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9人目、バーサーカー がやってきました。
[滑り出る言霊。
流れ出る魔力。
陣が吐き出す紅き明滅に、荒んだエーテルの嵐が混じる。
たった一人が立ち尽くす世界を覆い、視界を隠し、廻り続ける架空の奔流は、留まる様子も見せずにひた狂う。
――風を切れぬならより速く。
――血が途切れぬならより多く。
――青は壊れぬならより強く。
虚ろであった空間を「食い潰し」、新たに形が現れる。
輝きに満ち、破壊に満ち。
力の狂いが触れたものは、四方を司る遺物が一つ。
地に留まろうとするそれは剥ぎ取られ、端へ寄せられていた器具の塊へと弾き飛ばされた。
一つ。
またもう一つ、陣を囲った遺物が飛ぶ。
残った一つが何であったか――視認を許すより先に、暴れ続けた力の奔流が、魔法陣の輝きが、ぴたと止まった。]
[この場所は廃工場。
ならばその床は、硬く在って然るべき。
しかし、床は突如として破壊され、陥没した。
覆っていた表面ごと地中へと引きずり込む。
そうして潰えたはずの魔力放出は再び引き起こった。
再稼動する魔法陣は存在を示す。
輝きは、少女が起動させた時よりも曇った赤。濁った赤。
――無残に陥没したそこは、まさに魔法陣が描かれた場所。
だが、紋様は一つとして傷ついてはいない。
紅い線だけに、最後に残った遺物の一だけに沿うようにして、魔法陣周辺の床は深く深く陥没していた。
ようやく終わる。
奇跡を生み出す魔力の風は、最後に一瞬、周囲のものを薙ぎ倒す為のように膨れ上がり、ようやく儀式が終結した。]
[現れる姿に表情が変わることはない。吹き飛んでいく遺物にも、それが現れていく光景も、少女の視線を動かす理由にはならなかった。
陥没する床も、残る魔法陣も、紅く濁る輝きも。]
現れた、か。
……聞かずとも判るけど。
[腕に描かれた令呪が、びくりと痛む。]
限界させるのに、どれだけの魔力を持っていくのか。今からが思いやられる。
それで、バーサーカー? 真名を、聞こうか。
[奇蹟の奔流が静まり、背後に現れた気配に振り返る。顔を覆う仮面に、初めて表情を変えた。]
一見して私をバーサーカーの役割と見抜くか。
どうやら我がマスターは、得がたい才能を有しているらしい。
……もしくは他の要因なのか。いずれにしても構わないが。
[少女が表情を変える。
濃密な気配の顔は仮面。表情の変化は見とれない。
大柄、布を切っただけのマントのような衣装の男は、振り返らないままに己が真名を答えた。]
スパルタクス。
さて他に、必要なものは?
[刃が欠けに欠けた剥き身の剣が揺れた。
握る手は片手、掌に力が篭る。]
[仮面の下の衣装にも少しだけ眉を顰めたが、それ以上の変化はない。バーサーカーから発された名前に、軽く頷いた。]
ちゃんと、会話は出来るようだ。
これでも、聖杯戦争に参加するために、調べられるものは全部調べたからね。
スパルタクス、奴隷戦争の男か。
英霊は、その知名度でも力が変わるという話だけど、この日本では、その名は少し弱いな。
まあいい。働いてもらう内容に変わりはないのだから。
私は瀬良 悠乎(せら はるか)。好きなように呼んで貰って構わない。
[其処まで言うと、陥没した床を見た。肩を竦める。]
ここを拠点にしようと思ってるのだけどね。床を元に戻せと言って出来るか?
[バーサーカーのほうを振り返る。]
[対等なる会話、通じ合う言葉。
かつてβάρβαροςと呼ばれた彼は、狂気をひた隠す仮面の下で何を想うのか、何を反芻したのかは誰にもわからない。
ただ、ようやく少女の方へと振り返った。]
素晴らしい傾向だ。覚悟か、備えか、力そのものか。
これから戦争を始めようというのだ。
その程度のものは有していて貰わなくては、私が困る。
なに。
君が、無慈悲かつ無情なる戦争に、身を投じる覚悟があるように、私にも戦いの地の選択に意味などない。
――殺し合いであれば、私の手中だ。
[しかし、振り返った少女はまるで別の事柄を口にした。
視線の先には陥没した床――握っていた刃こぼれがひどい剣は、所在なく垂れる。
仮面に描かれた偽りの目は少女を向かず、うなだれたままに一つ頷く。]
訂正しよう。君には少々危機感が足りないようだ。
……だが、その命は承知したぞ。「マスター」。
[示された呼び名を噛み締める気配なく呼び名を返し、剥き身の刃をふらつかせ、陥没した床へと歩く。]
10人目、名塚 聖 がやってきました。
―深夜・北ブロック公園―
[交叉市・北ブロックにある大きな公園に立つ黒い服を着た男が立っていた。
手に持った大きな石と足元に作られた魔方陣。
一般人から見たら怪しい人間と思われるのは間違いない。
だが、男に近寄ってくる者は誰一人として存在しなかった。
なぜなら、男は魔術の使い手なのだから]
さて、人払いの結界が消えない内に済ませてしまおう。
[手に持った石を魔法陣に置いた]
