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こらこら、翔平くん。
あんまり乱暴にしちゃだめだよ。
[荷物を乱雑に扱う翔平を、やんわりとたしなめる]
床が抜けたら大変だからね。
[半分くらいは冗談で言ったのだけれど、どう受け取られるかはわからない]
…あ、オス。よろしく。
…寝るとことか荷物とか、どうすんだ。
適当に置いといていいのか?
[友達との外泊は初めてのため、荷物もどこに置いたらいいのか戸惑う。少し所在なさげな雰囲気で、入って来た面々に尋ねてみた。]
[喜んでいる紫藤に、満足げに頷いて。]
おつかいねぇ。
今のところ特に無いけれど、何かあったら頼むよ。
このあたりはいまいち道が良くないところが多いから、何かあったらあっちにある自転車屋で修理してもらいな。
その自転車はあたしのだから、何も言わなくてもいいしお金も無くて構わないよ。
[石や釘を踏んでのパンクは多いが、そもそもみよ子の体重に耐えてる豪腕ボディの持ち主だ。簡単には壊れない。]
ほい、これが鍵。無くさんといてね。
[可愛い猫のキーホルダーが付いた鍵が、自転車にぶら下がっていた。]
[隣の博と一緒に風を楽しむ。]
そうそう、床、抜けちゃうよね。
[「床が抜ける」は冗談だと思ってあわせてみた。]
ね、博君。
貝いつ拾いに行く?
荷物は壁際に寄せておくといいんじゃないかな。
出入り口や布団の出し入れの邪魔にならないようにね。
布団は真ん中辺りに並べて敷くといいと思うよ。
[周囲に指示するように言いながら、所在なさげな宏樹に向かって視線を送る]
[寝転びながら窓の外の海を見た 博の言葉にはこの古さならあり得るかもしれないと思った 今度は静かに自分の荷物を足で隅に追いやった]
…早く泳ぎてぇな っとその前に肝試しだな…
[俺と一緒に回るのは加納だった飛び起きて意地悪く笑った]
[しまった、という顔をする。厚意はありがたく受け取ることを覚えないと、いつまでたっても他の人との間の壁がなくならないよ。そう祖母に言われているのに]
う、ううん、そうじゃないの。
ごめんなさい、その、荷物を持ってもらうようなことも、無かったから…。
[紫籐の後姿に、ぽつりと呟いた]
【→公民館】
[公民館の中へ入る。土間だからか、少しひんやりした空気に満たされた空間は、古いのに不快は感じなかった。みよ子がしっかりと掃除をしているからだろう。
二階へ上がる階段の前でいったん荷物を置くと、靴を脱いで下駄箱に入れる]
…うわ、迫ってくる。
[古いだけあって急な階段は、下から見上げるとちょっとだけ迫力があった。再び荷物を持って、一段ずつ登っていく。荷物の重さもあいまって、気を抜くと後ろに倒れてしまいそうな感覚に陥る。
何とか二階にたどり着くと、奥の扉を開けて部屋の中へ]
【→女子部屋】
ああ、どうしよっか。
夕飯はもう出来てるのかな? あるなら冷めないうちに食べたいよね。
貝はその後でいいと思うよ。
[隣の北斗の方を見て答えた。
翔平が足で荷物を動かしたのには気付かない。静かになったので感心感心、などと思っている]
【公民館前】
先生、あんなー、みんなが持っちょー紙、なあに?
[校長先生は、挨拶の済んだ梨子にもプリント紙を渡しながら、皆にした説明を繰り返した。
『今夜の肝試しの組み合わせとルールが書いてあるから、読んでおくように。肝試し前に、浜辺でペアでひとつ大きめの貝殻を選んで、そこに二人の名前を書いて用意しておいてくれ。』]
はぁい。
[返事をしながら、ぼーっと考える。]
…組み合わせっち、先生どうやって決めたんやろ?
やっぱ、あれかなー?
あっみだーくじーばばー♪あっみだくじーばばー♪
[気持ちよく、俺たちひょうたん族で覚えた歌を歌っていたら、にっと笑ってピースサインをする翔平と目が合った。]
ん?
分かった。
[頷くと、黙々と自分や他の人の分まで荷物を壁に寄せておく。やることを見つけると、いつもの淡々とした様子に戻ったようだ。
床が抜けるよ、という会話には、真顔で黙って頷いた。
こんなに古いと、確かに抜けるかも知れないと半分本気で思っていたりする。]
【ちょっと前】
おう、あんがとな。
普段はそこに停めとけばいい?
後で自転車屋にも挨拶してくるぜ。
[自転車についた鍵を確認し、指を突き出して了承のポーズ]
【公民館前⇒男子部屋】
[公民館まで、小百合と肝試しについて少し打ち合わせをした]
[公民館に到着した後は、とりあえず荷物を置いてからにしようということで、一旦分かれることにしたようだ]
おー、ここに泊まるんだね。
おじゃましまーす!
【→男子部屋の中へ】
あ、もうだいたい揃ってるかな?
[思い思いのポーズを取っている面々を見てくすっと笑い、自分も荷物を壁のそばへ。とくに、そおっと大事そうに望遠鏡のケースを置いた]
ねえ、博くん、夕食のあとに布団を敷くって感じでいいんだよね?
ああ、店の軒先にでも停めておくといいよ。
この季節はめったに雨も降らないし、わざわざ盗んでいくような物好きもいないしねぇ。
[あははははとのんきに笑って、紫藤の真似をして指を突き出した。]
……へんなの。
[公民館に入り、階段を上がる。
廊下の窓から見える景色に、もやった感情は吹っ飛んだ]
さって、遊ぶぞー!
[両手を上げて空気を吸い、荷物を置きに男子部屋へ]
【→男子部屋】
[博の言葉に気付き、足元に置きっぱなしの荷物を壁際へ寄せようとすると、丁度宏樹が移動してくれた。]
ありがとう、宏樹君。
[時間帯が変わっても日が当たりにくいよう、一番窓から離れた場所。偶然かもしれないが、感謝する。
そして中身を確認しようと、カバンを開けた。
着替えやタオルのほかに、浴衣、小さな救急セット、お菓子。日記帳やラジオ体操カード。
そして、北斗が何より持ってきたかった、自由帳、スケッチブック。12色の色鉛筆に、小さなサイズの絵の具セット。]
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