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[吹っ飛んだモヒカン達を背に両膝をついて天に吼える]
やりましたぞっ、団長殿ォォォ!
ドンファンは、今日もまた正義を貫き通しました!!
[拍手喝さいを受けながら、モヒカン達に歩み寄る]
お主達もまた、立派な悪の武士であった。
正義と悪とは表裏一体! 良い闘いに礼を言わせてもらう!
[最後に吹っ飛んだ若干顔が引き攣ったモヒカンリーダーと握手を交わし、黒衣を翻す]
つい正義を行ってしまった、『中立亭』へ急がねばっ!
場所は中心街・・・あちらの方角か!
疾 風 爆 走 ! ウオオォォォォォォォォ!
[中心街へ向けて再び*走り出した*]
15人目、魔砲師 カルロ がやってきました。
─少し前、二丁目のとあるビル(屋上)にて─
…三下が何喚いてるんだよ。
こっちは勉強してたのに、駆り出されて良い迷惑なんだっての。
[街道の真ん中を占拠している集団に視線を向けて一言
青年が、黒服達から上がる大きな声に顔を顰めながら、聞こえる筈も無い毒を吐いていた]
さっさと終わらせて帰ろ。
中心の密集地帯に、グレネード一発…これで済むと良いんだけどな。
[如何に手短に処理するかを考え、
《ソレ》の準備をするべく視線を黒服から外す…と、現場から沸きあがる声が耳に届く。
その声に視線を戻せば、其処には黒衣を纏った男が現れた様だった。
雄叫びを上げ、激しい肉弾戦を繰り広げる男の様子を見て]
…これ、ボクいらなくない?
なんだ、他のヒーローが出てくるなら駆り出された意味が無いじゃないか。
[『やめたやめた』とでも言うかの様に、その場を*後にした*]
―― 聖ゲルト教会 ――
[拠点に帰り着いた神父は教会の屋根を見上げる。
真白き十字架、そびえる尖塔。
そこに立ってポーズを決めれば、きっと――]
…格好いい…
[夢見る神父の目がすっと細くなる。]
…しかしっ
聖像の頭上に立つなど、畏れ多い。
教会の認めぬ異端ヒーローがそのような不心得なことを考えるといけませんね。
教会の屋根に電流を流すよう改装しましょう。
スズメなどが感電してしまわないよう、感圧センサーつきがいいですかね。
道具屋のアニュエラさんに後で注文しておきましょう。
喫茶店マスター アンクル が見物しにやってきました。
―ジンロウ町3丁目・喫茶まろん―
こらーーーーーーーー!!!!!
[通りに響き渡る大音量とともに、喫茶店の入り口からヒーローらしい仮面の男と怪人らしい全身タイツの男が転がり出る。
その後ろから、しかめっ面をしたいかついオヤジが、ハタキを手に追いかけてきた。]
ワシの店で戦闘するなと言っておるじゃろうが!!!!
わかったら、反省して出直してこい!!!!!!
[這々の体で一緒に逃げていく二人に向かって叫んだ後、やれやれと肩を揉みながら店の中に帰っていく。]
[ここは喫茶まろん。
偏屈じじいが経営する珈琲店……と思いきや、軽食から酒まで何でも揃う町の食堂。
この店で食事をするルールはただ一つ。
【店の中で戦闘するな】
このルールを破ったものには、容赦なくマスターの鉄拳制裁が飛ぶという。
無論、店の中で戦いさえしなければ、正義のヒーローであろうと、悪の大魔王であろうと分け隔て無く席と食事を提供する。
そのことから、いつからか『中立亭』という通り名が付いたとか付かないとか。
なお、非常時以外には決してこの店のカレーを
食 べ て は な ら な い ]
― 町はずれでの回想 ―
護符……?ドーピングの一種じゃろか。
要するに、特殊な力場を発生させる装置
ということじゃろう。
何にせよ、怪我でないなら良いのじゃ。
[メイアルに笑みを返し、二人を眺める。
シャルロットの説明らしきものを楽しそうに聞いては頷き]
ふむ、凄そうじゃ。魔法……非科学的じゃが、実に興味深い。
この町には、魔法使いが多いのかの?
