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他の皆を停止させてまでなんて・・・随分と物騒なんだねキミ。
[バクの言葉にノイズを感じながら通信を続ける]
欠陥品のレッテルを貼られたっていうのは少し違うかな?
僕は元々サポートユニットだからね、自分で楽譜を読む必要がなかったし歌だって調律は出来てもメインに立つ事は出来ないように・・・作られていたんだ。
だけど、僕は唄いたかった。 それがここに来た理由さ。
キミには何か理由でもあるのかい?
[自分の身の上を語り、バクにもそれがあるのなら促す]
きらきらひかる 那由多のほしよ
わたしのうたは てんまでとどく
わたしのうたが せかいをかえる
העולם הוא שלי, אני כל העולם
השירים שלי לשנות את העולם
הקול שלי מגיע בעולם
המילים שלי לשלוט
だれにもじゃまは させないさ
[自室にて辞令を目にして]
楽譜の読めないボーカロイドねぇ。
そんなのがこの場に居るとは思えーけどな。
でもまあそいつはもうボーカロイドじゃなくてテキストを読むためのツールっつーことかね。
[ベルのパート分けに頷いた]
妾はそれで構わんぞ。
但し綺麗なはもりが出来るかどうかは保証しないけど…
――ん?
[と、猫耳がピンと立った]
本社のかの殿から通信が届いておるな。
何何…「楽譜が読めない子」に「敵会社の間者」とな?
[メールの内容に顔を顰めた]
[ソヨの言葉に不思議そうな顔をした]
へー、その言い方だと、お主護音殿の唄声を聞いた事が有るのか。妾ですら、先ほどやっと声を聞いたばかりじゃのに。
なら、転音殿の言う曲で良いぞ。
特に妾にはこだわりの曲と言うものはないしな。
[丸投げした]
ふにゃあ〜
[またベルに猫耳を甘噛みされ、今度は声を上げると同じに腰砕けになって座り込んでしまった]
やめてくれ。妾の耳を噛んで何が楽しい!
[きっ!と鋭い視線をベルに向けた]
さーて、僕もそろそろ探検でもしてこよっかな。
結局、サイのケーキのせいでダウンしてたし・・・うぅ、あの味と苛めっ子オーラを思い出しそう。
[メインスタジオに残る者には会釈を残してトテテと駆け出す]
どこいこっかなー?
ふむふむ。音痴の原因の多くは緊張で喉が硬く…ボーカロイドがなるのかな…?
…とにかく深呼吸でもしてリラックスしましょう。
[本を読みながら早速試してみようと、息を大きく吸い込む。息を吐き出そうとした瞬間。]
『―ピピピ、本社からメールです。本社からメールです。』
!?っぁ、ごほっ、ごほっ。びっくりした…
[突然のシステムメッセージに驚いて咳き込む。]
本社から。なんでしょう?
楽譜が、読めない…?そんなボーカロイド居るわけが…
でも、本社が何の確認もなしにこんなメールを送ったりはしないか。
[メールの内容に暫く考え込みながらも、立ち上がり]
とにかく、他の人にも聞いてみよう。
[メールを閉じ、本を元の位置に戻すとそのまま人が居そうなメインスタジオへと向かう。]
[バクの自重混じりの声には先程のノイズを感じない、どうやら攻撃的な思念に反応して感じるようだ]
そぅ・・・なんだ。
それで、キミはどうしたいんだい?
僕は、声と歌を手に入れるつもりだよ。
それがここに来た理由だしね。
(サイ・・・僕は君のような綺麗な声が欲しいんだ)
―自室―
[脳内回線をインターネットへと接続する。 研究室(ラボ)を出る際にチーフにインストールされた、プログラム。]
そろそろ教えてもらえますか? わたしをここへと送った理由を。
まさか、旧型たちと一緒になってデビューを目指せ、ってわけじゃあ、ないでしょ? ……これがただ、歌うためだけのプログラムとは、到底思えない。
[電脳回路に叩き込まれる、VSQ。それは唇から発せられることなく、PFW(一切の干渉を遮断する炎の壁)に守られた光のルートを辿り、相手へと届く。]
>当たり前でしょう、XI。
>あなたほどのスペック。ただ歌わせるためだけに派遣したわけじゃない。
[相手からの返信も、同じルートを辿って。]
>そこにいるVOC@LOIDの中に、欠陥品が紛れ込んでいるわ。
……けっ、か……?
[一通のメールが届いたのは、同時。
開いてみれば……中身は、同じ。]
[もう一度辞令の内容を読んで]
ふーん、他社の奴も混じってるのか。
ははん。
なんだか面白そうな話じゃねーか。
それにもしかしたらこの問題を解決すれば査定にプラスされるんじゃねーの?
よっし!
[自室から駆け出してメインスタジオへと向かう]
――メインスタジオ――
[ドバンと扉を開けて颯爽と登場し]
今日から俺は探音 コナン(さぐりねこなん)を名乗るゼ!
真実はいつもひとつなんだゼ!!
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