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[...は、病院に入ると、メルヴィンの病室にまっすぐ進む。]
ギィ……。
[静かにドアを押し開けた。ちょうつがいがわずかにきしむ音がして、ドアが開くと、中には眠っているメルヴィンがいる。ほっと胸をなでおろした。]
よかった…ようやく休んでくれたんですね。
[...は囁き声で呟くと、そぅっとメルヴィンに近づいていった。眠っているメルヴィンは、普段より、いっそうどこかはかなげに見える。それが普段は虚勢を張っているかのようで切なく感じた]
>>89ニコラス所長
[エルンストは慌てて署長の口をふさいだ]
『あははははっ!!!やだなぁ署長っ!蜂蜜好きだからってミツバチの巣を採ろうとするなんてっ!!!』
[エルンストが珍しく大きな声をあげた]
『しーっ!今バレると困るんですよ、とりあえず内密に。お願いしますよ。』
[無表情が信条と思っていたエルンストが、釣られて微笑むのを不思議そうに眺めている。「笑っている方が〜」の件には、少し頬を染め]
お気遣い、ありがとうございます。
…メルヴィンさんより、人当たりがいい方なのですね。
お二人ともいいコンビですよ。
[クリスのほうを見て、こちらも会釈]
[薬が効いているのだろうか。メルヴィンはまるで死んだように眠っていて動かない。
...は独り言を言うように、眠るメルヴィンに話しかけた。]
私、幸せだったんですね。
人の死は見慣れているつもりでした。しかし、愛する人、身近な人の死には立ち会ったことがなかったんです。
今回祖父の…お爺様の危篤で始めて思い知らされました。
死という形で強引に関係を切断されてしまう、そのどうしようもない悲しみと、喪失感を。
祖父にひきつけて、真っ先に先輩のことを思い出しました。
いつも無茶する先輩、いつ死んでもおかしくないようなことばかりしてて…見てることすらできなくて、どうしたらいいかも判らなくて、先輩を怒らせてばかりでしたね…。
でも、何も言ってないのに、その前に先輩がいなくなったら…そう思ったらいてもたってもいられなくなりました。
ふふ、変ですよね…大好きなお爺様が危篤で危ないっていうのに、先輩の方を優先させてしまうなんて…。
でも、それくらい、先輩の方も危なっかしいんですよ?
>>91 ニコラスさん
(良い反応を期待していなかっただけに至極意外そうに、しかし少し安堵したように微笑んだ)
はい、お二方共…最後まで事件を追えず残念だったと思います。
必ず、本庁に戻る時にはこの事件の解決を手土産に…。
>>92 シリルさん
はい…本当です。
このような事があった事に対しては弁明の言葉もありませんが…でも、二人共事件を追求する気持ちが強くてこその所業だと思っています。
ですからどうか…あまり悪く思わないであげてください。
[...は複雑そうな面持ちで俯く]
>>94ナタリアさん
『…うん?…そんな事を言われたのは初めてですね。私は表情出すのも喋るのも苦手ですから…恐がられるのですが…。…ははは、兄弟のように育ちましたからね。わからない事は無いくらいですよ』
[エルンストは苦笑している。]
[...は資料を途中まで読んで、チッと舌打ちしながら目だけを上げる]
また…メルは無茶しやがったんだな。
だ〜から坊主は…。
[...は再び資料に目を落とす]
>>96 ジャックさん
今晩は。
(わぁ、本当に切ってくれた!)
ありがとう、一切れ頂きますね
[嬉しそうにメロンを頬張る、美味しい。そして、カーラの席に置かれた手紙を見て…]
あ…。
カーラさんはもう…戻っては……(俯
メルヴィンさんは触ると切れるナイフのような方で、貴方は大木のような。
兄弟のようとはいっても、ずいぶん違いますね。
[だからこそ仲が良いんだろうと続けて]
[...は眠っているメルヴィンに、続けて話しかけた。]
ねえ、メルヴィン先輩…起きてください。
ううん、起きないでいてください。
心配だから、無茶するな、なんて当たり前すぎることはもう言いません。
好きな人だから…無茶してほしくないんです。
もっと早く気づくべきでしたね。
私の家系は警察官僚の家系で、私が犯罪を犯しでもしたら、一族郎党、路頭に迷うんです。
だから犯罪だけは犯さないようにと本能に叩き込まれてました。
でも、それなのに…貴方のためなら恐喝をしてもいいと思った。何の迷いもなく。
この思いは私のものだから、貴方にも同じように思ってほしいとは思いません。
ただ、私の方も好きになっていただければと思います。そうすれば、私が貴方を不安に思う気持ち、心配に思う気持ちを少しはわかってもらえると思うから…。
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