは、ローズも知っている]
できるだけ、早く皆に言った方がいいかも知れない…。
[そう、独りごちた]
[その時には、まだ医務室にいるキィ=キョウに異変が起きているということにはまだ気がついていない**]
[しばらくして、ローズはヤ=ナギに内線を入れる]
リーダー。申し訳ないのですが、この後、皆さんを集めていただけませんか?大切なお話があるのです。
[ずぶ濡れで自室に戻り、のろのろと着替えを済ませるとローズから内線が入った。>>76]
…え、あ、はい。了解しました。どこに召集したらいいですか?
[夕べの調査の報告だろうか。ナギは全館にローズの指定した場所に集まる放送を流した。]
[どこに…?と言われて、少し考え込む]
えっと…。植物園だと、ダメかしら?
[多分、ヤ=ナギは何故?と首をかしげることだろう]
[ローズからの指定の場所は植物園だった。>>78]
植物園ですか? 今放水してきた所だから、所々ぬかるんでると思いますが…承知しました。
[不思議に思いながら植物園に集まる旨を伝えた。]
[案の定、ヤ=ナギは不思議そうな返答をしてきた。
ただ、サージャリムへの祈りと、キサナドは離せない。しかし、普通の場所で歌えば、また他の場所に被害がでるだろう。
除草作業を最小限にするためには、植物園が一番だと思ったのだ]
[また、キチェスであることを証明するためにも、その方が良いのではないかとの考えであった。
しばらくしてから、部屋を出て、皆より先に植物園に向かった]
―睡眠ルーム―
[ナギの放送が聞こえてきたが…]
……。
[じろり、とスピーカの辺りを一瞥したのみで、全く動こうとはしなかった]
[放送を流した後はたと気付く。]
ショウさん…どうしよう。
[ショウはおそらく感染していると思う。だが、生きるためには彼をそこから出させないといけない。
彼の意思を確かめた後、キィキョウに防御策を尋ねることにし、ナギは睡眠ルームへと向かった。]
―睡眠ルームの閉ざされた扉の前―
ショウさん!
[ドンドンと扉を叩く。]
ショウさんいらっしゃいますか? ショウさん!
[彼の反応はあったろうか。ナギへの感染を気にして話は扉越しかもしれない。]
>>84 [扉越しに、応答を返す]
ナギか。さっきの放送の話か。何かあったのか。
……ローズの招集だと?
[声に、はっきりと不審の色が混じった。以前の『サージャリムの思し召し』の時から、ショウは内心でローズに隔意をおいていた。
そして、今はもうそれを隠そうというだけの気力もなかった]
…俺は、もう生き残ることにも、KKへ降下することにも、もう興味はない。何か決断するような事柄があるなら…、俺の一票はお前に委任する。
心配するな。黙って、自殺したり…は、せん。できん事情があるからな。
[”ローズ”と言う名前にショウが反応を示したのは扉越しにも通じてきた。ショウとローズの間になにかあるのだろうか? だが今はそんな事はどうでもいい。]
そうです。
僕も召集の理由を聞いてるわけではないのですが、ローズさんとスイ=レンさんはKK=102降下についてずっと調査をしておられました。
おそらくは、その件だと思います。…違うかもしれませんが、重大な内容である事は間違いないかと。
…ショウさん。ここから出ましょう。ショウさん!
[”自殺”という言葉にナギも動揺を隠せず]
…自殺なんていけません。
[ナギも転生についての話は聞いた事がある。ショウの事情とはサフラーに再び会いたい一心がそれを遮っているのだと悟る。
『サフラーがそれを望んでいない』というありきたりな言葉を飲み込む。]
ショウさん、ここから出てきて下さい。お願いします。
…サフラーさんの植物園を、彼女が育てた花々を、どうか見てあげてください…。
[祈るような思いで声を振り絞った。]
─自室─
[サ=フラ=ワーを睡眠カプセルに移し、ナギを最後に>>9引き上げて後。
昨夜の徹夜を理由に、自室へと引き上げていた。]
────…。
[憔悴した、ショウの様子が脳裏から離れない。
言葉も聞こえない様子で、ただ妻を見つめていた様子が目に焼きついて、疲れているはずなのに眠気はなかなか訪れなかった。]
(………が、もしも……)
[ふと、涼やかな面影が脳裏を過ぎる。
先にも浮かんだ、淡い空色の面影が。]
……ッ、何を考えている。
[息を吐く。
そうしてそのまま、額を押さえた。]
………。……。
[どれ程そうしていただろう。
ナギからの連絡が入ったその時>>79、結局眠れてはいなかったのだ。]
植物園…?
