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あーあーあー。
[首をひねる。音が鳴らない。]
こりゃあいいものだ。是非欲しい。是非。
このままじゃあ、私も危ないかなあ。
ねえ、踊ろうか?
[スピーカーから音楽が流れてくる。
Hey-yo! Captain Jack, bring me back to the railroad track...]
キミの反射神経を見せてくれるかな。
リアル過ぎる虚像は、現実との区別が付かなくなるっていうじゃない。
[すーっと足場がなくなる。足元に無数の矢印。]
[囁く声が、溢れ出す。徐々に喧しい程、重たく。]
ねえ、良いだろう?
その辺で作りかけの奴を拾ったんだけど気に入ってる。案は良いのに制作者は只の情報共有PGMとして使おうとしていたみたいだ……馬鹿だよ ね
お わっ
[声だけを残して、虚空に……虚空? 落ちる。落ちる?
浮遊したTindalosのやや長い首に腕を引っかけ、ぶら下がる形。Hey-yo 歌声が、ささやきに混じる。Sandyは、仮面の男とpointer? →を見上げる形か]
そのPGM欲しい……私にちょうだいな。
私だったら、それをもっと適切な形に
仕上げることができるからねえ。
Chaos Williamsは天才なんだ…ククク。
[矢印がすーっと動き出す。
Give me a gun in my hand.
I want to be a shooting man...]
レトロゲームの一種だよ。そんなんじゃあ、
キミは運動苦手だね?踊って踊って。
あ、げ、な、い。
ま、ほら、まだ改良の余地があるのは君が天才みたいだからもう既に分かってるとは思うけどさ。
[ノロノロとと浮上して、 ↑ の上に]
運動はあんまり好きじゃない。
けど、反射 神経ならきっと十分だよ……メモリはまだ有り余ってる からね。
負荷 かけながら踊るんだ、酔狂っていうか、面白い。
[WHISPERの影響を受けて、所々の音声が飛ぶ。
↑の上に爪先を付けて、←に飛び移る、仮面の男へ接近する為に]
ワルツ?
[left, right, left
the military step,the airforce rep...]
ザザッ……ザーッ。
[仮面の男のアバターに時折ノイズが走る。]
SPEED UP...GO...
[矢印の流れるスピードが、音楽のテンポとともにあがる。]
[――75――] [――15――]
[――61――]
[頭上から堕ちる弾頭群]
[グリフィスとヴィヴィアンを飲み込んで黒焔で一帯を舐め尽くす]
[――66の数の小さな破片がグリフィスを強制転移させた]
[→←↓←↓→→↑↑←↓→↑←]
[減速しながら、←は加速
流れる↑を捉えて、移る、繰り返し。]
[↑↑↓↓←→←→]
[jampが鈍くなる。速度を増す↓の真ん中へ着地出来ない。端へ立って、立つ間も無く次へ……また次。
30年分の政権放送と料理番組の映像がネオンのように瞬き充ちる。]
君 も踊れよ
[Tindalosが、仮面の男へ向かう。追い落とす為に、牙を剥いて(だがやや緩慢に。この状態での多重起動は楽じゃない)]
[向かってくる。]
ザザザザザー…。
[ノイズが走る体に、牙が食い込む。
不思議な手応え……手応え?]
難易度 を上げ ザザ…。
[左のスピーカーからはCaptain Jack。
右のスピーカーから別の音楽。]
Green, black and blue make the colors in the sky...
[色とりどりの矢印が、弾幕のように向かってくる。
埋め尽くす矢印は、まるで蝶々のよう。]
[Tindalosは何も感じない。引きずり落とすか喰い千切るか、ともあれ破壊の為に、食い付いて離さない、ぐいと引っ張って、食いしばる。]
……Expert M…deか…?
[弾幕の隙間を演算……頭のほうはまだ鈍っちゃいない、身体が付いて来るかが問題だ。計算には何度も修正が加えられる。足場が流れるから、動きが鈍るから。
南国の極彩色の嵐だ。吹き荒れる嵐に飲まれる。何度かアバターを掠める蝶……pointer。
「……限度がある。WHISPERの出力を上げてこいつら落とせない?」
『電脳区画の更なる解放が必要です』
「私のほうの電脳まで開けて良いよ」
緩やかに上昇曲線を辿っていた出力が、上がる。阻めるか。]
何か……ザザザザザザー…勘違い……。
それは私では………い…。
[食い込む牙。まったく動じない。
手応え?手応え?手応えと呼ぶには疑問が
浮かんでしまうような手応え。]
もう……遅…。
AFRONOVA発動準備、完了。
[重さの支配する空間で、矢印から異様なまでの
速度の起動気配。カチカチカチカチカチ…。]
[Tindalosは、怪人のアバター?から一旦離れ、愚鈍にまた攻撃を試みる、空虚。]
何……だ それ
[異常な気配に身構える、テンポを踏み外し極彩色に弾き飛ばされる]
解除 FIELD/i ……!
[咄嗟に幽閉空間を解き放つ。WHISPERは霧散して効果を失う。やがて速度は通常へ戻るだろう……Tindalosの背に乗り、高速での離脱に移る。]
見たい、欲しい けど 今ここで消耗するのは
……嫌だな、まだ。
[笑い声の残響にぞくりと奔ったのは、興奮と]
天才か。良いね、良い……もっと見せてくれ、今度は
[やがて、元の速度へ*戻って。*]
― CCYM G-Zone/Volvocales Area HaHa! ―
――ガファッ!
[背中から何かに叩きつけられて、内部調整+構成要素の文字列は軋む。
軋んで撓んで、背中の何か丸いものによって実は酷い衝撃(転移軋轢)から免れた事に気づく。
此処は実験室。
Transposonをトレース。]
あァ?
[マスクの奥から瞳を眇る。細める側は右目――]
[粘度のある空気のような領域は水の中を擬似構築した結果――プログラム列の綻びがあるのは練習に作ったのか、それともわざとなのか]
[グリフィスは己が乗っていた半透明な球型のそれの上に身を起こす]
[辺りには上下左右にくらくらと球型のそれが多数浮いていた]
[顕微鏡を覗き込んだ世界。
薄い灰色の膜を張ったかのような領域色。
まぁるいPGM群体を足場にして跳躍跳躍跳躍]
[程なくして区域(エリア)外に出た。]
[淀んだ半透明の水溜まりを境にして(とはいえ水ではないのだが)、草原に出た]
− GROUND ZERO −
食らいつく、
壊れるまで遊んで
壊れても弄んで?
素敵ね素敵、
笑い声が好きよ。
幾つ侵されてばらばらになるのかしら。
ガトーショコラが似合いそうね。
わたしはVivienne。
遊戯がいちばん。
秘密は隠し味。
砂糖の粒みたいに粉々になれば見えるかも。
秘密、秘密よ。
[そして降るのは核弾頭。
妖精の輪をコンペイトウで描いて煙の中。]
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