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[コンビニの商品は鞄にしまったので。]
歯ブラシとか……色々。
[質問にはそう答えた。
家に帰ると約束通り唐揚げをあげますよ。
にんにく醤油は今日は控えて、まー君の言ってた塩麹で味付けしてみた。ちょっとクリスマスとはイメージが違ったかもしれない。
サラダとスープも付けて、食卓に座ったら、何時ものように一緒にご飯を食べよう。*]
そう、なるのかな……
理想に逃げ込んで来ただけかもしれない。
学園に入っても、わたしは楽に楽しく過ごせてるけど……
でもそれでも他人より交流範囲が広いわけじゃないし……仲良くできてないひと、よく知らないひとたくさんいる。
同じ年だからじゃないの、ここに来たからじゃないの。
快斗――あなたがわたしのところに来てくれたから。
わたしも……快斗が好き。
[彼の顔しか見えなくて、見えるものがすべてが彼になるのなら――目を閉じても同じで。
これからすることは視えたかもしてないが、彼の唇のために同じく閉じた。*]
歯ブラシ?
へぇ。じゃあ、お泊りしてくれるんだ?
[ 急に上機嫌になった。鞄の中身までは調べません ]
いただきます。
[ 余一手作りのから揚げは美味しかった。塩麹?なにそれ ]
あ。そうだ。
[ 食事前にリビングのオーディオデッキの電源を入れて、BGMをかける。少し軽い感じのジャズを選んでおいた。
クリスマスキャロルは街中で聞き飽きたから* ]
[急に上機嫌になった一葉に微笑んで。
食事の時間は軽いジャズが流れていた。
居心地の良い空気に、眦が緩む。
小さめのケーキは、それでも4等分して。]
残りは明日、食べようぜ?
[なんて笑って。
シャンメリーで乾杯でもしようか。*]
シャンメリーってなんだろね?これ?
味はラムネみたいだけど。
[ 乾杯してから、改めて聞いてみる ]
コーヒーは?いらない?
[ ケーキを切ったら、コーヒーを淹れにキッチンに。前と同じようにドリップしてから持っていく ]
そうだな。半分冷蔵庫に入れておくわ。
[ そう言って、半分を箱に戻して、冷蔵庫へ ]
おいしいな。
[ フルーツケーキを堪能した* ]
[シャンメリーは妙に甘ったるかった。
一葉の淹れてくれた珈琲を飲んで。
前よりずっと手慣れた手付きだ。]
おいしいな。
[言葉遣いが、なんだか可愛くて。
思わず合わせて、微笑んでた。]
[フルーツタルトも食べて、洗い物も終わって。
手持無沙汰になると、なんか妙に緊張してきた。]
一葉。あ……のさ……
[なんと言えばいいのかもよく分からない。
一葉はコート脱いで可愛いワンピース着てるし。
キッチンに突っ立ったまま、言葉を探してしまった。*]
――クリスマスの朝>>148――
[チャイムの後、ドアはすぐ開く。
まるで内側でずっと待っていたかのよう。]
婚約者さん、です。
……おはよう、航くん。
[バッチリ聞いていた証に頬が赤い。]
あ、青と白、お揃いだね?
[ゆるく三つ編みにした髪を揺らし、微笑む。
今日は、白の短めのダッフルコートに、ブルーグレーのゆったりとしたセーター、茶系のチェックのプリーツスカート。
タイツを履くから丈はいつもより短く膝は隠れておらず、それに編み上げのショートブーツを合わせている。
いつも自分の好みでコーディネートするが、今回は彼の目ばかり意識したものだ。
より可愛いと思われたい、それもまた、自分自身。
横に並び、気恥ずかしげに手を重ねた。*]
― 10/9 屋上 >>170 ―
[男子トークにおいて、ギリギリだと。だいたいにおいて報告していた。
今回においてもギリギリだ。余裕も余力も余暇も一切合切投げ打って、全霊をかけていたいのだー―目の前の好きな人に
深く唇を押し当てながら、それ以上は脅かすこともせず、こうして抱きしめてたら、彼女の前髪はずらせないのか。と少し考えもして、そっと唇を離して]
逃げてか。それいったら俺だって、夢の中に居続けてるだけかもしれないけどな。
それに、楽に楽しく生きるために、クラス委員長だって出て頑張ってきてるのも見てるしな。だから……大丈夫だろ。
[時々勇気をもらう可愛らしさはあるけれど、恵奈乃は感情はしっかり出るし、積極的な子でもあるのだ。とも思っている]
そう聞くと、最初から魅惑されてたみたいに聞こえるな。……まあ、そんな間違っちゃいないが…
[自分との将来<さき>を映している彼女ならば、それも間違ってないか。少しだけ観念したように笑みを浮かべて]
ん。ああ。いいよ。
[ いまさらわざわざ言わなくてもいいのにとは思うが ]
ちょっと、ここ片付けたら、行くから、先に座ってて。
[ と、余一にリビングへ向かってもらう ]
お待たせ。
[ そう言って、リビングに戻ると、すとんと、余一の横に座り、凭れるようにして* ]
[リビングで座ってると、一葉が隣に座って凭れてくるから、微笑んでしまう。
妙に緊張してるまま、肩に腕を回して、抱きすくめる。
一葉の手に、指を絡めて、しばらくその細い指を弄んだ。]
んっと……
ちょい、こっち見ないでくれると、嬉しい。
[一言そうお願いして。
ズボンのポケットから小さな箱を取り出して、一葉の左手。薬指にそっと指輪を嵌めた。
https://item.rakuten.co.jp/fas...]
メリークリスマス。一葉。
[正直自分の今の顔とかあんま見せたくないくらい緊張してたけど、一葉にどんびかれてやしないかとか、まあ、また笑われるくらいで済めばいいなとか。そんな風に考えてた。*]
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