[頭をひとつ振って、部屋を出る。
鈍い頭痛が、さらに表情を険しくしていた。]
─→植物園─
[やがて、首から下は防護服を着て、マスクをした姿で扉から出てきた]
…気休めかもしれんがな。やらんよりはいいだろ。
自殺などせん、と言ってるのに…。ふん、そういうところは、どこかあの腹黒に似ているな。
さあ、行こうか。俺はもうどうでもいいが、お前たちが生き延びるための方策になら、多少なりとも力を貸すよ。
─植物園─
…相変わらずだな。
[ここの植物は、赴任した当初に比べて格段の成長を見せている。
さながら基地内のジャングルだ、とすら思う。
ほっそりとしていた木々は、鮮やかに生命の色を浮かべて葉を輝かせていた。]
………ローズ?
[緑が茂る、その合間。
真っ先にここに来ていたのだろう。>>81
そこだけ空を切り取ったかのような、淡い水色が見える。]
[扉から出てきたショウの物々しい姿に一瞬呆然とし、やはり彼自身も感染を覚悟しているのだと感じる。その上で力を貸すと言ってくれているのだ。>>95
それがどういう事なのか簡単に想像はつくが、今はその話をするのはやめようとナギは思った。]
…ショウさん。行きましょうショウさん。
植物園です。
[KK=102への降下は無理でも、特効薬があるかもしれない。ショウが生きているうちにそれが開発される可能性だって必ずある。
ナギはショウの広すぎる背中をぐいぐい押した。]
お前達、わたしたちがいなくなったら、どうしよう…
[独り、植物に向かって話しかけていた]
『大丈夫、大丈夫』
[と、植物たちが答える]
………、ああ。
[植物に向かって話しかける姿に、黙って目を細める。
だがそれには触れず、彼女を見遣った。]
もう来ていたのか。
早いな。
いい知らせと、悪い知らせ?
[突然の言葉に、僅かに目を見開いて瞬く。
そうして、小さく笑みを浮かべた。]
──唐突なやつだな。
そうだな……。では、良い知らせから。
[ショウの後について植物園に着くと、既にローズとスイ=レンがいた。]
お待たせしました。
[一体何の話が始まるのか。]
……これ以上、悪い知らせ、か…。
[僅かに天を仰ぐようにして、息をつく。
それ以上問い詰めることはせず、同じく口を閉ざした。]
[ヤ=ナギとショウの到着を見て、キィ=キョウの姿だけ見えないが、もう分かっているので、必要ないかと思い、話を始める]
みなさん、すみません、集まっていただいて…。
みなさんに、いくつかお話しておかなれけばならないことがあります。
…スイ=レンから、いい知らせから、と言われたので、
そちらから。
[と、切り出す]
まず最初に、ショウさんから。
ショウさんは、また、サ=フラ=ワーさんに会えます。
必ず。
ただ、自ら命を絶つことだけはしないで。
そうすれば、必ず、また会えます。
[誤解と反感を覚悟で切り出す]
…え?
[先の”よい知らせ”の方、ナギにはさっぱり理解できなかったのだが…むしろショウが怒りださないかとハラハラしながら横に居たのだが、”悪い知らせ”の方はなにか根拠があるのだろうと目をみはった。
彼女ははっきりと”全滅”と宣告した。]
…………。
[微かに息を呑む音が響く。
誰の立てたものであったか…或いは、自分か。
視線が、真直ぐにローズへと向かった。]
………、その根拠は?
