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ごめんなさい。
私は、【Secilia=Frank。
シシー。】
[もしかしたら、こんな情報は簡単に読み取れてしまうかもしれない]
私は、"Blossom"。
あの……これが何なのか、分かるの?
それともガセ?
噂の──
[体調が悪く電脳空間から現実世界へ上がったと思った周囲の人々は、既に普段の日常風景を取り戻しつつあった。]
[「memento mori?」
シシーは、そう口の形で尋ねた。]
聞いたこと、ないかな?
[セシリアを見つめかえし、あどけない表情で微笑んだ。
桜色の唇が、秘密の暗号をささやくように動く]
――「 memento mori 」
[単語と単語に間をおいて、ひそやかにそう告げた]
聞いた事はあるけれど、さっきの人が本当に死んでしまったのかまでは分からない。
[噂で聞いただけだから]
[そう言いたげに。]
[ニーナが、騙そうとしているのか本当の事を言っているのかは分からなかった。]
[セシリアの言葉を聴き、また頷いてから口を開いた]
そう、知ってるんだね。
じゃあ、それ自体についてはさほど説明するほどでもないと思うけれど。唐突に、突然に、不条理としか言いようのない死をもたらす謎めいたプログラム。それに襲われた人も、AIも、「再生」が不可能なほどに破壊されてしまう。
[少なくとも“公式”な応答としてはそういう言葉になるのだろう。「再生」できないから、“前回”のニーナの記憶も無いのだ]
……いろんな噂があるみたいだけど、私は、そう聞いてるよ。
でもね、ええっと、さっきの人――倒れて、突然死んでしまった、彼。
[そう言って、いまやただの空間座標と化した場所を指差した。
アーヴァインが姿を消した痕跡などどこにも見当たらなかった。
それでも少女が見つめる瞳には、怖れの色が混じっていた]
……変なんだよ。まだ、そこに居るの……彼の、【魂】が。
魂が、電脳世界に。それはつまり、アバターだけを喪っているの…?
そのmeme……PGMは、死んでしまうと聞いているわ。電脳世界で死んでしまうと。
『――まったく、そちらの彼女の仰る通りです』
[唐突に、初老と思しき男性の声が発せられた]
『――魂。探索を掛けてみても、そのようなものは何処にも見当たりませんが』
……“執事(バトラー)”!
[むう、と唇を尖らせて闇色に変じた己の右手を睨むも、少女はすぐにセシリアへ向き直った]
ううん、そうじゃないの、外形(アバター)だけじゃないって――“この世界”に移行した意識ごと、消滅して――死んで――しまうって。そう言われてるわ。
情報源が錯綜してるのかもね?
もともと、都市伝説みたいなものだったし。
“この世界”――電脳空間の中で、たとえ不慮の事故や敵対的な存在によって破壊されたとしても、私たちは戻ってこれる。
それは"back-up"があるから。
常時結線されて、データを保存しているから。
「魂の予備」があるってことよね。
……だけど"memento mori"に感染すると、ダイヴした時点まで遡って消されちゃう――つまり、"back-up"で「再生」するとしてもダイヴする前の自分にしか戻せない。
私もそう聞いているわ。
意識─精神─ごと死に、現実世界の肉体にまで遡って…
[その先は怖くて言えなかったのか、口を噤む]
その、執事の方とあなたと、話が食い違っているみたいだけれど。
魂があるなら、それは今話しているPGMではないのではないかしら。防壁は間に合っているから、構わないわ。
[「memento mori」に引っかけた商法かと思って、少し語気を強めた。]
そうなの?
[シシーには、「ダイヴ前の自分に戻せる」という事自体が初耳だった。「memento mori」から、逃れえるものがいるとは到底思えない噂だったから。]
ある意味では、たしかにアバターだけで済んでるのかもしれないけど。
でも、この記憶を持たない私が「再生」されるとしたら、それって本当に今の私と同じなのかな。
あなたは、どう思う?
[セシリアに問うた言葉に続いて、執事の声]
『――それから、そちらで隠れていらっしゃる方も。暫くぶりですな。今度は固有名(パーソナル)をお伺いできるのでしょうか?』
[ステラの隠れた物陰へと、質問を乗せたプローブがふわりと漂っていった]
魂が同じなら、それは同じだと思うけれど、
きっと死んでいるのではないかしら。
あなたは、喪われた記憶があるなら、取り戻したいの?
[それまでじっとやり取りを見ていた彼女は、唐突に目前に現れたプローブにぱちくりと目を見開いた]
わ、あ、あの。私は……。
[まるで呼吸を抑えるように胸元に手をやり数拍置くと、物陰から大通りへと一歩]
[若干、バツの悪そうな表情を浮かべているが、気を取り直したように二人に視線を向け]
失礼致しました。
私、Series-A.H. 固体識別名称"STELLA"──ステラと申します。
[一礼し、二人へ歩み寄った]
[セシリアの指摘に、困ったように眉を顰める]
うーん。
だって“執事”は私の補佐AIだもの。私にしか、見えてないのかもしれないし。話が食い違うと言われても、困るんだよ。
防壁が整備されてるなら、だいじょうぶかな、とは思うんだけどね。……だいじょうぶなのかな。
[最後の方は小声になって、呟いた]
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