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[だんだんと甘いスパイスの匂いと足音が近づいてくる。
カレーはどうしても香辛料の辛いイメージが強いけど、甘いカレーもそれはそれで美味しいもので、特に今みたいな気持ちの時は甘い方が食べやすかったりする。
カロリー爆発料理、は継承しなかったらしいから、梨花が運んでくれたお昼ご飯を見た時には安堵せざるを得なかった。]
やっぱ...梨花って料理上手いよな。
うん、いただきます。
[食べる人を暖かい気持ちにさせる。
それは料理が上手い人じゃなきゃできない事だ。
暖かいを通り越して火傷しないように、一緒に食べることにしよう]*
なるほどなぁ。それ見たかったテレビドラマ
DVDで借りられないかな。
[どんなタイトルだったんだろ、そのテレビドラマ
連載系だったんだろうか]
まぁ、多分描かれてるのが「僕」目線だからかもしれないな
そも、あの日記は偶然見られた後も
”その子だけの吐露するもの”にするつもりだったんだろうか
――っていうのはちょっと思ったりする。
死ぬってのが現実感がなくて
最初はそれを隠して楽し気な前向きなものを描いて
自分を騙していたところに主人公に拾われて
それが、病が進行して自分の黒い部分の気持ちを
其処に記入できるかっていったらそれは難しい
見られた時点でもう、その子にとっては全部の心を吐露できる
日記帳じゃなくなったのかもなぁって
それと、多分だけど。いつも明るかった感じで書かれているその子
逆に余命の宣告をされて、安心した部分もあったんじゃないかって思う
終わりのない戦い。なら区切られた期限でどう生きるか。
って思った部分からを主人公は見たんじゃないかなとか
だからほんとにドロドロしてた時期は
見れなかったってのは主人公にとって
良かったのか悪かったのか、だなぁ。
――いや、サヤが思うことは、言われてみれば
確かにって思ったよ、俺も。
[だからそんなに慌てなくても、って笑って]
そうだなぁ。やっぱりまずは年明け以上生きられる手段を探して
なければ、最後までずっと傍にいる
嫌がられても、かな。
[片時も離したくないからなぁ。って
逆に俺がそうだったらどうする?なんて尋ねてみる*]
たしか、ナショナルジオグラフィックじゃなかったかなぁ。
ジーニアスとかいうシリーズだったような。ちょっと待ってね。
[スマホで検索]
あ、これだわ。LINEで送るね。
[https://natgeotv.jp/tv/lineup/...
ジーニアスシリーズの第二弾。アントニオ・バンデラス主演の渋い作品です]
[その後、ハルの見解を黙って聞いて、頷く]
そうかもね。
[と言って、冷たくなったティーラテを口つける]
もし、ハルくんが...だったら、そうなる前に、わたしの手で殺しちゃうかなぁ。永遠にわたしの中に生きてもらうために。
痛くしないからね....。
[などと、ヤンデレ発言をおとしたり*]
[彼女の指が手を撫でる。まるで慈しむように。]
どこまでもお揃いってわけだな。
[ラテアートだって行ってみたいし3-Bのやつだって行ってみたい。くじ引きだってもう一度引きたい。
でも、そう思う根っこには、いつも梨花がいる。何かをしたいと思った時に真っ先に梨花を誘いたくなる。何かあった時に梨花に真っ先に言いたくなる。]
[昔漫画で見た事があるんだ。
恋を見分ける方法。
何かいいことがあった時や嬉しいことがあった時に、真っ先にそれを伝えたくなる人は...思い浮かぶのは誰か。
それが恋だ、と。]
── コンサート>>86 ──
[通されたリビングには、美咲との思い出がたくさん貼られていて、思わず美咲の脇を小突いて悪戯に笑ってしまった。
幸せそうで……、本当に嬉しい。
通された奥の部屋、ピアノと、エディ・レイの顔も見える位置。
けれど私は、そっと目を瞑った。
初めて向かい合って聞く、エディ・レイのピアノの音。
目を閉じて、ただその音色だけに、意識を向けた。]
…………♪
[小さな。小さな和音から始まる。
荘厳で重苦しく、厳格な音色。
ピアノの音を感じながら、手や足がゆったりと揺れて。
ピアノが無音の時間もゆったりと揺れる手足は、きっと自分の頭の中でオーケストラが流れているのを表している。
そうして……、無音のオーケストラの時間に、ピアノが乗った時。薄っすらと唇に笑みを浮かべて。
満足そうに息を吐き、再度ピアノの音色に浸って行くだろう。
最後の音が鳴り響き終わっても、暫くうっとりと目を閉じたまま、音の余韻に浸っていた。*]
── 誕生日>>118>>119>>120 ──
[いただきます。って、手を合わせて。
凪沙と一緒にカレーを食べる。
やっぱり料理が上手いって、凪沙が褒めてくれたなら、小さくはにかんで。]
……食べて欲しい、人が居るから。
[そう恥ずかしそうに笑ったでしょう。
だって我が家の普段のカレーは豚バラのブロックを使ってるし、人参もジャガイモも入ってるし、なんなら時々唐揚げや豚カツだって乗ってるし。
サラダもポテトサラダかマカロニサラダだもの。
でも凪沙がビーフカレーと言ったから。
玉葱を飴色になるまで弱火で炒めて。
あなたが美味しく食べてくれるようにって、それだけ願って、料理したの。]
[美味しそうに食べてくれる凪沙に目を細めて。
冷たい水で喉を潤して。
食べ終わったら、少しだけあなたの側に寄って良いかな?]
……パナップも、用意してあるよ?
[肩が触れるくらい近くに座って。
ちらっと上目遣いでそう告げて。
それから恥ずかしそうに、体育座りした自分の膝を見詰めた。*]
[引きはしないよ。そもそも、ヤンデレ発言したのはこっちだし]
渡辺淳一の『失楽園』っていうの知ってる?
わたしも読んだわけじゃないけど、不倫の結末として、心中しちゃう話らしいんだけど、なんか、そういうのって、わかるなぁって。
[かなり話は端背ってるっぽいが]
一緒にいられないくらいなら、殺して、自分も死ぬ。
っていうのもありなのかなと。
でも、わかんないな。死ぬってなんだろうね。
死ぬときに、どう思うのかなあ。
わたしは、最後まで生きたいって思うんじゃないかなって。
[また、ティーラテを口にして話を区切った*]
ああ、聞いたことはある。
映像化された奴だよね、たしか。
まぁ、実際そうなったことがないから
分からないってのが正直な感想かな
ただ、今が幸せで。
まだ死にたく無いなぁとは思うんだよな。
明日が楽しみとも。
[君とまた顔を合わせる明日、声を聴く明日
家族や友人と言葉を交わす明日
そう云ったのがある限り、きっと
最後まで生きたいとは、思うだろうなぁと*]
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