ええ…。根拠は…。
[そう言って]
わたしには、予知夢のサーチェスがあります。
今日、あの惑星
[と言って、KK-102を指さす]
に降り立つ予知夢を見ました。
数年後…いえ、十数年後のあの惑星に、皆が転生しているのを見たのです。シ=オンも、サ=フラ=ワーさんもいました。そして、皆さんも、同年代でいました…。
わたしも…です。
信じてくださいとは言いませんが…。それが真実なんです…。
そして、そのサーチェスは…
わたしが、キチェスとして生まれたときに与えられた能力なんです。
[そう言って、前髪をかきあげ、額のキチェスを見せる。またここ数日さらに濃くなっていたその痣は、皆に十分見えたことだろう]
そして、わたしには、この事態をお知らせすることしかできません。
あとは、何も解決する能力があるわけではありません。
ごめんなさい…。
ただ、あとは、みなさんのために、サージャリム様にお祈りをすることしかできないのです…。
キチェ・サージャリアンの予知夢…、か。
[ローズの言葉。>>118
その告白を、静かに受け止める。
告げられた事実を噛み締めるようにしながらも、驚く様子を見せなかった。]
…キ、キチェス????
[目の前でされた告白>>119と、額に見えるキチェスの刻印に驚きを隠せなかった。]
…初めて見た…!
[もちろん遠巻きに見た事はあるのだが、こんなにも間近にすることは初めてだった。ナギはぽかんと口が開いたまま棒立ちしていた。]
………。やはり、あんたか?
キチェスの聖歌は、植物の成長を促すと聞く。
生命の賛歌、歓びの歌……
リアンに話を聞いたときは、嘘っぱちかと思ってたけどな。
けど、あんたはこうしてここに居る。
────、ローズ。
ひとつ聞いても良いか?
それを知ったのは、いつ………、ッ!!
[咄嗟にショウを振り返る]
[立ち上がろうとして…、不様によろけた(ここ数日、食事もまともに取ってないのだ)。それでも、低木を支えに姿勢を整えた]
サージャリムの思し召しだと!
もう一度言ってみろ!
サフラーを、この世でたった一つの俺の宝物を、なんで奪うんだ!
あれが、あの母性系の有様が、何かの慈悲だとでも言うのか!?
親父は戦争を嫌って、嫌って、嫌いぬいた。そのために生まれ故郷のセダを捨てて移住までした。…何も自慢話をしようってんじゃねえ。そういう奴は他にもゴマンといた筈だ。
そんな奴らもまとめて吹っ飛ばして、何が思し召しだ!?
近日中に、死ぬ?結構なことだ。全く、結構なことだ。
それこそ俺の望むことだ。どうしたら俺の命が尽きてくれるのか、それだけが俺の希望だったんだからな。
[すぐ横で怒鳴るショウにはっとし>>123]
…ショウさん…。
[気遣うように肩に触れようとしたナギの手は、振り払われたろうか。]
言われなくても、自殺などせん。
サージャリムなど関係ない。サフラーが、生まれかわっても一緒にいたい、そう言ったからだ。自ら命を絶った魂は、転生できない…、俺だって、そのくらい聞いた事はある。
本当に転生できるのかどうか。そんな事は、分かるものか。
ほかにやる事はないんだ。だから…、俺は、死ぬまでは生きる。
……………。
[怒鳴るショウの有様を、片隅の壁に寄りかかるようにして眺める。
口を挟もうとはせず、ローズの凛とした表情をも黙って見ていた。]
>>126
そんなこと、わたしにだって、わかりません!
サージャリム様の思し召しがどのようなものなのかなんて…。
でも、それは、わたしたち人間のエゴが導いたものでしょう?
>>131
信じる、信じないは、あなたの勝手よ。わたしも押しつけるつもりはないわ。
ただ、一つだけ。
サ=フラ=ワーさんは、あなたのことを待ってるわ。ずっと。
>>133>>134
…だから、どうしろと?
