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――メインスタジオ――
[いつの間にか強制スリープモードになっていた。部屋の隅で猫のように丸くなっていたのをもそもそ起きあがった]
…ふにゃあ。あれ?寝ちゃってたか?
あ、また張り紙が増えている。
[張り紙の中身を確認する。ルラは「人狼」でも「蝙蝠」でないと確認された事。その彼女が取りまとめて怪しい人を本部に知らせる事、そして――]
護音殿への恋文?
愛ゆえ「人狼」に加担しても良いとは、何という不穏分子。
[ルラの周りに良く居る人は誰だったか脳内で検索している]
―中庭―
・システムメッセージ
休止モードカラ起動モードヘ移行シマス。
うあ、また居眠りしちまってた。
[今日は誰に対して投票するかを考えていたら、いつの間にか寝てしまったらしい。もともと深く考え込むことは性にあわないのだ。ついつい眠気に負けてしまう]
ん?
[バクからほんの少し離れたところ、桜の木の下でルラとソヨが言い争い? らしきことをしている]
[一瞬止めにいこうかとも考えたが、それはやめた]
(別に喧嘩……ってわけでもねーよな。ただ皆少しナーバスになっているだけなんだ。今はそんなことよりも……)
[桜の木を見上げながらつぶやく]
いったい誰に投票したもんかな?
しかし「人狼」とやらも、こういう心境なのじゃろうか。
他の者を強制停止してでも、自分がでびゅーできれば良いと。
―― そんな手段で売り出された紛い物なぞ、直ぐにめっきが剥がれて、ぷろでゅーさーに見放されてしまうぞ。
[GAIが唄う歌詞、どんな手段でも勝てばいいという内容を反芻して嫌な気分になった]
それに、そんな「人狼」に加担してもいいと思える奴らも。
一体、何を考えているのじゃ。
[ヨルの事、「人狼」を擁護するような発言をしたベルの事、怪文書の事などを思い浮かべながら、個別スタジオの中に入った]
――個別スタジオ――
妾には分からぬ。
この唄を唄えば、そんな輩の気持ちが少しは分かるじゃろうか?
[とある曲を選曲して、唄いだす。その曲は、双子の姉を守るために悪になって命を散らした少年の唄**]
―中庭―
[ルラの心地よい声を耳にしながら考える]
(今残っている連中から強制停止させるやつを選ばなきゃならないわけだ)
しっかしどうしたもんかな?
(ショウ……は選べないよな。あいつはいい奴だ。ベルも駄目だ。あいつも面白いしな。リヒトは頼りになるから駄目だ。シャトは……あんなガキっぽいのを選ぶわけにゃいかない。ソヨ……あんなとろくせーのが蝙蝠とかねーわな)
……そうだ。
今日はあいつを……。
[そう呟いて携帯端末をいじり始めた]
―中庭―
[文章を作成し、メールを送った]
From:焔音 バク
To:護音 ルラ
Title:投票先
Text:
今回は狂信者と名乗り出たヨルを強制停止させたほうが良いと思う。
名乗り出たヨルが今後、何かをするとは思いたくないが、思考に問題があるってのは間違えないんだと思う。現に昨日は自分が占い師だと嘘をついたんだしな。
現状は誰が人狼か、蝙蝠かまるでわからない。
ならばヨルには悪いが緊急避難的な意味も込めて、俺はヨルを強制停止させるのが良いと判断した。
―中庭―
[メールの送信ボタンを押した状態のまま]
(目の前にルラが居るのにわざわざメールを出すってのもバカな話だが、歌の邪魔しちゃ悪いしな)
さて、気晴らしにメインスタジオで筋トレでもすっかな。
[中庭を後にして、メインスタジオへと向かった]
-個別スタジオ-
[いつも通りのカリキュラムを終えて、休憩がてら、個別ブースを出ると、となりに、GAIとシャトが唄っているのが見えた]
みんな頑張ってるな〜。
ん?ふふふ。
[ちょっと思い当たって、シャトの個人スタジオにそっと、忍び込み…]
ふふふ…。
[真剣に唄っているシャトの猫耳をかぷっと、甘噛み。
びっくりした、シャトは怒るかもしれない]
きゃ、きゃ〜。
あはは〜、ごめんね〜。
[と言いながら、個別スタジオを出て行く]
−回想・自室−
…ん?
[自室のドアが開き放しになっていたため、そちらに意識を向けると、廊下にXIIIが立っていたため、構わず入るよう招き入れた。…現在の性別は"男"で、老齢とはいえ女性の部屋に入るのを躊躇ったのだろうか?]
「スヤお婆ちゃん、ムリは絶対にしないでね?」
ソレがお婆ちゃんのお仕事っていうのは分かってるけど、代えは効かない大事な体なんだから健康してね。
特に僕と、ショウ君にとっては大好きなお婆ちゃんなんだから。」>>102
[スヤは、ショウとXIIIの気遣いを受けた後、何故か内部回路がカッと熱くなった。]
……ウチにとってもそうやよ。
改めて言葉にすると…何か気恥ずかしいねぇ……。
"コードネーム:人狼"は、強制的に停止させる能力を持ってるようやから…ふたりも、ムリせんようにね…。
[その後、ヨルに会うためについて行こうかとも思ったが、再び自室でクールダウンすることとし、ただ見送った。]
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