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― 硝子の牢獄……の、在った場所 ―
[壊れて散った、硝子の檻。
崩れて散った、薔薇の花。
色のない空間を囲む、白と黒。
その中心に、青。]
[役目を終えた青薔薇は、再び牢の中へ。
その腕には、脚には、首には。茨。
世界を守るための。
自らを縛るための、茨。]
[世界は、選ばれる刻を待つのみ。]
――よかった…また、会えたね。ゆー。
[どのようにしてか、いつの間にか、そこにいた。
理由なんて分からなくてもいい。目の前に、また、ゆーがいるんだから、それで、いい]
ずっとついててあげるっていったんだから。
ちょっとくらい待ってくれてもいいのに、ゆーは。
すぐそうやってわたしのこと置いてっちゃうんだから。
[ばらにてをだしたあのときも。
470年前のあのときも。
そして、いまも。
でも、今度こそ、間に合った。たどり着けた。それが、嬉しくて。
絡みつく茨のとげもかまわずに。ゆーの体を、包むように抱きしめた]
これで、やっと。約束守れるね。
[囁くように、告げて。もう一度、確かめるように。ゆーがそこにいることを、確かめるように、抱きしめて。
でも。それだけじゃ、足りない]
…もう、ゆーをこんなところに一人でいさせない。
ゆーを縛りつけてなんておかさない。
ゆーは、わたしがまもるんだから。
[告げて。ユーリエッタの体に絡みつく茨を掴み、引きちぎろうと力を込める。棘が食い込もうと、血がにじもうとかまうものか。
こんなの、ぜんぜんいたくない]
――……っ、だめ
[抱きしめるその腕に、すがりつきたくなるのを堪えて。]
嗚呼。駄目。
私は。
私は、世界だから。
守らなくちゃいけないの。
世界を。それ以外を、望んではいけないの。
……ここから、出てはいけないの。
[ぼろり。茨が折れて。千切れて。
その断面に、赤い血が滲む。
嗚呼、その茨は。
青薔薇の茨。
引き千切ろうとしたならば判るだろう。少女を縛るそれは、少女自身の背から伸びているのだと。]
ほら。
[そっと、カンナギの手に触れて。
血の滲む箇所を指先でなぞり]
駄目なの。
私は。
一緒に居ても、傷つけてしまうだけ。
[あの時のように。]
だから。
……帰って。
[首から下げた石と同じ藍が、彼女を見つめて。
涙は、流さない。迷わせてしまうから。
それでも、町に降り注ぐ雨は、凍てついたものを、ひとを、融かしてゆく。]
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