俺たちも、エゴの罪を被って死ねというのか。構わんとも。もう、俺は、サージャリムの思惑など関係なく、自ら命を絶つ以外の手段で死ぬことを心待ちにしているんだ。
サフラーの事は、お前にも、サージャリムにも、余計な世話をかかれるいわれはない。俺は、必ず転生してあいつを見出してやるとも。
…スイ=レン。ナギ。
もし、お前たちが、KKへの降下でも何でも、なんらかの手立てで生き延びたいというなら、手を貸してやらんでもない。サフラーも最期まで言っていた。みなさんに感染させるわけにはいかない、とな。
サフラーと、親父と、母さんの魂に賭けて誓うとも。俺は自殺はせん。
…それでいいんだな。他に、俺に用はあるのか。
>>135
だから、わたしは、あなたに何も押しつけるつもりはないわ。
わたしは、ただ、祈りをするだけ。
それを、受け入れるかどうかは、あなた次第。
[そう言って、後ろを振り向く。そこには、小さな祭壇が用意されていた。祭壇に向かい、両手を広げ、キサナドを小声で歌い出す]
[さわさわ、と植物たちがうごめき出す。その動きはさほどのものではない。よく観察しないと分からない程度。
しかし、なにやら第六感に感じるところだろう]
………、ならばひとつ頼みたいことがある。
キィ・ワードだ。
KK=102への降下の可能性を探り続けているが、どうしてもひとつアクセス出来ないファイルがある。
[ショウの目を見つめ、口を開く。>>136
"TOP SECRET"と記されたファイルは、未だにひらかれていなかった。]
───間に合わなかったが、俺は可能性を探りたい。
キィ・ワードが揃わなきゃ、分からないんだ。
ショウ。サ=フラ=ワーの分と、お前の分。
可能ならば認証を頼みたい。
[ローズは初めて人のためにキサナドを歌ったかも知れない。それも、心の底から。
いつも大嫌いだったキサナド。歌うことは大好きだったが、いつも人に比較され、叱咤され。
今は、本当に心の底から、皆のために、歌える]
────……。
[清らかな歌声が、祈りを、光を、生命の歓びを乗せて響く。
植物が、さやと涼やかな香りを解き放つ。]
…………。
[そこに、日常の会話は余計なものに思えて、思わず歌に聞き入っていた。]
[ショウの態度はローズへの八つ当たりではあった。
が、気持ちを察する事はできた。自分にはショウに対するサフラーのような人はいないのだけれど、それでも。
…だからショウを止める事は出来なかった。]
…転生…
本当にここで全滅し…KK=102に転生する事ができるのだろうか。
[キチェスのパワーは本物だ。彼女が本当にキチェスならきっとそれはいつか現実となるのだろう…
とそこへ聖歌が響き、植物園が揺らいだ。]
[ショウとサ=フラ=ワーの転生後の姿を思い浮かべながら、歌った。
それは、転生後のサ=フラ=ワーにも伝わっただろうか。
ショウの言葉には答えずにそのまま歌い続けた]
[転生後の皆の姿は、幸せそのものであった。
その姿は、聞き入る、男性達にも伝わるようにと、心を込めて歌いきった。
やがて、植物園の植物たちが、一斉にザワザワとうごめいた]
[そのまま、また、去りそうになりつつ…、しかし、何ゆえか心の憤りは静まり…、ショウは去りかけた足を止めた]
[聖歌と共に植物たちはキラキラと生気を蓄え、”多少”伸び過ぎたとはいえ、その葉は歓喜の色を湛えていた。
ナギは急激に育った草木を眺め]
…ショウさん…
サフラーさんがお世話をしていた時も…ここはこんな色をしていたような気がします…
[と思わず呟いた。]
これが、キチェ・サージャリアンの……いや。
──…お前の、祈りか。
[祈りを込めて歌い終えたローズにを見つめ、息をつく。
額を押さえ、ぐしゃりと髪に指を埋めた。]
……、……。
[僅かに口を開きかけ、また閉ざす。
複雑な表情で、辺りの植物を眺めていた。]
[歌い終えて、ふぅと、大きく息をついた。ゆっくりと振り返ると、ショウはまだそこにいるだろうか?