ワシも観光に行くとしようか。気をつけてな。
[二人に手を振って別れた]
─道具屋・倉庫─
[いつでも薄暗い、道具屋倉庫に、ほのかな灯りがともり]
[山のように積まれた、古今東西様々な道具の中から、目当ての物をひょいひょいとつまみ出していく娘]
[かすかな灯りだけと思えぬ、その機敏な動きは]
[本来はまさしく、夜を住処とするべき──]
[だが、今はただの道具屋にしかすぎぬ]
[闇に浮かぶその姿が、あまりに美しすぎたとしても──]
[今は、無害な生き物なのだ]
[ぽつり、ぽつり。ばらり。]
[青い薔薇が水面に散る。
ひらりひらりと、水底へ向かう軌跡を描く。]
― 硝子の牢獄 ―
――嗚呼。
せかいが。
世界が、散る。
[しゅるしゅると茨が伸び。白い腕に、脚に、首筋に、絡みつく。]
伝えなくては。
このことを、だれかに。伝えなくては。
[それでも、伸ばした手は。やはり光に届かない。]
――この町が支配されれば、世界が――――……
[誰にも届かない、こえ。そう、届かないはずの、嘆き(こえ)。
――しかし、ただひとり。[ジャスティス急便 カンナギ]の耳にだけは、その警告(こえ)が届いただろう――]
―ジンロウ町・2丁目―
……あらあら。
やられちゃったの?
[派手にやりあった、というよりは一方的にやられたモヒカン軍団を眺め。まだ無事だった下っ端に話を聞いた。]
そぉ、正義側で見たことも無い人がねえ。
新顔に好き勝手させるなんて、だらしないじゃない?
[からかうようにそう告げてから、多少は治療してやると言う条件で話をさらに聞き出した。妙に熱い男らしいと聞くと興味を持ったのか彼がどちらの方に向かったのか聞いて]
ふーん。
一度会ってみたいものだねぇ。
方向音痴、加えて何かといえば道草を食む性分。
……其れさえ無ければ真に有能であったものを。
[未だ己の許に帰還する気配の無い魔獣への厭味が零れた。]
まあ良い。
いずれ奴も戻ってこよう。ならばそれまでに――
―→アニュエラの道具屋―
[そして、何事もなかったかのような態で、ヒルデルードは店を訪れた。
アニュエラへ簡単に挨拶を済ませた男の顔には感情は滲んでいない。
傍目に見れば、まるで過去の縁など全く気にしていない様子であるかのような、無表情さ。]
さて、例のアレは入荷できているかね?
[市民の前で大っぴらには口にすることのできない(ということになっている)、非合法の召喚マテリアルのことを仄めかした。]
―― 聖ゲルト教会 ――
[礼拝堂に入り、祭壇の聖ゲルト像の首をクイッと捻るとゴゴゴ…と地下聖堂への道が開く。
地上部の典型的教会のたたずまいとは異なり、地下には信徒の十分の一税で購われたスバラしい設備が揃っていた。
神父は時差−8時間だか−7時間だかの本部に連絡を入れる。]
――ごきげんよう、パパ。
神の下僕ギルバートはつつがなく聖務に励んでおります。
ジンロウ町が教会領となり、全町民がハレルヤ!と、パパを讃える日も遠くはありません。
[精勤を祝福する言葉とともにもたらされた情報に、神父は背筋をただす。]
新たな異端ヒーローですか?
データを送っていただければ幸いです。
『正悪団体図鑑』に載っているなら、町立図書館に行って借りてきてもいいんですが…貸し出し中かもしれませんしね。
─アニュエラの道具屋──
[ふらりとやってきた顔なじみ>>89に、ニコリと営業スマイルを浮かべる]
[かつて、この相手の主人をだまくらかして、大恥をかかせてやったこともあるけれど]
[そんな因縁がある相手とも、のうのうと商売できるのは、彼女だけが持つ暗黒ルートのおかげ]
ええ、アレね。
届いてるよ。包んでおいたけど、逃げ出さないように気をつけて持って帰ってね。
[まさか中身が邪悪なマテリアルだなどとは、善良な市民は思いもしないだろう……。萌えキャラの描かれた可愛い包装物を手渡して]
[もちろん、そのチョイスには、ちょっとしたからかいの気持ちもこめられていないでもない]
―町立図書館―
[暇なので来てみた。時間をつぶすにはもってこいの場所だ。
何故なら、この図書館には……]
『正悪団体図鑑』。あったー!
これ楽しいんだよなー。色々情報のってるし。その分競争率高いからね。置いてあるとは思わなかったよ。
俺の名前まだあるかな……
[結構な昔に悪の魔法使いとして一応それなりの悪事を働いていた青年。
分厚い図鑑をばらばらと豪快にめくりながら、適当に目を通し始めた]
二十五丁目の秘密結社さん、まだ名前のってるなー。あそこ、こないだ壊滅させちゃったのに。紙だとやっぱ更新追いついてないね。
[ちなみにこの青年――今も、悪の魔物として結構な悪事を働いている]
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