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[あれは、“死”そのものだ。
最上級の警告が少年の全身を凍らせ、解凍する。
たとえ主の祝福があると言えど“ヒトが死ぬ事”自体は防げない]
――マスターっ!
[背後に立つ青年を振り返りもせずに、背後へ身を躍らせた。
マスターのジャケットを引きずるようにして、接近するキラーの攻撃範囲から逃れようと跳ぶ]
[彼女もまた魔術師だった。
この戦争においては彼女の言う事こそ正論だった]
なるほど、魔術師だな。
少女については君の言うとおりだ。
僕は魔術師じゃないから、出来れば人なんて殺したくないよ。
だけど、キラーはその性質上一般人にも被害を与えそうだったからね、手段は選ばなかったよ。
[実際はできなかったけどね、と心の中で呟いた]
僕が聞きたいのはそれが正しいかどうかではなくて、君が納得できるかだね。
[アーチャーが逃げようと、そのマスターを掴み逃れようとする。キラーはその行為に、怒りと歓喜を覚えた]
モット。
モット。
もっと、ハヤク。
[腕が二本減った。それは瞬時に足となった。虫のようなおぞましい姿に変貌し、その足で跳躍する。
研ぎ澄まされる狂気――それは、全てを殺す魔眼などではなく。
英霊という完成された化け物に対し、ジャックが持つ……成長という名の宝具]
[跳躍した異形。上空から腕が撓い、襲い来る。
鞭のように、あるいは蛇腹のように。その先に在るは一つを除いては何れも、鋭い鎌の刃。風切り音を響かせて空間を切り刻む刃の嵐から逃れ切れず、脚に幾つもの裂傷を作った]
くふ、ッ――!
[理由は明白だった。遥かに致命的な脅威――瞬滅の魔刃を避ける為。路地を囲む外壁が次々と切り裂かれ、濛々と砂塵を捲き上げた]
[名塚が何と言おうと、その言葉に傷ついたり怒ったりすることは無かった]
魔術師じゃないから?
出来れば人を殺したくないから?
それなら、今すぐに教会に行って棄権すれば良いこと。
あなただって、同じよ。何も変わらない。
魔術師に何の恨みがあるのかわからないけど、同じ。
ただの、魔術師よ。
[アーチャーと共に距離を置く名塚を冷静に見詰めた。みなみがここまで彼に言うのは、自分と似た甘さを見せつけられたような気になるからだろう]
――決めたの。
納得することにしたの。
納得、出来なかったよ、もちろん。
でもわたしは、今日こうやってここに立つまで払ってきた全ての犠牲を無駄にしたくないの。命令されてここにいるけど、でも、それに従うって決めたのはわたしだから。
だから、わたしは自分の意思でここに居るし、聖杯を諦めることよりは遥かに納得できるって、だから納得することにしたの。
[本命は鋼片のナイフただ一つ。それを見せびらかすように、キラーは鎌腕を振るう。
普段ならば、簡単に終わらす気など無かっただろう。しかしこの相手は秩序と善の具現。初見から、自らを否定する存在であった。
二本の鎌は足を切り裂いた。機動力を奪うための一手。キラーはニィィ、と笑みを浮かべる]
終わリダ。
[鋼片のナイフを振り上げる。
うかつに触れれば消滅する――かつて魔術師が槍の男に言った言葉。その時は相手を惑わせるために言った言葉が、今は虚言でなくなっていた]
ゲラゲラゲラゲラゲラ――――――!
[響く哄笑と共に。腕が、振り下ろされる]
[路上を後転しながら起き上がり、マスターへと大声を上げる]
令呪を! 彼の者を倒すには、貴方の助けが必要です!