植物たちの伸びる速度は衰えることはなかった]
……パスワード、な。>>140
[答える声は、幾分と落ち着きを取り戻していた]
ああ。サフラーのも、知ってるよ。最後に書き換えたキーワードも…、最期の共鳴で教えてくれた。
それが、KKへ降下するために必要なのか?何やら、めんどうな規則に縛られている物と認識していたが。
ナギ、お前も、その作業は了承しているのか?
───…、……。
[空色の瞳に、声をかけようとして上手くいかない。
僅かに繊細な表情が覗き、開きかけた口がまた閉じた。]
(……平和を)
(やすらぎ、を)
[そうして、視線を外して僅かに顔を伏せる。]
…………そうか。
[ローズの返答に返したのは、短い言葉。]
[ショウが落ち着いてくれたことにホッとしながら>>151]
作業的なことは了承しています。今更母星の禁則がどうこうとかないですし…。
…ただ、キィ・ワードを託すかは…ショウさんの意思にお任せします。
[…チラと。
ほんの少し”KK=102への降下の禁止に関する詳細”の内容が頭を掠めた。
聞かれていない事もあり、ナギはまだ自分のキィ・ワードを伝える事はしないでいた。]
…いや。
降下するには、情報が足りない。
───降下出来るかも、正直分からん。
だがな、ショウ。
俺は……気に食わないのさ。
"TOP SECRET"なんてもので、ご大層に秘密を隠されたまま、朽ち果てるなんてな。
[ショウの声に、切り替えるように顔を上げる。>>151
そうして、僅かに肩を竦めた。]
………ッ…、そういうことじゃ、ない。
[ローズの謝罪に振り返る。
瞳には複雑な色を浮かべたまま、ローズの瞳を見返した。]
お前たち、全員、了承済みなのか。
俺は、できれば、パスワードは言いたくない。別に禁則どうこうではなく、ただの、俺の個人的なこだわりなんだがな…。だが、生存者全員が同意しているとあれば…。
…そう言えば、キィ=キョウがいないな。あいつはどうしたんだ?
ナギ、お前さんにもだ。
──…今更、かも知れないんだがな。
この状況だ。
恐らく、大した情報も期待出来ないんだろう。
……が。
ただ、黙って負けるのは性分じゃない。
[ちらと意地のような台詞を吐いて、2つ下の青年を見遣った。]
>>158
キィ・ワードは、公開する必要はないでしょう…?
必要な情報を出すときに、それぞれに入力してもらえばいいだけでしょ?
そうよね?
――……っ。
[植物園へと向かう途中。
女は喉の奥から、こみ上げてくるものを感じて。
手で口元を覆い、数回咳き込んだ。]
…………ごめんね、ローズ。
貴女との約束、護れなくなっちゃった……。
[べっとりと掌に付いた血は、女の余命が長くないことを、
克明に告げていて]
ああ、その通りだ。
[ローズの言葉に頷き、携帯した端末を引き寄せる。
漆黒の中に、キィ・ワードの認証を要求する画面が素っ気無く表示されていた。]
[見透かされたかのようなスイ=レンの要求>>158にナギは出来るだけ平静を装い]
…あ、はい。 僕キィワードを古代言語の羅列を参考に作ったんで…調べたりしないと思い出せなくて…
少し待ってください。
[咄嗟の嘘は視線に出る。
スイ=レンの目を見て話しているつもりが彼を通り過ぎた先を泳いだ。]
[壁に背中を預けると、ずるずると凭れるように座り込んでしまう。
もう、立っているのも辛いと言う様に――]
>>161
[差し出された端末に、真っ先に自分のキィ・ワードを打ち込む。一応は、誰にも見られない角度で]
これでいい?