我、聖の名を持ちし者。
英霊よ、我が力に僅かながらでも共感するのならば、世界を救いしその力を分け与えたまえ……。
[滞りなく紡がれた呪文。
輝きだした魔法陣。
そして、体から抜け出していく魔力。
召喚の成功を確信し魔方陣を見守り続けた]
11人目、アーチャー がやってきました。
[少年は“いと高き御座”へと聖歌を捧げる]
聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の神なる主。
主の栄光は天地にみつ。
天のいと高きところにホザンナ。
ほむべきかな、主の名によりて来る者。
天のいと高きところにホザンナ。
[“英霊の座”より遥か彼方へと。尽きることなく賛美の声は響く]
[招請はどこから届いたものだったろうか――否、『いつ』『どこ』の『誰』からであろうと諾否は無かった。少年の出自たる民族だけでなく、世界中に広まった信仰により確立された“英霊の座”に在る者の責務――]
――聖杯戦争、ですね。
[大聖杯を通じて、“世界の外側”から“世界の内側”へと。
彼を喚び出さんとする働きかけは今や頂点に達しようとしていた]
――主よ。私の上に御心が常にあらんことを。
[虚空を見上げて静かに少年は呟く。一瞬の後、彼の意識は奔流の如き魔力に包まれ、遷移していった]
―深夜 北ブロック・公園―
[聖杯の意志は『世界の壁』を越える。伝説と信仰、人々が抱いた理想と幻想に彩られ、無色の力が有色の存在へと受肉していく。現界を果たし、少年の姿は森閑と静まり返った地上に現れた]
こんばんは、と、人ならばそう言うのでしょうが――
[魔法陣に置かれた大ぶりな石に視線を留め、柔らかく微笑んだ]
――問おう、貴方が私を招いたマスターか?
[軽やかに姿を現した少年に若干の驚きを見せた。
自分の中の英霊のイメージと少し離れていたのかもしれない。
きっと、心のどこかで英霊=力と考えていたのだろう……]
ああ、僕が君のマスターだ。
本来なら君の言うとおり、こんばんはとでも挨拶したい所だけどね。
[令呪の反応でお互いを認識をしているのだからマスターの確認など、本来は必要のない行為だったのかもかもしれない。
それでもこのやり取りは必要だった、そう感じた]
[眼前に立つ青年から、自らの内へと流れ込む魔力の経路。現界を可能にするその流路を認識しつつ、彼の言葉に少年は頷いた]
ならば名乗りましょう。
私の名はエッサイの子、ダビデ。
貴方がたの中で“旧約”として知られる聖典に記された契約の民の王――尤も、今の私は主に仕える僕(しもべ)に過ぎませんが。
それでは魔術師よ、貴方の名を聞かせて貰えるでしょうか?
危機感が足りないのはどちらだ。
聖杯戦争に望むには、拠点は何より大事になる。他の魔術師に悟られないよう結界を張り巡らし、戦争が終わるまでの日々をここで過ごさなければならない。
其処を元に戻すのは当然のことだと思うのだけどね。
それに。その目立つ装いは、霊体化できない英霊にとって自身がそうであると言っているようなものだ。
服はなんとでもなる。でも、その仮面は、何とかならないか。
まずはどこに相手が潜んでいるのか探す必要がある。
そのために偵察に赴かないといけないというのに、それでは連れて歩けない。
[床へと歩いていく背に声をかけた。]
[名乗られた名前と目の前の姿にイメージの違いに呆然とする。
召喚から驚いてばかりだった。
予想外に自分の頭の固さを改めて認識させられる事となった]
ダビ、デ……。
古代イスラエルの王様がそんな若い姿とは予想外だったな。
僕は名塚聖(なつか ひじり)聖なんて大層な名前を貰った凡人さ。
それと、僕は残念ながら魔術師ではない、魔術使いだ。
とはいっても君に魔力を提供できる事には違いないから安心して欲しい。
そうだな、君のクラスを教えてくれるとありがたい。
[若干自嘲気味に自己紹介をし、
笑いながら問いかけた]
[穴へと向かう背中で少女の声を聞く。
ぼろぼろの切っ先で仮面をこつりと突付く。]
穴倉に篭っていては勝機は掴めない。
ならば拠点とは、防戦を想定しない限りは永続を意図して用意すべきものではない。
第一、私の召喚に関して言っているのであれば不可抗力だ。
狂戦士を呼ぶに必要な二節を組み込まなかったマスターにも原因はある。
[また二つ、仮面を鳴らす。
上質な音楽などとは程遠い、鈍い音が震えて空間に溶ける。
以来、剣は再び所在を無くして仮面を離れ、垂れた。]
私は白兵戦以外では使い物にならん。搦め手には滅法弱い。
故に策を講じなければならないし、偵察を許すほど敵も甘くはあるまい。遭遇したなら殺し合うまで。
思考するならば、その状況へ誘導する想定だ。
それに――。
[最後にもう一度だけ仮面を叩き、それは一際響いた。
言葉がそれ以上を語らない代わりに、一際響いた。]
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