[この状況を打開するには、敵手を一撃で沈黙させるだけの打撃――すなわち、宝具の解放が必要だった。だがこの距離はレンジよりも遥かに内側。仮に投じたとて有効な祝福強度は発生せず、却ってその隙が致命的な結果を生むだろう]
[みなみの言葉が耳に入るも反論できる状態ではなかった。
必死に魔術で自身の身の防御を固めるので精一杯だった。
目の前にいるダビデにキラー必殺の一撃が向かってきた]
まずい、あれは回避できない!!
[見た瞬間に悟った、ダビデに向かう刃をかわすことは出来ないだろう。
令呪を求めるダビデの言葉に体が反応した]
飛べ、ダビデ!!
[下した命令は攻撃ではなく回避だった
絶対の命令権によりダビデは万物の法則を超えて飛び上がりキラーの刃を回避した]
[勢いよく突進してくるキラーの姿が眼に映る。
獲物が消えたとしても急に止まれるわけなどない。
サーヴァントでかわせない攻撃をかわせるわけもなくキラーその刃に体を貫かれた]
な、にやって、んだろうね……。
[血を口から噴出した。
体中がもはや助かる術はないと悲鳴を上げた。
だけど、なぜか顔は笑っていた]
[目の前の少年がナイフを避ける。その怪我ではあり得ない跳躍を見せる。
感じたのは、強大なる魔力。先ほど、この少年が現れたときにも感じた力]
邪魔ヲ……。
[感じた怒り。
手の届かぬ場に行った少年。だが、キラーはその加速を止めなかった。いや、止まれなかった、と言う方が正しい。
傷つけ、蹂躙し、楽しむ過程もなく。
鋼片のナイフは、アーチャーの後ろにいたそのマスターを、突き刺していた]
[血にまみれた体をみて改めて自身の死を認識する。
まさに無駄死にである、自らのサーヴァントを庇ってなんて。
だけど、それで良い気もした]
ガハッ!!
[吐血は止まらない、意識も定かではなくなってきた。
だけど、すべき事はすぐに認識できた
キラーの腕をしっかりと掴んだ]
Gravedad de la ruina
[たった一言の詠唱、それで十分だった。
代々伝わる魔術刻印に刻まれた魔術はそれだけで発動する。
地震すら耐えられない重力場を発生させる捨て身の魔術。
発動した重力場はブラックホールとなりその場に大きな陥没を作り出した]
[それは予期せぬ形で現れた。
今にも振り下ろされんとしていた刃の先に、自分ではなく魔術使いの姿。その情景を上空から見下ろす己。驚愕に声を奪われる。
しかし少年には為さなければならない事があった]
聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな。
主の栄光は地に満つ。
[聖句の詠唱を挟む。装填された鋼球に、先のものに倍する魔力が収束していく。上空で輝く白い光。一瞬の流星のように]
主の御名において、僕(しもべ)たる我が茲に願う!
――《恐るべき御稜威の王(レクス・トレメンデ)》!
[その瞬間、少年はただ伝説を再現する配役の一部となる。
青年を助ける事が適うか否か。
サーヴァントとしての本能的な思考すらも消え――敵へ目掛けて必倒の光弾を放った]
[生み出される重力場。バーサーカー戦でも受けたブラックホール。だが、それとは比べものにならない魔力規模]
ぐ、ギィィィィィッッ!
[悲鳴を上げる。鋼片をさらに突き刺す。イレギュラーであったためか、それは明確なる死の場所を貫いていなかった。普通に殺傷するには小さすぎる刃。相手はまだ死んでいない。それが故の反撃。
ならば、殺す。
重力場でまったく自由がきかない。だが、刃を動かし、ねじり、その死の場所へと移していく。
だが、その凶刃は終に、届かなかった]
ゲホッ! うっ、ぐ……。
[ねじりこまれる刃に悲鳴を上げる。
痛覚が麻痺してくれれば良かったのにと最後まで下らない事をおもっていた。
瞬間上空より聖なる弾丸が飛来しキラーへと命中する。
弾丸の余波で重力場は消滅し開放された体は空中へと投げ飛ばされた]
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