………………。ただ、な。
[僅かに迷うような間を置いて、口を開く。]
ローズの予知夢、ウィルスの突然変異、──宇宙線。
どれもこれも、指し示すのは『行き止まり』だ。
──…だから。
こいつは、………、意地だ。
[視線を泳がせるナギに向かい、微かに笑う。>>162
言外に強制はしないのだと告げて、ショウとローズに順に端末を手渡した。]
[ショウがよろよろと睡眠ルームへと立ち去るのを見て]
あ、ショウさん…
[気遣うように軽く体を支え、植物園から出て行こうとした時、スイ=レンの声が聞こえて振り向いた。>>168 数秒スイ=レンと視線が合い、だが外したのはナギが先。
踵を返してショウの後を追った。]
ああ。……またな。
[出て行くショウを見送り、彼を支えるナギと一瞬視線が交わる。
外れた視線に、苦笑めいた表情が過ぎった。]
[ローズの声が聞こえる。
心配する様な、声が。
嗚呼、でも……。
徐々に輪郭を失って、溶けていく女の意識では、
彼女の声に答えることが出来なくて――]
………………。
[死は怖くないけれど。
ただ……貴女を置いて先に逝ってしまう事だけが、辛い。]
どうしようも、ないだろう?
[不安げな表情を見せるローズに小さく笑い、
つ、と額へ指先を伸ばす。
払われなければ、前髪に手を添えてキチェを顕わにするだろう。]
───…、綺麗だな。
[ふと、表情を和ませて瞳を細める。
さらと指から水色の髪を零し、そのまま髪を軽く撫で下ろした。]
…………、こうして。
生きる以外には、…どうしようもない。
[僅かに笑みが過ぎる。]
[スイ=レンについて、廊下へと走る。
やがて、吐血したキィ=キョウを発見]
キィ=キョウ!
[悲鳴にも似た叫び]
[そして、二人で医務室に運び込む。
スイ=レンには、どんなに離れろと言われても、キィ=キョウから離れようとはしないだろう**]
─廊下─
……ッ…、大丈夫か。
[廊下の片隅に、倒れこんだキィ=キョウを見つける。
彼女の掌には赤い血の跡があり、意識を失った顔は白さを通り越して、不吉なほどに蒼白い。]
……………。
[構わず無言で抱き上げ、医務室へと向かう。
後ろをやって来るだろうローズにも構わぬ、速い歩調で足を進めた。]
─→医務室─
…、感染…か?
[言わずもがなであろう。
腕の中の彼女は、このところの激務で一層細くやつれて見える。
程なくして、医務室が見える。
彼女の仕事場であったが…今日ベッドを占めるのは、他ならぬキィ=キョウであった。]
…………。
[真っ白に青ざめた顔色の中で、唇から伝う赤の鮮やかに映るだろう。
名前を呼ばれれば、うっすらと眸を開けて]
ろーず……ごめ……ね……。
[掠れた声で呟いたあと、
女の意識は、また闇の淵へと*落ちて行った*]
ローズ。……、消毒はしろよ。
[悲鳴のような声。
常に寄り添っていた彼女たちの、絆の深さは容易に知れる。
溜息をつき、そのまま容態を見て医務室に*暫く留まるだろう*]
でも、もう…
[遅いとは言えない]
うん、ありがとう。キィ=キョウ。
だから、あなたも、生きて。
お願い…。
わたしはもう……だめ……。
ただ、あなたを置いて先に逝ってしまう事が、辛い……。
私のサージャリム……愛して、るわ……。
[もう、キィ=キョウの声が弱い。ローズは決心した]
キィ=キョウ聞いて。
あなたも見たかも知れないけど、わたしたち、あの惑星に転生するのよ。わたしも、追って、逝くわ。
そして、あなたは、「桔梗」わたしは、「ローズ」。
それで、お互いをわかり合えるはず。
向こうで会いましょう…。
[悲しみの縁で、なんとかそこまで言えた。キィ=キョウには聞こえただろうか…?]
わたしのキチェは、あの惑星の大気になるわ。
大気になって、あなたをずっと、見守っている。
わたしの大切なリアン…。
[そして、そのまま運命の時を待っている。
心電図と心拍数を伝える機器が、レッドゾーンに入り、警告音が部屋中に響き渡る]
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